天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」@69作目

2022年12月16日 | 映画感想
「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」

ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」13年振りの新作です。
思えば前作のアバターが自分の初めてのIMAX体験でした。あの作品の存在が世の中にIMAXを認知させたと言っても過言はないだろうと思います。
という訳で、当然ですが本作もIMAXレーザー3Dで鑑賞しました。当たり前だろう!

あらすじ
神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、子供たちをもうけ、幸せに暮らしていた。しかし、ジェイクたちは再びパンドラに現れた人間たちに森を追われてしまい、海の部族のもとに身を寄せる。だが、その美しい海にも侵略者が接近していた。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ず言いたい。
本作上映時間が驚愕の192分(3時間12分)、なげーよ流石に長過ぎるわキャメロン!チケ買う時に上映時間の長さに気付いて慌てて通路脇の席取ったわ。流石にコレだけの時間トイレに行かずに観ていられるか自信がなくて、いざという時に他のお客さんに迷惑掛けずにトイレ行けるように配慮せざるを得んかったわ(溜息)
…ま、結果的にはトイレ行かずに最後まで観れましたけど、ラストのスタッフロールの辺りでお腹ゴロゴロ来てヤバかった。スタッフロールも長いんだよ漏れるかと思ったわ^^;

まーまー、そんなこんなで本作。
まあ映像スゴイよね。やっぱ「これぞIMAX3Dで鑑賞すべき作品」だと思いますよ。特に海の部族に行って以降なんて「えーっと、制作BBCだったかな」って思うレベルw
やや(というか、かなり)「捕鯨反対色」強く打ち出してましたが、日本人は別に美とアンチエイジングを理由に捕鯨してる訳ぢゃねーからな(滝汗)
クジラ嫌ってる訳じゃないし儲かるからだけで捕ってる訳でもねーわ、いつも捕鯨問題になると目吊り上げて日本非難するグリンピース方向の人達いるけどさ、じゃあお前ら完全なヴィーガンなのかよと。クジラは知能が高いから可哀想で知能が低い牛や鶏は可哀想ぢゃねーのかよと、生き物に優劣付けてるお前らはそんな高等民族なのかよと。

あ、いけねぇつい熱くなっちまった(苦笑)
正直、話が冗長に感じる部分多々あり。別に話の筋だけを追って簡潔に見せろとは言わないけど(娯楽作品なんだし)、森のシーンでも海のシーンでも一々見せ場が長過ぎる嫌いはあるんだよね…そこまで長くなくても映像の美しさも堪能出来てるしキャラクターの様子とかも楽しんで見れてるし!^^;
あと色々と違和感を感じる展開もあった。一番の違和感は何と言っても「ジェイクって【トゥルーク・マクト(部族の長)】なんでしょ?自分が狙われてると分かったから家族を守る為にトゥルーク・マクトの立場を捨てて部族から離れるってアリなんすか?」という事。ちょっと…自分勝手過ぎませんか?誰もココに違和感ないの???
せめて「俺が狙いなら俺達家族がこの部族を離れれば、この部族がこれ以上襲われる事はなくなる。部族を守る為に俺達はここを離れる!」って言い訳にすりゃいいのに。
ま、それを理由にしちゃうと「じゃあ海の部族を危険に晒すのはいいのかよ!」って事になっちゃうんだけどねw

それから、クオリッチの意識と記憶をデータ化させてそれをナヴィに移植する事で復活!っていう展開は結構衝撃だったんだけど。コレが出来るって事は人間はほぼ不死身になったという事だと考えていいんじゃない?だったらもうトゥルクン狩らなくてええやんけw(結論)
んで…、クオリッチがジェイクに復讐したくて固執する気持ちは分かる。だけどそれにしちゃーやり方がクソ過ぎない?
海の部族を1つ1つ虱潰しに探していくんだけど、ジェイクをかくまっていないと分かると何故かその部族の家を全て焼き討ちにしていく。なんだよコイツ誰か殺せよ(ヲイ
本作はあくまでもパンドラの先住民を正義の目線で描いているのでどうしてもスカイピープル(地球人)はヒールになる訳ですが、それにしてもこんな非道な事やりまくってたらそりゃー嫌われるに決まってるやん!と思わずに居られない。同じスカイピープルの自分としても反吐が出るとはこの事だよ💢(ぷんすか

ジェイクの息子(次男)がパヤカンと心を通わせるシーンとか、魂の木のシーン(←この魂の木の存在はちょっと不思議というか謎だった。今後も出て来るのかなぁ?)等、映像的にも美しく見所も多いし特にIMAX3Dで鑑賞していると作品への没入感が凄い。ある意味ヒーリングムービーとしてかなりの大作だと思います。
まあそれにしては…正直話の展開は割と凡庸で冗長だったな、という印象も強かった。

本作でチラッと「もうすぐ地球が滅びる」みたいな会話のシーンがありましたわね。て言う事は本作はまだまだ続きがあって今後「ナヴィ×スカイピープル全面戦争」という展開になって行くという事なんでしょうか…だってスカイピープルは故郷を失う訳で、パンドラをロックオンしてる状況だから当然ナヴィ大虐殺は免れない展開?
それから本作でも結局明らかにならなかったキリの出生の秘密?コレに関しても今後のネタという事で敢えて温存させてあるという事なのかな?
あとさー、もうコレ嫌味なんだけどー、スパイダーは最後わざわざ助けてやる必要なかったと思うよ…だってデータ残ってるなら何度だって生き返らせる事出来んでしょ?^^;

と、なんか書き始めたら今回アチコチに毒吐き散らしてるみたいなレビューになっちまったな。映画観た瞬間は「いいもん観れたなー♪」って思ってたのに。おかしいなぁ~
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【映画】「ブラックナイトパレード」試写会@68作目

2022年12月14日 | 映画感想
「ブラックナイトパレード」

中村光氏著の同名タイトルコミックを実写映画化。原作コミック未読です。
コレを福田組(福田雄一監督とその一派)×主演に吉沢亮君を引っ張って来て核融合を狙った、という感じか。他に中川大志君や渡邊圭祐君等の若手イケメン役者も起用。

あらすじ
受験も就職活動も失敗し、恋人もおらず、コンビニエンスストアで3年間アルバイトをしている青年・日野三春(吉沢亮)。世間がクリスマスムードに沸く中、いきなり黒いサンタ服の男に「内定だ! 今日からよろしく頼む」と連れ去られる。目覚めた場所は、クリスマスを裏で運営しているという謎の会社・サンタクロースハウスだった。北極にあるそこで三春は、個性的な仲間たちと共に世界中の子供たちにプレゼントを届けるブラックサンタとして働くことになる。(Yahoo!Movieから丸パク)

いやぁ~…とりあえず、中川大志君の事務所はコレOKなんでしょうか(苦笑)
吉沢亮君も相当アホな事させられてますが、それよりなにより中川大志君だわな。すんげーすっ飛んだアホキャラで彼が登場すると全部その場をかっさらっちゃうw
そして渡邊圭祐君は「笑わないイケメン」という設定らしいんですが…この現場で笑わずに演技するの相当苦しかっただろうと。て言うかちょっとニヤってるシーンあったな^^;

で、映画冒頭からずーっと有り得ないレベルでアホな事ばっかりやってるんだけど、よくよく話を整理してみると…意外に人間関係が複雑?(え、マジ?)
て言うか、何故このコンビニのこの支店限定なのか、だったり何故か勝手に「サンタ修行」させられてたとか、辻褄が合わないにも程があるだろ笑えれば何だっていい訳ぢゃねーわ!と思いながら観ていたんだけど、話が進んでくると(ずーっとくっだらない事ばっかりやっているものの)「ん?アレ?」ってなって来る。
下らない小ネタの間にちょいちょいヒントが散りばめられていて、それが話が進んでいってクライマックス以降に今までの出来事の辻褄が一気に合ってくる、みたいな感じ。

要するに案外ちゃんとした話なんだよね。←いやこの言い方もどーかと(苦笑)

まあそれにしても相変わらずの福田組なので色々ツッコミ所も多い。
先ず敢えてだろうとは思うけど…ネズミがしょっぱ過ぎるわなんだよアレCGですらねーだろ安過ぎて脱力するわクソが(ヲイ
それからハシカン(橋本環奈ちゃん)の帽子問題ー!てか、部屋に仏像とかあるし一緒に試写会行った友達が「もしかしたら彼女はお寺出身では!?」言うててワロタわ!
玉木宏さんの声だけの出演はまあ良しとして…ムロさんはあの帽子の中の人を本当に演じてたん?声だけ当てたの?いやムロさんなら中の人もやってくれてると信じたい!!
そして…山田裕貴君は出演する意味あったんだか(苦笑)、まあギャラ効率のいいお仕事…って事でいっか(滝汗)

と、まあ~そんなこんなで「福田監督だしね。馬鹿馬鹿しくて当たり前だしね」で許容出来る人だけが楽しめばいい作品だと思います。
吉沢亮君もなかなかに福田組に馴染んでいた印象ですねー今後も本気のイケメン役だけでなくたまにはこーいうくっだらないキャラも演じて欲しいモノです♪
いやでもやっぱ…中川大志君だよー彼のキャラが強烈過ぎて…今後彼の顔を直視出来るか自信がないわーマジ事務所的に本当にコレ大丈夫なんですかー^^;
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【映画】「ラーゲリより愛を込めて」@67作目

2022年12月13日 | 映画感想
「ラーゲリより愛を込めて」

第二次世界大戦後にシベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜の山本幡男氏のエピソードを実写映画化(原作は辺見じゅん氏著の『収容所(ラーゲリ)からきた遺書』)
自分は山本幡男氏については何年か前にTV番組に取り上げられていたのを見た記憶があったんですがすっかり忘れてました^^;
主人公の山本幡男をニノ(二宮和也)が演じ、同じく収容所に抑留された日本兵や民間人役として松坂桃李さんやセクゾの中島健人君、桐谷健太さん、安田顕さん等豪華なキャスティング祭りだし山本幡男氏の奥方モジミを北川景子ちゃんが演じています…相変わらずお美しい~

あらすじ
第2次世界大戦が終結した1945年。シベリアの強制収容所では、ソ連軍の捕虜となった山本幡男(二宮和也)ら多くの日本軍兵士たちが収容されていた。わずかな食料しか与えられず、零下40度という過酷な状況下で重労働を強いられる彼らに、山本は「生きる希望を捨ててはいけません。帰国の日は必ずやって来ます」と訴え続ける。山本の信念と仲間を思う行動に勇気づけられる捕虜たち。8年後、山本のもとへ妻からのはがきが届き、帰国の日は近いと感じる山本だったが、その体は病にむしばまれていた。(Yahoo!Movieから丸パク)

実在した人物の話なのでオチまで最初から分かっている状態での鑑賞だった訳で…まあ、だから自分としては役者さんの演技を楽しむのが先行していた訳ですが。
まーねー、ニノもすっごく上手なんだけど(ジャニーズ役者の中ではホントに1,2を争う実力だと思うよ)やっぱり松坂桃李君だよなぁ~この人本当に上手いのよー!映画序盤シベリアに連れて行かれる車?列車?の中で初めて山本幡男と出会うんだけど、その辺りの様子を松坂桃李君が独り語りのような形でナレーションしていてね…上手いのよねー。
その後もずっと付かず離れずの絶妙な距離感で、でも常に山本氏を気にするようにひっそりと眺めているという立ち位置なんだけど、松坂桃李君演じる「松田」の心の揺れる様子だったり動揺する姿等がある事で、この収容所内での山本が周囲に与えていた影響力がいかほどだったのかというのを上手く演出出来ていたなぁと思いましたね。
松田が「俺は卑怯者に戻る」「俺はもう卑怯者を辞める」等と言うシーンがありますが、如何に山本氏が周囲に「希望」を与えていたのかがよく分かるエピソードでした。

映画中盤までは収容所での過酷な労働の様子だったり、過酷な収容所生活の中にあっても俳句を詠んだり野球をする等の娯楽や文化活動を作って仲間達に「日本に帰国する、生きて帰る」という希望を忘れさせないように弧舞し続けるシーンが続き、中盤以降山本氏の具合がおかしくなってからは怒濤の泣かせ展開畳み掛けになっていきます。
いやぁ~本作観て「全然泣けなかった」って人、メンタル超絶強いなぁ~と思いますよ。自分映画観てもあんまり泣かない方だと思うんですが、本作は中盤以降ほとんど泣きっ放しでしたもん流石にこんなん泣かずにいられる訳ないやんかぁーーー!って思いましたよ。ちょっとあざと過ぎると思う程これでもかと畳み掛けて来ましたよね^^;
特に4人が代わる代わるモジミの元へ訪れては遺書を渡して目の前で諳んじて行くシーン!遺書渡すだけでええやんか何で暗誦するんやこんなん泣けるに決まってるやん!

クロはめっちゃ可愛かったけど多分映画用のフィクションよね。でも居てくれてよかった。病床の山本の傍に居てくれてジーンとした。
それから川遊びするシーンがあるんだけど…ケンティーの身体が良過ぎるw 収容所でひもじい生活してる割に身体が出来すぎてて笑ったワ。
後は…本作観るととりあえず「ロシア滅びろ。ロシア人も漏れなく全員滅びろ」って思っちゃうよなぁ-(コラコラ)、まあ向こうさんだって事情があっての事だったのは分からなくもないですけどね、でもやってる事はまるっと国際法違反でしょ(戦争捕虜をいつまでも抑留し続けるのは確か違反だったハズ)、よってロシア滅びろ!^^;

と、まあこんな感じで…山本幡男氏の事を知らないという若い世代の方にも積極的に観て貰いたい作品だなぁ。ニノやケンティーも出てる事だし、掴みはOKでしょ?
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RESTAURANT Loire(ロワール)

2022年12月12日 | グルメ


【RESTAURANT Loire(ロワール)】
  名古屋市中区栄4-6-8 名古屋東急ホテル 2F TEL:050-5571-4978(予約)

名古屋東急ホテルの2階にある、東急ホテルのメインダイニングにして超老舗フレンチレストランでもある「ロワール」に初めて「結婚記念日ディナー」食べに行ってきました。
…ん?結婚記念日ディナーは既に先月紅葉を見に京都のいつもの宿に泊まりに行った時に自慢げに食ってましたよね?(滝汗)…と思われる方もいらっしゃるでしょう。
いらっしゃるでしょうね…うん、そーなんだ、そーなんだけどサ…それで、結婚記念日当日は家で私が作ったショボい飯食うの?ちょっとソレは違くない?^^;

と言う訳でー、当日だってやっぱりお祝いご飯食べたいよー!って事でフレンチ食べに来ちゃったーうふふー!
でもそこまでガッツリ金掛けられない(←って旦那に釘刺されたw)ので、今回は某百貨店のお得意様カード特典で「2名以上でコース予約すると1名分無料」というエゲツないルールのコースを予約して初めてのロワール体験✨ 実はずーっと前からこの店は食べに来てみたかったんだよねーこんな形で食べに来れるとは…ラッキーラッキー😊



テーブルセッティング…飾り皿の上に置かれたメニュー表を取ると、皿の中央部にお店の紋章が印刷されていました。流石老舗の風格!!



乾杯の一杯目をシャンパンにしようか旦那と協議した末、前菜との組み合わせを考えてロゼワインをチョイス。
何故なら旦那が毎回ほぼ酒が飲めずにシャンパンが温く炭酸が抜けまくった状態で放置し、それを後で自分が飲むハメになるのでスパークリングは止めよう、という事でw



「アミューズ ブーシュ」
まあ和食で言う所の「口取り」ですわな。画像左がスズキをポワレしたあとマリネしたモノ。画像右はチーズのキッシュ。一口大なので手で摘まんでクチにポイッ♪



「鴨と蝦夷鹿ロースのパテ・クルート」
時期的にジビエ系入ってくるなーと思ったら蝦夷鹿キター(大歓喜)、しかもパテ。パテは往々にして臓物系の部位も入ってくるイメージなんですが、コレはめっちゃ肉肉しい!旦那が臓物系苦手だからヤバいかなーとちょっと心配したんですが、全然臭みなかったですね。肉の旨味が超凝縮されてる感じで良き!旦那も喜んでた♪
しかも、メニュー見て想像してた倍以上はボリュームがあった。コースの前菜で出してくる量じゃないよコレ。一品料理としてちゃんと立ってる。
そして…パテに添えられたチコリかな?にも刷毛でサッとドレッシングが塗ってあった。ソースも一々こだわってて、流石老舗王道フレンチ!って嬉しくなっちゃったわ😊



「リードヴォーのムニエルとカリフラワーを合わせて」
リードヴォー(仔牛の胸腺肉)をムニエルにして、旬のカリフラワーをそのままソテーしたモノ、超薄切りにしてチップスにしたもの、そしてソースにも使うという3段技
カリフラワーソースの丸くてふくよかな香りと味がリードヴォーのムニエルと凄くよく合う!



「オマール海老のオーブン焼きと菊芋 トリュフ風味のビネグレットソース」
オマール海老の身をオーブン焼きして、それに合わせたのは色々キノコや根菜等の野菜のソテー。オマール海老に沿わせるように菊芋で作ったムースソースを侍らせて、更にそこにオマール海老から取った出汁で作ったビネグレットソース(アメリケーヌとは明らかに違った風味でしたが激ウマーでした!)を掛けて。
メニューには「トリュフ風味の」って書いてあったけど、まんまトリュフが乗っかってたので風味もクソもー!っって感じ?いや香りも味も絶品ですよw

実はこのメニューの前にワインチェンジしているのですが(白ワイン)、画像撮り忘れましたサーセン💦



さてさて、メインの前にまたしてもワインチェンジ。今度はメインに合わせた赤で😊



「鴨胸肉のローストと茸のピューレ」

コレさー、想像してた量の倍で来たわ。鴨肉の量多過ぎ!^^;
最近のフレンチは一皿がちょこっと量で皿数がすんげー多くて、メインディッシュの肉に辿り着く頃には腹9分目越えてて、だからメインの肉は2~3口でイケる分量…みたいなのが主流というイメージなんですが、コレが老舗の風格なのか!メインディッシュの肉の量がハンパねーな…旦那と顔を見合わせて「コレはすげーな」と頷き合うw
どこの鴨肉なんだろーね?って話してたんだけど、近江産(国産)の鴨肉らしい。最近では国内でも鴨育ててるんですね!知らなかった…コレがね、めちゃ旨かったわ!勝手に自分の中で「鴨と言ったら何っつってもシャラン産でエトフェが基本っしょ」って思ってたけど、そういうのってもう古いんだろうねきっと!この国産の鴨肉、めっちゃ柔らかくて口当たりも良くて臭みも全くなくて、それでいて…コレはきっとシェフの火入れ具合が絶妙だったんだと思う!肉質が最高だったよーきっと一番美味しい状態で食べられたと思う。
そして添えられたソースがまたね!鴨のジュにワインを合わせて作ったモノだそーですが、甘い香りと酸味のバランスが絶妙で本当に美味しかったです!



「アヴァンデセール」
デザート前の口直しに氷菓を少し。
レモン味のサッパリしたグラニテの下の方にジュレが隠れていました。一々演出がステキです😊



「パティシエのエスプリ」
↑という名前のデセールなんですが…旦那がどうやら予約時に「結婚記念日で」とアナウンスしたようで、お祝いプレート仕様になっていました!
コレがさー、お祝いプレートのクオリティがエゲツないんですわ!
まあ、よく有りがちなお皿にチョコレートでお祝いプレートデコレーション…はいはい、ありますね!…レベルちゃうんだわ!よーく見るとお皿の模様だと思ってたお花が全てチョコレートアートで描かれている!このプレートは本来真っ白で、そこにチョコレートで全てデコレーションしてるんですよ。なにこの緻密なボタニカルアート!!(驚愕)
ギャルソンさんがシレッと「当店のパティシエはなかなか絵心がありまして♪」とか言ってるけど、いやそんなレベルちゃうコレはっ!

デセールも手が込んでてさー、画像左上に見えるラフランスに見えるモノは…ホワイトチョコでラフランスの形に作って、その中にバニラムースとラフランスのコンポートを仕込んであるという手の込んだモノだし、手前のキャラメルアイスの上に乗せられた季節らしい紅葉した葉っぱは砂糖菓子で出来ていて食べられる仕様。
何と言うか…王道フレンチとしての風格を持ちつつお茶目な演出も欠かさないという…フレンチなのに確実に日本人らしい「職人技」を堪能出来る、って感じ?



最後に食後のコーヒーと一緒にお茶菓子と持って来てくれて…コレもどれもこれも手が込んでいて美味しい♪



そしたら…「今日は結婚記念日だと伺いまして…ささやかですが、生チョコレートをお祝いにお持ちしました」と!なんだろうこのホスピタリティ!!
更に更に、お会計後に入口まで行ったらバラの花を下さって、更にお祝いの記念写真撮ってくれて、それを1分位でアルバムに仕立てて持って来てくれましたよ何これーーー!

前々からホテルのメインダイニングと思えないレベルにリピーターの多い、味に間違いのないフレンチだという噂は聞いていたものの…想像以上の美味しさとサービスでした。
ぶっちゃけますが、今回結婚記念日当日が月曜日で…月曜日ってオーナーシェフのレストランが軒並み休日で食べに行ける店があんまりないんですよね、そんな事情もあって今回このお店に初めてお邪魔したんですが、「言うてもホテルのメインダイニングだしねー」ってちょっと斜め目線で過小評価していた自分達を激しく呪いましたよ。
本当に味も、量も、質も、サービスも、演出も、何もかもが素晴らしいレストランでした!また機会があったら是非再訪したいです。ご馳走様でした!!
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【映画】「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」@66作目

2022年12月08日 | 映画感想
「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」

数多ある「なろう系」の中で多分一番ヒットしたんじゃないか?と思う「転生したらスライムだった件(略して転スラ)」の劇場版です。
自分はコミックは全く読んでいませんがアニメにどハマりしたクチで、このコロナ禍で映画館が閉まってた頃にアマプラでぜーんぶ鑑賞しまくった!転スラ日記も全部見た!

あらすじ
スライムのリムル=テンペストとして、異世界に転生してしまった元サラリーマンの三上悟。異世界で生きる決意を固めた彼は、数々の冒険や戦いを経て絆を深めた仲間たちと魔物の国・魔国連邦を興し、その主となっていた。魔国連邦の統治に励んでいたリムルだが、連邦西方にあるラージャ小亜国の女王が持つ不思議な力をめぐって陰謀が動き出す。やがて、大鬼族の生き残りであるヒイロ、リムルの仲間・ベニマルの兄貴分だったという男の登場によって、事態は思わぬ方向へ進む。(Yahoo!movieから丸パク)

↑上のあらすじには一応転スラの大前提が書いてありますが、劇場版は何の説明もなくいきなり話が始まって、そしてどういう背景の話なのかも全く語られずアニメ放送の2クール目のラストの後で起こった単体エピソードとして本作は描かれています。要するに本作はあくまでも「コミック or アニメのファン(特にTVアニメ)の方向け」に作られていて、今まで全く転スラを知らなかった人に知って貰おう・ファンになって貰おうという「ファン誘致活動」ではない、という事をココに記しておきます。
とりあえず転スラ知らない人は最低でもアニメのシーズン1だけでも…いや、ヴェルドラとかディアブロの事考えるとやっぱシーズン2まで見ておくべきかー^^;

という訳で、アニメのラストで遂に魔王になったリムルはテンペストに戻って平穏な日々を暮らしていたんだけど、そこに大鬼族の生き残りでラージャ小亜国の女王・トワに名前を貰った事でトワに忠誠を誓っている「ヒイロ」がテンペストに助けを求めてやって来た事で起こるてんやわんやを見せています。
多分だけど…本作を観ていなくてもTVアニメのシーズン3は問題なく見れるんじゃないかと思う…もしかしたらヒイロとトワも後々出て来るのかな?

とりあえず転スラはチート祭りなので…リムルが出て来たらもう何もかも解決しちゃう!のでー、今回はバトルシーンがほぼ「ヒイロ×ベニマル」
まーそーなるよねーリムルとバトったら誰も彼も瞬殺…実際今回の黒幕もあんな「国もろとも~云々~!」ってキバってたのに暴食で瞬殺されてて「ですわなぁ~」って感じw
あと、ディアブロが「古い魔法陣に心当たりがある」と言って交渉(という名の超上から命令)しに行った相手、アレはシーズン3から登場する新キャラっぽい?何やらディアブロとかなり関りがありそうなキャラなので個人的にちょっと楽しみな感じがします(でも本作ではディアブロの方が圧倒的強さを見せ付けていたので今後どうなるのかな?)

展開的にちょっと雑というか…ヒイロの独断暴走はちょっと頂けないな。あんな胡散臭い儀式の話を誰にも相談せずに了承してトワを連れて行くって危険過ぎるやん。コレがもしもトワの命を奪う作戦でトワを城から連れ出す為の方便だったとしたらどー落とし前付けるねん!ってヤキモキしながら見てましたよ。(ぷんすか
それと…生き返りはとりあえず1度にしとけや。何度も重ねると「お前ら全員不死身仕様かっ!」って萎えるわマジで。まあコレに関しては転スラらしくハッピーエンドにしたいという製作者側の強い信念があっての事なのかもしれない…だったら、最初からヒイロかトワのどっちかだけ殺しとけや←コラコラ

と、色々モヤる感じでしたが…コレどーなんかなぁ?劇場版として…まあ、本筋とは余り関係ないエピソードだから逆に劇場版としてアリ、って事なのかな。
きっと直ぐアマプラで見れるようになるんだろうけどさ、まあ折角だから映画館で観てやったさ!シーズン3楽しみにしてますよー^^
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【映画】「ザリガニの鳴くところ」@65作目

2022年12月02日 | 映画感想
「ザリガニの鳴くところ」

ディーリア・オーエンズ氏著の同名タイトル小説の実写映画化。原作小説未読です。
ですが本作は全世界で1500万部を売り上げている超絶人気ミステリーだそうで、予告編での煽り文句もエグいエグい…こんなん、ミステリー好きの自分が観ないでいられるか!

あらすじ
6歳のときに両親に捨てられた少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。ザリガニが鳴くといわれるアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育ち、自然から生きる術を学んだのだった。ある日、その湿地帯で青年の変死体が発見され、カイアに殺人の容疑がかけられる。そして、法廷に立った彼女の口から語られたのは、想像を絶する半生だった。(Yahoo!Movieから丸パク)

なんかちょっと↑あらすじは違うな…法廷で彼女が自分の半生を語った訳ではなく、多分彼女の半生の回想はあくまで主人公の脳内回想を映像化しているのではないかと。
基本本作は主人公の脳内一人語りがベースで、その一人語りを第三者視点で映像として観客に見せていると考えていいだろうと思います。事件が起こってから主人公が容疑者として拘束から起訴されて裁判になり、その後は裁判の様子と平行する形で主人公の半生が語られていって…最終的に事件の日にまで到達して法廷と時間がリンクしていくという感じ。

まあ、とにかく映像が美しい。映画全編通してずーっと美しい。特に湿地帯~浜辺に掛けての映像美たるや溜息モノの美しさ。
そして主人公を演じているデイジー・エドガー=ジョーンズ嬢(知らない女優さんだなと思ってフィルモグラフィ調べたけどまだそんなにキャリアがないみたい)がとても透明感のある美女で…アン・ハサウェイから毒気を抜いたような(ヲイコラ)雰囲気の女優さんなんだけど、親兄弟から見捨てられて独りぼっちで湿地の古民家でサバイバルしながら生きてきたというなかなかに野性味溢れる部分とちょっと浮世離れした感じの「妖精感」が同居した複雑な生い立ちの主人公のキャラにドンピシャにハマっていたと思います。

そして…コレは予告編の煽り方がよろしくなかったと思うんだけどー、
ミステリー小説を読み慣れたタイプの御仁だったら本作はかなり早い段階で事件の真相の目星が付いちゃうと思うんですね。
もうこれ以上は何書いてもオチバレになってしまうのでアレコレ書けなくてモヤるんですが、この手の「犯人当て系」は予告編でアレコレ言っちゃダメなんですよーう。勿論世界的大人気ミステリー小説の奇跡の実写映画化!みたいな煽りはいいんですけど、やれ「意外過ぎる結末」だの「最後の数秒でアナタは驚愕する」だの言っちゃあかんのよーそれがもうミステリー好きには大ヒントになっちゃってるんだからさー(苦笑)

…という訳で、早々に真犯人が分かってしまった自分は以降映画を見ながら「あ、ナルホドねここで敢えてのブラフ登場、っと」とか「あーこのシーンが事件のトリガーになってんのね」とかすんげー答え合わせしまくってたわよね。それでやっぱり思った通りの展開だったわよね^^;
まあ、いいんですよ。少なくとも本作は非常に質の高い映像美を堪能出来る、脚本もなかなかに練れた良作だったと思います!日本人に馴染みのあるメジャーネームがほぼ出演していないので、年に数本しか映画館に観に行かないという方には興味が沸き難いかもしれませんが、こういう美しい作品こそ大きなスクリーンで観る価値があると思いますね!

ところで…今更ですが…タイトルの「ザリガニの鳴くところ」の意図が未だに分からないんですが。結局ザリガニの鳴くところって何処なん?(滝汗)
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【映画】「シスター 夏のわかれ道」@64作目

2022年12月01日 | 映画感想
「シスター 夏のわかれ道」

中国映画。香港映画や台湾映画は結構観る機会が多いんだけど、大陸制作の作品って実はあんまり目にする機会がないかもしれない。そのせいもあって本作に出演している役者さんは誰一人見覚えがありませんでした&監督さんのお名前にも記憶がありません。すんまそん。

あらすじ
看護師として働きながら、医者になるため大学院進学を目指すアン・ラン(チャン・ツィフォン)。ある日、長らく疎遠だった両親が交通事故で亡くなり、会ったこともない6歳の弟ズーハン(ダレン・キム)が突如現れる。姉だからという理由で親戚から養育を押し付けられた彼女は、弟を養子に出すことにする。養子先が見つかるまで面倒を見ることになり、わがまま放題のズーハンに振り回されるアン・ランだったが、徐々に幼い弟を思う感情が芽生え、彼女の決意は揺らぎだす。(Yahoo!Movieから丸パク)

↑上のあらすじは物凄い要約してくれているんだけど、映画観てると冒頭で事故があってどうやら主人公の両親が亡くなったらしい…けど、どうも親子関係が今一つ希薄な感じ?みたいな違和感から始まって、その後↑あらすじの展開になって歳の離れた弟(少なくとも両親の葬式当日まで一度も顔を合わせた事もなかったらしい)を押し付けられて~という流れになっていました。なんだか主人公と両親には確執?でもあったのかな?みたいに思いながら観ていましたが、話が進むにつれてどういういきさつだったのかは分かってきます。

本作は話の流れ的には「ありがちな(お涙頂戴系)ヒューマンドラマ」なんですが、その話の流れの中のそこかしこに「中国の社会問題(の闇)」が噴出していましたね。

中国は長らく「一人っ子政策」という施策を行っており(2014年に廃止)、1夫婦に子供は1人しか産んではいけないという政策を取っていました。
それで生まれた子供が女の子だと跡継ぎがいなくなってしまうという事で…昭和の日本でもよくあった話ですが「跡継ぎ長男至上主義」ってヤツですね、なんとしても男の子が欲しい夫婦が養子を取ったり2人目の子供を何とか作ろうと政府に虚偽の嘆願したり色々工夫していたようです。
それで、主人公のアン・ラン(♀)もその犠牲に遭って「どうしても跡継ぎ男児が欲しい」両親から疎まれて「1人目の子供が障害児だったから2人目の子供を作る事を了承して欲しい」というウソの嘆願をされたり、大学進学も努力家で成績も優秀だったアン・ランは北京の医大(医学部)に願書を出すものの、両親の「女は実家から通える大学に行って家族の為に奉仕しろ」というナチュラル差別を食らって勝手に願書を地元の大学の看護科に変更させられたりと踏んだり蹴ったりな人生を送って来ています。

それで、多分だけど大学進学を機に家を出たアン・ランは親に学費も頼らず全て自分で働いて学費も生活費も賄って来て、そして看護師にはなれたもののやっぱり医師になりたいという希望が捨てられない彼女は更に努力を重ね、ようやく北京の医大の大学院への進学(大学院へ進んで資格を取れば多分医師になれるのであろうと)を目前に控えたトコロで本作の冒頭の事故が起こって歳の離れた弟の面倒を押し付けられて「コレどーすんだよクソが💢」という…

他にも、主人公の伯母も「男尊女卑差別」で自分の人生の殆どを「ファミリー」という名の牢獄に繋がれて生きていたり、主人公が勤める病院の産婦人科患者も多分妊娠中毒症?で命の危険がありながらも「自分の命よりもお腹の中の男児の方が大切」という選択を強いられて転院していく様子等を見せています。

まあ…でもさ、何て言うのかな…見てて思ったのが「本作に登場する人全員なんだかんだで自分勝手よなw」ですかね。
「家族」という名の印籠を振りかざしてなんでもかんでも縛り付けようとしたり厄介事を押し付けたり。はたまたその「家族」の呪縛から逃れる為に非道な選択も辞さなかったり。
コレはかつての日本、いや今でも地域によっては同じような事が繰り広げられているだろうと思いますが、本作はそんな「家長制度の膿」をヒューマンドラマ仕立てでオブラートに包んでちょっといい話風味に味付けした社会風刺作品だったなぁ~と思いましたね。←自分も相当ひねくれてるタチなんでw

主人公の役者さん(全く知らん)も上手かったけど…本作子役のガキンチョの演技が激的に上手かったなぁ~!
なんとなくだけど主人公の役者さんと顔付きもちょっと似てるんだよね。歳の離れた姉弟という設定だから敢えて似た顔付きの子役を探したのかな?
そして…本作は映画ラストで「結局何の解決にもなっていない」シーンで終わります。ヒューマンドラマとしては正解なんだろうけど個人的にかなりモヤりましたね(苦笑)
コメント
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