「カメラを止めるな!」
自分が定宿にしているシネコンに貼り出してあったポスターを見て「なんだこれ?」と思ってた。
公開したばっかりの頃は1日2~3回しか上映してなくて「そもそも単館上映系だよなコレ。シネコンでやるの珍しいよなぁ」位にしか思ってなかったんだけど
なんかあれよあれよとクチコミで火が付いたらしく?みるみる拡大公開化して行って、遂に我が定宿シネコンでは一番大箱のスクリーン使ってバリバリ上映ですよw
これから大型旅行直前という事もあって、今週中に観ておかないと多分スルーになってしまうと思ったので結構ムリして時間作って鑑賞。
以下、本作の簡単な解説とあらすじを「Yahoo!Movie」の作品TOPページからゴッソリとコピペさせて頂きます。
何故かというと、既に封切直ぐに観に行った友人達からこぞって「本作に関しては何も調べずに情報を入れずに観に行け」と言われていた為
本当にどんな映画なのかなぁーーーんにも知らずに観に行ったから、自分で解説書くだけの気力すらないのです(コラコラ
-----------------------------------------------------------------------------------------------
解説
監督・俳優養成の専門学校「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾となる異色ゾンビムービー。
オムニバス『4/猫 -ねこぶんのよん-』の一作を担当した上田慎一郎が監督と脚本と編集を務めた。ゾンビ映画を撮っていたクルーが本物のゾンビに襲われる様子を、
およそ37分に及ぶワンカットのサバイバルシーンを盛り込んで活写する。出演者は、オーディションで選ばれた無名の俳優たち。 【シネマトゥデイ (外部リンク)】
あらすじ
人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。
リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。
その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。【シネマトゥデイ (外部リンク)】
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はーいコピペ終了~w
そもそも自分、本作が「ゾンビムービー」だという事すら知らなかったので、映画が始まっていきなりゾンビとアレやコレやが始まった段階で
「ぅええええ。マジかー。まさかのゾンビ物ぉ~!?」と溜息交じりだった訳ですが(苦笑)←ホラー&スプラッター&ゾンビ系まるっと大の苦手ですw
本作に関して唯一事前に仕入れていた情報というのが「手持ちカメラ多用の画像なので画面酔いし易い人は要注意」という事だけでして^^;
このもっそい安い作りのゾンビムービーを観ながら確かに手振れしまくりの手持ちカメラ画像に次第に画面酔いしまくってゾンビではなく自分がリバース直前!(ヲイ
ところどころ妙な違和感?だったり間の悪さを感じながらもこの一連のゾンビムービー仕様が一旦の収束を見たトコロで、ようやく本作の本題に突入する訳です。
これ以上アレコレ書けないのが辛いっ!
通常自分のレビューはネタバレしまくりなんだけど、流石に本作はネタバレしたら余りにも人でなしな気がするんですよ。
こんなクッソ低予算で細々と作った「アイディア1本」の作品のアイディアの核を語ってしまったら、それはもう営業妨害だと訴えられるレベルのような気がします。
なのでこれ以上は書かないでおきますが…
画面酔いしてリバースしそうなそこのアナタ!
我慢して、我慢して…そこはもーちょっとだけ我慢して、中盤は半分目を瞑って音声だけで状況を把握しておいて下さい。
そしたら後半怒涛の展開が待っていますから!!
「あーーー、そっかー!だからこーゆー事だったのかぁーーーー!」の連続ですw
それにしても…映画冒頭のゾンビムービーが37分ワンカットだった事すら映画中盤の展開を観るまで気付かなかった私orz
てんでダメダメですよね。自称「映画好き」なハズだったんだけどなぁ~まあ技術的な事はサッパリ分からないアホンダラアクションバカだからなw
まあ、そんなこんなでとりあえず興味のある方はとっとと劇場に観に行っちゃった方が早いですよ。
でも個人的には本作って…本当にいいとこ単館ロードショー@2週間限定公開レベルの質だとは思うんですけどね(苦笑)
でもアイディア1つで映画って色んな扉を開けて行くんだなぁ~と、今燻っている若手の新人映画人さん達にとって福音になるような作品ですよね♪
本作の大成功を見て「よし!俺だってもっと奇想天外で面白い映画撮ってやるぞ!」とか「俺はもっと映像にこだわった作品で勝負してやる!」とか
どんどん前のめりに頑張って行って欲しいです。日本の映画界をもっともっと無名の新人さん達が明るくしてくれますよーに!
「検察側の罪人」
雫井脩介氏著のミステリー小説の実写映画化…と言うよりも「キムタク×ニノ」のダブル主演で話題の作品と言った方が話が早いw
個人的に雫井脩介氏の作品は元々好きなので原作小説を読もうかと思っていたトコロに本作の映画化のニュースが飛びこんで来て、悩みに悩んだ末に
「ん、まあキムタクとニノだったら是非スクリーンで観たいし…」と思って敢えて原作読まずに我慢して本作鑑賞に至った次第。
あらすじ
東京地検刑事部に配属された若手検事「沖野啓一郎(二宮和也)」は、自身の新人研修の指導官でもあった憧れのエリート検事「最上毅(木村拓哉)」と同じ部署に
なった事もあり仕事に益々熱が入っていた。ある殺人事件を担当した最上と沖野だったが、最上が容疑者リストの中に既に時効が成立した殺人事件の
最重要参考人だった男「松倉(酒向芳)」の名前を見つけて戦慄する。松倉を取り調べている内にあの時効成立した事件の犯人がやはり松倉だった事が判明し
当時の事件では裁けなかった松倉を今回の事件では何とか裁きたいと躍起になる最上の姿に沖野は次第に疑問を感じるようになる…
意外に見応えがあるんだ。
もっとチャラい感じかと思ったら…まあコレは前評判で聞き齧ってはいたものの、キムタクが「THE・キムタク」じゃなくて抑えた演技で云々…とかね。
確かに本作はキムタクがいわゆる「自分ブランド」を捨ててかなり抑えたキャラクター作りをしているな、という印象。
キムタクの事だから予告編ではダークキャラな印象の部分切り取って見せてたけど、なんやかんやで結局いいもん役なんやろ?ってちょっと鼻で笑ってたのに
蓋を開けたらガッツリやらかしてて「うえぇぇぇ。キムタクやるなぁ~」って思っちゃったよw
それからそもそも演技力はジャニの中での圧倒的に定評のあるニノは本作でもかーなーりー魅せてくれます。松倉を取り調べで追い込むシーンとかゾクゾクした!
普段飄々としていて「静」のイメージの所作なのに、取り調べでいきなり豹変して物凄い剣幕と早口で捲し立てる様子なんぞは正に狂気に満ちておりました。ええ。
他にも松重豊さんのキャラは良かったよねー。この人本当にお上手だなぁ~。正義の味方にも悪玉にも何にでもなれる本当に素晴らしい役者さんだな。
個人的には特に役名の付いていないんだろうけど松重さんの助手みたいなミステリアスな女性を演じていた芦名星さんのキャラもかなり好きだったかも。
概ね出演していらっしゃるキャストの演技は申し分なかったと思いますね。
じゃあ何がいけなかったのか ←あ?^^;
先ずね、多分コレ原作小説を読んでないと展開が早過ぎて着いて行けないんですよね。
キャラクターの背景とか人物関係が分からないままポンポンとシーンが変わって行くから…例えば最上が会食会しているメンバーが大学の同期でみんなそれぞれ
検事や企業弁護士や色んな形で法曹界に身を置いているんだけど、どうやらその同期メンバーの中の1人が政界入りしていて、しかもなにやら汚職で検挙されそうに
なっていて云々…ここらのくだりが物凄いスピードで流れて行くので今自分で↑書いてますけどまだどういう内容だったのか細部まで精査出来ていない状況^^;
他にも松重さん演じる裏社会に通じる男「諏訪部」の父親と最上の祖父が第二次世界大戦下で何やら繋がりがあって、しかも最上の祖父は戦後にその体験を
小説化しているという設定なんだけど、きっとこの過去のくだりは最上と諏訪部にとってとても重要な事のハズなんだろうけど、それが口頭でササーッと流れて行くから
「ん?あ?え?」って思ってる間に何かウヤムヤに過ぎて行ってしまった感満載。
全てにおいて話が上っ面だけササッとなぞって過ぎて行くので、話に深みが出ないんですよね。
本当だったら1クール使ってTVドラマ化した方がいい内容なのかもしれない…それくらい色んな情報が詰め込まれ過ぎている印象なんですよ。
まあそんな中でも時効成立した先の殺人事件と今回の殺人事件に絡んだシーンはやはり一番の見せドコロではあったと思います。最低限この事件に関するシーンは
割ときちんと描き込んで見せてくれていたので良しとするべきでしょうか^^;
本作の最上の取る手段は余りにもドラマティック過ぎて現実味がなさ過ぎるんですが(苦笑)、ディフォルメしてあるだけで要するに…法で裁けないものを
他の方法で裁く事は出来ないのか?とか、間違いなく完全無欠の悪人なんだから裁判でどうこうするじゃなくてもっと手っ取り早く…誰かヌッ殺しちゃえよ!
みたいに思う事って世の中多々あるじゃないですか。
法律は「=正義」ではないよね?だったら本当の意味での「正義」ってどういう事?みたいな…そういうお話なんですよね。深いですよね~
そーなんですよ、本作テーマが物凄く深いんです。深過ぎてあちこち話がとっ散らかって表面なぞっただけになっちゃってるじゃーん!みたいなw
もしかしたら本作はあらかじめ原作小説を読み込んでおいてから鑑賞した方が脳内補完が上手い具合に出来てより楽しめる作りなのかもしれません。
んにゃ~…本来は映画だけで成立してないといけないと思うんだけどぉーーーま、でも自分元々原作小説読む予定だったからこれはコレで良しとしますわ(苦笑)
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と、そんなこんなで明日から9/2までポーランド行って来まーす。
まるっと1週間空くと邦画はどんどん上映時間が減っちゃうから慌てて2作観ましたけど…本当は「ペンギン・ハイウェイ」も観たかった(薄涙)
今月本当に忙しくてなかなか時間が取れなくてどうしても観れる時間が取れなかったわークソー。
どうか帰国後もまだガンガン上映していますよーに。
帰国後は先ず「機内上映」で観た映画のレビューかな?何観れるかなぁ~♪
自分が定宿にしているシネコンに貼り出してあったポスターを見て「なんだこれ?」と思ってた。
公開したばっかりの頃は1日2~3回しか上映してなくて「そもそも単館上映系だよなコレ。シネコンでやるの珍しいよなぁ」位にしか思ってなかったんだけど
なんかあれよあれよとクチコミで火が付いたらしく?みるみる拡大公開化して行って、遂に我が定宿シネコンでは一番大箱のスクリーン使ってバリバリ上映ですよw
これから大型旅行直前という事もあって、今週中に観ておかないと多分スルーになってしまうと思ったので結構ムリして時間作って鑑賞。
以下、本作の簡単な解説とあらすじを「Yahoo!Movie」の作品TOPページからゴッソリとコピペさせて頂きます。
何故かというと、既に封切直ぐに観に行った友人達からこぞって「本作に関しては何も調べずに情報を入れずに観に行け」と言われていた為
本当にどんな映画なのかなぁーーーんにも知らずに観に行ったから、自分で解説書くだけの気力すらないのです(コラコラ
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解説
監督・俳優養成の専門学校「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾となる異色ゾンビムービー。
オムニバス『4/猫 -ねこぶんのよん-』の一作を担当した上田慎一郎が監督と脚本と編集を務めた。ゾンビ映画を撮っていたクルーが本物のゾンビに襲われる様子を、
およそ37分に及ぶワンカットのサバイバルシーンを盛り込んで活写する。出演者は、オーディションで選ばれた無名の俳優たち。 【シネマトゥデイ (外部リンク)】
あらすじ
人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。
リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。
その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。【シネマトゥデイ (外部リンク)】
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はーいコピペ終了~w
そもそも自分、本作が「ゾンビムービー」だという事すら知らなかったので、映画が始まっていきなりゾンビとアレやコレやが始まった段階で
「ぅええええ。マジかー。まさかのゾンビ物ぉ~!?」と溜息交じりだった訳ですが(苦笑)←ホラー&スプラッター&ゾンビ系まるっと大の苦手ですw
本作に関して唯一事前に仕入れていた情報というのが「手持ちカメラ多用の画像なので画面酔いし易い人は要注意」という事だけでして^^;
このもっそい安い作りのゾンビムービーを観ながら確かに手振れしまくりの手持ちカメラ画像に次第に画面酔いしまくってゾンビではなく自分がリバース直前!(ヲイ
ところどころ妙な違和感?だったり間の悪さを感じながらもこの一連のゾンビムービー仕様が一旦の収束を見たトコロで、ようやく本作の本題に突入する訳です。
これ以上アレコレ書けないのが辛いっ!
通常自分のレビューはネタバレしまくりなんだけど、流石に本作はネタバレしたら余りにも人でなしな気がするんですよ。
こんなクッソ低予算で細々と作った「アイディア1本」の作品のアイディアの核を語ってしまったら、それはもう営業妨害だと訴えられるレベルのような気がします。
なのでこれ以上は書かないでおきますが…
画面酔いしてリバースしそうなそこのアナタ!
我慢して、我慢して…そこはもーちょっとだけ我慢して、中盤は半分目を瞑って音声だけで状況を把握しておいて下さい。
そしたら後半怒涛の展開が待っていますから!!
「あーーー、そっかー!だからこーゆー事だったのかぁーーーー!」の連続ですw
それにしても…映画冒頭のゾンビムービーが37分ワンカットだった事すら映画中盤の展開を観るまで気付かなかった私orz
てんでダメダメですよね。自称「映画好き」なハズだったんだけどなぁ~まあ技術的な事はサッパリ分からないアホンダラアクションバカだからなw
まあ、そんなこんなでとりあえず興味のある方はとっとと劇場に観に行っちゃった方が早いですよ。
でも個人的には本作って…本当にいいとこ単館ロードショー@2週間限定公開レベルの質だとは思うんですけどね(苦笑)
でもアイディア1つで映画って色んな扉を開けて行くんだなぁ~と、今燻っている若手の新人映画人さん達にとって福音になるような作品ですよね♪
本作の大成功を見て「よし!俺だってもっと奇想天外で面白い映画撮ってやるぞ!」とか「俺はもっと映像にこだわった作品で勝負してやる!」とか
どんどん前のめりに頑張って行って欲しいです。日本の映画界をもっともっと無名の新人さん達が明るくしてくれますよーに!
「検察側の罪人」
雫井脩介氏著のミステリー小説の実写映画化…と言うよりも「キムタク×ニノ」のダブル主演で話題の作品と言った方が話が早いw
個人的に雫井脩介氏の作品は元々好きなので原作小説を読もうかと思っていたトコロに本作の映画化のニュースが飛びこんで来て、悩みに悩んだ末に
「ん、まあキムタクとニノだったら是非スクリーンで観たいし…」と思って敢えて原作読まずに我慢して本作鑑賞に至った次第。
あらすじ
東京地検刑事部に配属された若手検事「沖野啓一郎(二宮和也)」は、自身の新人研修の指導官でもあった憧れのエリート検事「最上毅(木村拓哉)」と同じ部署に
なった事もあり仕事に益々熱が入っていた。ある殺人事件を担当した最上と沖野だったが、最上が容疑者リストの中に既に時効が成立した殺人事件の
最重要参考人だった男「松倉(酒向芳)」の名前を見つけて戦慄する。松倉を取り調べている内にあの時効成立した事件の犯人がやはり松倉だった事が判明し
当時の事件では裁けなかった松倉を今回の事件では何とか裁きたいと躍起になる最上の姿に沖野は次第に疑問を感じるようになる…
意外に見応えがあるんだ。
もっとチャラい感じかと思ったら…まあコレは前評判で聞き齧ってはいたものの、キムタクが「THE・キムタク」じゃなくて抑えた演技で云々…とかね。
確かに本作はキムタクがいわゆる「自分ブランド」を捨ててかなり抑えたキャラクター作りをしているな、という印象。
キムタクの事だから予告編ではダークキャラな印象の部分切り取って見せてたけど、なんやかんやで結局いいもん役なんやろ?ってちょっと鼻で笑ってたのに
蓋を開けたらガッツリやらかしてて「うえぇぇぇ。キムタクやるなぁ~」って思っちゃったよw
それからそもそも演技力はジャニの中での圧倒的に定評のあるニノは本作でもかーなーりー魅せてくれます。松倉を取り調べで追い込むシーンとかゾクゾクした!
普段飄々としていて「静」のイメージの所作なのに、取り調べでいきなり豹変して物凄い剣幕と早口で捲し立てる様子なんぞは正に狂気に満ちておりました。ええ。
他にも松重豊さんのキャラは良かったよねー。この人本当にお上手だなぁ~。正義の味方にも悪玉にも何にでもなれる本当に素晴らしい役者さんだな。
個人的には特に役名の付いていないんだろうけど松重さんの助手みたいなミステリアスな女性を演じていた芦名星さんのキャラもかなり好きだったかも。
概ね出演していらっしゃるキャストの演技は申し分なかったと思いますね。
じゃあ何がいけなかったのか ←あ?^^;
先ずね、多分コレ原作小説を読んでないと展開が早過ぎて着いて行けないんですよね。
キャラクターの背景とか人物関係が分からないままポンポンとシーンが変わって行くから…例えば最上が会食会しているメンバーが大学の同期でみんなそれぞれ
検事や企業弁護士や色んな形で法曹界に身を置いているんだけど、どうやらその同期メンバーの中の1人が政界入りしていて、しかもなにやら汚職で検挙されそうに
なっていて云々…ここらのくだりが物凄いスピードで流れて行くので今自分で↑書いてますけどまだどういう内容だったのか細部まで精査出来ていない状況^^;
他にも松重さん演じる裏社会に通じる男「諏訪部」の父親と最上の祖父が第二次世界大戦下で何やら繋がりがあって、しかも最上の祖父は戦後にその体験を
小説化しているという設定なんだけど、きっとこの過去のくだりは最上と諏訪部にとってとても重要な事のハズなんだろうけど、それが口頭でササーッと流れて行くから
「ん?あ?え?」って思ってる間に何かウヤムヤに過ぎて行ってしまった感満載。
全てにおいて話が上っ面だけササッとなぞって過ぎて行くので、話に深みが出ないんですよね。
本当だったら1クール使ってTVドラマ化した方がいい内容なのかもしれない…それくらい色んな情報が詰め込まれ過ぎている印象なんですよ。
まあそんな中でも時効成立した先の殺人事件と今回の殺人事件に絡んだシーンはやはり一番の見せドコロではあったと思います。最低限この事件に関するシーンは
割ときちんと描き込んで見せてくれていたので良しとするべきでしょうか^^;
本作の最上の取る手段は余りにもドラマティック過ぎて現実味がなさ過ぎるんですが(苦笑)、ディフォルメしてあるだけで要するに…法で裁けないものを
他の方法で裁く事は出来ないのか?とか、間違いなく完全無欠の悪人なんだから裁判でどうこうするじゃなくてもっと手っ取り早く…誰かヌッ殺しちゃえよ!
みたいに思う事って世の中多々あるじゃないですか。
法律は「=正義」ではないよね?だったら本当の意味での「正義」ってどういう事?みたいな…そういうお話なんですよね。深いですよね~
そーなんですよ、本作テーマが物凄く深いんです。深過ぎてあちこち話がとっ散らかって表面なぞっただけになっちゃってるじゃーん!みたいなw
もしかしたら本作はあらかじめ原作小説を読み込んでおいてから鑑賞した方が脳内補完が上手い具合に出来てより楽しめる作りなのかもしれません。
んにゃ~…本来は映画だけで成立してないといけないと思うんだけどぉーーーま、でも自分元々原作小説読む予定だったからこれはコレで良しとしますわ(苦笑)
-----------------------------------------------------------------------------------------------
と、そんなこんなで明日から9/2までポーランド行って来まーす。
まるっと1週間空くと邦画はどんどん上映時間が減っちゃうから慌てて2作観ましたけど…本当は「ペンギン・ハイウェイ」も観たかった(薄涙)
今月本当に忙しくてなかなか時間が取れなくてどうしても観れる時間が取れなかったわークソー。
どうか帰国後もまだガンガン上映していますよーに。
帰国後は先ず「機内上映」で観た映画のレビューかな?何観れるかなぁ~♪