天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

2023年総括

2023年12月31日 | 駄ネタ
こんなタイトルの記事、かつてUPした事ありませんでしたが…
今年は色々と自分をとりまく状況が目まぐるしく変わった一年でした。という訳で初めて「今年の総括」みたいなネタやっちゃおうかと!

先ず、コレはちょっと過去に記事にしましたが…20数年ほぼ同居していた実母とGW明け位に別居しました。
元々同居する予定じゃなかった母が、父が20数年前に癌で逝去したタイミングで我が家に居座るようになってそのまま経ち、ぶっちゃけ旦那と母の折り合いが悪くて家庭内の空気が凄く悪かったんですよね…で、このコロナ禍を経てずーっと東京で暮らしていた兄貴に前々から打診していたんだけど、兄貴の仕事が自宅作業でほぼ完結するというので「だったら東京に住んでる意味ないやんか実家戻って来ておかんの面倒見ろよ」と交渉し、兄貴も思うところあって了承してくれてGW明けに東京の家を引き払って実家に戻って来てくれて→おかんを引き取ってくれた、という経緯。

コレは本当に大変な作業だったし、この引越し云々の間におかんが高血糖発作でぶっ倒れて入院したり、退院してヤレヤレと思ったら今度は低血糖発作で某商業施設内で昏倒して病院に担ぎ込まれてそのまま入院して、という事を繰り返して本当に本当に今年前半はこの「おかん騒動」に引っ掻き回された感じでした。

やっと兄貴が実家に戻って来ておかんを引き取ってくれて生活も安定してやれやれ…というタイミングで7月下旬のある日、姑(旦那のおかん)が収容されている認知症専門の施設から電話が掛かってきて「どうやら肺炎らしくて呼吸が上手く出来ていないっぽいから今から救急車で病院に搬送する。搬送先の病院が決まったらまた連絡するから直ぐに来い」という連絡が入った。
コレには前ネタがあって、そもそも7月上旬に施設の職員がコロナに感染した事がきっかけで院内感染しまくったらしく姑もコロナに感染したという連絡があった。その後も数日おきに経過連絡があって2週間位でコロナの症状は落ち着きました、という連絡があったのでホッとしていた矢先のこの連絡。もう意味不明で「え?え?なんで?」みたいな状態。

まあ結果的に言うとコロナ感染したきっかけで重症化して肺炎になって呼吸困難になって救急搬送、という流れでした。
今年の中盤~以降はこの姑の危篤騒動で終始した、と言っても過言ではない。自分は姑と本当に仲良くさせて貰っていて(姑からは本当に可愛がって貰っていた)精一杯姑の最期のお世話をしたいという気持ちだったので旦那をサポートしつつ自分も出来る限りのお世話はしたという自負はあります。
まあ、そんな夏~秋を過ごしていたので自分の誕生日(8月10日)の高級フレンチディナーもキャンセルし、9月に予約していた長野県の小布施堂が経営する「枡一客殿」に宿泊して、この時期にしか食べられないという和栗点心「朱雀」を食べる!という一大イベントも吹っ飛ばして(宿泊と朱雀を食べる権利は友達に譲りました。マジ泣けた)とにかく姑のお見舞いに日参する日々を過ごして夏~秋は過ぎ、そして10月初旬に2ヶ月半危篤状態が続いた姑が天に召されました。

葬儀に際してまたすったもんだあったんですが余りにも情けない醜聞なのでココに記すのは省略。
ようやく落ち着いた11月上旬、かねてから「いつか開催しよう!」と言っていた「KOR名古屋遠征」が実現。
KORというのは関東在住メンバーがメインのWEBで知り合った「旅と写真が趣味」という人達で作ったサークルで、自分もこの20年以上参加させてもらっているグループ。毎年12月に東京で忘年会をしていたんだけど、コロナ禍前に集まった時に「今度は名古屋遠征してKOR名古屋宴会をしよう」っていう話で盛り上がって→その後コロナ禍で年イチの集まりすら出来なくなっていてようやく今年KOR宴会を復活させよう!→ならば折角だからその会場は名古屋で!みたいな流れで。
コレは嬉しかったなぁ。今年の大半を自分の母親と姑に全部持って行かれた感があったから、関東の皆さんがわざわざ名古屋に来てくれた事が本当に嬉しかった。

まあ、そんなこんなの年末です。
実はその後またちょっと一悶着あったんですが、まあそれは今後話題に出来る時が来たらネタにするかもしれません(苦笑)
という訳で、今年は喪中なので皆さんに新年のご挨拶が出来ないのですが、自分は元気にやっております。
来年は思うトコロあって自分の生活基盤をちょっと変えてみたい…という野望もあります。それに関してもまた話せるタイミングが出来たら語ってみたいなーとも思って居ますがどうなる事やら自分でも未だビジョンがハッキリは見えていません。ですが元気にやってるよー!という事だけは記しておきましょうw

ではでは、今年も自分と関わってくれた沢山のお友達の皆様、どうぞよい年末をお過ごし、そしてよい新年を迎えられますように!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【映画2023】「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」@63作目

2023年12月22日 | 映画感想
「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」

遠藤達哉氏著の同名タイトルコミックのTVアニメ化→からの劇場版
自分は原作コミック未読でTVアニメだけ楽しんでる勢です。原作読みたいけどアニメが楽しめなくなるとイヤだから我慢ガマン💦

あらすじ
情報局対東課WISEの諜報(ちょうほう)員ロイド・フォージャーは、遂行中の任務「梟(ストリクス)」に当たっていたが、担当を外される。そんな中、ロイドは娘のアーニャが通うイーデン校で、優勝者に褒賞が授与される調理実習が行われることを知る。ロイドは、審査員長を務める校長の好物であるフリジス地方の伝統菓子「メレメレ」を作ることをアーニャに提案。さらに本場の味を確かめようと、家族旅行でフリジス地方へ向かうが、アーニャが列車内で怪しいトランクケースを発見したことから、思わぬ事態に直面する。(Yahoo!検索情報から丸パク)

本作の原作コミックもTVアニメ版もどちらも見た事がない、という人がこの映画観に行くとはちょっと考え難いんだけど、例えば子供がコミックかアニメの大ファンで映画に連れていって欲しいと頼まれてしぶしぶ付き合った…という体の人も結構ありがちな設定だよな。
という訳で、本作を全く知らないという方もちゃんと話に着いて行けるように、映画冒頭にこの家族構成の事情がちゃんと説明されていますのでご安心下さい。なんならイヤイヤ付き添いで本作を観てハマって→TVアニメ版の方にも更にどハマって頂ければこれ幸いかとw(ちなアマプラ等で過去回もちゃんと見れますからねー♪)

さて内容に関してですが…まあ、TVアニメの拡大版って感じよね(終了~)
いやいやいや!まあそーなんだけど(そーなのかよw)本作は原作コミックにもない映画版だけの為に作られた脚本なので、原作コミックファンも初見の内容になっているのでちゃんと誰彼無く楽しめるようになってますからっ!💦
TVアニメの本編の流れからは切り離された内容(今回は家族旅行をする、という話)ではあるものの、ちゃんと本編との繋がりは持たせてあるのでTVアニメファンもそうではない人でもすんなり話に入れるように工夫されています。

個人的には映画序盤でヨルさんが仕事仲間から聞かされた「旦那の浮気を疑う3つの兆候」ネタから→たまたまロイドが他の女性とイチャコラして見えなくもない場面を目撃してしまい→浮気をしているのではないかと疑いまくるくだりが…もしかしてこの後2人の関係がちょっと色っぽい方向に進展するシーンが!?って勝手に期待していたんだけど、まあ子供向けアニメだもんねーそんなシーンある訳ねーよなー(鼻ホジ

ま、でもロイドのスパイとしてのイケメンっぷりやヨルさんのバトルモードは流石の劇場版!ガッツリしっかり見せてくれましたね。
それから本作のアーニャの顔芸がエグい!w
あと…この展開は潔癖系の大人の中にはちょっと眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれないなーとは思いましたが、まあクレしんが許されてるなら本作程度のは全然マシなんじゃないかと思いますけどね、って自分まともにクレしん見た事ないんすけどテキトーな事言ってます?(滝汗

エンドクレジットで星野源さんとヒゲダンの曲が2曲続けて流れて来て感激しちゃったなー!
この2人、TVアニメ版第一期のオープニング(ヒゲダン)とエンディング(星野源さん)ソング歌ってくれてた組み合わせ!こういう気配りステキですー😊
…という訳で、まーぶっちゃけ内容的には「特番系」の一言で済んじゃうんですが(ヲイコラ)、TVアニメがお気に入り勢なら間違いなく楽しめますから!冬休みはアーニャ観て笑おう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【映画2023】「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」@62作目

2023年12月12日 | 映画感想
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

ティム・バートン×ジョニー・デップでかつて一世を風靡した「チャーリーとチョコレート工場」のエピソード0を改めて構築して監督&脚本を「パディントン」シリーズを手掛けたポール・キング氏×主人公のウィリー・ウォンカ役を私の(!)ティモシー・シャラメ君が演じた一作!いぇい!

あらすじ
幼いころから世界一のチョコレート店を持つことを夢見ていたウィリー・ウォンカ(ティモシー・シャラメ)は、一流の職人が集まるチョコレートの町へやって来る。彼が作るチョコレートは瞬く間に人々を魅了するが、町を牛耳る「チョコレート組合3人組」にねたまれ、何かと邪魔をされてしまう。この町は夢見ることを禁じられた町だった。さらに、ある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパという謎の人物(ヒュー・グラント)が現れる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

予告編で一切情報提供してなかったよね?…本作ミュージカル仕立ての作品だってさ^^;
映画始まってティモシー君がいきなり船の上で歌い出して「んんっ?」と思ったらその後も街の人々巻き込んで盛大なミュージカル仕様で展開していったから結構驚いたわ。あれ?本作ってミュージカルって予告編でプロモーションしてたっけ?全然そんな記憶ないんだけど?って「???」ハテナがしばらく脳内で飛び交ったけど…意外な事にティモシー君は歌も踊りもかなりお上手♪あんなにイケメンなのに動けて歌えるって!欠点がなさ過ぎてBBA悶絶ですぅ~^^

本作はバートン版の前日譚という体で制作されている?と思っていたのでどうしてもバートン版と比べてしまうのですが、正直バートン版程の毒気はない。ティモシー君もジョニー・デップ程の顔芸をするタイプでもないし(そもそもして欲しくもないしなw)、まあ「若かりし頃のウィリー・ウォンカ」という事で若々しさと初々しさと少しの茶目っ気と人々を魅了する色気があれば…と考えると本作のウォンカ役にティモシー君を当て込んだのは大正解だったと言えるでしょう。ただ、バートン版とはあくまでも別物だと思って考えた方がよさそうな感じですね。バートン版とは設定に食い違いがあるしバートン版と比べてもウォンカのキャラがかなり万人受けする好感溢れる善人仕様でしたし。
全体のセットの感じや特にチョコレートショップの内装等の様子もファミリー向けファンタジー感が溢れていて好感が持てました。

あと個人的に「ぅえっ!?」となったのはヒュー・グラントのウンパ・ルンパだなーw
かつては「ニヒルなジゴロ」「エロい流し目兄さん」というイメージだったヒューがチビッコおちゃらけキャラのウンパ・ルンパを演じる時代になったんだなーそりゃ自分も歳食う訳だわーって思わず膝から崩れ落ちそうになったわな(苦笑)
それから個人的に結構久し振りにローワン・アトキンソン(Mr.ビーンズ)見た気がする。この人一周回って全然歳食わないキャラよなw

話は良くも悪くも「万人受けする楽しいファミリーミュージカル」って感じで本当に毒気がなくて誰もが楽しめるけど特に記憶にも残らない及第点なお行儀の良い作品に仕上がってるな、という感じでしたね。なんかこの書き方嫌味っぽいか?本当に悪気なくそー思ったんだけど💦
細かい伏線ネタはなかなか気が利いてると思ったな。例えばウォンカが文字が読めないのをヌードルに教えて貰う必要性とか、それから赤ん坊の頃に捨てられて宿屋で奴隷奉公しているハズのヌードルが何故か文字が読めて(誰が教えたんだよ!というツッコミはしてはいけない…んだろうなw)本が大好き!という設定の意味とかね。

まーそんなこんなで、毒にも薬にもならないスィートなファミリーミュージカル、身も心も懐も寒くなるこの季節に是非スクリーンのイケメンを観て癒されて来て下さい相変わらずBBAが毒吐いてすんません~💦




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【映画2023】「ナポレオン」@61作目

2023年12月02日 | 映画感想
「ナポレオン」

リドリー・スコット監督×主演:ホワキン・フェニックスでフランスの英雄・ナポレオンの生涯を見せる一大絵巻!
…自分、いや勿論ナポレオン知ってますよ!名前とかいつの時代の人とか大体のフワーッとした事は知ってますが、正直そこまでよく判ってないんだよねー学生時代日本史選択だったから世界史やってねーんだよなー(苦笑)、加えて言えば個人的にナポレオンに特に思い入れないし。なんなら割とネガティブイメージすらあったり💦

あらすじ
1789年、自由と平等を求めた市民らによってフランス革命が起こり、絶対王政が崩壊する。フランス国内が大きく揺れ動く中、軍人ナポレオン(ホアキン・フェニックス)は目覚ましい活躍を見せ、皇帝へと上り詰めていくが、妻のジョゼフィーヌ(ヴァネッサ・カービー)との関係はもつれたままだった。その一方でナポレオンは軍を率いて次々と戦争を繰り返し、ヨーロッパ大陸を手中に収めていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

ナポレオンの人生のある部分に特化して切り取って見せて行く、というタイプではなく、フランス革命でマリー・アントワネットが断頭台で処刑されて世の中が大きく変わっていくよー!てな感じの時代背景から入ってナポレオンが頭角を現し始めたトゥーロン攻囲戦辺りからナポレオンの功績(主に戦闘系)と妻・ジョセフィーヌとの関係を2本柱みたいな感じで時系列に見せるという展開でした。

正直、ジョセフィーヌという奥方について自分ほぼなーんも知らなかったんですが、本作のようにナポレオンが入れ込みまくってほぼ生涯に渡りジョセフィーヌと書簡をやりとりしたり離婚後も何度も会いに行ったりしてたんですかね?そこら辺ちょっと調べてみたけどよく判らなかったんだけど。
まあでもナポレオンの辞世の言葉が「フランス!…軍隊!…軍隊のかしらに…ジョゼフィーヌ!」 だったらしいですから(Wiki参照)少なくとも他の嫁や愛人よりは頭一つ抜け出た存在ではあったんだろうとは思いますね…という訳で、本作の柱ネタの1つでもあるジョセフィーヌ絡みのシーンはとことんナポレオンの俗物感を出しているなぁ~リドリーおじさんはナポレオンになんか恨みでもあんのか?(苦笑)とすら思える「ちっちぇえ男感丸出し」って感じの描写でしたわね。

後はもうね、戦って戦って戦いまくってました。^^;
うんでも自分もこのイメージ強いんだよなー(上に割とネガティブイメージすらあると書いたのもこの戦闘狂のイメージがあるから)実際歴史を紐解いてみるとナポレオンってマジで年がら年中戦ってんのよね。まあ当時は「フランス VS フランスを皆で集まってぶっ叩いてやろうゼ!(イギリス中心)」でヨーロッパのアチラコチラで常に戦火が絶えない状態だったみたいで、それにしてももーちょっと平和的解決を模索するというアイディアはなかったんかい!と苦笑いレベルの戦いっぷり。
ナポレオンは大砲を使った戦術に長けていたようで、途中氷上に敵兵を誘い込むような形にして大砲撃ちまくって氷を割って突き落とすというエゲツない戦法で勝利を手にしていたりして(このシーンは本作の戦闘シーンの中でも屈指の名シーンだったと思う)なかなか映像的にも「流石のリドリー・スコット!」と唸らざるを得ないシーン多々ありましたねー見応えありましたわー。

まーでもねー、リドリーおじさんやっぱり長いんよねー話がねー(滝汗)
言うてもさ、ナポレオンの生涯を見せようと思ったら上映時間158分じゃーまだまだ全然足りないんだと思うんだよね。うんだったらネトフリドラマとかでやれよw
という訳で実はナポレオンって国内政治的にも色々いい事もいっぱいやってるハズなんだけど(ナポレオン法典とかさ)、そういうのぜーんぶザックリぶった斬っててジョセフィーヌのケツ追っかけて目茶苦茶戦争しまくって自国兵何百万人も失ってという…ほらーやっぱりネガティブイメージ強めじゃんねー💦




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【映画2023】「怪物の木こり」@60作目

2023年12月01日 | 映画感想
「怪物の木こり」

2019年の「このミステリーがすごい!(略称:このミス)」大賞を受賞した倉井眉介氏著の同名タイトル小説を実写映画化。
監督:三池崇史氏×主演:亀梨和也君という…またこのパターンか(最近なにかと叩かれがちなジャニ絡みか)と思わなくもないんだけど、気になる作品ではあったので敢えてスルーする理由もないし、だったら観ておくべきであろうと!

あらすじ
絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面をかぶり、おので頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が続発する。次の標的として弁護士・二宮彰(亀梨和也)が狙われるが、彼は殺人鬼を上回るほど狂気じみたサイコパスだった。一命を取り留めた彰は復讐を誓い、自ら犯人を突き止めようとするが、警視庁のプロファイラー・戸城嵐子(菜々緒)らさまざまな者たちの思惑が絡み合い、捜査は混迷する。(Yahoo!検索情報から丸パク)

先ずさ、本作の予告編の作りが悪過ぎる!
正直本作スルーする気満々だった。何故なら予告編観た感じだとバイオレンスアクション(三池監督だからやたら血しぶき上がってグロ全面出し系)モノとしか思えなかったから。少なくともあの予告編の作りでは亀梨君および出演者の誰かの推しの人か上にも書いたバイオレンス系 or ホラー系(エグエグ系)好きさん位にしか刺さらないと思うんですよね。という訳でそのどちらでもない自分は予告編だけ観た段階で「はいスルー」って自動的に分類してたわね。
では何故鑑賞したのか…それは、公開日が「映画の日(12月1日)」だったから安く観れる事と、これまた上に書いたけど本作についてちょっと調べてみたら原作小説が「このミス」の大賞を受賞している、という事が判ったから。個人的に「このミス」と「本屋大賞」と「山本周五郎賞」の3つには絶大な信頼を置いているんだ。

そんな訳で本作…いや皆んな「ジャニタレ使って集客アテにしたヤツな」みたいな偏見捨てて今直ぐ劇場行って観てこい!マジ面白いから!!
この手の作品はどこまでネタバレしていいのか(基本何もネタバレすんな、なんだろうけどさーw)微妙なラインだと思うんだけど、だから予告編の作りもあんな面白くなさそうなバイオレンスアクション風味になっちゃってるんだろうけど、でもせめて予告編の中にデカデカと「このミス大賞受賞作の実写映画化!」ってキャプション欲しかったわーそれだけで期待値かなり違って来たと思うじゃんねー(瀧汗)

まあ予告編でネタバレしてる辺りで…少なくとも主人公のアキラ(亀梨君)はサイコパス弁護士で自分の利益の為なら人を殺す事にも全く躊躇しない(弁護士やってるだけあって頭はいいから殺人の証拠を残すようなヘマは今のトコロしていない)キャラで、そのアキラがとある猟奇的連続殺人犯から狙われて執拗に襲われるようになるんだけど…最初は何がなんだかイミフで、まあたまたま襲われただけか?程度だったものの何度も襲ってくるから明らかに自分が何か理由があってタゲられているという事はバカじゃなくても判る。では何故自分が狙われてんの?になりますわね。

それと平行して当然だけど警察はもっと前からこの連続殺人事件を追っている訳で(菜々緒さんがプロファイラー捜査官役)警察サイドの捜査状況を見せていて割と早い段階で「何故この殺し方なのか」「この条件に当てはまる人物がターゲットになっている」というトコロまでは判るんだけど、では犯人の目的は?犯行動機は?というトコロにはなかなか繋がらない。
ここら辺のジリジリする見せ方は上手かったと思うな。観客もみんな刑事目線でこの話を追っている感じなんですよ。何しろ主人公がクソサイコパスだから全然主人公に感情移入出来ない訳で(苦笑)、またコレも敢えての…まああんまり書くとネタバレになってしまうのでアレですが、話が進んでくると「あれ?」って思う部分がチョロチョロと出て来て、最終的にクライマックスに向かって行くにつれて「あー、そういう事か!なるほどナルホドー!」ってなる…コレね、脚本も上手いんだろうけどやっぱ原作小説が神✨なんだろうね!

という訳で、亀梨君のサイコパスっぷりもなかなか板に付いた感じでした。でも素でサイコパスの染谷将太君には勝てないけどねーって染谷君がサイコパスなんぢゃねーわ素でサイコパスキャラの役やってるだけだっつーの(苦笑)
そして菜々緒さんが相変わらずおっそろしく美しいんだけど本作ではそういう「美」を前面に出す感じじゃなくて過去にトラウマ持ちのクレバーな心理捜査官をはやりお美しく演じておられましたわね。それから吉岡里帆ちゃんファンの皆様ご安心下さい本作の里帆ちゃんも非常に愛くるしいです♪彼女はええとこのお嬢様で役者の卵ちゃんみたいな役ドコロで、父親から勧められて流されるがままにアキラと婚約しているんだけどアキラに対してかなり懐疑的で、それが話が進んでくると段々アキラに心を開いて行く感じが上手かったすね。だからこそのラストシーンも生きるというかね。

おぉーっとまたネタバレしそうになっちゃったじゃないかー💦
ま、とりあえず食わず嫌いしないで劇場に観に行って欲しいです。本当に久し振りに当たりのミステリ物に出会いましたね!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする