天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

日帰りおでかけ in 奈良

2023年04月30日 | 旅・おでかけ
仕事で仙台に住んでる友人H嬢がGW帰省するからどっかお出掛けしようよーって誘ってくれましてね、H嬢と共通の友人M嬢と自分の3人で日帰りで奈良行って来ました。
今回は高速バス利用しました。(往復で4300円だったかな?クッソ安!)



先ず着いたら「中谷堂」のよもぎ餅食べるよなw
て言うか、外人さん結構来てたよー最近はSNSで情報取れるから海外旅行客もガッツリ美味しいお店チェックして来るのな。
お店のおばちゃん達、身振り手振りと片言の英語(言うても数字位だけど)で遣り取りしてて観光地の商売もなかなか大変だなぁ~と思わされましたわ。



ドーン!



ドドーン!!

という訳で、今回の最大にしてほぼ唯一の目的地(謎)「興福寺」にやって参りました!
同行のM嬢が「興福寺の阿修羅像を見てみたい」と言うので今回は興福寺一択!多分H嬢もお初?自分は勿論見た事あります。



折角来たんだから阿修羅像のある国宝館だけでなく東金堂も入れるチケを購入(東金堂は↑の画像の五重塔のお隣に建ってるヤツね)
阿修羅像は相変わらずのイケメンっぷりでした。どーでもいいけど阿修羅像さ、後ろ姿も見たいじゃん!?ガラスケースにでも入れて台座に乗せてクルクル回して欲しいよなw



東金堂の入口と言うか窓?の御簾って言うのかな?布が垂れ下がってるんですが(まあ、カーテンみたいなもんよな)、よーく見ると



鹿さん柄。可愛いじゃないか!(萌



そうそう、今回たまたま「北円堂」が特別拝観出来るようになっていました。
ココいいですよねー仏像の裏側まで回り込む事が出来るので「背中マニア(←いるのか?こんなヤツw)」にはたまらない魅力だろうと思われ♪^^



とりあえず興福寺堪能したので春日大社方面行ってみようかーという事に。
興福寺にも鹿がチョロッと居たんだけど(外人さんが大興奮して写真撮りまくってたけど、あんた達この後東大寺行ったら大変な事になるからね!w)興福寺を出て春日大社方面に向かうといよいよ鹿ワールドが始まって「街中でくつろぎまくる生鹿」を初めて見る外人さん達はこれでもか!と写真を撮りまくっていた。
自分達はもう奈良の鹿は見飽きてるレベルなので(苦笑)、鹿よりもむしろ鹿に興奮している外人さん達を眺めている方が楽しかったりした^^



「どーするー?帰りのバスの時間考えると(15時過ぎのバス)あと1ヶ所位しか行けないけどー」とか言いながらダラダラ春日大社にやって来ました。
因みに「東大寺か春日大社のどっちかしか行けないと思うけどー」と言ったらH嬢もM嬢も「春日大社!」と即答したので(何故だ!?)春日大社に来る事に。
ココって入口の鳥居から本殿まで結構距離あるよねw



よーやく本殿の前まで来たわ。
春日大社来るのも結構久し振りかもしんない…ちょっと調べたら前回来たの2016年だったわ。



中に入ってお参りして…画像右が本殿入口の門(上の画像のヤツな)で、画像左が本殿。
やっぱ奈良って外国人観光客多いよなぁ~。名古屋って全然観光客来ないからさー(ヲイヲイ)インバウンドが戻って来てるとかニュースで見ても実感湧かないんだよねー💦



提灯っての?吊り灯籠っての?こういうのズラーッと並んでるの見るとなーんか撮影したくなるんだよねw



さて、春日大社出てお腹が空いたので「ならまち」方面にトボトボとやって来て、何か食べよう~って相談して入ったのが柿の葉寿司の名店「平宗」さんの経営している和カフェ?でジビエのカレーをビールと一緒に頂く…って、ヲイ!何で柿の葉寿司のお店行ってカレーやねん!(滝汗)
いやいやいやー、柿の葉寿司はちゃんとお土産で買って帰りましたってばー。どうせお土産で持ち帰るんだからそれ以外のモノ食べてみたいじゃないっすかーw



近鉄奈良駅にあった「記念撮影用パネル(と言うかオブジェか)」
せんと君と鹿。いやーまあ近鉄で奈良来て一発目ココで記念撮影してもその後鬼のよーに大量の「生鹿」見る訳だし鹿のオブジェって必要っすかー?(薄笑)
H嬢はココで最中を買って(なんでもすんげー有名な最中だそーだが、10個入りの箱詰めしかなかったので自分は断念した。最中10個夫婦で消費出来る気がしないしw)撤収

日帰り奈良、結構楽しいっすね。短時間でしたがピンポイントに目的地決めて行くならコレでも充分だと思いました!
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【映画2023】「ザ・ホエール」@27作目

2023年04月28日 | 映画感想
「ザ・ホエール」

劇作家サミュエル・D・ハンターが2012年に発表した同名タイトル舞台劇を実写映画化。
主演のブレンダン・フレイザーが本作で今年のアカデミー賞主演男優賞を受賞+本作はメイクアップ&ヘアスタイリング賞も受賞しています。

あらすじ
同性の恋人アランに先立たれてから過食状態になり、極度の肥満体となった40代の男チャーリー(ブレンダン・フレイザー)。看護師であるアランの妹のリズ(ホン・チャウ)に支えられながら、オンライン授業でエッセーを指導する講師として生計を立てていた。そんな中、心不全となり死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らすために家庭を捨てて以来、疎遠になっていた娘エリー(セイディー・シンク)に会おうと決意する。彼女との関係を修復しようとするチャーリーだったが、エリーは学校生活や家庭にさまざまな問題を抱えていた。(Yahoo!Movieから丸パク)

上のあらすじは余りにも意味不明に省略されていたのでちょっと加筆した。まあどーでもいいわ。
主演を演じたブレンダン・フレイザーは272kg(約600ポンド)の巨漢役を特殊メイクで演じていて、まあだから主演男優賞+メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞している訳ですが、日本にはここまでイッちゃう人はまずいないと思うけど、アメリカって時々いるよね人間離れしたレベルに太る人さ。救急搬送しようと思ったけど玄関を通り抜けられないから家の壁壊して運んだとか、亡くなって荼毘に付したら身体の脂肪が溶け出て引火して火葬場が火事になっちゃったとかニュースで見た事あるじゃんね^^;

恋人のアランは元々プロテスタント系新興宗教の宣教師をしていたけどチャーリーと恋に落ちた事で信仰を捨てて2人で暮らし始めるものの、我欲と信仰の板挟み状態に精神が耐えられずに結局は拒食症のような形で自死してしまう、と話が進むと分かってくる。だからなのか?元々ぽっちゃり体型だったチャーリーはアランの死後やっぱり心が耐えられなくてアランとは真逆の過食に走って慢性的な心不全状態になって余命数日NOW!という状況で、ここに来てアランと恋仲になる為に捨てた我が娘に最期に会って和解したいという…ぶっちゃけ、「はぁ?ご都合主義もいい加減にしておけよこのクソデブがっ💢」て感じなんですが(ヲイ)、ご安心下さい当の娘のエリーも全く同じ反応でした!w

本作のタイトルと「主人公は270kg超のデブ」と聞いただけで勝手に「タイトルは主人公の体型を表しているのね」と思っていたんだけど…まあ、それも間違ってはいないんだけど、もう1つ意味があってというかコッチの方が多分メインなんだけど…映画冒頭でチャーリーが心不全を起こした時にハーマン・メルヴィル著の「白鯨」のエッセイ(感想文)を読んでいて(たまたま家に訪ねてきた宣教師のトーマスに読み上げて貰う)どうやらこの白鯨のエッセイがチャーリーにとっては重要な意味があるらしくチャーリーはこのエッセイをほとんど暗記して諳んじてるのですが、これについては最後の最後に理由が明らかになります。

という訳で、本作はハーマン・メルヴィルの「白鯨」を読んでいるか(内容を知っているか)がもしかしたら重要なキーになってるかもしれません。
自分は学生時代に白鯨読んだんですが…正直に言うとね、自分には全然刺さらなかったんだよなーこの小説。て言うかすんげー退屈だったんだよーどうしようー(滝汗)
とにかくね、「白鯨」ってすんげー長いのよ。長い小説って割と好きな方なんだけどこの小説の長さはまたちょっと異質でさ、本筋が熱く語られている長さだったら全然自分好きなんだけどこの作品はどーでもいいウンチクがとにかく長いのよ全然頭に入ってこないのよ読むのがもう苦痛で苦痛で…って事が一番印象に残ってるレベルなのヨッ!💦

あーすいません脱線しました。まあ「白鯨」の内容を知らなくても本作を観て意味不明になるという事はないです、が、知っていた方が「なるほど…」と思い当たる部分もあるのではないかな?と思った次第です。その一番大きな要素としては、まあ当然ですが白鯨の登場人物と本作の登場人物を重ねて見る事が出来るというか明らかに当て込んでるなーと感じるという事です。
チャーリーが「モーヴィ・ディック(大きな白鯨)」、娘のエリーがモーヴィ・ディックに片足を食いちぎられて白鯨への復讐に燃えている「エイハブ船長」、そしてエセ宣教師のトーマスが物語の語り手にして唯一の生き残りになる「イシュメール」に当て込める。内容もほぼ白鯨のそれに沿っているように感じます。恋人のアランとアランの妹でチャーリーの世話を焼くリズ、元妻(エリーの母親)が誰に当て込めるかちょっと分からないけど…敢えて言えばリズは「スター・バック」辺りが妥当かな?

8年振りにあった娘のエリーは元妻に言わせると「邪悪」な子供に育っていて、エリーご本人曰く「自分は頭がいい」らしいけど高校の学業は赤点まみれで落第寸前、学校に友達は1人もいない、クラスメイトをディスってネットで暴言を吐いた事がバレて学校を停学処分にされているという分かり易い「問題児」。彼女がひねくれだした原点が正に8年前に自分(と母親)はゲイの父親が男の恋人とよろしくする為に捨てられたのだ、という事に集約されている。

なんかね…チャーリーが不自然な程ポジティブ?と言うか娘にエゲツない暴言吐かれてるんだけどその返しが「君は最高だよ」「君は美しい」のオンパレードなんですよね。
それが何というか、エリーが父親を恨む裏返しで父親の愛を欲していた事へのアンサーだったのか?とも受け取れる。劇中でも言われてるけど「だったら何でもっと早くに娘に会いに行って抱きしめてやらなかったんだよ」と思いますけどね。まあ行きたい気持ちもあったけどその内太り過ぎて家から出られなくなった、って事か?(苦笑)

チャーリーは落第しそうな娘に代わってエッセイ(読書感想文)のリポートを書いてあげる(一緒に書こうとエリーを誘うもののけんもほろろに断られている)という約束をすると同時にオンライン授業の生徒達に「これが最後の授業だ」として「自分に正直になりなさい。正直に書きなさい。」と投げかけている。それで数人の生徒が今の自分の事だったり自分の気持ちをありのままチャーリーにメールして来ると、それを取り上げて大絶賛してあげている。
宣教師のトーマスは自分の気持ちに蓋をして金を持ち逃げして故郷から飛び出して来ているのだが、エリーによって真実をバラされた事がきっかけで家族と和解して故郷に戻れる事になった。チャーリーは何度もトーマスに「俺の事がおぞましいか!?」と投げかけている(最後はとうとうトーマスも認める)シーンもある。そしてエリーの暴言に対してありのままに受け入れているのも全てが「自分に正直に」という彼の言葉と合致している気がする。
そもそもがチャーリー自身自分の心のままに正直に生きて来てるよね…それで妻子やリズも振り回されてるんだけどさ(苦笑)

キリスト教的宗教観だったり「白鯨」の小説だったり、ちょっと日本人には汲み取りにくい部分の多い作品ですが…終始部屋の外が大雨降り続いているのに最期の時は扉を開けると輝くほど空が明るくなっている感じとか…いかにも宗教的な感じしますわね。
小説の「白鯨」ではモーヴィ・ディックがエイハブ船長を海の底深くへ引きずり込んで沈んで行きますが、本作ではエリーに導かれるかのようにチャーリーは自分の足で立ち上がって一歩足を前に踏み出したかと思うと輝く空に向かって浮き上がっていく…まあ、やっぱ小説の「白鯨」の方も読んでみて下さい。すんげー読み下し難いけど(ヲイ
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【映画2023】「聖地には蜘蛛が巣を張る」@26作目

2023年04月27日 | 映画感想
「聖地には蜘蛛が巣を張る」

なんなんだこのタイトルは!?と思ったんだけど、原題は「HOLY SPIDER」(聖なる蜘蛛、または聖地の蜘蛛か?)まあ原題でも意味がよく分からんよなぁ^^;
本作は2000~2001年にイランの宗教都市マシュハドで起こった「連続娼婦殺人事件」が下敷きになっている作品だそうです。そんな事件あったんだ…知らなかったなー

あらすじ
イランの聖地マシュハドで売春婦連続殺人事件が発生する。「街を浄化する」という信念のもと、犯行を重ねる殺人鬼“スパイダー・キラー”に人々は恐怖を抱く一方で、犯人を英雄視する市民も少なからずいた。そんな中、事件を覆い隠そうとする圧力を受けながらも、女性ジャーナリストのラヒミ(ザール・アミール=エブラヒミ)は臆することなく事件を追い始める。ある夜、彼女は家族と暮らす平凡な男の狂気を目の当たりにする。(Yahoo!Movieから丸パク)

タイトルにもある「蜘蛛(SPIDER)」はどうやら娼婦の事を指しているようで、本作の事件概要はほぼほぼ事実と同じらしい。本作の犯人の役名・サイードは実際のこの事件の犯人の名前と同じだそうです。映画ではこの事件を追う女性ジャーナリスト・ラヒミの様子と犯行を繰り返すサイードの様子を交互に見せて行きますが、実際はラヒミに当たる女性ジャーナリストはいなかったもののこの事件を追うジャーナリストは少なからず居たようですし、逮捕後に犯人に直接インタビューをした女性は居たそうです。

という訳で、この手のシリアルキラー物では「誰が犯人なのか」という謎解き系が圧倒的に多いと思うんですが、本作では最初っから犯人が提示されていてその上で女性ジャーナリストがどうアプローチしてこの事件の真相に近付いていくのか…それから逮捕後の犯人と家族と周囲を取り巻く環境だったり被害者家族SIDEの事だったり、そして宗教と政治のパワーバランスや権力者とのコネクションだったり、まあ世間的に思うトコロの「イスラム教国家ってさー」みたいなネガティブな部分もモリモリっと出て来ます。
因みに本作はイランが舞台になっていますが制作は何故かデンマーク+ドイツ+スウェーデン+フランスの合作。イラン入ってないーっていうかイランが入ってる訳ないネタw
多分本作がイランで上映される事はないんだろうなぁーと思います。ちょっと調べてみたらやっぱりイラン国内ではロケの許可出なくてヨルダンで撮影したんだそーです^^;

そもそもイスラム教というと「男尊女卑」のイメージ強いですよね。実際アフガニスタンとかまだまともに女性が学校に通えてないような国もありますし…でもイランはそこまで酷くはないみたいで女性でも結構高学歴な人もいるし社会進出も結構進んでいるらしいんですね。それにしても…街娼の数、多過ぎじゃね?(滝汗)
コーランではキリスト教みたいな「姦淫してはならない」みたいな戒律ってないんですかね?まー言うてもキリスト教の国だって娼婦ジャンジャンいるけどなぁw
…という訳で、聖地を汚す娼婦達を警察が取り締まらないなら俺様が天誅下してやるのぢゃーーー!と立ち上がった連続殺人犯・サイードですが、割とちゃんとしたお家の出みたいでキレイな奥さんと子供も居てフツーのマイホームパパなんですよね。何が彼を殺人に駆り立てたのか?は映画を観ていても今一つワカリマセンでした。

ただ、宗教って怖い~と思ったのはサイードが逮捕されてからですね。
たとえイスラム教の教義的に性売春はよろしくないとされていたとしても、だからと言って16人もの人間を勝手に私刑にするってどう考えても異常じゃないですか。それなのに犯人自身も奥さんも子供もシレッと「無実です!」って言い切ってるもんね。それどころか「よくやった!」「早く保釈しろ!」みたいにまるでサイードを英雄視する輩も少なからずいた模様で、なんか…どんな凶悪犯罪でもイスラムの教義に則って~って絡めれば全部うやむやかよ!みたいな空恐ろしさを感じましたよ。集団心理って怖いわぁ~

大体からしてさ、どうして娼婦だけが殺されなければならないのか、と思いますね。娼婦買ってる男の方は悪くないのかよと。買うヤツがいなきゃ需要と供給の関係で売る事も出来ないんだろうから取り締まるなら買う方も積極的に取り締まらないと娼婦なんて撲滅出来ないよね…と、まあこういう部分もイスラム社会の男尊女卑感が出ますよね。
明らかに「売る女が悪い。買う男に罪はない」って考えが透けて見えるのが頭に来るっつーかね。
このいかにも「男は女から搾取するのが当たり前」みたいな感じが、女性ジャーナリストのラヒミにも向けられるシーンも出て来ます。ラヒミは元居た新聞社?でも上司からセクハラを受けて、それを告発した事で会社をクビになったという経緯が語られているんだけど、それが何故か世間的には(ヤロー達の間では)「淫乱で上司やら片っ端から寝まくって会社にいられなくなって辞めたオンナ」というレッテルが貼られていて「だから誰とでも簡単に寝てくれる」みたいな扱いを受けたりしています。
どこまで行っても世界中この手のセクハラって無くならないんですかねー日本ってまだマシな方なのかな?いやマシとか酷いじゃなくてやったらあかんのよセクハラは💢

という訳で、「これだからイスラム教国家は」みたいな斜め目線になりそーな内容なんですが、イマドキはなんでもかんでも宗教心理に絡めりゃー勝ちでもなさそうですから。
実際映画の最後もとりあえず溜飲下がるとまではいかないものの「まあ、そりゃ流石に…ねえ」って感じで終わってましたし。
個人的にイスラム国家の国って結構興味あって何カ国かは訪れているんですが…現地行くとね、皆んな結構感じいいんだよね~なんだろうこのギャップは💦
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【映画2023】「ヴィレッジ Village」@25作目

2023年04月25日 | 映画感想
「ヴィレッジ Village」

横浜流星君主演の社会派サスペンス。監督&脚本は「新聞記者」「余命10年」等を手掛けた藤井道人氏。予告編を観た段階ではてっきり小説の実写映画化だとばっかり思っていたのですが、どうやら藤井氏のオリジナル脚本みたいですね。監督もやって脚本も書いて、才能のある人ってマルチだなぁ~

あらすじ
夜霧が幻想的な集落・霞門村に暮らす片山優(横浜流星)は、美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場で働いていた。母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、職場の作業員に目をつけられた優は、浮かばれない日々を過ごしていた。しかし、幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から戻ったことから、優の人生が変わっていく。(Yahoo!Movieから丸パク)

映画冒頭からしばらく横浜流星君演じる「優」は終始うつむいていて暗く、無口で、そして職場では陰湿ないじめの対象になっていて(しかも無抵抗でただやられるまんまになっている)、しかも街を歩けば村人達からヒソヒソされている。どうしてこんな理不尽な状況が続いているのか見ていてしばらく分からないんだけど、だんだんと話が進んでくると彼を取り巻く状況が少しずつ観客にも提示されていって「なるほどな…そーいう事か」と分かってくる。
いわゆる「日本らしい【村社会】のネガティブな部分を煮詰めて凝縮させた」という話で、まー見ていて気分が良く人はまずいないだろうとは思いますが、何しろ役者の演技が上手くて惹き込まれますし、一旦持ち上がった話が段々不穏な方向に風向きが変わって来ると「ヲイヲイ…コレはどー落とし前付けるんだ?」って気になって仕方がなくなる^^;

昨年「流浪の月」という作品を観て、横浜流星君が凄く難しい役にチャレンジしていて、しかもその演技が素晴らしくて本当に息を呑むシーンが何度もあったんだけど、本作でもきっとご本人の人生で味わったことのない境遇+精神状態のキャラクターの役を演じられたと思うんだけど…彼、演技上手いねー若手イケメン枠の中でもちょっと頭一つ抜け出してる感ありますよね。本作でも映画冒頭の「人生完全に諦めた表情」から黒木華さん演じる「美咲」が村に戻って来て、美咲がアレコレと優に手を差し伸べる事で少しずつ状況が好転していくのに合わせて少しずつ表情が明るくなって行って、そして急転直下以降へと目まぐるしく表情が変わっていくんだけど、役者さんって本当に凄いなぁ~と感心させられましたね。
本作は横浜流星君だけでなく、ヒロインの美咲を演じた黒木華さん、一ノ瀬ワタルさん、古田新太さん、中村獅童さん等、とにかく芸達者が集まっていました。

ぶっちゃけ…え?と思うシーンもあったにはあったんだけど。例えば…アル中パチンカスの母親があんなに簡単に更生するのはチョロ過ぎないか?とか、一生掛かっても返せないハズの借金は何処にいったんだ?とか、中でも一番納得いかなかったのは「何故死体を埋める時にわざわざスマホも一緒に埋めたのか」という事。明らかに見つかったらヤバい画像をアイツが撮りまくってたのは彼らだって重々承知のハズなんだから、普通ならスマホは絶対に見つからないように&見つかってもデータが復旧出来ないように完全粉砕してそれこそ別の街の不燃ゴミで出す位の用意周到さがあってもいいと思ったんだけど。てか自分だったらそーする!←ヲイ、先ず人殺すなよ💦
あーまーでも今だったら画像や動画データをクラウドで管理してたらスマホがなくても警察なら調べようと思ったら調べられちゃうのか?うーん難しいのぅ…

ま、重箱の隅つつくのはこのくらいにして^^;

映画冒頭で虐められている優に対して「俺だったら耐えられないっす」って言っていた同僚の龍太が、美咲が帰って来て美咲とよろしくやっていると周囲からもバレバーレになって来た優に対して誰も手が出せなくなってきて(ヘタに身体に傷付けると美咲にイジメがバレる恐れがあるしね)、イジメの対象がいつの間にか龍太に移っているんですわね。それを見咎めた優に対して龍太が悲しそうな顔で「順番が回って来たって事すかね」みたいに言うシーンがあるんだけど、これこそ日本らしい嫌なシーンだよなーと思いましたよ。子供の頃、学校で理由もなくクラスの誰かが順番に皆から仲間ハズレにされるという事があって(大体1~2週間でターゲットが変わる)、一体なんなんだコレはと思っていたら、クラスの中でちょっと可愛くて目立つタイプのクッソ性格の悪い女がクラスの女子の大半を煽動してイジメを繰り返してた、という事があったんだよなー正にアレを思い出して軽く吐き気したわ。

同調圧力だとか「犯罪者の家族も犯罪者扱い」だとか、ゴミ処理場と反社の癒着だとか国からの補助金目当ての粉飾や地元有力者・政治家への賄賂だったり、権力を持ったモノが全てを持ち弱い者に尻拭いを押し付ける構造だったり、とにかく「日本ってこんな嫌なヤツらで出来上がってる」というシーンがてんこ盛り(滝汗)
全く救いのない話なんだけど、それを敢えて今回観た事で嫌な気分になった人が多かったなら、まだ日本には浄化する可能性はあるのではないか、とも思いましたよ。
そして…ラストシーンの優のあの言葉ではとても言い表せないような表情が…本当に日本大丈夫かなぁ?(ヲイヲイ~

本作唯一の救いは美咲の弟・恵一の存在かな。恵一を演じたのは…ジャニーズJr.なんだ(作間龍斗君)!へぇ~かなりお上手でしたよ、これからいい役者さんになるかもね!
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【映画2023】「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ー運命ー」@24作目

2023年04月23日 | 映画感想
「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ー運命ー」

和久井健氏著の大ヒットコミック「東京リベンジャーズ」映画化第二弾の前編。前作未見でしたが先週末の地上波放送でようやく観ました。
そして原作コミックは1巻だけ読んだ(某ネットコミックサイトで無料で読めたのでw)、そしてアニメはシーズン1だけアマプラで鑑賞済。多分だけどアニメのシーズン1はこの血のハロウィン編まで…ハロウィンの後で現在に戻って…の部分までだったと思うので、多分今回の後編までの内容は把握した状態で鑑賞。

あらすじ
タケミチ(北村匠海)の恋人のヒナタ(今田美桜)が、凶悪化した東京卍會によって再び殺されてしまう。ヒナタを救う手がかりは、東京卍會を結成した6人の仲を引き裂いた、ある悲しい事件にあった。タケミチは過去に戻り、ヒナタの命、さらには仲間の未来を救おうとする。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ずさー、とりあえず自分アニメしか知らない状態だけど…役者さんの再現度すげーよなぁー。
ドラケンとか場地、キサキ、一虎…いやぁ~マジ皆さんの再現度が高過ぎてスクリーン観ながら鳥肌立ったわーぶっちゃけるけど一番アニメからキャラ遠いのタケミチよなw
だってアニメ(コミックも)のタケミッチあんなにカッコ良くないじゃん!💦

で、
アニメが原作コミックとどれ位違っているのかは分からないんだけど、少なくとも実写劇場版とTVアニメ版を比べるとほぼほぼ忠実に再現されていたな、という印象。だから後編もきっとほぼほぼアニメで観た通りの展開になっていくんだろうなーと容易に想像付くわけですが…自分アニメの2クール目見てないんだなぁ。今後劇場版どーすっかな(ヲイ

今回前後編の二部作にしていて前半が90分と割とコンパクトで「ハロウィン決戦」の直前部分まで見せていよいよクライマックスは後編へ!な作りだったので、正直感想の書きようがないというか評価のしようがないというか~なんですが(苦笑)、コレもーちょっと端折って前後編にしないで1作で3時間位の尺で作れたんじゃ?とは思ったけど。なんでこんな中途半端に分けちゃったのかなーとつらつら考えていたんですが(まあ個人的には90分位の尺の方がトイレ我慢しなくて済むから楽なんだけどw)、エンドクレジットの豪華な役者のリストをじぃーっと見ている内に「ん、今邦画界でそれぞれ主役張れる級の役者ばっかりこんだけ大量に集めてたらギャラ問題がエゲつない事になってるだろうな…あ、そっか。だから2作に分けて興行収入稼ごうって事か!」と思い至った次第で。

古くはビーバップ・ハイスクルールから始まり、クローズシリーズとかROOKIES、ごくせん、最近だと「今日から俺は!!」等々、定期的に「ヤンキーもの」って作られますよね。個人的にヤンキー系って全く興味ないしなんなら積極的に嫌い方向なんだけど(苦笑)、これだけ次から次へとヤンキーものが作られるという事はそれだけ需要が高いとい事なんだよね?コレってどこの需要に応えてるんだろう?ってずーっと不思議なんだけどね。
だってイマドキこんな分かり易いビジュアルのクッソヤンキーなんて街中歩いててもお目に掛かれなくないですか?イマドキのお子様ってヤンキー見た事ないんじゃない?2023年の日本でこのビジュアルのヤンキー見つけるのって象の墓場見つけるよりも困難な気がするんだけどな^^;
そんなビジュアルにして粗暴なヤンキー達の様子を見て、イマドキのお子様は何を思うんですか?「カッコイイ✨俺もあーなりたい!」とか思うんですか?

ここまで散々な書き方しててお前はなんでわざわざ金まで払って映画館に観に行ってんだよ、って思われる向きもあろうかと思いますが、自分が本作を面白いと思っている部分はヤンキーが登場するからじゃなくて、過去に戻って過去間違っていた部分を訂正する事で現在を変える、というタイムリープ部分が斬新だなーと思って気に入ってるのよ。それから単純に出演してる役者さんが若手人気俳優揃い踏みで絵ヅラだけでも見応えたっぷりあるしネ!

という訳で、本作は「さあ!これからー!」ってトコロで前編終わってるので(苦笑)、当然ですが後編も勿論劇場に観に行きますよ!
あ…それから本編終了後(スタッフロールの後)に後編に続く?重要なおまけシーンが登場しますので、トイレ我慢出来る人は最後まで席を立たないようにしましょう😊
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スキー2023・25日目@白馬八方尾根スキー場

2023年04月22日 | スキー


GW前にもういっちょ行っておきたい…というか、今年はもう日帰り圏内でGWまで持つスキー場はないだろう、という訳で今回八方に行く事にしました。
まあ、先週風が強くて終日運休してしまって行き損ねたのでリベンジという意味もあります。
日帰りにしたのは翌日私にもA嬢にも先に予定を入れてしまっていたので。

で、日帰りとなると車何処に駐めるか問題。
ゴンドラ駅周辺は多分早々に満車になっているだろうからちょっと離れた駐車場に駐めてバスに乗って行くしかないなと。
という訳で今回は八方尾根バスターミナルの向かいにある「八方の湯」の駐車場に車駐めて、バスセンターから無料送迎バスに乗ってスキー場へ移動。
バスは30分に1本のペースで走っています。



ゴンドラ降りたトコロから兎平ゲレを見るとこんな感じ↑
だいぶ溶けたなぁ。コブコブのトコロはリフト乗ってチェックしてみたけどアチコチ土が出ちゃってるから相当選ばないと滑れなさそうな…



で、兎ゲレ上段行くリフトは動いてるけれどそれは登山者専用になっていて、ゲレ自体はCLOSEしてました。
既に土がだいぶ出て来ていて高山植物が育ってきているみたいです。



という訳で、実質黒菱ゲレしか滑る場所がなくなっていました。だからだろうけどリフト券もこの日から4000円に値下げしてたw



上段を迂回してちょっと下ってくると…画像左にキレイなルートコブが作られているの分かるかな?
朝イチの段階では2本作ってたけど、その後拡張して最終的に4本か5本位に育ってた。
このコブはピッチも短いし斜度もかなりあるので私のヘッポコ滑りではとてもじゃないけど入れないです(滝汗)
と言うか、この日全日本かな?の強化選手が練習しに来てました。ゴーグル外すと可愛いお嬢さん(キャピキャピしてて可愛い♪)なんだけどすんごいスピードでこのコブ滑って行くからもうびっくり仰天なのよーカッコイイんだわー✨あ、勿論男性の選手も沢山いましたよ!



黒菱の上段に登るリフトから上段のコブを撮影してみた。
一度だけ上段からも滑ってみたけどもうアチコチブッシュ出まくってて一筋縄ではいかない。
リフト脇は腕に覚えのあるコブ好きさん達がこぞって滑るからエゲツなく掘れちゃってるので自分は端っこの方をヒョロヒョロ滑っただけだよw



休憩で黒菱のカフェで生ビール注文したら…よなよなエールの生だった!美味し~い😊
美味しいけど高い(一杯コレで700円もする!)だからお代わりはフツーの缶ビールで我慢ガマン



カフェから出たトコロ↑
黒菱の下段はコブ練習用にルートコブが10本位作ってあって壮観ぢゃー。我々はココで延々コブ練習です。
でもココもあちこち土が出て来ていました。板削らないよーにブッシュを避けて滑るのが大変💦



黒菱下段に出られるリフトを降りたトコロから撮影↑
向こうの山並みの雪はたっぷりあって景色は最高に綺麗なんだよねーただゲレに雪がないだけでさー(薄涙)
ま、でも今年は何処も雪が足りないってヒーヒー言ってたからね…この段階でこれだけコブが出来てて滑れるんだから良しとしよう。うん。



という訳で、帰りのバスに間に合うように撤収して最後はゴンドラから撮影した麓の景色…雪なんてほとんどないよねー🌸満開だったしw
〆は「八方の湯」で温泉入ってビール飲んで、ご機嫌で帰りましたとさ!
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スキー2023・24日目@エイブル白馬五竜スキー場、他

2023年04月16日 | スキー


【りき(力)】
  長野県北安曇郡白馬村北城3020-90 TEL:0261-85-4311

いきなり飯ネタぶっ込みましたが(苦笑)
4/15~16の1泊で白馬にまたスキーに来たんですね。で、予約した宿(ぶっちゃけるけど先々週と同じ宿だよ!)が1週間前からキャンセル料取るのよね。だから直前になって土曜日が雨の予報になったけどもう行くっきゃない!って事で最初っから諦めて(でも奇跡的に天気予報が外れてスキー出来るかもしれないから早朝出発してるけどさw)、やっぱり予報通りクッソ雨だったので気持ち切り替えて「明日スキー出来ればいいじゃん!今日はオイシイ蕎麦食べたりお買い物しよーぜ♪」ってな訳でこのお蕎麦屋さんにやって来た訳で。



蕎麦屋に来たら鉄板で注文する「蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」
このお店の蕎麦湯は割とアッサリした味わい。たまーにエゲツないドローリとした蕎麦湯のトコロありますよね。アレはアレで好きだけどアッサリも焼酎に良く合う😊



そして「そばがき」がメニューにあるお店では必ずコレも注文。
このお店のそばがきは「モッチモチでズッシリ」だった。久し振りにボリューミー系そばがき頂いたわー美味しかったぁー♪



さて自分が注文したのは「天ざる」、ちなお店の方にオススメを聞いたら圧倒的人気は「つけ鴨」だとおっしゃったので旦那とA嬢はつけ鴨を注文してた。
いや自分も同じの食べたかったけどさー、全員同じメニューなのも芸がないかな?それに蕎麦つゆの味も気になったし後で蕎麦ちょこで蕎麦湯も飲みたいし、とか色々考えて自分は別のメニューにしたわ。天ざるの天ぷら、衣の付き具合も揚げ具合もいい感じ!お蕎麦は白馬産100%蕎麦粉で打った二八だそうです。コシが強くて極細だけど味わいがしっかりしてる!それから蕎麦つゆは自分好みの甘ったるくなくて辛過ぎもしない、本当に「美味しいお蕎麦の味を引き立てる蕎麦つゆ」でした。



店内にこんな提灯が飾られていました。
人気店なのも頷ける、丁寧で確かな仕事をしているとっても美味しいお蕎麦屋さんでした。機会があったらまた再訪したいです!

さて、その後…白馬って案外アウトドア系のショップ多いんすよね。モンベル、スノーピーク、ノースフェイス、パタゴニア、好日山荘とよりどりみどりだったりする。
まーヒマだったんで全てのショップ流して、んでパタゴニアがアウトレットになってたから旦那とA嬢が狂ったように買い物しまくって(ついでに自分もちゃっかりねだってw)更にA嬢はなんでも今年はスキーシーズンが終わったら友達と低山トレッキングを始める約束をしているとかで、好日山荘で割と本格的なトレッキングシューズまで買っていた。



あ、ホテルの外観画像撮るの忘れた…もういいよねーホテル情報は前回の五竜の記事(ココクリックで飛びます)参照してー

 

夕食と朝食のバイキング画像も載せておくわ。
前回は明らかにスキーヤーが多い印象だったんだけど、今回バスツアーの団体が来ていました。もうスキーじゃなくて高原散策系にシフトし始めているのね…そして団体バスツアーだからだと思うけど前回に比べて女子風呂が結構な混み具合だったな。スキーメインだと圧倒的に男性客の方が多いから女子風呂空いてて楽なんだよね。
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翌朝。
我々は「1日しか滑れないなら当然だけど八方尾根に行きたい!」という訳で、前回同様前日にフロントに八方尾根までの送迎を頼んでいました。
ところが…ホテルをチェックアウトして荷物を車に積んでスキーの支度しながら送迎バスが来る時間まで待つか…という状態まで来て、今現在八方尾根が強風でゴンドラが動いていない&とりあえず午前10時まではゴンドラ運休が決まった、その後動くかは10時以降になってみないと分からない、と言う。

マージーかーよー(号泣)

で、どーする?このまま10時になってゴンドラが動くまで待つ?でももしかしたら終日運休になる可能性だってあるよ?もし10時迄待った挙げ句に終日運休って事になったらそれから何処か他のスキー場を探すの?それって今日中に家に帰らないといけないのに余りにもリスク高過ぎぢゃね?…みたいなディスカッションをして



結局、ホテルの人に「八方の送迎はキャンセルします。自力で他のスキー場行きます」と言って、現在間違いなくゴンドラが動いていると確認の取れた五竜に来た訳よ。
ゲレから下界込みで撮影してみたけどさーもうスキー場以外に雪なんてほぼないんだよねーって言うかぶっちゃけ周辺桜が満開だよーキレイなんだよー🌸



メインゲレをリフト乗ってる時に撮影してみたよ。
こんな時期になってまだまだスキースクールをバンバンにやってるんだよねー…って言うか、ほぼほぼ「コブスクール」な訳だが。
やっぱり春雪にならないとコブって楽しめないんだよね。トップシーズンは雪質いいけどアイスバーンもキツくてコブ滑るのに向かないんだよな。



上段のコブは結構ブッシュが出て来ていて、でもまだ滑れそうだから自分達も行こうかーって言ってたんだけどスクールの団体が入ってきたから遠慮した。



上段コブの横のメインゲレにも有志がせっせと滑ってコブルートを作っていきます。大体昼頃迄にはメインゲレも半分弱はコブルートになっている感じかな。



何本かリフト乗ってアチコチに出来てるコブルートを探しては滑ってを繰り返して、その内パラパラ雨が降ってきたしちょっと疲れたし昼近いから休憩。
休憩しながら気になってた八方尾根の情報取ると…やっぱり本日八方尾根終日運休になっていました!早めに決断して八方諦めて五竜に来ておいて正解だったぁーーー!
でもさ、まあ確かに八方とは山の向き違うけど、五竜や47だって八方とほぼ隣接みたいな山だし…風大丈夫なのかねー?なんて言いながら休憩追えて外に出てリフト乗った。ら、

休憩前とはまるで別のスキー場?と思う程の強風が吹き荒れていて、ぶっちゃけリフト乗ってから何度も何度も強風でリフトが自動停止しまくって、リフトが止まってる間ずっと風に煽られて乗ってるリフトがゆーらゆーらと揺れまくって(←コレかなり怖いんだからねっ)しかも強風で体感気温も下がりまくってもうただの地獄でしかない!><



↑画像はゲレから(強風リフトを降りてから)撮影した画像。黒くて恐ろしくデカい雲が北の方からドロドロと物凄いスピードで近付いて来ていてまるで津波のように見える…
リフト降りた時にスタッフの方に「もうコレ強風でリフトもゴンドラも程なく止まる可能性高いですからこのまま直ぐに下山して下さいっ!」と言われて正直「えぇぇぇ」とは思ったモノの、確かに午前中とは明らかに違う空気に「コレ絶対にムリしたらあかんヤツ!」と悟って、そのままソッコーでゴンドラ乗って下山しました。

まーぶっちゃけ、今回は土曜日雨で潰れて翌日が強風で予定してた八方尾根は行けず、せっかく予定変更して行った五竜も途中で強風で下山を余儀なくされて消化不良感がハンパなかったんだけど、でもこういう日もあるよな、これもまた春スキーの貴重な経験だよな、自然をナメたらあかんのよね、という勉強をさせて頂いた回でした。
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【映画2023】「search/サーチ2」@23作目

2023年04月14日 | 映画感想
「search/サーチ2」

話が全てPC画面上だったりSNSの中だけで展開していくという奇想天外なアイディアでスマッシュヒットした「サーチ」のPart.2
実は前作は劇場公開時にスルーしていて(知ってる役者が1人も出てなかったし)後に海外行った時に機内上映でたまたま観てすんげー面白くて「あー劇場で観ておけばよかった」って超後悔したんですよねーっという訳で続編公開されるなら今度はちゃんと劇場で観るわよ当たり前なのよー♪^^

あらすじ
アメリカ・ロサンゼルスの女子高生ジューン(ストーム・リード)の母親が、南米コロンビアを旅行中に消息を絶つ。デジタルネイティブ世代のジューンは、検索サイトやSNSなどを駆使して捜索を試みるが、手掛かりはつかめなかった。母の失踪はSNSで瞬く間に拡散されて憶測が飛び交い、国境を越えた話題になっていく。さまざまな情報に翻弄(ほんろう)される中、ジューンは真相を追い求める。(Yahoo!Movieから丸パク)

因みに上に「続編」って書いたけど、前作のキャラのその後とかじゃなくて「全てWEBやSNS動画や画像だけで話が展開していく」という部分を踏襲した全く新しい話です。
前作以降ネット環境も格段に多様化していて、だから本作も前作に比べて色んなシチュエーションが格段にスケールアップしていました。
前作は「父親が娘の行方を捜す」だったけど、今回は「娘が母親の行方を捜す」パターンです。

序盤から伏線張り巡らされていて(おっと、伏線だと分かったのは映画全部観終わってからだけどね勿論w)アッチへコッチへミスリードしまくる!
母親は何故ホテルに荷物を置いたまま姿を消したのか、いやそれより彼氏と一緒に旅行してるハズだからその彼氏は何処行ったんだよ?事故?事件?それとも自ら失踪?と母親を探す主人公のジューンが物凄いスピードでPCでアレコレと検索掛けてその間に自分の友達やら母親の友達やらFBIの捜査官と電話でやり合って、更にWEBでコロンビア在住の便利屋さんを探して現地捜査を依頼したかと思えば母親や彼氏のSNSのID見つけて勝手にPWリセットしてハッキングしたり目まぐるしい目まぐるしい!!
観光地のWEBカメラだったりGoogleカメラ機能もフル活用してるし銀行口座の動きも今やWEBで当たり前にチェック出来る時代。進歩パネェすなぁ~

1つ新しい事実が見つかると話が二転三転…ドコロじゃなくぐるんぐるんと話が変わっていく。そして本筋とは特に関係なさそうなネタが実はすんごい重要なキーだったりする。
彼氏は実は詐欺師だった?そーじゃなくて実は母親と平行して他の女性にもちょっかい掛けてた?等々疑わしいネタてんこ盛りに見せたかと思うと、実は母親とはマッチングアプリで出会っていて(この出会い方もイマドキよなぁ)そのマッチングアプリのチャット画面で母親に対して真摯な姿勢で自分の不都合な過去の暴露もしていたりして、この彼氏さんって何が本当なのー?みたいなね…まあ兎に角見せ方が上手いんですよー惹き込まれちゃうんですよー。

ぶっちゃけ…この事件の真相、種明かしまで全く思い付かなかった!悔しい!自分ミステリ好きでかーなーりーソッチ系の本は読み込んでるからこの手のサスペンスとかミステリーって結構早い段階で犯人とかカラクリに気付けるって自信があるんだけどっ!本作ぜんっぜん分かんなかった!うわぁーーー難しいよコレはーーー><
兎に角見せ方上手い。何度も書いちゃうけどマジで上手い。人間の心理の裏をかいてると言うか人間の先入観を上手く利用しているなぁ~と感心してしまった。

まー、敢えて難癖付けるとしたら(いや敢えて付けんでもええやん)
本作の主要登場人物が黒人とアジア系とヒスパニック系。ちょい前にディズニーの実写版「リトル・マーメイド」に軽く噛み付いたんですが(ヲイヲイ~)、マジでハリウッドのポリコレうぜぇなと思っちゃったんですが!なんなの?ハリウッドは白人美女使ったら死ぬ病気にでも罹ってんの?つかコレって最早「白人逆差別状態」よね!?
コメント (2)
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東京ディズニーリゾート40周年「ドリームゴーラウンド」プレ、「アーリーモーニングパーティー」

2023年04月13日 | 旅・おでかけ
「Tokyo Disney Resort 40th "Dream-Go-Round" Early Morning Party」

去る4月13日(この記事UPしてるの4/21なんで💦)、TDR(東京ディズニーリゾート)の開園40周年記念イベント「ドリームゴーラウンド」のプレで開園前AM8~10時まで新しいパレードを観たりグッズ購入等が事前に出来るという「アーリーモーニングパーティー」というイベントがあり(多分スポンサー企業絡みでアチコチで懸賞してた)人数限定で特別に参加出来るというイベントに行って来ましたよー!という訳で以下画像UPしていきます。
既にこのイベントは始まっているので(本チャンは4月15日からスタートしています)「お前フツーに行ったのを日付前にしてBLOGにUPしてさもプレパーティーに参加したみたいに演出してるだけなんちゃうか」とお疑いの方も多々いらっしゃると思いますので(←そんな姑息なヤツ、いんのか?w)一応証拠画像として…



はいはい、チケット画像撮っておいたわ。
ペアチケだったのでTDR好きの友人S氏をお誘いしてせっせと夜行バス乗って行ったわさー。



夜行バスであんま眠れなかったクッソだるい2人でいそいそTDLのアーリーモーニングパーティー専用入口と案内された場所に行くと…既にすんげぇー行列!



ほらな、ちゃんと“Welcome to Early Morning Party”て書いてあるやろ

さて、園内に入る前にS氏と何処に場所取りするか(パレードの)軽く相談。
今回プレの目玉は何と言っても4月15日から始まる新しい昼パレ「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」を先取りで見られるという事。
パレードは8:45~らしいのでワールドバザール正面から出たらシンデレラ城を真正面に見て左側(アドベンチャーワールドサイド)に行くべし!と意見が一致。
それで場所的にはクリスタルパレスレストランの前辺りに陣取る。理由はいくかあって、
 ①東側を背にする場所の方が逆光にならなくていい
 ②ギリでシンデレラ城も画角に入る場所
 ③なるべく早めにグッズ購入に行きたいのでパレードルート内でなるべく早く終わる位置、等々が理由ですね。

さて、では40周年記念のNEWお昼のパレード「Disney HARMONY in COLOR」の画像をザックリUP

 

とりあえずシンデレラ城バックの1枚が欲しい!という訳で…最初の山車にはティンクが乗っていました。
以降は全部じゃなくて自分が気になった画像だけピックアップしてUPしていきます。



アリスが…歩いてる!
そう、今回色々変わったなーと思う部分があったので…

 

「ズートピア」の山車と「ラプンツェル」の山車。
なんかね、すんげーアクロバティックでアクティブな動きをする山車なんですよ。コレ自分が演者だったら怖くてよー乗れんかも…(滝汗)



山車でなくてこういうサイクル(バイク)系とかカート系の「ミニ山車」も多用



衣装が可愛い!コレは「リメンバー・ミー」のダンサーさん
リメンバー・ミーは大山車もあってカラフルですっごくキレイだった!



トイの山車が小さくなってカートになっていた。因みにトイの前にはMr.インクレディブルのカートも。
今回、今まで大きな山車に乗っていたキャラクターが軒並みカートやバイク、それから徒歩等になっていて、新たな山車は上にも書いたけど「ズートピア」「リメンバー・ミー」だったり他には「モアナ」「カールじいさんの空飛ぶ家」、「ラプンツェル」の山車の後は「ポカホンタス」だったしかなり変わったなーという印象。
大きな山車のキャラクターを見ながら「ディズニーキャラクターも世代交代が起こっているんだなぁ」としみじみしてしまった…



ベイマックスはまだまだデカい山車だね!自分ベイマックス大好きなので嬉しい😊
ところでこのベイの山車がさ…



うどん!?
いかにも日本っぽいテイストのネタぶち込んできたなと。こういうのも今までなかった趣向じゃないかなと。
今までは「日本にいながら如何に日本感を消すか」に注力していたイメージだけど、インバウンド効果なのか?外人さんに「日本のDisneyに来た!」感を打ち出して来たのか?



そして…今まで何ならハイライト山車だった「チーム・プリンセス」がなんと徒歩!コレ結構衝撃的だったんだけど!!
新たなプリンセスはラプンツェルであり、モアナでありポカホンタスなんですね…ココでもディズニーキャラの世代交代を強く感じさせられました。



いよいよメイン山車!先ずはシンデレラ城バックで取るのはMUST✨



今回の自分が撮影した中で一番だと思う「会心の一枚」はコレ↑かなー😊
やっぱりDisney撮影するならバックは青空じゃないとね…撮影する位置、重要です!



プルート、ドナルド、チーデー、グーフィー(山車の向こう側に居たので画像には写ってないっす)等の主要メンバーはこの山車に集結。



そしてメイン山車の後ろを歩かされるピノキオ(←この書き方も如何なモノかと💦)



パレードの〆はメインスポンサーのNTTドコモさんで。あざーっす。
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さて、メインのパレードが終わったトコロで…今回アーリーモーニングパーティーチケでそのまま閉園まで遊べるので結構アトラクション乗り放題に乗ったんですが、それ全部ネタにしていくととんでもない長さになるので(それでなくても既になげーわ)、とりあえず1つだけ…

 

最後にTDL来た時に建設中だった「美女と野獣」エリアだけはどうしても行っておきたかったので、パレード後にグッズ買った後に先ず向かったのがココ。
美女と野獣のライド系アトラクの待ちが多分今TDL内で一番長いと思う。自分達行った時はスタンバイで85分と言われたけど実際は60分待ち位で乗れました。



アトラク待ちながら美女と野獣エリアに売ってたチュロス買って食べた。
アップルテイストのチュロスで爽やかな甘味と酸味で美味しかった!甘い物苦手な大酒飲みの自分でも美味しく頂けるチュロス、アル中の方にもオススメです✨
さて折角なので食い物系の40周年モノも少し…



チャイナ・ボイジャーに食べに行ったらエゲツない行列になっていたのでサクッと諦めてチャイナ・ボイジャーの隣にあるテイクアウトスタンドで買ってみた。
「ミッキーうきわまん(チキン)40周年仕様」
耳の部分に40の焼き印入ってて、耳部分の中に味付けしたチキンそぼろが入っててコレがビールと合うぅ~♪あ、TDLもいつの間にかアルコール飲めるようになったんだね!

 

ポップコーンも40周年記念カップ。絵が可愛い~♪
それから園内の自販機でペットボトル買うとちゃんとTDR仕様のプリントになってる!地味だけどこういう細かいトコロまで気を遣っていて流石ディズニーだなーと思うわ!

 

おっと、TDLの象徴「シンデレラ城」の正面画像は必須ですわね。
2枚目はワールドバザール内から40周年のロゴとDream-Go-Roundイベントのメイングッズ?である「ドリーム・ガーランド」越しのお城画像も。



朝イチは撮影する時間がなかったから…やっぱり正面玄関のロゴは撮影しない訳にはいかない!
あ、そー言えば…行きは高速バスだったから通らなかったけど、帰りはJRなので…

 

帰る時にJR舞浜駅に向かう途中にあるゲートの40周年画像もちゃんと撮影しておいたわ!



さて、今回自分が買って来た「40周年記念グッズ」
まー頼まれたモノもあるので全部が自分用ではありませんが…とりあえずピンバッチはMUSTな。つか正直自分コレしか要らないしw
後、消え物系でカップラーメン買ってみた。具まで可愛いんだよー♪
それから40周年ロゴのマグネットとかレジャーシートとか。フラッグとペアキーチェーンは弟夫婦へのお土産。
お洋服系とかぬいぐるみもめっちゃ欲しかったけど…少なくとも服系さー、TDR以外の場所で着られなくない?お子様はともかくこの歳のBBAになるとさ(滝汗)
…とか色々セコイ事考え始めると何も手が出せないというね…貧乏性なのよ既に老後を見据えて生きてるからさー💦

と、まあこんな感じで!久し振りのTDRは本当に楽しかったわーやっぱりココは定期的に訪れたいわよねー!
今回チケ提供して頂きホントにホントに感謝感激でございます!<M嬢
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【映画2023】「ノック 終末の訪問者」@22作目

2023年04月12日 | 映画感想
「ノック 終末の訪問者」

M・ナイト・シャマラン監督最新作ぅー!ぃえーい!シャマラン大大大好きぃーーー!
シャマラン作品はほとんどが「スリラー」「ホラー」カテゴリなんですね。自分スリラー&ホラー大の苦手で予告編でスリラーやホラー風味だとバッサリ切り捨てるんですが(コラコラ)、シャマラン作品だけはサイコだろうがスプラッターだろうが(いや、スプラッターは流石にムリかも💦)関係ないのです!私の中では「シャマラン」というカテゴリなんです!

あらすじ
幼い女の子と両親は、人里離れた森の中にある山小屋に休日を過ごすためにやって来る。そこへ武器を手にした見知らぬ男女4人が突然現れ、ドアや窓を破って侵入。謎の人物たちに捕らえられた家族は、自分たちの選択次第で世界は滅びると告げられ、家族の犠牲か世界の終わりかという究極の選択を迫られる。(Yahoo!Movieから丸パク)

登場人物全員全然知らない役者さんばっかりだな…いやうっすら見覚えのある顔もチラホラ?と思ってたんだけど、後でキャスト調べたら最初に殺されるレドモンド(←偽名だったけど)を演じていたのがなんとハリポタシリーズでロン役やってたルパート・グリント君だった!マジかめっっっちゃ老け散らかしてるやないかいっ!!(驚愕)
そしてー、最初に書いておこう。シャマランファンのお約束「シャマランカメオ出演探し」ですが、今回は割と序盤にチラッと程度の出番でした。まあ割と分かり易いトコロに出て来ますのでいかにもカメオ出演だったらこーいうシーンで登場しそうだよなーと予想の付く場面はしっかり押さえておきましょうw

で、
ゲイカップル+養女の3人家族の家にある日突然見知らぬ男女4人が現われて、4人が自己紹介するんだけどてんでバラバラの地域に住んでいて職業も全員バラバラで、彼ら曰く今までお互い一面識もないけれど全員が同じ「ビジョン」を何度も見ていてそれである意味「天啓」を受けてココにやって来たと言う。更にはこの家の誰かが(まあ8歳の養女は有り得ないからゲイカップルのどちらかだわなぁ)自らの身を差し出し死んで貰わないと(自殺はNG、相方に殺して貰う)世界が無くなってしまうのだ、とのたまった。

えー。ごめん何言ってるのか1mmも理解出来ないんだけど(苦笑)

て、誰でも思う位荒唐無稽な話。
そうなんだー誰でも「何ホザいてんだアホか?」としか思えないので当然だけど本作のゲイカップルも観客と全く同じ反応をする訳です。なんで世界を救う為に俺達のどちらかが殺されなきゃならないんだよ大体その世界が終わるってのも俺達が何かやったからとかじゃねーよな?何で俺達なん?全く意味分からんわ、てなもんです。当たり前ですなw
まるでこのゲイカップルのどちらかがさっさと殺されてくれないから世界が終わっていくんだ、と言わんばかりの言い草なんだけど、そもそもがTVニュースの情報からすると、4人が押し入って「世界が終わるのを止める為に~」と言い出すより前に最初の厄災が起こっている訳です。それに気付いたゲイカップルも「ほらみろただのコジツケだろう」となる。

色々矛盾点があって全然信じられないゲイカップルをよそに、4人組はやたら時間を気にしていてある一定時間が経つと4人の中から1人ずつ(どうやら順番が決まっているらしい)変な儀式の生け贄となって残りのメンバーによって殺されていく訳です。何やってんだかさっぱり観ていてワカリマセン。
ですが、コレも観ていて訳が分からないのは観客だけじゃなくて劇中のゲイカップルにとっても「お前ら何やってんだよ!アホか止めろやー!」ってなっている訳です。要するにね、全然イミフな話の始まり方しているんだけど、なんとなくジワジワと話が進んでくると「もう設定から何から全部めっちゃくちゃだけど何となくこういう事?だよね?」みたいな感じで観客と登場人物のゲイカップルがほぼ同じ進度で話を理解していく、という寸法な訳です。コレはなかなか新しくて面白い趣向だと思いました。

で、NOWめっちゃくちゃな事が起こっているシーンと平行してゲイカップルの過去シーンがチラチラと差し込まれていて、親にゲイである事をなかなか認めて貰えない現実だったり赤ん坊だったウィンを養女として迎え入れる経緯だったり3人仲良く水遊びしたりするシーンがバラバラと登場して3人の強い絆を感じさせてくれます。
そうそう、本作の子役ちゃんが全く知らない子だったけど(アジア系。中華かな?)なかなか上手かったですよ。こましゃくれていて愛嬌もあってクレバーな子でした。

という訳で、最後の最後誰がどういう決断を下すのか…正直、スクリーン観ていてもうその決断はどうでもよくなっていて、ただただこの「余りにもイミフな展開に面食らう姿がスクリーンの中の登場人物とコチラ側(観客)で完全にシンクロしている」という妙が面白くて個人的にツボに入ってました。
多分本作も世間的にはウケが悪いんだろーなーと思うんだけど、やっぱりシャマランは面白いよ!この人の感性が個人的に本当にツボる!!
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