天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「散り椿」試写会@40本目

2018年09月25日 | 映画感想
「散り椿」

試写会で鑑賞。久し振りに東宝試写室(名古屋)行ったなぁ~。入口前のエレベーターホールの空調止めるの勘弁して下さいマジで(滝汗)

さて、そんな事はどーでもよくて^^;
映画カメラマンとして広く一般人にもその名を知られている唯一の日本人と言っても過言ではない…木村大作氏が近年は監督も手掛けるようになりまして。
そんな木村大作氏が監督(勿論撮影もジャンジャンバリバリやってます!)を手掛けた3作目。
原作は「蜩ノ記」で直木賞を受賞した葉室鱗氏の同名タイトル小説。
そして主演は~ご結婚おめでとーございまーす♪V6の岡田准一君。岡田君だけじゃなくてー西島秀俊さんも準主役(いや、ダブル主演と言っていいだろう!)で出てるぅ~♪

あらすじ
享保15年。かつて藩の不正を見つけ訴えたものの認められず、故郷・扇野藩を追われるように出た瓜生新兵衛(岡田准一)は、苦労を共にして来た妻・篠(麻生久美子)が
病に倒れ今際の際にある願いを託された。それは「故郷の【散り椿】を自分の代わりに見て欲しい」そして「采女(西島秀俊)様を助けて欲しい」という事。
采女はかつて同じ道場に通い技を磨き合い「四天王」と呼ばれた仲間の1人であり新兵衛の良き友であったが、同時に篠を巡る恋敵でもあった。
篠の願いを聞き届ける為、そして有耶無耶になってしまった藩の不正事件の真相を突き止めようと、久し振りに故郷に戻った新兵衛だったが…

オールロケにこだわって撮影されたそーで、映像の美しさに関しては本当に「流石木村大作センセイっすね!」と誰もが誉めそやす事請け合いでしょう。
物語は雪深い冬に始まり、そこで恋女房の篠が重い病である事が示唆され、季節が移って新緑眩しい初夏の頃に篠が亡くなると供養も早々に篠の遺言を完遂すべく
故郷に戻って篠の実家に身を寄せ、そこで自分が失脚したきっかけの不正事件に関して嗅ぎ回りつつ旧友達とも顔を合わせてそれとなーく真意を探り、
そして季節は更に移って秋から冬へ、なんとなくヌルヌルと居候生活も板に着いて来たトコロで篠の遺言の1つ「散り椿」が見られる春が巡って来る…
まあこんな感じで大体1年の四季を物語と共に見せて行く体になっています。
長らく黒澤監督付きだったり健さん(高倉健)映画を撮って来ただけはあるなぁ~と思わされるのが何と言っても冬の雪景色の中での殺陣シーン。
もうとにかく雪が増し増しの増し!って感じで盛り過ぎて岡田君の顔がほとんど見えないレベルに雪増し増しw

それにしても岡田君はだいぶ前から色んな格闘技に精通していて段位だかマスターライセンスだか色々取ってらっしゃるとTVで観て聞きかじってはいましたが
本作の殺陣シーンの迫力が!とにかく物凄い身体能力を発揮しまくっていて余りにも美しい殺陣なので他の演者さんとバランスが悪く感じるレベルに凄かったw
西島君との一騎打ちシーンはタイトルの「散り椿」をバックに実に美しいシーンに仕上がっているし、西島君も相当身体能力高いタイプだと思うんですが
それにしても岡田君の殺陣が余りにも素晴らし過ぎて西島君さえ霞む美しさ・敏捷さ・キレの良さのフルコンボでした。
義弟(篠の弟)である藤吾(池松壮亮)と2人で訓練するシーンもあるんですが、もう動きが違い過ぎて笑っちゃうレベル。とにかく体幹が強い!岡田君凄い!
いやぁ~願わくば岡田君にはパルクール系かカンフー系にも手を出して貰って、是非ともジャッキーかリー様と共演してガチアクションして貰いたいなぁ~(熱望)
そもそもさ、本作のエンドクレジットの「殺陣(←指導だけでなく殺陣のアクション監修も込みでしょう)」のスタッフ名に岡田君の名前も載ってたしね。
…なんだよただのガチアクション野郎ぢゃねーかっ!^^

ま、そんなこんなで西島君カッコイイ♪ ←は?

あーいや、まあそれは置いといて(滝汗)
時代劇としては「THE 超・王道」って感じ。真面目で一徹で信念を曲げない正義のオトコ(岡田君)と彼を巡る仲間達の因縁やら、パッと見で悪役と判る
奥田瑛二さんのねちっこいいぶし銀の演技やっぱカッコイイな!とか緒方直人君益々お父様に似て来て侍ヅラ被ってるともうお父様と見分け付かねーや!とかw
それから麻生久美子さん演じる「篠」の魔性の女感がすげえ!とかね♪そんでもって麻生久美子さんの妹役なのに黒木華さんの臈長けた凛とした居住いたるや…

なんだろう。時代劇観るとレビューの言葉もなんだか時代掛かって来るな(苦笑)

そうそう、時代劇だから当たり前だけどイマドキな言葉は一切なくて古い言い回しが多くなるんですよね。それがまた「耳心地がいい」とでも言うのか。
あー時代劇のセリフ回し聞いて「美しい日本語だなぁ」なんて思うようになったという事は自分ももう老年に入った、と考えた方がいいんでしょうなぁ(しみじみ)
それにしても…本作岡田君や西島君見たさに劇場に来たプリプリ女子の皆さんはセリフ回し聞いて意味分かるんでしょうかね?^^;
「みまかる」って言葉、耳で聞いただけで直ぐに意味分かります?自分の年代だったらよっぽど国語(古典)の授業で意識不明になってない限り分かるだろーけど…
まーそれ言っちゃったら本レビューでも使ってる「いまわのきわ」だの「ろうたけた」だのも割と古い言い回しかもしれませんが…意味わかんなかったらググってねー^^;

本作、映画最後に原作者の「葉室鱗氏に捧ぐ」という一文が添えられていました。
葉室氏は昨年末(2017年12月)に66歳という若さで惜しまれつつこの世を去られました。本作の完成をさぞ楽しみにされていた事でしょう。
きっと葉室氏も満足される作品に仕上がっているのではないかと思います。心からご冥福をお祈りいたします。
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【映画】「コーヒーが冷めないうちに」試写会@39本目

2018年09月14日 | 映画感想
「コーヒーが冷めないうちに」

またしても試写会。今回は映画友E嬢から譲って頂きました。E嬢いつもありがとー♪
という訳で本作…元ネタは2017年本屋大賞ノミネート作品の実写映画化だそーです。因みに←こんな書き方してるので当然ですが原作未読。
何でもキャッチコピーは「4回泣けます」だそーで…こういう煽ったコピー付けるとそれが縛りになって後で叩かれ易くなるんだぜぇ~^^;

あらすじ…
とある街にある古めかしい喫茶店「フニクリフニクラ」、この喫茶店には「ある席に座ると自分が望んだ過去に戻れる(または未来へ行ける)」という都市伝説があった。
過去への水先案内人はこの店に勤める時田数(有村架純)が淹れるコーヒー。だが過去へ戻るには様々なルールや制約があるらしい…
そんなフニクリフニクラに様々な人が「過去へ戻れる席」に座ろうとやって来るのだった。

「過去に戻れる(未来に行ける)」喫茶店を舞台に、オムニバスで色んな人のエピソードを見せつつ、この喫茶店を代々守り続けている「時田家」の女店員
「時田数」の恋愛と過去のトラウマと「過去に戻れる席の秘密」等をドラマで見せて行くという作り。
監督は本作が映画監督デビューの塚原あゆ子氏。塚原氏は長らくTVドラマの演出等を手掛けてこられたそうでうす。

この「過去(未来)に行く」のには色んなルールと制約があって
・過去に戻ってどんな事をしても、現実は変わらない
・過去に戻っても、この喫茶店を出る事は出来ない
・過去に戻れるのはコーヒーカップを注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間のみ。コーヒーが冷めない内に飲み干さなければならない
・過去に戻れる席には常に先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
・過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事が出来ない。

映画のチラシに書いてあったルールは↑上記の5つだったけど、他にもルールはあって…例えばルールには「コーヒーが冷めない内に飲み干さなければならない」とあるが
ではもしもコーヒーが冷め切ってしまうまでに飲み干さなかったら?→その時は飲み干さなかった人はこの席の「先客」となり、2度と現実には戻って来れなくなる。
劇中既に先客がいるんだけどこの先客の事を「幽霊」と呼んでいて、この先客さんは実際に十数年前にこの席に座ってコーヒーが冷め切るまでに飲み干さなかった人。
この先客(幽霊)はこのドラマの重要な役割をしている人物で、まあそれは映画が始まって早々にほとんどの人はどういう人物なのか想像は付くだろうと思います。
そしてもう1つのルール…それは、この過去に戻る儀式である「コーヒーを淹れる」事が出来るのは時田家の女性のみである、という事。そして今現在時田家の女性は
主人公の「時田数」1人だけで、コーヒーを淹れた人物は自身がそれを飲んで過去(未来)へ行く事は出来ない。必ず第三者から淹れてもらったコーヒーでなければいけない。
要するに時田数本人だけは今現状過去へも未来へも行く事が出来ない、という事。

んー、ちょっとヒントを書き過ぎてしまったかもしれないけど…ま、自分のレビュー基本「ネタバレバレ・オチバレバレ」なので気にしないでおきます!(コラコラ

さてコピーで「4回泣ける」と謳っているので当然オムニバスストーリーが4つ用意されている訳ですが、その4つのエピソードが
1.波瑠さんと林遣都君の幼馴染みコンビの話。幼馴染みの五郎(林遣都)が喧嘩別れしたまま転勤でアメリカに行ってしまった。悔いの残る二美子(波瑠)は…
2.薬師丸ひろ子さんと松重豊さん夫妻の話。毎日この喫茶店でコーヒーを飲んでいる認知症の妻(薬師丸ひろ子)を迎えに来る看護士の夫・房木康徳(松重豊)だったが…
3.吉田羊さんと松本若菜さん姉妹の話。実家の旅館を継ぎたくない姉(吉田羊)の元を度々訪ねて来て実家に戻って来るように説得し続ける妹(松本若菜)がある日…
4.どうしても「ある過去」に戻りたいけど戻れない、この喫茶店の女店員・時田数(有村架純)と常にくだんの席に座り続けている「先客(石田ゆり子)」の話

正直…1回も泣けなかった自分は涙腺が腐ってるんでしょうなぁ(しみじみ)
まず1つ目のエピソードは誰も泣けないと思う。どちらかと言うと「ラブコメタッチで心がほっこりする」方向のネタなので。
そして2つ目のエピソード…コレはかなりの人が涙腺ゆるゆるになるんじゃないかと思われ。実際自分の隣に座っていた人は2つ目のエピソードの途中から
ほぼ号泣状態で(嗚咽、なんて可愛いもんじゃーなかった)ぶっちゃけ…隣が余りに激しく泣き過ぎて逆にコッチどんどん冷めてったって感じ(滝汗)
個人的には2つ目のエピソードね、本作よりももっと症状が進んだ状態の身内が現状いるんですよね。そーすっと本作観ても「ま、この程度ならまだまだヨ」って
妙に冷静に見ちゃって全然話に入り込めなかったですね。まあコレは自分の環境の問題なので仕方ないと思いますが^^;

個人的には3つ目が一番ウルッと来たかもしれない。多分自分の人生にシンクロする部分がないから逆にドラマを楽しめた、と言うのかしらね。
この手の話って本当に難しくて、共感出来るからこそ泣ける、という場合と全く自分の人生にシンクロする部分がないからこそドラマティックで泣ける場合が
あると思うんですよね。それで本作に関して言えば3つ目のエピソードが一番自分とシンクロしなさそーな話だった、という感じかしらw

さて、この3つのエピソードと並行して主人公「時田数」ちゃんとこの店の常連客で近所の大学に通うイケメソ「新谷君(伊東健太郎君)」の恋愛ネタが走ります。
そもそも主人公の数ちゃんは掴みドコロのないキャラと言うか、物静かで落ち着いている感じなんですが彼氏はおろか友達もロクにいない、という不思議ちゃん。
フツーに生きていれば(ひきこもりでもない限り)、それでなくても喫茶店というサービス業やってる位なんだから、学生時代からの友達が1人や2人は居たって
おかしくはないと思うんですけどね、言っちゃアレだけど見た目相当可愛いんだし性格がクッソ悪い訳でもないんだし^^;
なーんか、キャラクター設定が微妙…と言うか、主人公のキャラクターの掘り下げが余りないのでどうにも感情移入し難いキャラ、とでも言えばいいのか。
新谷君はとってもいい子っぽいんだけど、これじゃー単に数ちゃんのビジュアルに惚れて喫茶店の常連になっただけにしか見えないんだよね。

あと、本作根本的に伏線の張り方(と言うか見せ方?演出?)がヘタクソ過ぎるのよね。
先ず「先客」がどういう立ち位置の人物なのか分かった段階で誰もが「オチはこの人絡みね」位は想像付くでしょう。
それで、この不思議な席に座ると過去だけじゃなくて未来に行く事も可能(ただし勿論この喫茶店から外へは出れないし喫茶店に来た事ある人にしか会えない)だと
つまびらかにされた段階で、それこそ推理小説好きなタイプだったら「ははーん、するってーと…こうすれば主人公は過去に行けるじゃん♪」って気付いちゃうよねw
ここまではまだいいんですよね。問題はその先で…「主人公は過去のどの段階に戻ればいいのか問題」の伏線の張り方がヘタクソ過ぎるんですよ^^;
こー言ってはアレですが、ガチのミステリードラマじゃーあるまいし、この手のヒューマンドラマの場合はある程度の段階で「あれ?コレってもしかして…」って
誰もがクライマックスに辿り着く前に【種明かし】に気付くレベルの伏線演出が必要だと思うんですよ。じゃないと感動ドラマに入り込めない。
でも本作は「肝心の過去のある日付」がいつなのか、に対する伏線が物凄く分かり難い。過去の「ある日」の映像は何度かチラチラと登場するものの、それが単に
「子供の頃の思い出」なのではなく物凄く意味のある日にちなのだ、という事をもっと観客に対して印象付ける必要があったと思いますね。

他にも気になったのは…現代劇のハズなのに色んな物がレトロ過ぎる件とか。
舞台になっている喫茶店がレトロなのは全然いいんだけど…吉田羊さんが経営してるスナックとかー。イマドキこのタイプのスナックに大学生が行きますぅ?(滝汗
このドラマの舞台は街に飲み屋はこのスナック1件しかないようなとてつもない限界集落って訳じゃないでしょー?(商店街を歩いてるシーンとかあるし)
なーんか色々とちぐはぐな印象が否めないんですよ…それも「観ていてちょっと引いちゃってドラマに感情移入出来なかった→泣けなかった」原因なんじゃないかと。

なんか物凄い勢いで文句垂れ流しましたが(苦笑)、本作は演出次第ではもっとずっと感動出来る話になるんじゃないかと思うんですよね。
えーと、本作で映画監督デビューだったんだっけ?…監督さん、もーちょっと踏ん張って下さいよ。もっときっといい作品になると思いますよコレ^^;
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【映画】「アントマン&ワスプ」@38作目

2018年09月12日 | 映画感想
「アントマン&ワスプ」

マーヴェル祭り!アベンジャーズチームのメンバー「アントマン」の第二弾。
前作からキャラと役者はそのまんま続投。本作は更に「ゴースト(エイヴァ)」と呼ばれるNEWキャラ、それからハンク・ピム博士と昔喧嘩になって絶縁状態に
なっているという同業者の博士役にローレンス・フィッシュバーン、ハンクの嫁(ホープのママン)役にミシェル・ファイファー等豪華な役者陣を追加投入!
とりあえずマーヴェルレーベルのキャラクターはぜーんぶ横並びに繋がってるので、以下ナチュラルに色んな作品のネタバレをする可能性大です。
アベンジャーズシリーズ、及びアベンジャーズに登場するキャラクターの個々のシリーズを未見で尚且つ内容を知りたくない方は以下スルーでお願いします!

という訳で本作のあらすじ…
国連とアメリカ政府の取り決めた条約に違反した為に司法取引の末2年間の自宅軟禁状態になったアントマンことスコット(ポール・ラッド)は刑期をあと3日で
終えるというトコロである不思議な体験をした。その事が気になってかつての仲間ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)に連絡を取ると、彼と彼の娘ワスプこと
ホープ(エヴァンジェリン・リリー)がやって来てスコットに手を貸して欲しいと言う。どうやらスコットは量子の世界から生きて戻って来れた、その際に
30年前に量子の世界に行ったまま死んだと思われていたハンクの妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)とシンクロしていたらしいと判ったのだ。
ジャネットが量子の世界で生きている可能性を見出したハンクとホープは、ジャネットを救う為の量子トンネルラボを完成させようと遁走していたが、
ラボを作るのに必要な物資の調達の為に取引していた組織のボスと、更には「ゴースト」と呼ばれる謎の人物がそのラボを狙い襲いかかって来たのだった。

前作の内容ももう結構忘れちゃってたんだけど、映画が始まっていきなりスコットが自宅軟禁状態になってるから「あれ?前作ってこんな終わり方してたっけ?」
としばらく口ぽかーん状態だったんですが…どうやらコレは「アントマン」の前作の続きではなくて、その後に公開になった「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の続きだったようです。
これだからマーヴェルレーベルは全部チェックしておかないと話が見えなくなっちゃうんだよねぇ^^;

自分、アベンジャーズメンバーの中ではもしかしたらトニー・スターク様の次にこのアントマンが好きかもしんない!
それと言うのも…アントマンの世界観がアベンジャーズらしからぬコンパクト感なのが妙にツボると言うか(ヲイ)、そもそもアントマンが他のマーヴェルキャラとは
一線を画すのは根本的に「世界平和の為」が行動原理ではない、という部分だと思うんですよね。それが凄く自分の肌に合うとでも言うのかしらね^^
基本的に彼は常に自分の娘と自分の身の回りの仲間達の為に動いている。だからそれが最終的に世界平和に繋がるかは結果論でしかなく、決してヒーローではないんですよね。
個人的にこういうごくごくありふれた娘の幸せを願ってるパパ、というキャラクターって観ていて安心出来るしホッコリする♪
映画冒頭で娘のキャシーとアリの巣探検しながら宝探しをしているシーンなんてワクワクするじゃないですか!^^

まーそんな訳で、本作は他のマーヴェルレーベル作品に比べてアクションの質や規模もかなり小じんまりとした物になっています。だけど観ていてすごく楽しい。
身体(や物質)が自在に大きくなったり小さくなったりする事でバトルアクションやカースタントのシーンも他の作品とは一味も二味も違った面白い絵になるんですね~♪
それから随所に「ププッ」と笑わせるような演出がなされているのも本作の特徴ですね。仲間のルイス達が自白剤を打たれるシーン、ありゃ最高だったな!w
まあ小さいトコロにケチ付け出したらキリがないんだけど(キリがない程ケチ付ける部分があんのかよw)何て言うか…キャラのスケールに合わせたのか?
作品自体に妙な「手作り感」みたいなの感じて「ま、とりあえず面白ければいいじゃん♪」みたいな鷹揚な気持ちになれてしまうというかね^^;
だってさー、ラストのスタッフテロップのあの手作りフィギュア見てみー?あんなん見せられたらハンドメイド好きの自分辛抱たまらんわー!←何がだよw

…と、「やっぱ何だかんだでマーヴェルレーベルは安心して楽しめるよなぁ~♪」とニヤニヤしながら本編を見終わって一息つこうとしたトコロで……あぁ!?

あーそうだったか。ナルホド。
要するに本作は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の事件が起こっていた間にアントマンは何をやっていたのか、というのを見せていた訳です。
そー言えばインフィニティ・ウォーの時にアントマン出てなかったもんなぁ。盲点だったわー。うっかりすっかり忘れてたじゃーないか!!

そしてね、自分ちょっと思ったよ…量子の世界を行き来出来るって事は…もしかしたら次回のアベンジャーズでアントマンが救世主に成り得るんではないか!?とかね♪
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【映画】「響 -HIBIKI-」試写会@37本目

2018年09月11日 | 映画感想
「響 -HIBIKI-」

ひっさしぶりに自力で当てた試写会で鑑賞☆
なんでも今回の試写会、会場は名古屋でしたが…倍率20倍超の超プレミア試写会だったそーです!うはー♪だからって舞台挨拶はなかったけどなー(薄涙)

ま、そんなこんなで…本作はマンガ大賞2017で大賞に輝いた柳本光晴氏著のコミック「響~小説家になる方法~」を実写映画化したものだそーです。
そして主人公でありタイトルでもある「響(ひびき)」役を演じたのは、原作者の柳本光晴氏ご自身が「サイレントマジョリティーのPVを見た時から
もし響を実写化するなら主演は平手さんしかいないと思った」と名指しでご指名された、今飛ぶ鳥を落とす勢いどころか飛べない鳥を飛ばす勢いのアイドルグループ
「欅坂46」のクールビューティ☆平手友梨奈ちゃんが映画初出演にして初主演を演じたというのも話題なんだそーでして。
因みにワタクシ、原作コミック未読(内容も全く知らん)…そして欅坂46?もほぼほぼなーんも知らん。限りなくニュートラル状態で鑑賞しております。

あらすじ…
突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、
彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、
栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。(またしてもシネマトゥディさんを丸パクしました!)

中学から高校に上がる春休み中に、とある出版社の新人発掘系文学賞の公募に主人公の響が何故か公募条件無視して(公募条件はネットからのみの受付だった)
手書き原稿を出版社に送り付けたトコロから話が始まるんですが…本作多分「現代」が舞台だと思うんですが、主人公が高校生にもなって携帯一つ持たず
原稿を全て手書き(しかもシャープペンでもなく鉛筆)で書いたりとにかくアナログなキャラで、しかもやたら粗暴で凶暴。
相手から口先で「ぶっ殺すぞ」とか「ぶん殴るぞコラァ」と威嚇されただけでほぼ条件反射的に自ら暴力で仕掛けて行く。
一応言い訳としては「相手から【殺す・殴る等】言われたから、その通りにされないように自衛手段としてコチラから仕掛けた」という建前。
…ちょ、ちょっと、コレはキャラ設定盛り過ぎぢゃないですかねぇ?(滝汗)

と、冒頭かなり面食らったんですが、この「凶暴過ぎる一徹な少女」という特異なキャラが強烈なインパクトで迫って来てグイグイ観客を飲み込んで行きます。
「15歳」という、大人から見て「危うい年齢の少女」というのも彼女のサンクチュアリ感を高めたのかもしれない。
まあ何が…って、やっぱり平手友梨奈ちゃんがこの「響」というキャラと物凄くシンクロしていたんでしょうなぁ~…ってエラソーに書いてますが
だから彼女の事全然知らないんだってばー(滝汗)、普段の彼女は明るくてよく喋る人なんでしょうかね?それともやっぱり響のように無口で朴訥な語り口なの?

もうとにかく圧倒的なパワーで「響」というキャラが周囲の大人達(同世代も)を「正義の鉄拳」でぶった斬ってなぎ倒してその遥か彼方で燦然と輝く訳です。
「大人の事情」も「金勘定」も知ったこっちゃーない。彼女の辞書に「忖度」という言葉は存在しないのです!
あ、でもね、大人の事情やオーディエンスの声に関しては歯牙にも掛けないものの、自分が大切に思っている人にはそれなりに「大人の事情」がある事は理解していて
大切な人を自分の暴挙で窮地に立たせないようにする為に最低限の配慮をするだけの分別は持っています。そこが正に「危うい年齢・15歳」のバランスかと。
…こういう突き抜けて潔い破天荒な正義感キャラって最初は面食らうけど、段々気持ちよくなって来ていつの間にか「いいぞもっとやれ」みたいな中毒性ありますねw
それで、毎回「やらかした」時に相手に向かってズシンとハートのど真ん中に突き刺さるようなド直球の一言を投げ掛けるんですわ。これがまたいい。
実は当たり前の事を言ってるだけなんだけど、当たり前の事なんて平時にペロッと言われたって誰の心にも刺さらない。響が暴れまくってやりたい放題やりまくって
周囲が口あんぐり状態の時に投げ掛けるからこそ「天の声」に聞こえてくる。アレだな恐怖政治のやり方に似てるな(コラコラ

きっと主人公を演じた平手友梨奈ちゃんに絶賛の声が集まるんだろーなーと容易に想像が付きますが、個人的には本作の北川景子ちゃんを評価したいですね。
彼女は本作でかなり難しい立ち位置の役を演じていて、それより何より…本作で彼女は1つ役者のステージを上がったのがハッキリ見えたな、と。
彼女も年齢的に凄く微妙な頃合いに来ていると思うんですよね。ずっとずっとドラマでも映画でもヒロインの立ち位置で来た美人女優さんが30代に入って
いつまでもセンターど真ん中の役ばっかり演じていてはどんどん自分のフィールドを狭めていってしまう。正に北川景子ちゃんは今「本物の大女優になる過渡期」
に入っていると思うんですよ。
そこで本作。主人公の「響」を見つけ、拾い、支え、守り、そして抱きしめる…あくまでも今まで彼女が演じて来なかった「引き」のキャラだったけど、
きっちり演じ切っていたし凄くハマってた。主役ばっかりやる美人女優さんって「多少大根でも見てくれ良ければまあOK」みたいなところがあると言うか
美人女優だけに本来の演技力をなかなか評価され難いという弊害があると思うんだけど、その壁を本作で見事に突き破って来たな、という印象を受けましたね。
この役を演じた事で今後彼女は「主人公のお母さん役」だったり「主人公の先輩役」みたいな「演技で支える名脇役」にもなれる事を証明したんじゃないかと。

さてそんなこんなで…本作は他にも個々で主役張れる大物役者の無駄遣い感がハンパないトコロも見ドコロの1つかもしれませんねw
予告編見て柳楽優弥君や小栗旬君(わーい♪)が出演してるのは分かったからすんげー楽しみにしてたんだけど…え!こんだけ?マジで!?な使い捨てっぷりw
特に小栗君なんてチョイチョイ主人公に全く絡まないシーンで登場するんだけど「コレいつ主人公とがっぷり四つになるんすか?(ワクドキ)」って期待してたら
最後の最後のあんだけかーーい!(滝汗)……あ、いや、でも「10年やって駄作しか書けなかった」と腐る小栗君に対して響が投げ掛けたセリフはジンと来たな。

上映時間はイマドキ珍しく2時間切って104分だったかな?…メリハリ効いてて見終わった後スカッとする一作。でも良い子は決してマネしないでネw
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【映画】機内上映で鑑賞した映画レビュー@33~36本目

2018年09月10日 | 映画感想
さて、UPの順番が変わってしまいましたが改めまして…
先日(8/25~9/2)ポーランドに行った際に「機内上映で鑑賞した映画のレビュー」行きます。
今回フィンAIR使ったんですが行きと帰りで2本ずつ、計4本鑑賞しました。
正直言って…我ながら歳なんですよねー前みたいに延々見続けて6本とか7本とか観れなくなりましたわ。いいとこ行き帰りそれぞれで2本が限界^^;
では、4本一気UPなので軽めに書いて行きますぜー
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「犬ヶ島」

ウェス・アンダーソン監督によるストップモーションアニメ。日本では2018年5月公開
コレ観に行きたいな~と思ってたんだけど割と早く上映終了しちゃったんですよね…まあ、よっぽど映画好きじゃないと「ウェス・アンダーソン監督の新作!」
というフレコミだけでは食指動かんわなぁ(言ってもストップモーションアニメだしw)、という訳で見逃していた作品だったのでこの機会に見れてラッキー☆

あらすじ…日本の「メガ崎市」では犬の伝染病「ドッグ病」が蔓延し社会問題となっていた。科学者の渡辺教授は誠意研究中でもう直ぐドッグ病の血清が完成すると
主張するものの、メガ崎市の小林市長は渡辺教授の意見を封殺し全ての犬をメガ崎市の沖合いにある「ゴミ島」へ隔離する事を決定し、先ずはその第一号として
小林市長の養子「小林アタリ」少年が飼っていた警護犬「スポッツ」をゴミ島に移送させた。
それから6ヶ月後、アタリは1人で飛行機を操縦しスポッツを探しにゴミ島へやって来たのだが…

先ず…「メガ崎市」って「川崎市」かwwwまあそんな事どーでもいいか。どうして話の設定が日本なのか分からないけど、日本人の特徴というか外国人から見た
日本と日本人の特徴を程良くデフォルメして捉えているなぁ~という印象。政治家の汚いやり方とかね、誰からレクチャーされたんだろ?(苦笑)
海外の批評家からは「日本への配慮が足りない」だとか色々批判もされているようですが、当の日本人のコチラからすれば「おもしれーじゃんw」程度の感じですかね。
色遣いが独特のウェス・アンダーソンWORLDが全開☆って感じの絵ヅラで、ウェスのFANなら多分映像だけでもかなり満足度の高い仕上がりではなかろうかと。
内容に関しては…まあ、多少ステレオタイプな感は否めませんが、ちゃんと楽しめる作りになっていたと思います。
機内上映だったから日本語吹替版だったけど、コレちゃんと字幕で観た方が面白かったかなぁ?ああでもそーなると日本語セリフに英語字幕が入ってるから
「字幕の上に字幕被せ」になって見難くなっちゃうのか。うーんなかなか難しいな。少なくとも日本人に向けた作りじゃなくてあくまでも「日本マニアの外人向け」
な作りだった、という事なんでしょうなw



「祈りの幕が下りる時」

東野圭吾氏著の同名タイトル小説の映画化。日本公開は2018年1月
本作は阿部寛さん演じる「加賀恭一郎」が活躍する「新参者シリーズ」の完結編。自分、東野圭吾氏の作品ってデビューからかなり長い事追いかけてたんだけど
どこかの段階で読むのやめちゃったんですよねぇ…この新参者シリーズも何作読んだっけ?TVドラマ版も飛び飛びしか見てなかったし。ダメダメだなぁ^^;
まあ、そんなこんなで本作も「あー時間があったら観に行きたいなー」と思いつつ公開終了しちゃったヤツで。

あらすじ…滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。
やがて捜査線上に女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が
記されていることを発見する。そのことを知った加賀恭一郎(阿部寛)は心を乱し……。 (シネマトゥデイさんのあらすじ丸パクしました)

観ていて「松本清張の【砂の器】に似てるな」と思ってたんだけど、やっぱみんな同じ事思ったらしく本作は「東野圭吾版【砂の器】」と称する方も多いらしい。
本作はシリーズ完結編という事で今まで見えそうで見えなかった、何かあるな~と臭わせておいて語られなかった「加賀恭一郎の謎」について一通りの種明かしを
するという側面も持っている(というか、かなり重要なテーマになっている)ので、まあ~それなりにネタが飛び散って忙しい忙しい^^;
とは言うものの、コレだけのネタをよく全て拾い集めて収拾させたもんだな、コレは脚本相当練り込んだな、という印象が強いです。脚本家さんGOOD JOBでしょう!
東野圭吾氏はデビュー当初「新本格派」と呼ばれてそのトリックの鮮やかさに賞賛が集まったものですが、段々と作風が変わって来て最近ではトリックよりも
むしろ人物描写と人間ドラマ部分により軸足を置いた作りになって来たと思います。作家としてより一層成熟した、という事なんでしょうね。

ああ、東野圭吾氏の事じゃなくて映画の事を書かなければ(滝汗)…まあ、そんな訳で本作もトリック云々よりも人間ドラマ部分で魅せるという作り。
人間ドラマ部分に軸足が置かれた作りではあったけれど、本作はトリック部分もなかなかよくひねられていて、新事実が判明する度に事件の様相が二転三転して
観客を引っかき回して行くトリッキーな流れでした。この手のミステリー物に見慣れているタイプは序盤で犯人の当たりを付けて、後はどういう犯行トリックなのかとか
「自分が目星を付けた犯人に至る過程」を探して楽しむ人が多いんじゃないかと思います。自分も正にそのタイプで犯人はキャラが出揃ったトコロで分かり切っていたので
後は「答え探し」に躍起になって見ていた訳ですが、この真相に辿り着くのはなかなか至難の業でした。ドラマ部分もトリック部分もお見事な作りだったと思います♪



「Love,サイモン17歳の告白」

2018年全米公開のロマンティック・コメディ作品。ベッキー・アルバータリ氏が2015年に発表した「サイモンvs人類平等化計画」が原作。
本作は日本では劇場公開はされませんが、2018年9月12日にデジタル配信予定だそうです。

あらすじ…アトランタに住む高校生の「サイモン(ニック・ロビンソン)」は実は同性愛者だがその事を幼馴染みの親友達や家族にも誰にも内緒にしていた。
そんなある日、学校コミュニティサイト内で「ブルー」という匿名を使った誰かが「実は自分はゲイだがその事を誰にも言えずにいる」という告白をして話題になっていた。
サイモンはブルーに興味が沸き、自分も「ジャック」という偽名を使ってブルーにメッセージを送り、2人はすっかり打ち解けてお互い好意を持つようになった。
ところがそのメールの遣り取りをひょんな事から同級生のマーティン(ローガン・ミラー)に見られてしまい、サイモンが同性愛者だと言う事が知られてしまった。
マーティンはこの事実を口外しない代わりに、サイモンと仲良しグループの女友達・アビー(アレクサンドラ・シップ)と自分の仲を取り持つように脅迫して来た。
ブルーの正体は誰なのか気になりつつもマーティンに脅されてアビーとマーティンを近付けようと遁走するサイモンだったが…

日本では知名度のない若手役者さんばかりが出演している作品なので日本での劇場公開はないらしいですが、なかなか爽やかで楽しい作品でした。
最近では割と日本でもアメリカでも寛容になって来ている「同性愛者問題」ですが、実際自分の身の回りに同性愛者がいたら、自分の家族が、自分の片思いの相手が
実は同性愛者だったとしたら…なんて考えるとなかなか気持ちに整理が付かない事もあるでしょうよそーでしょうよ、みたいな感じですかね^^;
ところで本作はそんな同性愛者の主人公(微イケメン)サイモン君に対して、そりゃー戸惑いは隠せないものの家族も、幼馴染みも、学校の先生も、周囲は何とか
サイモン君を理解して受け入れようとしてくれます。あ、申し遅れましたがすったもんだの末、当然ですがサイモン君のセクシャルマイノリティ情報はお約束通り
周囲にダダ漏れとなってサイモン君を苦悩のどん底に突き落とします。その後の周囲の反応、という事ですね。
凄い事に学校中に自分が同性愛者だとバレバーレになった後でもサイモン君は決して引きこもりになったりしないのです。「逃げちゃダメだ!」と碇シンジ君張りの
鋼メンタルで1人学校の門をくぐる訳です。もうコレだけでサイモン君勝ち組決定なのです!
世のセクシャルマイノリティに悩むTeenagerの良き味方であり福音にもなるであろう良作かと^^



「ウェディング・バトル アウトな男たち」

2016年全米公開のロマンティック・コメディ作品。日本での劇場公開はなく2018年6月6日にDVDリリース済み。
なーんと!本作アタクシの大・大・大好き♪ジェームズ・フランコ君が出演されてるぢゃーあーりませんか!コレは機内上映で観れてラッキーだった♪
多分…いきなりDVDリリース系の作品ってこういう機内上映じゃないと自分の目に触れるチャンスほとんどないと思うしね^^;

あらすじ…スタンフォード大学に通わせている娘のステファニー(ゾーイ・ドゥイッチ)が自慢の父・ネッド(ブライアン・クランストン)は、自身の55歳の誕生日を
心痛な面持ちで迎える事となった。それは遠く離れた地に住むステファニーにどうやらステディな彼氏が出来たらしい事と、クリスマス休暇を実家に帰って来ずに
家族でステファニーが住む地にやって来て自分の彼氏に会って欲しいと頼まれたからだ。
果たして妻と息子と3人でステファニーの元に向かうと、紹介された男・レアード(ジェームズ・フランコ)はIT系ゲーム会社の社長で大豪邸に住んでいた。
だが身体にはタトゥーを入れて言葉遣いは下品そのもの、更には中卒でIT企業を興したというレアードに、良い大学・良い教育・良い安定企業に勤める事こそが
幸せへの道筋だと信じて疑わない「THE・昭和の男」のネッドは拒絶反応が激しい。レアードの様々な奇行に辟易するネッドだったが…

昔から何度も何度も繰り返しこすり尽くしたネタ「花嫁のパパ」系ヒューマンコメディ。
そもそもどんな優秀な男を連れて来ても世の中の【娘のパパ】というのは相手のヤローなんざ認めたくない訳で。どう相手を否定し尽くすかのドタバタの見せ方が
このネタの鍵になる訳ですね。で、本作は「平成のイマドキチャラ男 vs 昭和のガンコジジイ」のバトルという事です。
何もかもが真反対な2人の対比という訳で、昭和親父は古き良き印刷会社を経営しているんだけど昨今のペーパーレス推奨傾向とネットビジネスの煽りを食って
実は会社の経営は風前の灯火状態でこのクリスマス休暇を乗り切れるかどうかも怪しいレベル。それに対する平成軍勢は正に昭和親父に喧嘩を売るレベルの
徹底したペーパーレスLIFEを導入してて(後にコレがオチの伏線にもなる訳ですがw)、日本発祥のあるハイテク商品を面白おかしくチャカしまくっています。

ま、後はコレと言って特筆するものもない「一山100円コメディ」という感じです。
おーっと!特筆すると言えば、本作は内容自体はほぼどーでもいいですが(コラコラ)カメオ出演が無駄に豪華なのが謎ですw
大物実業家だったり有名DJだったり色々お出ましになりますが…何と言ってもクライマックスでジーン・シモンズとポール・スタンレー(共にKISSメンバー)の
お2人が登場したのにはぶったまげましたわ…もうコレだけで本作観る価値はあったなw
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【国盗り夏の陣2018】の遠征で北海道に行って北海道地震に巻き込まれた話

2018年09月08日 | 旅・おでかけ
あー、本来ネタにするつもりじゃなかったので前回の映画レビューの際に「次回は機内上映で観た映画のレビューなんぞ」と書いたのですが、
まさか自分が北海道遠征中(←しかもゲームネタONLYで)にこの度の北海道地震に巻き込まれるとは思ってもいなかったので…コレはUPするべきか?と^^;
あくまでもアプリゲーが目的の遠征だったので画像はほとんどありません。文章先行になります&自分長文書き系なので文章読むの面倒な人はスルー推奨で

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【9月5日】
いつもつるんでるお友達P嬢と2人で北海道に国盗りの夏イベント「夏の陣」のスポット盗り遠征に行って来ました。
ポーランドから帰国後中2日での出発で超・強行軍!今回日程は9月5日~9月7日まで。
そもそも北海道のチケの方をポーランド行く事に決める前に確保していたので、ポーランドはあくまでも後付けネタな訳です。自分的にはコチラがメインw


  ↑
 北海道限定「ガラナ」
  正直言うけど…コレ美味しいっすかぁ?(滝汗)

先ず出発がかなり危ぶまれまして。
特に関西方面に甚大な被害をもたらしたクッソ強烈な台風21号が北海道にもなかなかな爪痕を残してくれやがりまして(滝汗)
前日ギリギリまでP嬢と「コレ…AIR飛びますかねぇ?」「んんー。でもこの時間(前日夜)まで公式に運休お知らせ出さないと言う事は飛ばすつもりでは?」
等とLineでヤイヤイと話をしていて「こりゃー多分飛ばすつもりで準備しているに違いないから、とりあえず明日朝6時半までにセントレア集合で!」
と決めて…まあ、なんやかんや心配でほとんど眠れず(2時間程仮眠取れましたが)セントレアに行くと

流石の ド底辺LCC LCC界の雄☆AIR ASIA様!台風一過ギリの早朝便から飛ばして下さいました!!

SKYとかJALとかANAとかほとんど運休してたんすけど…いやぁ~AIR ASIA根性あるなぁ!有難し!!
…という訳で、9月5日の早朝便で新千歳INに成功。先ずココで自分達のLUCKYポイント「+1」
事前にネットで予約していたレンタカー屋さんに向かいます。

ココで更にLUCKYポイントが。
レンタカー屋さんの受付で名前呼ばれてカウンターに行ってみると(自分達はコンパクトカーをレンタル予約していました)
サービスで予約したコンパクトカーからセダンタイプのハイブリッド車にアップグレードしてくれると言う。
おぉ~う!なんというステキなサプライズ!!ハイブリッド車なら今回相当ガソリン代お値打ちに済みそうじゃーん♪
…コレがね、本当に有難かったですね(特に地震後はね…)

さて、そんなこんなでLUCKYポイントは既に「+2」状態のウッキウキで早速国盗りに出発。
今年の夏の陣の北海道のスポットは3ヶ所
「札幌・円山動物園」「富良野・鳥沼公園」「帯広・愛国駅(愛国交通記念館)」

とりあえず時間もタップリある事なので、今回はなるべく高速道路は使わずに下道で盗れてない空を押さえつつスポット攻略しましょう♪という訳で
先ずは札幌市内に向かって円山動物園のスポットをGET。ついでに札幌市北部を中心に未だ盗れてない空をいくつか回る。
この際、札幌市内のアチコチで信号が停電で消えていて、大きな交差点ではお巡りさんが何人も出ていて誘導してくれていました。
街路樹もアチコチなぎ倒されていてフェンスが横倒しになっているような箇所もいくつか…P嬢と「怖いねぇ~!」「北海道でも台風凄かったんだねぇ~」
なんて言いながら回っていました。
札幌市内はこの日確か路線バスは全運休、JRも全運休、北海道新幹線も停まっていたような記憶。
「私達、レンタカーを事前に予約しておいて本当に良かったよネ!」「ま、国盗りしようと思ったらレンタカー必至だし~うふふ~☆」

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【札幌らーめん大心 札幌本店】
  札幌市清田区北野3条5丁目18-11
   TEL:011-375-8880

円山動物園のスポット取ってグルグルした後に富良野に向かいながら「お腹空いたね~」「何か北海道っぽいモノないかなぁ~」と言いながら車走らせていて
視界にパッと「札幌らーめん」の看板が目に入ってそのまま車ギュゥ~ン!と駐車場に放り込んで入ったお店。
札幌ラーメンと聞くと何となくイメージは「味噌ラーメン」なんですよね。
実際にお店の方に「オススメは何ですか?」と伺うと「やっぱり味噌ラーメンと、辛いの得意だったら坦々麺もオススメですね」とおっしゃってました。

画像は自分が食べた「味噌ラーメン@750円」
味噌ラーメンの味噌+出汁のお味が名古屋で食べるものとは根本的に違うなぁ~!という印象。シッカリした味なのに意外にアッサリ最後まで飲み干せる。
麺はちぢれ中太麺でスープとの絡みが凄くいい。そしてガッチリ熱いスープはいつまでも冷めずに最後までフーフーアツアツで楽しめる♪
美味しかったなぁ!ご馳走様でした♪

…ところで、地震後「札幌市清田区」の街の様子がTVに写ったのを見てP嬢と絶句…大心さん、大丈夫だったでしょうか?とても心配しています。
SNSでちょっと検索掛けてみたけど大心さんのハッシュタグで発信しているネタの最新が自分だったので(9/7時点)、お元気なのか本当に気に掛かってます…

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夕方宿泊予定の富良野のホテルに着いて、本当はご近所に飲みに行くかー…みたいな話もしていたんだけど
何しろ前日まで台風で本当に北海道に来れるのかヒヤヒヤもので心配で心配で余り寝付けなかった自分&「ほぼ一睡もしてない」というP嬢^^;
流石に1日車運転してちょっと疲れた事もあって、近所のコンビニでお総菜やビール等を買い込んで部屋で飲みながらあーでもない・こーでもないと話したり
友達に電話したりしてグダグダと過ごして午前1時頃に電池切れして就寝。


【9月6日】
翌朝、6時過ぎにスマホが鳴って目が覚めた。旦那だった。
「おい今起きたら北海道で凄い地震があったらしいけど、お前今何処にいるん?大丈夫なの?」「…あぁ?今富良野だよー。うん別に大丈夫~」

電話切ったらP嬢が隣で呆れてました。
「あの凄い地震の中でどーして平気で寝てられるのっ!?」「私何度も揺り起して頭スッ叩いたのにぜんっぜん起きないんだもんっ!!」
…すいません、すいません、本当になーんも感じなかったっす。よっぽど疲れてた&酔っ払って泥酔してたんだと思うぅ~(滝汗)
P嬢曰く「立ち上がる事も出来ない凄い揺れで這ってアンタのベッドのトコロまで行った」「もうアンタ絶対に酔っ払ったまま死ぬタイプだよ!」だそーで^^;
因みに富良野は震度4強?位だったそうです。

そんな事よりP嬢のご報告によるとホテルの部屋は停電&断水しているそうで「コレじゃーロクにウ○コも出来ねえよ!(薄涙)」
そして自分のスマホを見ると…大量のLine、FaceBookのメッセンジャー、そして着信記録。
とりあえずレス出来る場所にレスして、今日会う予定だった知り合いに電話。お互いの状況確認をして…

この段階で停電しているからTVが見れなくて、どんな被害状況なのか今一つ分かってなかったんだけど、Lineやメッセンジャー等で外部から
TVニュースの画面のスクショ等を送ってくれる友達や知り合いも何人かいて、そのお陰でどうやら北海道内でとんでもない地震が発生した事は把握。
そして震源は千歳の南辺りで最大震度は7近く、それから北海道電力のどこかがどーにかなった?らしくて、どうやら北海道全域が停電しているらしい事、
そして新千歳空港は甚大な被害を被っていて少なくとも今日は終日全便欠航で空港閉鎖状態になっている事は分かった。

とりあえず、大きな流れとしては今夜の宿がある帯広に向かうしかない。
と言うか震源が千歳方面なので、震源から離れた方が被害は少ないに違いないだろう(実際、現在富良野にいて停電こそしているがそれ程の被害は感じていなかった)
今後どれだけ被害が拡大するか想像が付かないのでとりあえずホテルを出て帯広に向かうにしても、先ずは立ち寄れるコンビニで飲み物と腐らない食糧の確保、
それから念の為にガソリンを満タンにしてから移動しよう、という訳でコンビニで多少の飲み物と食料を買い込んだ後にご近所のガソリンスタンドに並ぶ。
まだこの段階では富良野市民もあまり状況が把握出来ていなかったようで、7~8台並んでる程度でガソリンも入れる事が出来た。

停電しているから高速道路は不通になってる可能性が高いので、ナビは下道を指定して帯広に向かう事に。
道中はほとんどの信号は消えていた(ところどころ予備電源?で稼働している信号もあった)
段々街が目覚めて来て情報が浸透して来たらしく、ところどころにあるホームセンターやスーパーマーケットの入口で大行列を作っているのが見える。



帯広に来た目的は勿論「国盗り・夏の陣のスポット盗り」
夏の陣のスポットは「愛国駅」だったけど、自分はその近くにある「幸福駅」に子供の頃からずーーーっと憧れていてどうしてもこの機会に行きたかった。
…という話をP嬢にして、「まー今更自分達がジタバタしたって状況変わる訳じゃないしさー、ちょっと幸福駅寄ってからSんとこ(←今日会う予定の人)行かない?」

 

あひゃー♪「幸福駅」キターーー!!
子供の頃さー、友達が夏休みに家族旅行で北海道に行ったって言って「幸福駅」のキップをキーホールダーにしたのを見せてくれたんだよね。
それで「北海道には幸福という名前の駅があって、大自然の中ですっごくステキな場所なんだ」と教えられてずっとずっとずっと憧れてたの!



列車の中にも入れるようになってたの!すんげーレトロ!!
「コレさー、夏になると地元のヤツが夜中に肝試しに使ったりしてねw」「ちょっとぉー、そーゆー事言うの止めてよー不気味じゃーん><」とか言ってw

 

地震当日の行動と思えないバカっぷりで本当にサーセン(滝汗)

でも幸福駅のお土産物売り場の売店は開いていました!
だから憧れだった幸福駅の切符(しかも今日の日付入りのヤツ!)と幸福のお守り買っちゃったよー♪^^
売店のおばちゃんに「地震、大丈夫でした?」と聞くと「うん、ココら辺は大丈夫だよーただ停電しちゃったのがねぇ。不便だねぇ」と言ってました。

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その後ようやく帯広で会う約束をしていたS氏と合流。
S氏は2014年の夏の陣の遠征をした際に帯広市内の居酒屋さんで隣り合わせたお客さんで、ソイツ(←ソイツ呼ばわりかw)が何と毎年4月に岡崎城公園の桜祭りに
イカ焼きを売りに行くテキ屋をやってると言うので「んじゃー来年4月にイカ焼き貰いに行く!」「おぅ!来いや~♪」みたいな話で盛り上がって、
…本当にイカ焼き貰いに行って(←図々しいにも程があるw)仲良くなって、それ以降毎年4月に岡崎城公園にイカ焼きカッパライに行っているという関係w
今年の4月にS氏に会った時に「9月に北海道行くから、もし帯広まで行けたら一緒に飲みに行こ~♪」という話をしてお互いLine交換してたんですよね。

多分、コレが今回最大のLuckyポイントだったと思う!

帯広駅周辺のホテルを予約してあったんだけど、当然ホテルも停電&停電に伴う断水をしているだろうから受け入れて貰えない可能性が高い。
いやそれよりも仮に受け入れて貰えたとしても断水してるんじゃートイレにも行けないじゃんっ!ウ○コどーすりゃいいんだよ!←コレばっかりかいっ^^;
ところでS氏に朝の段階で確認してみると「停電はしてるけど断水はしていない」との事。どうやら自宅は電気を使わない水道管直結らしい。ラッキー♪ラッキー♪
でも念の為に「これから断水すると怖いから一応今直ぐに風呂の浴槽に水いっぱいに溜めといて!」と頼む。
S氏んちは部屋が余ってるし布団も余分にあるから「今夜はうちに泊まれば大丈夫だよ~」と言ってくれた。本当に有難い!!
ホテルのキャンセルをしようと思って電話を掛けたけど不通になってた。仕方ないのでネットでキャンセル(当日キャンセルだから本当は電話連絡必須だろうけど致し方なし)

S氏は自分達の事を物凄く心配してくれて、アチコチに電話を掛けてくれて今の状況をなるべく正確に把握しようと頑張ってくれた。
ココで「明日飛行機飛ばなかったら自分達どーすりゃいいんだろーね」と、ようやく事の重大さに少し気付く。←遅過ぎるわ
この段階で「帯広空港と旭川空港は朝から通常通り営業している」という事が分かったので「帯広空港から羽田に飛んで羽田から新幹線で帰れば?」という話をするも
レンタカーの返却がネックになって(←弱小レンタカー屋さんだったので帯広に支店がなく、旭川か新千歳か函館か札幌に返却に行かなければならない縛りだった)
「だったら今から旭川空港まで行って、もしも今日の羽田便でも名古屋便でも席が取れたらレンタカー返却してそのまま帰っちゃおう!取れなければ帯広にまた戻る!」
と決めて、一旦S氏には「多分またココに戻って来ると思うけど、これから旭川空港まで行ってみるわー」と言ってBye-Byeする。

で、夕方旭川空港に到着するも…想像以上に人でごった返していて「ありゃーコレはムリだなー」と早々に諦める。
一応空港に来るまでにP嬢がスマホからANAの土曜発(8日)旭川-名古屋便の空席待ちエントリーを掛けてくれたんだけど、地震の影響でみんながネット使うから
どうやら午後辺りから徐々にネットに制限が掛かり始めたようで、スマホの電波はバリ立ち状態なのにラインもSNSもブラウザもほとんど見れなくなって来た。
そんな中で時々繋がるタイミングでエントリー掛けていたので「事前に決済まで済ませないとエントリー終了していないのか?今の状態でエントリー完了しているのか」
の確認も取りたくて、空港でANAの職員とっ捕まえてキャン待ちの状況とか色々聞いて撤収決定。

…と、ふと空港の2階を見るとお土産屋さんがチラリ…頭の中で「ピコーン☆」と閃いた(←Luckyポイント)
「ねえ、ココでお土産買っておいた方がいいんじゃない?新千歳行っても何も買えない気がする」「おお!それもそーだね!!」
という訳で、旭川空港で欲しかったお土産をゴッソリ購入。こういう時にレンタカーは楽だよねぇ♪とりあえず先に買ってもトランク放り込んでおけばいいし^^

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お土産をGETして速攻で帯広に取って返す。
…と、簡単に書いてますが旭川-帯広間って180㎞位離れてるんすよ。往復360㎞…大体名古屋から東京ディズニーランド手前辺りの距離よw
まあこういう時ってアドレナリン大放出しているし、助手席に座ったP嬢が私の分も国盗りしてくれて新しい空も盗れてウハウハだし意外に平気だったりします。
S氏の家に20時半頃戻ると…S氏とS氏のお友達も来ていて割と本気でビックリされました。
「旭川まで行って往復したの!マジで!?絶対に疲れて旭川周辺で宿でも探して休んでると思ったわ」「え?だって多分戻るって言ったじゃんw」

で、戻ったのでS氏が用意してくれてカセットコンロ使って焼肉パーティ☆

ところでいよいよ食べよう~♪と言っていたら午後9時頃パッと電気が付きました!
「おお~!なんかサプラーイズ!って感じだねw」みたいな事言って盛り上がってましたが、どうやら通電したのはこれまたLuckyポイントだったらしく
この時帯広市内でも停電したままの地域は結構あったらしいです。この後S氏の女子友ちゃんが「スマホの充電させて~!」とやって来て更に盛り上がりました。

戻って来ないだろうと思っていた?にも関わらず、その後もS氏は自分達の為に色々情報収集は続けてくれていたみたいで
この段階で「噂では新千歳空港は滑走路にヒビは入らなかったから通電さえすれば割と早期に復旧が可能らしい」「国内線は明日の午後目安に再開予定だとか」
ほうほう…自分達、翌日の夕方最終便(19時半頃発)なので、コレは何もしなくても予定通りAIRに乗れちゃうんじゃないですかぁ~?
そして午前0時過ぎた辺りで利用者が減って来たのかようやく少しネットが繋がるようになってきたので更に調べてみると…この段階でAIR ASIAは
明日の新千歳便の午前2便午後1便の欠航は発表したものの、我々が乗る予定の最終便に関しては「運航するかどうかは明日の午前中に発表します」との案内。
コ・レ・は~、「飛ばす気マンマン」だけど、もしかしたら空港SIDEの不備で飛ばせて貰えないかもしれないから発表はまだ手控えている、と解釈していいですよね?

ほぼ、コレは明日自分達は本来の予定通りの飛行機に何もせずとも乗れるだろうと、確信に近い自信を持って就寝w

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【9月7日】
翌朝、S氏んちで朝ご飯もご馳走になって手土産まで頂いて、今度こそ本当にさようなら。大変お世話になりました!
S氏はまだ心配してくれていて「空港に着いたらLineちょうだい。もしも飛行機が飛ばなかったらまた戻って来てもいいからね」と何度も言ってくれました。
本当に、本当にありがとう!S氏のお陰で今回の旅行の最大の難関をいともアッサリクリア出来たよ!!



もう余裕ぶっコイていて、途中の道の駅で「生ミルク&ラ・フランスソフトクリーム@300円」を食べてうふふキャハハ状態でお土産まで物色する自分達^^;
因みに午前10時過ぎだったと思うけど、自分のスマホにAIR ASIAからショートメールが来て思ったとーり自分達の乗る便は予定通り運航が決定したとの事!YEY!

「とりあえず新千歳空港近くまで移動しておこうかー。流石に道路状況読めないからギリ到着とか怖過ぎるしねー」と言いつつ「ランチどーするぅー?」とか
暢気な事を言いながら千歳市内までやって来て…ようやく自分達が単なるLuckyの積み重ねだけでココまで来れていた事を思い知らされる。
先ず、帯広市内は通電している信号と不通の信号が大体半々位のイメージだったものの、それから先に進んで行くとむしろ通電率は上がっていて
↑上のソフトクリームを食べたのは日高辺りだったけど、もうほとんど災害の痕跡は感じないレベルになっている印象でした。
それが日高山脈を越えて夕張を抜けて千歳に近付いて行くにつれてどんどん状況が悪くなって、千歳市内に入るとまた信号不通が増えて飲食店はほとんど閉店状態に。
ガソリンスタンドも日高辺りは並ばずにフツーに入れられたのが千歳市内は営業していないか・営業していても先の見えない大行列になっているかの二択状態。

P嬢が我々の乗る予定のAIRのチェックインカウンターOPEN時間が通常よりも30分以上早めるという情報を入手したので(SNSで発表していた模様)
予定よりも早めにレンタカーを返却に行って、新千歳空港に戻ってみると…そこにはキャンセル待ち地獄で疲弊した「帰宅難民」が溢れ返っていました(涙)



自分達はもう乗れるAIRが確定している状態なので、AIR ASIAのカウンターを探すだけ。でも人が多過ぎてカウンター探すのも一苦労^^;
たまたま通り掛かったJALのおねーさんにAIR ASIAのカウンターの場所を聞くと、嫌な顔一つせずに歩いて行って場所を教えてくれただけでなく
「もしよろしかったらどうぞ♪」とJALウチワをくれました。人の熱気でムンムン状態の空港館内で本当に菩薩のよーな笑顔でした。JALのおねーさん本当にありがとう!

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預け荷物があったのでチェックインカウンターが開くのを待って並んで荷物を預けてから、そのまま出発ロビーに向かう。
だって出発ロビーは少なくとも飛行機に乗れる人しか入れないから絶対に外の地獄絵図よりもマシに決まってるじゃないか!><
ちゃっかり椅子を2席見つけて座ってから見渡すと…出発ロビー内の空港売店(土産物屋)が1つだけOPENしていてそこに大行列が出来ていた。
ああ、やっぱり昨日旭川空港でガッツリお土産買っておいて本当に良かった…今回なんだかんだでことごとく自分のチョイスがいい方向に向かってたわ。



ただ1つ、誤算があった(と言うか状況ナメ腐っていた)とすれば…それは、千歳市内及び新千歳空港が想像以上に被害が甚大だった、という事。
千歳市内で遅めのランチを食べよう~なんて余裕ぶっコイていた自分達、ロクにコンビニで食糧すら調達出来ずに玉砕して
「しゃーねえ。新千歳空港内で何か食うか。まあ状況的に海鮮丼+生ビールはムリとしてもラーメン横丁は復活してないのかなぁ~?」なーんてチョロい事を
言いながら空港に戻って、自分達がどんだけ恵まれた北海道旅行をして来たのかを嫌という程知る。
そもそもあの新千歳空港名物グルメ街も、ステキング☆お土産物街も全てが閉店ガラガラ~のシャッターが完全に降りて足を踏み入れる事すら出来ないレベル(涙)
「いつもレンタカーを返却した後に新千歳空港で飲むビールが楽しみで北海道旅行をしているようなモノなのに…(←それにしても大袈裟過ぎw)」
というアタクシの心を満たしてくれるのはもはや帰りの機内で有料提供してくれる缶ビール@400円しかないじゃないかっ!

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そうして、結果的に言うと台風21号にもめげず本来の予定通りの便で北海道入りして、そして北海道地震をモロに食らったにも関わらず
行きたかった場所は漏れなく行って割とフツーに北海道を楽しんだ挙句に予定通りの便に乗れて名古屋に戻って来れた、というお話になってしまいました(滝汗)
正直言って自分が体験した今回の北海道旅行はものすごーーーーく通常有り得ないレベルのLuckyポイントが重なった上での体験だったと思います。
でも、新千歳空港内に入ってから周囲から漏れ聞こえた声に耳を澄ますと、小説一本書き切れるレベルにサバイバルな数日間を過ごされた方も結構いらっしゃったようで…

1つ、気になった事。


 ↑
帰りの機内の様子です。
自分の隣の席は空席でした。そして画像は分かり難いのですが通路を挟んだ向こう側の座席は通路側に女性が1人座っていて、その向こう2席は空席でした。
それだけではなく、ボーディング締め切っていよいよデパーチャー準備に入ったトコロでグルッと機内を見渡してみたんだけどアチラコチラに見える空席…
あれだけ大勢の人が僅かなキャンセル席を求めて右往左往しているというのに、どうして実際の機内はこんなに空席が目立つのか。

P嬢とも話していたんだけど、これこそがLCCの落とし穴…とでも言うんでしょうか(溜息)

自分達もやったんだけど、LCCはほとんどが「事前WEBチェックイン」を推奨していて、特に預け荷物がない人は事前チェックインしておけば
当日チェックインカウンターの行列に並ばずにそのまま飛行機に乗れるという利点があります。
で、このWEBチェックイン、チケを往復で購入していると行きのAIRをチェックインするだけで帰りの便も同時に勝手にチェックイン完了しちゃうんですね。

そこで今回の台風21号と地震のダブルパンチですよ。

例えばだけど、行きのフライトが台風または地震でフラキャンになってしまった場合、フラキャンになった行きの便は何もしなくても自動キャンセル処理されます。
そしてフラキャンになった片道の運賃は全額返金されます。ところが帰りの便はそのままチェックイン状態になっていて返金も何もされません。
コレは自力で帰りの便のキャンセル処理をしないといけないんだけど、そもそもがクッソ安いLCCなので面倒なキャンセル処理をしたって返金なんてほぼないも同然。
ほとんどの人は帰りの便の事なんぞ忘れてキャンセル処理をしないでそのまま自分の購入した帰りの座席は「放棄状態」にしてしまうのだろうと思います。
でもWEB処理上では「チェックイン状態」になっている。だから実際は誰も乗っていない空席がアチコチに登場する、というカラクリなんだろうと。

何という勿体無い…だけど、コレはきっと航空会社さんにもどうする事も出来ないんだろうと思う。本当に勿体無い。

実際自分達も今回の北海道旅行「もし行きがフラキャンになったら日程変更じゃなくてこのまま全キャンにしちゃうかー」と言っていました。
この際の「全キャン」とはレンタカー屋さんとホテルには連絡してキャンセル処理をするけど帰りの便の事はすっかり頭にありませんでした(放棄予定だった)
でも帰りの便のキャンセル処理をしてあげない事が有事の際にこんないびつな結果を生み出してしまうとは思ってもみなかった。
今後はLCC使って事前WEBチェックインをした後でフラキャン等で乗れなくなった場合、帰りの便のキャンセル処理は必ず責任を持ってやろうと思いました。
1人1人がちょこっとの手間を掛けてキャンセル処理をしてあげるだけで多くの人が助かる。皆さんも事前WEBチェックインをした際には忘れないで下さい。
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