天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

モロッコに行って来ました…とりあえず「機内上映で観た映画」46~51本目

2014年11月18日 | 映画感想
まだPCに画像取り込んでないから絵的に何もお見せ出来ないんですが…タイトル通り、モロッコに行って来ました。
何度訂正してもおかんがモロッコの事を「トロッコ」と言います。そしてどうやら「モンゴル」と混同している模様(滝汗
まあどーでもいいです。モンゴルはアジアですがモロッコは北アフリカの国です。時差は9時間モロッコの方が遅いです。

さてー、とりあえずそんなこんなで機内で観た映画のレビューからやっつけようかな、と。
今回初めて「カタール航空」に乗りました。中東系の航空会社使うのは初めてだったんですが、カタールAirはなかなかサービスが良かったです。
機内食も結構美味しかったしアルコールも無料提供してくれる。因みに羽田-ドーハ間とドーハ-カサブランカ間で提供されるビールの銘柄が違うのですが
ドーハ-カサブランカ間でビールを頼むと黒ギネス、しかもロング缶で提供してくれました。大盤振る舞いの素晴らしい航空会社だ!

おっと脱線。
そんな訳でカタールAirは機内上映プログラムも物凄く多い…んだけど、日本語吹替えor字幕の作品はそれ程多くないです。
と言うか、日本語吹替えで観られる作品がことごとく自分が既に観てしまった作品ばっかりだったという不運も重なったのですが^^;
そんな訳で洋画はあまり観られなかった代わりに邦画で見落としていた作品が観れたので、これはこれでラッキーだったかな、と。

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「はじまりのうた」

2015年2月7日(土)公開予定作品。
彼に浮気されてどん底気分のミュージシャン・グレタと落ちこぼれ音楽プロデューサーのダンがNYのライブハウスで出会い、ダンがグレタを見染めて
一緒にアルバムを作ろう!と提案する…でもお金もコネも何もない2人はストリートミュージシャンを搔き集めてNYの街の到る所で「青空レコーディング」を
始めるというバディムービー。失恋女子・グレタ役をキーラ・ナイトレイ嬢が演じ、本作でギター演奏しながら生歌も披露。透明感のある綺麗な声でした~♪
グレタの彼氏役をなんと「マルーン5」のボーカル、アダム・レヴィーンが「ノーギャラ」で出演したそうです。アダムファン必見かなぁ~?^^

失意の失恋女とどん底落ちこぼれ音楽プロデューサーという「ダメダメコンビ」が手探りでアルバムを作り上げる内に自分達も少しずつ自信を取り戻して
前向きになって行く…という、まあよくある感じの話。でもこの手のバディムービーで「女×男」の組み合わせって誰もがムフフな展開を期待すると思うんだけど、
本作どういう訳だか微妙~に観客の期待を裏切る「肩透かしな展開」だったりします。
これがいいのか悪いのか判断付かないですが、全体的にサラサラ~ッと上滑りな感じがしなくもないですね。あまりハートにガツンと来ないってのか^^;
個人的にはせっかくNYの街中でレコーディングする、というお話なんだからもーちょっとNYの名所や観光スポット等も映像として使ってくれればいいのになーと
思いましたね。この映像では別に場所がNYじゃなくてもロンドンでもパリでも何処で唄ってても分からないじゃーないか、となw



「イン・ザ・ヒーロー」

唐沢寿明さんが中年スーツアクター(着ぐるみの中の人)を演じ「スーツアクターの悲哀と人間ドラマ」を描いた作品。
ご自身若い頃に実際にスーツアクターをやっていたそうで、劇中様々なアクションシーンと訓練シーンが出て来るんですが、実に体のキレがいい。
スーツアクターとして芸歴25年を誇る主人公の本城(唐沢さん)は曲がった事が大嫌いな熱血漢。アイドル俳優・一ノ瀬(福士君)と役者としての姿勢でぶつかったり
するけど、本城の真摯な姿に段々一ノ瀬も感化されて行く。でもまあ強がり言ってもやっぱりスーツアクターではなくてちゃんと「顔出し」出来る役者になりたい訳で。
夢見つつ25年スーツアクターを続けて来た本城に、ハリウッドアクション映画に顔出しで出演出来るという僥倖が舞い込むのだが…という話

いい話なんだけど、根本的にエピソードが長過ぎ&多過ぎる。描き込みが丁寧過ぎて逆に冗長に感じる。
この手のテーマのヒューマンドラマ、しかも邦画だったら上映時間1時間半以内に収めて欲しいと思うのは私だけではあるまいて^^;
同僚の結婚式のシーンは全部ザックリ切ってもいいんじゃないか?あれは必要ないと思うけどなぁ。それでなくても主人公の本城自身がバツイチで娘との関係やら
色々事情を抱えている身、それに加えてバディのアイドル役者・一ノ瀬も家庭環境が複雑で、とにかく色々盛り過ぎな感じは否めない。
それからクライマックスのアクションシーン、劇中で「CGなしワイヤーなし4分半ノーカット」って言ってるからそれにこだわってそのまんま流してるんだろうけど
そこは映画なんだし実際はワイヤー使ってカット割りしてるんだから、あんなにダラダラ流さなくても良かったんじゃないか?と思うんですが。

ま、でも唐沢さんはやっぱ上手いよねぇ。「魅せる役者」です。この人がスクリーンに映ってるだけで無条件に「いい映画観た!」って気にさせるもん。本当に凄いわ!



「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

マーヴェルコミックの異色作。ならず者や犯罪者達が色々あってチーム組んで地球を救う事になってしまった!というお気楽痛快SFアドベンチャー。
基本アメコミ系の作品はなるべく映画館で観るようにしてるんだけど、本作なんとなーくスルーしてしまっていたので機内上映で観れてよかった。
コレと言って目立つ役者が出ている訳ではないが、個人的に大・大・大好きなベニチオ・デル・トロがクレジットに入っていたのでかーなーりー期待値が高かったんだけど
蓋を開けたらすんげぇ~チョイ役だったので脱力したわ…ベニ様こんな端役やっちゃダメぇ~ん!(薄涙
つか、本作ヴィン・ディーゼルもクレジットに入ってたんだけど観ててどれだか全然分かんなかったんだよね…家帰ってから調べたら木のヒューマノイドキャラだったわ
そんなん分かる訳ねーわ。要するにモーションキャプチャーと声だけ出演なのな。それ言ったらアライグマの声はブラッドリー・クーパーがやってたそうだけど
自分日本語吹替えで観てるから全然関係ないしなw

まー後はお約束通りのヒーロー物だよ。小競り合いや反目を繰り返しながらも徐々に深まる絆と信頼関係。強大な敵に向かって悪党どもが地球の平和の為に立ち上がる!
盤石な作りなのでちゃんと楽しめますが…コイツら今後「アベンジャーズ」入りするんですか?マーヴェルレーベル的にどういう立ち位置のキャラなんだ?^^;



「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」

もいっちょマーヴェルレーベル。前作の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(←クリックするとレビューに飛ぶぜ)
は試写会で観たんだけど本作微妙にスルーしていた。まー前作が大してツボに入らなかったってのもあるんだけど。
でもアベンジャーズがシリーズ化してるからアベンジャーズに登場しているキャラの作品はちゃんと追っておかないとマズいわよね…機内上映で観れてこれまた良かった!

舞台は前作から2年後。キャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャースは諜報機関「S.H.I.E.L.D」のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の元で働いていた。
ところでS.H.I.E.L.Dではこの度「インサイト計画」という新しい対テロ計画が走っていてもう直ぐ実用化する所まで来ていたが、この計画がどうもきな臭いと思っていた
フューリーは計画の延期を世界安全保障委員会のピアースに要求する。するとその後「ウィンター・ソルジャー」と呼ばれる謎の暗殺軍団によってフューリーは襲撃されて
病院に運ばれるも術中に死亡してしまう。フューリーは病院に運ばれる前に密かにUSBをスティーブ・ロジャースに手渡していたのだが、フューリーの死後ピアースから
詰められても情報を手渡さなかったスティーブ・ロジャースが今度は命を狙われるようになる。インサイト計画の全貌とは如何に?…というお話ですかね。

前作から引き続きスカ子(スカーレット・ヨハンソン)もガッツリ登場。そして次回作に向けての布石として敵の「ウィンター・ソルジャー」が実は死んだと思っていた
スティーブ・ロジャースの親友が記憶を消されて殺人マシンに仕立てられ上げていたというオチ付き。あ、オチ書いちゃダメなのかすまん^^;
まーいいじゃん。だってキャプテン・アメリカが負ける訳ないんだもん。絶対にアメリカの危機を救ってくれるって分かってるんだから安心して楽しめるっしょ♪
今作、ロバート・レッドフォードが悪役を憎々しく演じています。ナニゲに本作キャストが豪華なんだよねぇ~♪



「青天の霹靂」

劇団ひとり氏著の同名タイトル小説をひとり氏が脚本・監督・出演もこなして映画化。主人公の「晴夫」を大泉洋さん、そして晴夫の父親をひとり氏が演じています。
晴夫は売れないマジシャン。幼少期に母親に捨てられた事がトラウマになっていて(父親が浮気した事で母親は晴夫を置いて家を出て行った)生きる意味を見い出せなく
なっていたのだが、ある日役所から電話が掛かって来てホームレスだった父親が死んだと告げられる。父の遺骨を引き取って父が居たらしい河原に行くと突然雷に打たれ
気付くと自分が生まれる直前の浅草にタイムスリップしていた…父親は浅草で売れないマジシャンをしていて母親が助手をしていたのだが、という話。

生きる意味を失っていた主人公が自分の生まれた経緯を知るに到り子供の頃のトラウマから解放されて自分を産んでくれた両親に心から感謝する、という話。
あーやべえまたオチ書いちゃったwwwてか、本作予告編観ただけでオチまで透けて見えたよね?うん自分が想像した通りの展開だったもん。
チャランポランでいい加減でどうしようもないクズ野郎だと思って忌み嫌っていた父親の知られざる真実の姿を見るにつけ、自分がずっと間違っていた事に気付いて
トラウマから解放される主人公を大泉洋さんがとっても情感溢れる役作りをして臨んでいたと思いますね。好感の持てる作りでした。
まーでも意外性はないよね。別にどんでん返しが必要なドラマじゃないんだけどw
でもさー一応本作「タイムパラドックス」ネタだからさ、ジャンル分けると「SFヒューマンドラマ」とか「ファンタジーヒューマンドラマ」とか呼ばれる類っしょ。
根本的に作りが「TV地上波放送2時間スペシャルドラマ」レベルなのがねぇ~…ま、そこんとこ納得の上で楽しむなら充分イケる手合いだとは思いますが。



「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」

三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化したもの。監督は「ウォーターボーイズ」の矢口史靖氏。
矢口氏はこの手の「ヘタレ成長物語」「青春ドラマ」系がお得意ですよね。本作でも盤石な作りで観客を楽しませてくれます。

主人公の勇気は大学受験に失敗して高校卒業後の進路も何も決まっていないヘタレ。ある日たまたま手にした「林業体験」のパンフに載ってる美女(長澤まさみ)に
クラッとなった勇気は早速1年間の林業体験を申し込んだのだが…という話。1年の林業体験を通してどんどん主人公がたくましく男らしくなって行って~という成長物語。
伊藤英明君が粗暴なガテン系木こり役でガッツリ登場してるんだけど、相変わらずいい体してるぅ~ん♪クライマックスではフンドシ姿も見せてくれるワ!ステキ!
そしてヒロインの長澤まさみちゃんはほぼすっぴん状態でこれまた粗暴な田舎のハイミスを好演。乱暴なクチきいてても可愛いもんはどうやったって可愛い!

まー後はご想像通りの展開ですから。最初はイヤイヤやってる主人公も田舎の人達の優しさに触れ、厳しいながらも熱い男の世界に身を置く内に段々ハートも体も
強くたくましくなって段々前向きになって行く姿をそつなく描いています。
クライマックスのお祭りシーンはかなりの迫力があります。こういう作品を見ると「田舎暮らしも悪くないよなぁ~」とか幻想見ちゃうよねw
まー実際はいい事ばっかりじゃないのは分かってるけどさ。少なくとも携帯の電波が届かない範囲には国盗りゃ~の自分は絶対に住めないもんっ!はははっ
コメント (5)
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