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天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2025】「アマチュア」@20作目

2025年04月15日 | 映画感想
「アマチュア」

ボヘミアン・ラプソディで主人公フレディを演じてオスカー像を手にしたラミ・マレック君主演最新作✨
本作はロバート・リテル氏著「The Amateur」を実写映画化したモノだそーで(邦題はThe抜きですね)自分は勿論原作小説未読ですウヘヘ


あらすじ
国際テロ組織によって妻の命を奪われたCIAの分析官チャーリー(ラミ・マレック)は、たった一人で組織へ復讐(ふくしゅう)することを決意する。殺しのスキルを持たないチャーリーは、CIAも予測できない方法でテロリストたちを始末していくが、その復讐(ふくしゅう)にはある陰謀が隠されていた。(Yahoo!検索情報から丸パク)

主人公チャーリーはCIA捜査官とは言えやってる仕事はオフィスで暗号等の解読をするという完全頭脳労働系なので、いわゆる「映える大立ち回り」が出来ない…そんなヘタレがどうしてもヌッ殺された妻の復讐をしたいのぢゃあぁぁぁ!だったらどーする?そーだよ身体が使えないなら頭使えばいいんだYO!という話。

チャーリーが妻の復讐をする、という縦軸に絡んで…妻を殺したテロリストを特定して上官に直談判するもののどーにも歯切れが悪い(何やらきな臭い思惑絡み?)ので、たまたま別件で見つけてしまった上官の不正の証拠の数々を突き付けて半ば…というか思いっきり上官を脅して銃器等の取り扱い訓練を受けさせて貰うというね。うーんなんだ?こんなの秒で「いやお前粛正対象になるに決まってるやないか」って誰もが思うだろうけど、何故か上官は本当にチャーリーを訓練させてあげちゃうというね。意味わかんねーなー
そしてその訓練をしてくれた人が上官子飼いのエージェント・ヘンダーソン(コワモテ)、演じているのがローレンス・フィッシュバーンですよ!なんかこの手のアクションサスペンス系にこの方が出てると脳内が勝手にキアヌ・リーブス探しちゃうよねw

で、まんまと訓練させた挙げ句に偽装パスポートとか用意してあげたトコロでようやく「チャーリーを亡き者にしろ!」とか言い出す訳です。何やってんだよこの上官アホなのか💦
…という訳で、チャーリーは自前の脳みそ(IQ170という設定。天才スギー)と訓練中に習得した爆発物製造ノウハウを駆使してテロリストを1人ずつ粛正し、そしてそれと平行してCIAの上官からチャーリー暗殺命令を下されたヘンダーソンは自分の教え子チャーリーを殺すべく世界中を追い掛ける、という構造が出来上がる訳でして。

チャーリー自身は自分が大立ち回りする訳ではないものの、どうやってターゲットを追い詰めて行くのか…というのも本作の見ドコロだと思いますね。
自分基本的にアクション系大好物なタイプなので絵的に退屈する?と危惧していたものの、割と展開も早く場面もコロコロと変わっていくので(この手のスパイアクション系あるあるで世界の都市を何ヶ所も移動して行くので絵面的にも場持ちしますネ)ダレずに楽しめたなーと思います。

チャーリーが最初のターゲットを追い詰めた挙げ句にタゲが道路に飛び出して車に跳ね飛ばされて目の前で死ぬのを見た後の動揺っぷりが可愛かったなーラミ君ああいうキョドってるの上手い。それと同時に腹が決まったと言うのかな…段々話が進むにつれて目つきが厳しくなっていく感じとかヒリヒリして良かった♪
あとこの手のサスペンスでのお約束「お助け女子(ボンドガール的な)」が本作にも登場しますが、お色気ムンムン系ではないけれど知的で味のあるキャラで個人的に好きでした😃

まー言うてもね、上にもちょこっと書いたけど他にも色々と重箱の隅を突きたくなる展開なんですわなぁ~(苦笑)
あんまり書き過ぎると完全ネタバレになりそうなので止めておきますが…コレさ、ボッチじゃなくて友達と一緒に観に行って、いや、それよりもサブスクかDVDで観れるようになったら自宅で酒飲みながら皆んなでヤイヤイツッコミ入れまくりながら鑑賞した方が絶対に楽しい手合いなんじゃないかと思ったり!←いや劇場鑑賞推奨しろやカス💢

それとさー…コレ、もしかしたら興収良ければシリーズ化する気あんのかな?あのラストの駐車場シーンがめっちゃモヤるんだけど!まさかのバディ・ムービー化すんのか!?
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【映画2025】「HERE 時を超えて」@19作目

2025年04月06日 | 映画感想
「HERE 時を超えて」

ロバート・ゼメキス監督×トム・ハンクス+ロビン・ライト=フォレスト・ガンプメンバーが再結集!…なんかこーゆーの最近多い?
何故今フォレスト・ガンプメンバー再集結したんだかよく分からんのだけど少なくとも日本ではそれ程話題になってない?あんま派手なプロモーションしてませんよね?(滝汗)
本作はリチャード・マグワイア氏著の同名タイトルグラフィックノベル(邦題の副題はなし)「HERE 」を実写映画化したものだそうです。原作も勿論全く知らん💦


あらすじ
1945年、戦地から戻ったアル(ポール・ベタニー)と妻のローズ(ケリー・ライリー)は家を購入し、やがて息子のリチャード(トム・ハンクス)が誕生する。絵を描くのが上手でアーティスト志望のリチャードは、別の高校に通学するマーガレット(ロビン・ライト)と出会い恋に落ちる。マーガレットは高校卒業後に大学へ進学して弁護士を目指すはずだったが、予想外の人生が彼らを待ち受けていた。(Yahoo!検索情報から丸パク)

本作は見せ方に凝っていて、ある場所を定点観測しているんですが、それが↑上記のあらすじのドラマをただ見せているという訳ではなく、定点観測地点を太古の白亜紀から氷河期を越え、人類の誕生からネイティブアメリカン~西洋人の入植~(この辺りで定点地点に家が建つので以降は家の中のリビングの様子)~WW2を経て近代~現代をタイムラプスのように…順番に見せるのではなく、時代が行きつ戻りつしながら細切れに見せて行く訳です。
だから結構話が進むまで(と言うか進んでも尚)コレはいつの時代のネタなんだ?ってちょっと混乱したりして。流石に恐竜出て来たり泥んこの道を馬車でガタガタやってるのはかなり昔の話だわな、とすんなり分かるものの定点地点に家が建ってからは少なくとも5組の家族(正確には4組だけど途中で世代交代があるので)の物語が平行して切れ切れに映し出されるのでところどころで「ん!?コレはリチャードの親世代か?あ、違うかその前のリクライニングチェアで大儲けした夫婦か?」みたいな感じで頭が混乱しましたね💦

とは言うものの、一番長尺取っていてメインで見せているのは↑あらすじにもあるWW2後にこの家を買って移り住んだ「アル×ローズ夫妻」とその息子リチャードとその嫁マーガレット夫婦の2世代の家族の話。リチャードとマーガレット夫婦がこの家を手放した後にこの家に住んだ黒人ファミリーの話もエピソードとして出て来ます。

はっきり言って…特に楽しいエピソードがある訳でもなく、ドラマティックでもなく、ホラーでもサスペンスでもなく、本当に何処にでも転がっているようなごくごく普通~の家庭の歴史の断片を切り取っては見せるというのを繰り返しているだけなんですが、きっと本作は40~50代以上の年代の方(特に既婚者と離婚経験者)には色々刺さる部分があるんじゃなかろうかと思います。若い人、それから中年以上でも独身の方には何が面白いのかイミフの可能性大です💦

そんな訳で、映画始まってしばらくは「で?何が言いたいんぢゃ。と言うか時系列バラバラ過ぎて訳わかんねーし💢」状態だったものの、話が進んできて…マーガレットが自分達の家にこだわっているくだりとかローズがおかしくなって来てアルと一緒に施設に入るから云々~辺りから自分も身につまされるような、「あぁー分かるわー(←マーガレットにやや肩入れ中)」みたいな感じになって来ましたね。どうしても自分が嫁の立場だから嫁に肩入れしちゃうけど、男の人はやっぱりリチャードに肩入れすんだろうな、とかね。
決してハッピーエンドではないし、かといってバッドエンドとも言い切れない、人の心と一緒で1つの形に収まる話ではない、というのもBBAの心に余韻を残しましたわね…

ところで本作、トム・ハンクスとロビン・ライトがなんとティーンエイジャーから演じているのも話題ですが、まあ最近このパターン増えて来ましたが往年のスターを最新の映像技術ですっかり若返らせちゃうヤツ。本作でもエゲツなく若返ったトム&ロビンカップルに目ぇ向きましたが(苦笑)、最新の技術で声はなんとかならんかったんかーい💢
プリプリツヤツヤお肌のトム(高校生)の声がシワシワジジイのダミ声ぢゃねーか!←ちょ、おま…💦
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【映画2025】「片思い世界」@18作目

2025年04月04日 | 映画感想
「片思い世界」

劇場で広瀬すずちゃんと杉咲花ちゃんと清原果耶ちゃん3人がワチャワチャしてる感じのポスターを見た段階で「え、なにコレ神映画やん」てなったヤツw
しかも「花束みたいな恋をした」の脚本を手掛けた坂元裕二氏とメガホンを取った土井裕泰氏が再びタッグを組んでいると知って益々テンション上がったよね!!


あらすじ
東京の片隅にある古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。それぞれが仕事や学校に向かい、お互いを思いやりながら、他愛のないおしゃべりをして過ごすという自由気ままな生活を12年にわたって送っている。強い絆で結ばれている3人だったが、全員が誰にも言えない片思いを続けていた。(Yahoo!検索情報から丸パク)

本作、予告編を観て…更に映画の番宣で主演のお三方が色んなメディアに登場していましたが、あるネタバレ(本作の世界観に関わる重要な設定)について一言も言及していなかった為、制作者サイドとしては未見の方にネタバレして欲しくないのだろうと推察されるので、なるべくそこんとこに触れないようにレビューしようとは思いますが…察しのいい方は本レビューを読んだだけで分かってしまう可能性があります。ですので未見の方はネタバレ覚悟で以降オナシャス💦  

という訳で映画冒頭さくらが自宅に戻ってくるまでのシーンから色々違和感がありまくっていて「何かおかしい」とは誰もが思うんだけど、その違和感が頂点に達したトコロで重大なネタバレがあって本作のタイトルの答え合わせみたいな感じになる訳ですが、それ以前にも小さなネタが散りばめられていて…例えば冒頭幼少期の美咲が物語を書いていて(←関係ないけど子役の子の字がめっちゃキレイだったわ!)お腹がぐぅ~って鳴るんですわね。それが後に「あーなるほどな」となる回収シーンが登場したりね。こういう細かーいネタを積んでるトコロなんて坂元氏の脚本っぽいー!って思った😊

予備知識なしで鑑賞した人のほとんどが(自分も含め)この3人のフワフワした恋愛模様を見せて行くんだろーなーと想像しながら劇場に足を運んだと思うのですが、蓋を開けるとかなり毛色の違う方向のお話でした。コレを「いい意味で裏切られた」と感じる人もいれば「思ってたんと違うー💢」と思う人もいるでしょうが、自分は「ガチガチの恋愛モノではないだろうとは思っていたけどまさかコッチ方向の話だとは思ってなかった。でもコレはコレでいい」という割とニュートラルな感じですかねw

個人的に素粒子の話になってスーパーカミオカンデからの~灯台の辺りのエピソードは結構ツボった。絵もステキだしワクドキした。
結局あのネタに関してはあの灯台で終わっててその後ラジオ放送もなかったみたいだし「結局あのラジオ放送は何だったんだ?」って感じなんだけど、そういうファジーな感じもこの作品の世界観とよく合ってる気がするんですよね。
そう、本作色々ツッコミ入れたい部分あるんだけど…例えば家の中の調度品とか着てる服とかどうやって調達してるんだよ(まあ服や食べ物に関してはパクれるだろうけど家具は持ち運べないだろうとかさw)とか辻褄合わせをし始めたらキリがないんだけど、そーゆーんじゃないんだよなーそこはもっと気楽に考えて、いや気楽に何も考えずにこの世界観をザックリと受け入れて行こうやー!って感じw

優花とさくらのネタは2人で1つみたいな感じになっていて、一番柱ネタになっていたのは美咲と典真の事だったけど、クライマックスの朗読のシーンは泣けた…ちょうど現在の彼らとリンクする内容になっているんですよね。脚本が書かれたのは事件の直前だったのに。そこもファンタジーとして上手く機能しているし大ラスの合唱シーンが清々しい気持ちで観られるいい流れだったと思いますね。なんかねー彼女達の親戚のオバチャンみたいな気持ちでスクリーン観てたわーw

最後に…あの、街の音楽隊のオジサン達って…彼らもアッチ側の人なんだよね?ラストで彼女達にウインク?か何か反応してるシーンありましたよね!?
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【映画2025】「MICKEY 17(ミッキー17)」@17作目

2025年03月28日 | 映画感想
「MICKEY 17(ミッキー17)」

半地下でオスカー像を手にした事で一躍ハリウッドの寵児となった(よね?)ポン・ジュノ監督最新作!主演はロバート・パティンソン!可愛いゾ!
本作はアメリカ人小説家エドワード・アシュトン氏著「MICKEY 7」を脚色して実写映画化したそうで…原作よりミッキーが10人増えてんだねw


あらすじ
失敗続きの人生を送ってきたミッキー(ロバート・パティンソン)は、何度も生き返りながら働くという契約をある企業と交わす。過酷な業務を命じられて命を落としては生き返るという日々の中で搾取されてきたミッキーの前に、企業側の手違いで誕生した自分の分身が現れる。ミッキーは、この状況を生かして企業への反撃に動き出す。(Yahoo!検索情報から丸パク)

↑上のあらすじ、ちょっと内容違う気がしなくもないけどね。別にミッキー17と18は敢えて反撃しようとはしてなかったし。
話はクローン人間が簡単に作れるようになった時代の話で、ある星に移民入植するにあたって色々地球と環境が違っていたりその星が持っているウィルスやら病原体・病原菌やらを調べて人間が住める環境にする為に「使い捨て人間(実験用人間)」が必要な訳で、その実験用としてクローン人間を活用しているという事なんですわね。大量の人間を実験に使うよりも1人の人間に色んな事させて実験データ取った方が比較もし易いしね!😊

で、主人公のミッキーは借金取りから逃れる為にこの移民入植宇宙船にエクスペンダブル(使い捨て人間)として乗り込んで日々実験されては殺されて蘇るを繰り返していた、という事なんですが。
一応クローンルールとして「同じ人間を複数コピーしてはいけない。もしも複数コピーが見つかった場合は全て廃棄(全員殺す)」という決まりがあって、そんな中で17番目にコピーされたミッキーがてっきり死んだモノだと思われて18番目を作ってしまってから実は17番目が生きていたという事が判明して…という話なんですわね。

なんかね、色んな既存の映画の設定や話がチラつくってのかな…既視感がヤベぇw
まあこの手のSFモノってどうしてもネタ被りするし展開似てくるのはしゃーないと思うんだ。それをどう味付けして目新しそうに面白そうに見せるかというのも監督の腕の見せ所みたいな感じあるしね。本作もそこのトコロはなかなか上手くやってたんじゃないかとは思いますヨ。

「パラサイト 半地下の家族」もそうだったけど、本作も格差社会とか「搾取する側・搾取される側」みたいなのがテーマになってるな、ポン・ジュノ監督の中でこのテーマはずっと追い続けるモノ・表現し続けるモノなのかな?と。
ミッキーは搾取される側代表みたいな存在だけど、本作の移民入植希望者達というのがいかにも「底辺層」の集まりみたいな感じなんですよね。まあ実際そういう風に設定されているんだろう、所詮は地球では成功出来なかった「負け組」の奴らが新天地を求めて宇宙船に乗り込んだんだ、という体なんですよね。

で、そいつらを騙くらかして(←え?)宇宙に自分の都合のいい王国を作ろうとしている「搾取側代表」みたいな立ち位置にいるのがマーク・ラファロ演じる…議員に立候補しても落選してばっかりだけどとある新興宗教と手を組んで新興宗教にケツ持ちして貰った事でカリスマ宗教家っぽくなってる胡散臭いおっさん・マーシャルなんだけどw
なんかさーこの「マーシャル」という男の胡散臭さだったり選民思考が某国の大統領T氏と被って見えるのは自分だけではあるまいて(苦笑)
そしてそれを演じているのがむっちゃ反T氏派でガッチガチの民主党支持者として知られるマーク・ラファロだというのが…コレ明らかに狙ってるよね?だよね!?

…と、まあ何だな、某国の選挙云々とかニュースでペラッと見た事ある方なら思わず紐付けてしまうようなキャラ設定なんですが💦
それを抜きにしても(抜きに出来んのかw)この展開は自分の中では全然想像もしていなかったので割とビックリな内容でした。なんちゅーか…もっと地球人内の、クローン2人出来上がっちゃったけどどーすんだよーう!という部分に特化した話だとばっかり思ってたんだよね。コレって予告編で後半部分のネタに一切触れてなかったからなんだけど…敢えて後半部分の展開は予告編で見せなかった、という事よね?

そしてクライマックスでミッキーは青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし…って、だからちがーーーう!(滝汗)
あ、映画紹介サイト情報によると、このシーンはポン・ジュノ監督も「宮崎駿氏リスペクト」とか言ってるらしいのであながち間違ってはいないそうで😊
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【映画2025】「教皇選挙」@16作目

2025年03月27日 | 映画感想
「教皇選挙」

今年のアカデミー賞で8部門ノミネート(内4部門受賞)された事で日本でも注目度の高い作品だと思われ…どうやら本作原作小説があるそうで(ロバート・ハリス氏著)それを元に色々脚色した上で実写映画化されている模様。自分も予告編観てかなり期待値の高い作品です。
ところで本作は原題が「CONCLAVE」なんですが、今や「コンクラーベ」という言葉でバチカンのローマ教皇選出の意だと誰もが知るトコロなのではないか?今更邦題をわざわざ付ける必要があったのか?と個人的には疑問に思うトコロなのですが…コンクラーベって日本で未だ認知度低いですかね?💦


あらすじ
カトリックの最高指導者であると同時にバチカン市国の元首でもあるローマ教皇が死去し、新教皇を選ぶ教皇選挙(コンクラーベ)が行われる。ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)が、新教皇を決定する教皇選挙のまとめ役を務めることになり、100人を超える候補者たちが世界中から集まる中で、密室での投票が始まる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

自分映画観る際になるべく映画の内容に関して調べずに、最低限の情報(予告編程度)だけで鑑賞する事にしてるんですが、本作のジャンルが(映画紹介サイト等の表記)「サスペンス/ドラマ」にカテゴライズされていたから…ダン・ブラウン著の「天使と悪魔(2009年に実写映画化・コンクラーベが題材になっている)」が勝手に脳内再現されてめっちゃテンション上がってたんですよねーラングドン教授シリーズ大大大好きなので♪😊
ついで言うと本作出演の役者も主人公のローレンスを演じたレイフ・ファインズを始め、スタンリー・トゥッチやジョン・リスゴー等々、映画好きさんなら誰もが舌なめずりしたくなりそうな錚々たるメンツ揃えてますしね!コレで期待するなと言う方が酷だろうと。

さて本作。
教皇が亡くなり、バチカンのルールに従って粛々とコンクラーベが執り行われていくんですが、レイフ・ファインズ演じるローレンス卿以下皆様非常に格調高くヒソヒソと耳打ち会話のような密やかで厳かな会話劇が続いていて…段々眠たくなって参りました(ヲイコラ

あ、いやウトウトはしちゃったけどギリ内容は追えてるからっ!←割と必死💦

まー言うてローマ教皇を選ぶ場な訳よ。厳かだろーが密やかだろーが色んな人の色んな思惑が渦巻きまくっている訳です(苦笑)
なんちゅーか…教皇選出ってめっちゃポリティカル臭するんですよね。まるでどこかの国の大統領選挙を覗き見しているかのような錯覚を起こしそうになるというか。
劇中で候補者を追い落とすネタもセクシャルスキャンダルだったり、前教皇死去前にも関わらず次回のコンクラーベに向けて票数集めの買収工作があったりと、なかなかにエグいネタのオンパレードで「コレ…バチカンからクレーム来ねーのか?」と脳内でハラハラしながら観てましたけどねw

で、このオチかぁぁぁぁ!
正直全く予想外の展開だったので「は?え?」ってなったけど、まあコレもいかにもポリコレやDEIに配慮しまくるハリウッドの風潮に寄せて来たと言うか「オスカー像取るならこのツボは押さえるが吉✨」みたいな計算が働いた上でのこの展開…なんですわなぁ(溜息
まあー決して悪くはないんですけどね、でもコレってバチカン的にタブー of タブーなんちゃうの?やっぱ本作ってバチカンから何もクレーム来てないの?

なんかこのオチがいきなりクライマックス以降で降って湧いたような印象を受けてしまったけれど、とりあえず前段で健康状態に問題アリかも?治療目的でジュネーブ行きのチケットを取ってる形跡あるけどどーなんだろーねーみたいなネタ振りありましたよね…いやぁーコレだけじゃー流石に察せられませんてーせめて行き先がジュネーブじゃなくてモロッコ辺りだったらまだ「ん!?」ってなったかもしんないけど。ならねーかw

カテゴリがサスペンスだったから…教皇は実は誰かに殺害されていたのだった!みたいなの想像してた自分、ちょっとズレ過ぎてましたね(苦笑)
いやコレはコレで想像外のオチだったから自分的には充分「どんでん返しネタ」だったけど!…でもなーんかちょっと消化不良感が残る作品でした💦
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【映画2025】「Flow」@15作目

2025年03月18日 | 映画感想
「Flow」

監督・製作・編集・音楽を1人で手がけた長編デビュー作「Away」で世界的に注目されたラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が、5年の年月をかけて多くのスタッフとともに完成させた長編第2作、だそうです。
すいませんこのクリエイターさんの事を全く知らなかったので↑上記は「映画.com」の解説をまるっとコピペしましたサーセン
本作、今年の米アカデミー賞長編アニメーション賞受賞しております。あ、ゴールデングローブ賞も取ってるみたい…一作目のAway、勿論未見ですぅ~💦


あらすじ
大洪水に見舞われた街が消滅の危機にある世界で、ある一匹の猫がすみかを捨てて旅立つことを決心する。水に流されたボートにさまざまな動物たちと乗り合わせた猫は、思いもよらない出来事や危機に直面するが、友情で結ばれた動物たちは少しずつ成長していく。 (Yahoo!検索情報から丸パク)

昨年観た「ロボット・ドリームズ」と同じく本作もNO台詞+NOナレーション、アニメーションだけで見せて行く方式なんだけど、どうやらこの方の前作「Away」も台詞無し作品だったらしいので「最近のアニメの傾向・流行」とかいうんじゃなくて元からそういう作風の方なのだろうと思われ。
ただロボット・ドリームズと大きく違うのはロボット~の方は完全に動物キャラを擬人化させているんだけど(まあ多くの動物キャラアニメはこの手合いだと思う)、本作に登場する動物達はそのまんま動物の動きで…若干人間味出してる感も無い事もないけど基本あくまでも動物のままの動きで進行していきます。
そういう意味では「人間語のセリフ」はないけどニャーニャーワンワン吠え散らかしているので全くセリフがないという訳でもないのか…なんか説明ややこしいなw

ま、そんな訳で主人公の黒猫ちゃんはある日天変地異なのか?大洪水で住み処を失って、たまたま流れて来たボートに乗り込んで流されていくんですが、本作には人間は全く登場しないものの、かつて人間が生息していたという痕跡は至る所に登場しています。なんなら黒猫ちゃんの住み処は人間の住んでいたらしい家の中だし(家主はどうやら木工の彫刻師だったような?)、そもそも動物達が乗り込むボートも人間が作ったモノだしね。でも人間は登場しないので「人間が絶滅した後の世界」という建て付けなのかな?でも人間が絶滅してからそんなに時間は経ってはいなさそうだな、位の感じです。

で、ただただ漂流するだけの話なので、何か訴えかけられる訳でもなく…特に作り手から明確なメッセージが明示される訳ではないので、この淡々とした映像を眺めながら鑑賞した個々が勝手に想像を膨らませて何かを受け取って下さいね!みたいな感じの作品でした。
それが「意味分からん」と思ったらつまらないだろうし、美しい映像に見とれるも良し、動物達のジワジワと距離が縮まる様子を見ながらニンマリするのも良し、最後のシーンで思うトコロある人も多くいるだろうと思うし…本当に想像の羽根を自由に広げて行くのが正解の作品だろうと思います。

個人的に…キャラ造形がちょっと弱いし魅力に欠けるな、もーちょっとココは力入れて欲しかったなーと思います。水の造形が物凄く美しくて素晴らしいのに、どうして肝心の主要キャラクター達の造形がこんなにおざなりになっているのか?バランス悪過ぎないか?と思ったんですけど。
主人公の黒猫ちゃんはまだギリ許される…いや、毛並みとか色使いはもーちょっと手を加えられたハズだと思うし、犬に到っては目が完全に死んでるやないかい💢
あと、自分鳥飼ってるから鳥さんのキャラは好きだったなー。あの昇天して行ったのは…そういう意味よね?(まあコレも観た人の感性任せ…ですかね)

という訳で、正直手放しに絶賛は出来ませんが(キャラ造形な、もーちょっと何とかせぇよ)、次回作がもし公開されたら是非チェックしたいですね!「Away」も観なくちゃな💦
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【映画2025】「ロングレッグス」@14作目

2025年03月14日 | 映画感想
「ロングレッグス」

ニコたん(ニコラス・ケイジ)がサイコパス殺人鬼を演じる!…というフレコミの一作。予告編一度も見てない。ただニコたんが出てるから観る。それだけのヤツw
どーでもいいが、ニコたんはいつまでキテレツキャラを演じ続けるのだろうか。もう大借金は完済したんだよね!?(数年前にニュースになってたハズだけど)まだ大返済時代に撮りまくったネタが積んでて劇場公開されずに残ってるという事なのか、それともご本人嬉々としてキワモノを演じる事に生きがいを見出してしまったのだろうか…💦


あらすじ
新人のFBI捜査官リー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、未解決のままの一家連続殺人事件の捜査を指示される。10件の連続殺人事件に共通するのは、自身の家族を殺害した父親が後に自殺していること、そしてロングレッグス(ニコラス・ケイジ)という謎の人物からの暗号文が現場に残されていることだった。不可解な謎と少ない手がかりを頼りにリーは少しずつ事件の真相へと迫っていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

だあああぁぁぁぁ!コレはあかんヤツだったああぁぁぁ!!

はぁー。本作がすっごく楽しめた方、本当にごめんなさい。自分まるでダメでしたorz
映画冒頭の雰囲気とかは結構良くて期待してたんだけどさ、先ず…音ビビらせ多用し過ぎよな。なんでもなくてただ振り返ったら誰か人が立ってた、というだけのシーンなんだけど音だけやたらデカくて「ババーン☆」って鳴るから一瞬ビビって「おぉぅ…」ってなるだけ、のパターン多過ぎて早々に萎える。

それから主人公でFBI捜査官のハーカーがチート過ぎる!
相棒と2人で聞き込みしてたら突然「この家に(犯人が)いる」とか言い出して…何故分かったのかは不明(説明無し)。そして殺害現場に残されている謎の暗号文を何のヒントもなく暗号を見た瞬間からなんか特定の文字に○とか付けてスラスラと解読していってしまう。勿論暗号解読の種明かしすらない…いや流石にコレは観客置いてきぼりが過ぎるだろうて!!
何しろこの事件は20年位の年月掛けてコツコツ積み上げられてる連続殺人事件な訳でしょ?この20年間誰も解き明かせなかった暗号文を何の説明も無くスラスラ解いて行っちゃったら面白味全くなくなるやんかマジでイミフだっつーの💢

そして肝心のニコたん、今回は白塗り+ロン毛ヅラで登場。相変わらずのキテレツっぷり爆裂ですが正直可愛げなくて好みじゃなかったorz
アレだなーヅラとハゲならハゲの方が可愛いかもなー。昨年観た「ドリーム・シナリオ」の方が個人的には圧倒的に好きだったかも。くそぉ

一応「ドリーム・シナリオ」のレビュー記事も貼っておくから…どーせ誰も興味ないだろーけどお暇ならたまにはクリックして見てやってよ💦
  ↓

そして…サスペンスだと思って観てたんだけどどーやらオカルトホラー系のオチだった。コレも自分的にダメだった。
若干宗教観出るっつーか、簡単に言えば「悪魔憑き」みたいな系統なので日本人には割とハードル高めな気はする。でもエクソシストとか大ウケしてるしね…簡単に言ってしまえば脚本がつまんないんだよね、日本人に馴染みのないネタだって脚本が良ければ魅せられる訳じゃん。本作単純につまらんかったのよ(コラコラ

という訳で…ニコたん推しの方にすらオススメしていいのかやや悩むシロモノです個人的に。
まあ好みの問題ですので本作が「10年に1度の名作キタコレ✨」となる方もいらっしゃるでしょう。そういう本作にどハマった皆様、本当に申し訳ないです自分はムリでしたorz
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【映画2025】「ANORA アノーラ」@13作目

2025年03月06日 | 映画感想
「ANORA アノーラ」

今年のアカデミー賞主要部門ほぼ独占状態でしたねー!おめでとうございました✨
…という訳で、オスカー発表後の鑑賞なのでどうしても鑑賞ハードルは上がりますわな。自分残念ながらショーン・ベイカー監督作品を今まで観た事がないんですわね。それから主演女優賞受賞されたマイキー・マディソン嬢も見覚えがない…いや、フィルモグラフィ調べたらタランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に出ていてしかも演技かなり評価が高かったとか…この作品観たんだけど彼女の記憶がないんだーすまぬー💦


あらすじ
ニューヨークでストリップダンサーとして働くアノーラ(マイキー・マディソン)は、勤め先のクラブでロシア人の御曹司イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会う。彼がロシアに帰国するまでの7日間、アノーラは多額の報酬でイヴァンの契約彼女になる。パーティーやショッピングなどを楽しんだ二人はラスベガスの教会で電撃結婚するが、イヴァンの両親は彼らの結婚を認めようとしなかった。(Yahoo!検索情報から丸パク)

本作レイティングがR18+なんだよねー。まあストリップダンサーが主人公だからそういうショーパブ風景とか出て来るんだろーなー…程度にお軽く考えてたら映画冒頭から延々ガッツリと超絶どエロシーンてんこ盛り。ショーパブぢゃねーわただのエロエロ風俗店だったわw
これからお付き合いするかも…レベルの男女がデートムービーでチョイスしたら大事故確定です。それから間違っても週末家族揃って観に行こう!なんて冒険はやめましょう。

昨年のオスカー主演女優賞受賞のエマ・ストーンもそうだけど、最近のハリウッドは女優は素っ裸にならんとオスカー取れないのか?まあ確かにマイキー嬢はポールダンスやエロティックダンス等も劇中こなしていたし身体の線も本当にお美しくて、相当役作りに努力されたのだろうと思うけど、なんかソッチ方向ばっかり取り沙汰されるのも可哀想な気もするな。

ま、とりあえずそこら辺は置いといて~
話がザックリで言うと二部構成になっていて、前半ロシアの富豪のバカボン・イヴァンと乱痴気騒ぎとSEXしまくった末にほぼノリで結婚して「シンデレラストーリー完結✨」して、それが後半バカボンの両親に大反対されて(当たり前だろうw)イヴァンの両親の手下チームに首根っこひっ捕まえられて強制送還されそうになったトコロでアノーラを置き去りにしてイヴァンが逃亡→イヴァン探しイベント始まる、みたいな感じ。正直後半になってからの展開の方が俄然面白い。

まあいわゆる「シンデレラストーリーのその後」を皮肉った話なんだけど、主人公のアノーラが「Fu○kin」連発でぜんっぜん負けてなくて笑うw
コレが現実って言うかー「プリティ・ウーマンのジュリア・ロバーツなんて娼婦感ゼロだったよなぁ~お上品なもんだったなぁ~」と改めて思わされ。でも毒舌連発で無茶苦茶お下品なアノーラの方が人間味があるって言うかオンナの底力を感じるって言うか。流石自分の身体を武器に生きてるヤツはすげーな!って単純に思わされたわね。

だから…あのラストはちょっと切なかった。
途中から「コレはイゴールと…まさか更にノリで結婚まで行くオチはないよな(苦笑)」と思いながら観ていたものの、ずぅーっとずぅーっと「Fu○kin」連発で尖りまくってた彼女がまさかのそー来たかーーーなるほどなぁーーー世の中そんな上手く行く訳ないのは分かってるけど、イゴールの優しさが沁みるぅぅ~!ってなったわ。
あのラストシーンは色々解釈が分かれそうな気がするけど、自分は「魔法が解けて現実に戻った先に損得じゃない本当の優しさに出会ったのだ」と思いたい。

アメリカならではの移民問題とかさりげなく触ってる内容で、主人公のアノーラ自身ロシア系移民で自分の祖母は英語が話せなかったとか言ってるシーンありましたよね。イヴァンにロシア語は話せるの?と聞かれて分かるけど話したくない…「話せない」ではなくて敢えて「話したくない」と答えているトコロも印象的でした。
移民がアメリカで成功するのは本当に難しいんだな…先日観た「ブルータリスト」もアメリカ移民の話だったけれど、アチラが成功譚だとしたら本作は「コレが現実だ!」編?💦

正直…オスカー作品賞がコレ?自分は「名もなき者」の方が良かったかなぁ~と思ってしまった。単純に自分の好みには合わなかった、という事かな。
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【映画2025】「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」@12作目

2025年02月28日 | 映画感想
「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」

ボブ・ディランの若かりし頃をティモシー・シャラメ君が演じた事で話題の一作。今年のアカデミー賞に10部門ノミネート(取れなかったけどねー)
自分、流石にボブ・ディランにハマってる年代じゃないもんなぁ。どちらかと言えば自分の親世代(からちょい下辺り)がドンピシャ世代なんじゃなかろうかと。実家にボブ・ディランのLPアルバムが1枚だけあって、それは子供の頃に聞いたの割と覚えてるんだけどね。(【追憶のハイウェイ61】というタイトルのアルバム)


あらすじ
1961年、アメリカ・ミネソタ出身の19歳の若者ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)がニューヨークに降り立つ。そこで恋人となるシルヴィ・ルッソ(エル・ファニング)、フォーク歌手ジョーン・バエズ(モニカ・バルバロ)や彼の才能を認めるピート・シーガー(エドワード・ノートン)ら先輩ミュージシャンたちとの出会いを経て、フォークミュージックシーンの中で注目を浴びるようになっていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)

ちょっとはボブ・ディランの事(ビジュアルとか楽曲とか)知ってるつもりだったんだけど、本作観て「自分全然この人の事知らんかったのね(苦笑)」てなったわ💦

まあそれにしても…ティモシー君の凄さよ!
ビジュアルも勿論だけど、歌い方とか声までめっっっちゃ若かりし頃のボブ・ディランに激似だったんですがっ✨
表情の作り方とかもすっごく研究してるよね。あのちょっと眉間に力入った「クッ」ってする表情とかすんごいボブ・ディランっぽかった。まあ何より歌が凄かったなー。しかもアテレコじゃなくて生演奏の生歌で撮ってるらしいじゃないですか。なんなのティモシー君って天使なの!?←すいません相変わらず阿呆で💦
いやでもね、本作ティモシー君以外もキャストがとにかく良かったな。エドワード・ノートン(役作り?めっちゃ老けててビビったわ)とかフォーク歌手のジョーン・バエズ 役を演じたモニカ・バルバロさんなんてすっごい良かった。モニカ嬢の事を全く見覚えがなかったんだけどフィルモグラフィ調べたらなんと「トップガン/マーヴェリック」に出てたのか…すまん全く記憶になかったわ。本作を機に今後は注目する事にします!

で、本作ではフォーク歌手だったボブ・ディランがフォークギターからエレキギターに持ち替えてバンドで歌うスタイルにシフトして行く段階を見せていました。自分はボブ・ディランがフォーク歌手だという認識が全くなかったので結構戸惑いながら観ていたんですが、かつてアメリカの音楽シーンはフォークソングが席巻していた時代があったんですね、そんな事も知らなくてボブ・ディランの事知ったかぶんなよ自分!って感じでした。

クライマックスのニューポート・フォーク・フェスティバルで観客からゴミ投げつけられながらもエレキギター掻き切って歌って、その後一端舞台掃けてからフォークギター持ち直して舞台に立って「It's All Over Now, Baby Blue」を歌い上げたシーンはホントに痺れた…本作歌詞の日本語訳もキッチリ入れてくれているのも凄く良かった。
何しろノーベル文学賞受賞してるんだもんね。楽曲の意味分かんなかったら本作の魅力半減どころかほぼティモシー君のビジュアルだけになっちゃうしねw

という訳で、ボブ・ディランを知ってる人なら感涙モノ、知らない人でも心掴まれる音楽系映画だと思う!
まーそれでも多少はボブ・ディランの事知ってた方が断然楽しめるのは間違いないんだけどね…ティモシー君推しの人には間違いなく猛烈オススメしますよ♪😊
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【映画2025】「ドライブ・イン・マンハッタン」@11作目

2025年02月26日 | 映画感想
「ドライブ・イン・マンハッタン」

ショーン・ペン×ダコタ・ジョンソンの2人芝居の会話劇。まるで舞台向けシチュエーションドラマだなと思ったら本当に元々は舞台用に書かれた脚本らしい。
監督・脚本は「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US(自分未見ですわ)」等の脚本を手掛けたクリスティ・ホール。本作で多分監督デビュー?っぽい


あらすじ
夜のニューヨーク。ジョン・F・ケネディ空港からプログラマーの女性(ダコタ・ジョンソン)がタクシーに乗り込み、運転手(ショーン・ペン)にマンハッタンへ向かうように頼む。運転手はシニカルなジョークで車内の雰囲気を和ませ、女性も彼と気が合ったことから、会話は弾み始める。やがて運転手は2度の結婚を経験したことを打ち明け、女性との会話を通じて彼女の恋人が既婚者であることを見抜く。次第に会話は思わぬ方向へと進み、女性は誰にも教えなかった秘密を運転手に聞かせる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

話がリアルタイム進行なんですよね。んで上映時間100分…JFK空港からマンハッタンまでタクシーで100分は絶対に掛からないけどどーするつもりなんだー?と思ってたら途中のハイウェイで大きな事故に巻き込まれて大渋滞で止まっちゃうというね。まーそーじゃなきゃリアルタイムで話進められる訳ねーわなw
あ、それで「過去話とか会話中に登場する人物とのエピソードは【回想映像】として差し込むパターンかな」と思ってたらガチリアルで2人が会話しているだけの展開で(観客も役者の会話から全て想像して行くという趣向)、コレはコレで面白い…けどやっぱりコレは舞台向けの脚本で映画としての見せ方ではないよな、とは思った。

んで、タクシー運ちゃんのショーン(あ、役的にはクラークって名前だったな)は後部座席の美女をチラチラ見ながら最初は独り語りで「今日はツイてない1日だったんだわー」みたいな感じで世間話を始めるんだけど、美女が調子良く話に相づちを打ってくれるのに気を良くしたのか段々ネタがゲスい下ネタ方向に向かっていくというね(苦笑)
なんだろうな。おっさんってオネーチャン(特に相手が美人だと)にどーしてやたら下ネタを話したがるんだろうね?長年の疑問だわ…んー、アレか!もしかして「俺の下ネタにいい反応してくれたらひょっとしてワンチャンあるかもしんないっ!(ワクドキ」的なドリームで下ネタ振って相手の反応見つつ口説いてるって事?
うーん。それって多分エロゲーとかエロ漫画の中でしか成立しないヤツだからリアルでカマしてるおっさん達今直ぐヤメロそれは嫌われ要素しかねーよw

でも、まあ本作のショーンは口説くと言うよりも乗客の美女がどうやら不倫しているというトコロまで会話から情報を引きずり出すと「俺様の不倫体験から物申す」という先輩風を吹かせて美女に懇々と説教垂れて、いかに相手の男が美女ちゃんの事をないがしろにしているか、美人ちゃんを単なる「オモチャ」扱いしかしていないからとっとと別れた方がいい云々…と講釈垂れまくるという、いいんだか悪いんだかイミフな展開になって行く訳ですw
この辺りでちょっと笑えて来たと言うか…ショーンの愚痴なんだか武勇伝なんだか訳わかんねー「俺様語り」が余りにも昭和のステレオタイプな男尊女卑オヤジそのもので「うわぁ~コレはおフェミさんが本作観たら発狂して爆発するレベルなんちゃうか(薄笑)」と逆にニヤニヤしてしまったというね。

美女の生い立ちが若干複雑だったり(父親との握手エピソードの真偽がこの話の中で何を示しているのか自分には今一つピンと来なかったんだけど。単に美女の職業がプログラマーだから1か0で物事を振り分けたかっただけ?)、美女の姉はイマドキありがちなレズビアンカップルだったりと色んな方向に配慮したエピが綴られていくんだけど…それにしてもあのショーンの昭和オヤジっぷりは今のアメリカで許されるのか?まあショーンが言うから説得力があるという事でOKなのかw

とりあえず結構久し振りに見たショーンがなかなかいい感じに枯れて、なかなかいい感じにやんちゃに脂ぎってたのが個人的には面白かったかな。
そしてダコタ・ジョンソンが…昨年観た「マダム・ウェブ」と本作はどっちが先に撮影されていたんだろう?明らかに本作の方がマダム・ウェブよりも若々しく美しく自分には見えましたけどね、と言うかマダム・ウェブのダコタ嬢が老け過ぎというか…ディズニーに振り回されて疲弊しまくってたという事なんすかね?(苦笑)

あ、最後に一言…その状態だったら「出血止まったし!😊」じゃなくて直ぐ婦人科行っとけよ色々ヤベーから💦


多分誰も興味ないだろうけど…ダコタ嬢が孤軍奮闘(謎)している「マダム・ウェブ」の映画レビューリンクを下↓に貼っておきます。お暇な方はドゾー

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