天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「クレイヴン・ザ・ハンター」@65作目

2024年12月18日 | 映画感想
「クレイヴン・ザ・ハンター」

SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のNEWキャラにして本作公開直前にSSU打ち切りが発表されましたわね…という訳で、本作には何の罪もないけれどもう本シリーズは今後続編は作られないという事が確定しているので「だったらコレって観る意味あんのか?」と誰もが思う訳で(苦笑)
だからだろうけど本国アメリカでも初週興収から大爆死しているそうで…そりゃそーだよなぁ、自分も観に行くかかなり迷ったんですが…ここまでずっとSSU作品を劇場鑑賞して来た身として、有終の美を飾る(のか?)本作まできちんと劇場で見送ってやるのがうっすいながらもSSUを追い掛けてきたファンとしての最後の勤めだろうと。
もうコレは…本作を鑑賞する事が「弔い」なのだろうと!(ヲイ


あらすじ
子供のころ、裏社会のボスであった父親(ラッセル・クロウ)と共に狩猟に出たクレイヴン(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、巨大なライオンに襲われる。そのことをきっかけに、百獣の王のパワーを体に宿す最強のハンターとなった彼は、金もうけのために動物を殺める人間たちを狩りの対象にするようになる。巨大な裏組織へと近づいたクレイヴンは、その後縁を切っていた父親と相対する。(Yahoo!検索情報から丸パク)

本作観て…いや、ヴェノムの1作目を観た時から思ってた事がある。
そもそもSSUってスパイダーマンに出て来るヴィラン、又はスパイダーマンに登場する脇役にスポットを当てて描いているシリーズだと思うんですが(違うの?自分はそういう解釈だったんだけど)、本作を観ても…ヴェノムやモービウスやマダム・ウェブを観ても、このキャラ達がスパイダーマンと絡むヴィランになるとは到底思えないんですよね。

全くスパイダーマン臭しないし、なんならヴィランになるようなダークな雰囲気すら感じない、むしろちょっといいもんキャラとして描かれている印象すらある。
コレを「後にスパイダーマンの敵キャラになったのだ!」と言われても…ねぇ、って思っちゃう訳です。自分元ネタのコミック読んでないからアメコミファンガチ勢からツッコミ食らったら何も反論出来ないんですが…あくまでも一連の映画だけしか観てないシロウトの遠吠えですよ!(滝汗

まあそんな訳で、本作の主人公「クレイヴン」もライオンと核融合したマッチョキャラで(←ザックリ言うとこんな感じw)、野生動物を愛し密猟者を許さない自然環境に優しい正義の味方的立ち位置なのです!この人の何処をどう取ったらスパイダーマンの敵キャラになると言うのでしょうか?誰かそこら辺の解説よろしくオナシャス!

で、本国アメリカさんでエゲツない酷評を食らっているそうですが、自分は結構楽しく鑑賞出来ましたけどね!
基本的にアクションシーンがステキングだったら内容ぷち度外視系なので(ヲイ~)本作のアクションシーンは個人的に結構見応えあって映像もかなり作り込まれていたし、映画冒頭の監獄脱獄アクションからカーアクションや大自然フィールドアクション等、多彩なアクションシーンを織り交ぜていてアクションファンにはかなり満足度の高い作りにはなっていたと思いますね。

ただ難癖付けるとすれば…本作のクレイヴンに対するヴィラン達が余りにも弱いと言うかショボいと言うか。
そもそもがクレイヴンに神経毒?みたいな必殺銃を撃ち込むのがさー!いとも簡単にサクッとクレイヴンの腰辺りに撃ち込んでいる段階で「は?そんな簡単に撃ち込めるなら最初っからフツーに銃器ぶっ放せば倒せるんちゃうか」ってほとんどの人が思うでしょw
そしてその後の展開も…クレイヴンが倒すんじゃなくてそんなアッサリ簡単にやられるんかーい!ってほぼ全員ツッコミ入れたよね?誰だよこの脚本にOK出したヤツ、て言うかこのくだり頭おかしいだろ?誰も指摘しなかったんかーい!(滝汗

て、ね。
こんなんだからSSUが打ち切りになったんだなぁ~と思わずにはいられない作りではありましたよ。
ただね、まあ当然ですが本作が制作された段階では今後も長らくSSUが続いていくという体で企画されているので、本作もとりあえずクレイヴンという新しいキャラのお披露目と彼の出自紹介、そしてコレから彼の弟との確執がどう展開していくのか…!みたいな匂わせで(あくまでも続編制作デフォルト仕様)終わっている訳です。

なんだろうこの言葉に出来ない空しさったら…
もう今更何言ってもどーにもならないしね。うん。あー本作クレイヴンのパパ役をラッセル・クロウが演じていてね、多分本作の中で世間的認知度が一番高いというか唯一知られているのが彼だったと思うんですが…まー強いよねーキャラ濃いし存在感エゲツないし完全に主人公食っちゃってるよねー仕方ないんだけどねー(薄笑

決してつまらなくない、見ドコロもソコソコある。でも…この作りでもう続編制作はない、と最初から分かった状態で鑑賞するとなかなか厳しいモノはあります。
個人的にSSUまたはMCUに並々ならぬ思い入れがある映画ファン以外の方には…正直オススメはしませんね。地上波放送待って充分だと思いますヨ💦
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【映画2024】「はたらく細胞」@64作目

2024年12月17日 | 映画感想
「はたらく細胞」

清水茜氏著の同名タイトルコミック(原作者は他に原田重光氏、初嘉屋一生氏)を実写映画化。
自分は原作コミックは未読ですがアニメ化されていてアニメの方はところどころ見てる感じ(基本一話完結系だから見たり見なかったりって感じ)。それより本作は登場人物、と言うか登場細胞や登場病原菌(と呼んでいいのよね?)が多く、今邦画で客呼べるビッグネームの役者さんがわんさか出演しているのも話題の1つ。 


あらすじ
酸素を運ぶ赤血球(永野芽郁)や細菌と戦う白血球(佐藤健)など、37兆個もの細胞が人間の体内で休むことなく働き、その健康と命を守っている。だが、不規則で不摂生な日々を過ごす漆崎茂(阿部サダヲ)の体内では、劣悪な体内環境に疲弊した細胞たちが文句を言いながら働き、規則正しい生活習慣を身につけて高校生活を送る茂の娘・日胡(芦田愛菜)の体内にいる細胞たちは楽しく働いていた。(Yahoo!検索情報から丸パク)

原作がアイディア賞だよね先ずさ。
人間を形作っている細胞を擬人化する事でぜんっぜん頭に入らなかった生物の授業が俄然楽しくなるよなー自分が学生時代にこの原作コミック欲しかったぁー!

ま、そこは置いといてー、
とりあえず佐藤健君だよね~♪予告編の映像でも充分満足してたけどやっぱ彼のアクションキレッキレで本当に惚れ惚れする!それからナチュラルキラー細胞役の仲里依紗ちゃんもすんごい動きがいい!最近の女優さんってガチアクション出来る人多くなって来た感めっちゃあるわ。アクション好きとしては嬉しい限り😊
そして勿論体内チームの主人公・赤血球役の永野芽郁ちゃんの愛くるしさは最早「日本の宝」と呼んでいいでしょう!彼女が可愛いのは今更言うまでもないけど、あの白塗りの佐藤健君見てガチ泣き演技が出来る彼女の役者根性を称えたい!…自分佐藤健君が目の前に現われたら自動的に感動で泣ける自信あったけど、あの白塗り目の前にしたら流石にムリだろうなーと思うもん💦

そんなこんなで人間の身体の中でどんな細胞が何をやっているのか、どの臓器がどんな事をしているのか、暴飲暴食・飲酒・喫煙等で身体に悪影響を与えると体内ではどんな反応が起こっているのか、癌細胞が出来るメカニズム等、フツーに説明されても絶対に理解出来ないだろーと思われる諸々の事を、擬人化→更にドラマ化する事でお子様にも脳細胞死滅しまくってるBBAにも非常に分かり易く且つ楽しく学べる(←コレ重要)非常に有益なお話だったと思います。
個人的に肛門付近の攻防は「分かるぅ~!」と我が事のように観ていたワ…未消化のコーンが行ったり来たりしてるのがまたリアルでw

で、話が「体内の擬人化された細胞さん達」の様子を見せるドラマと、その細胞達が集まって出来ている「リアル人間達」のドラマを平行して見せているのですが、リアル人間編の親子を「マルモのおきて」以来?の親子役、阿部サダヲさんと芦田愛菜ちゃんが演じていますが、コレはもう明らかにマルモ…を意識したキャスティングなんだよね?鈴木福君が本作に出ていないのが惜しいな。せめて憧れの先輩役…は流石に福君ではムリがあるか(苦笑)と思ってたら、その先輩役を何とこれまた一世を風靡した元子役の加藤清史郎君が演じられててビックリ!と言うか…子役時代から「この子イケメンだな♪」と思ってたけどマジ順調にイケメン街道突っ走ってご成長されているようで嬉しいワ!
そんな訳で子役当時からその演技力が高く評価されてる2人が共演してる訳ですからリアル人間ドラマ部分も盛り上がらない訳がない!て言うか、まさかあんな超シリアスな展開になるとは全く思っていなかったので…て言うかやっぱ演技上手いんよーまさかこの映画で泣かされるとは想像もしてなかったわー

そして…ナニゲに映像色々手が込んでるよなーと思いながら観ていたらスタッフロールで「白組」のクレジットが…やっぱなー白組かぁー!流石だわー

笑って泣いてお勉強にもなるという…こういうのって本当に日本人らしい発想だよなぁーと思わせる作品ですよね。今までありそうでなかったトコロに手を伸ばすってのかw
親子で、友達と、カップルのデートムービーとしても…そしてボッチのBBAでもガッツリ楽しめる全方向型オススメ映画です。


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【映画2024】「ホワイトバード はじまりのワンダー」@63作目

2024年12月10日 | 映画感想
「ホワイトバード はじまりのワンダー」

2018年に日本劇場公開された「ワンダー 君は太陽」のアナザーストーリー。ワンダーの主人公オギーを虐めた事が明るみになって退学処分になったいじめっ子ジュリアンのその後を描いているというフレコミ。
ちな自分は前作観てますよー。すっごいいい作品なのでもし本作を観て前作の事を初めて知った方は是非前作の方も観てやって下さい!


あらすじ
いじめが発覚し学校を退学処分になったジュリアン(ブライス・ガイザー)のもとへ、祖母のサラ(ヘレン・ミレン)がパリから訪れる。自分の居場所を見失ったジュリアンに、サラは自らの少女時代の出来事について明かす。それは1942年、ナチス占領下のフランスでのこと。学校にやって来たナチスがユダヤ人生徒を連行するが、ユダヤ人であるサラは同じクラスのジュリアンに助けられ、彼の家の納屋にかくまわれたのだった。(Yahoo!検索情報から丸パク)

んー。コレ確かに「ワンダー 君は太陽」のアナザーストーリーではあるんだろうけど(ジュリアン少年はワンダーの時の子役君がそのまま演じているそうです)話全く繋がりないし、なんならワンダー~とは作風もかなり違っているのでもう全くの別物だと認識して鑑賞した方がいいように思います。
ちな原題は「WHITE BIRD」のみで副題はありません。ヘタな副題付けちゃうと「私前作観てないからコレ観ても分からないかもね」って逆に敬遠されちゃいますよ。

そんな訳で取っかかりは退学処分を受けたジュリアン少年が新しい学校に馴染めなくて腐ってるトコロから始まる訳ですが、話のメインはジュリアンの祖母が語る彼女の若かりし頃の昔話なんですね。もう「ワンダー」とはカケラもカスってないんですわ(苦笑)
そして…その祖母・サラの昔話というのが第二次世界大戦下のヨーロッパ(フランス)のホロコーストネタ。コレはね、私らBBA世代だともう何度も何度も何度も子供の頃から目にし耳にしてきた…言い方悪いけど「コスり倒したネタ」なんですが、この話は今後も未来永劫語り継がなければならないし決して忘れてはならない、風化させてもならない事なのでこうやって定期的に新作として制作されるのはいい事だと思います。
ホロコーストネタというと殆どがドイツかポーランド辺りの話だと思うんですが、ドイツの占領下になった地域や国もやっぱり同じような事が当時起こっていて、本当に沢山のユダヤ人の方々が連行され収容所送りになり、そして大勢殺されました。この話の舞台はフランスの田舎町ですがやっぱり展開は過去語られている話と酷似しています。

ところで本作に出演している役者さんが祖母役のヘレン・ミレンさん位しか知らなくて申し訳ないのですが、若かりし頃のサラを演じたアリエラ・グレイザー嬢がとにかくキュートでしたねー!フィルモグラフィ調べたけどまだ余り露出がなさそうな?本作の前は「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(未見)」という作品に若干14歳で出演しているようですが、2024年の現在は19歳のピチピチ大学生だそーで♪先の楽しみな美女です😊
それからいじめっ子だった方じゃなくてオリジナル(←変な言い方?)のサラを助けてくれた方のジュリアンを演じたオーランド・シュワート君も凄く良かったけど彼の情報がほぼネットに出て来ねえ💦まあ本作で大躍進してくれる事を祈っていますよ。

てな感じで…ホロコーストネタってね、もう書く事ないのよ過去何度も何度も色々見て、そしてやっぱり同じ事思う訳で。
ただただ「若い人になるべく観て欲しい」としか言いようがない。本作サラがジュリアンファミリーに匿われている間に、ジュリアンと2人で空想でパリに出掛けたりアフリカの大自然を駆け抜けたりNYの摩天楼に圧倒されたりするシーンもあって、薄暗い納屋から一歩も外に出られない毎日の中で、現実はともあれ空想の世界で自由の羽根を広げている姿は年代問わず胸に迫るモノがあると思います。タイトルにもなっている小鳥は本作の中で自由の象徴として描かれていて、民話のような童歌として歌い継がれているようでした。

「WHITE BIRD(白い小鳥)」と聞いて先ずジョン・ウーの顔しか浮かばなかった薄汚れたこのBBAが何言っても説得力ないんですけどね、えぇ(苦笑
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【映画2024】「JAWAN ジャワーン」@62作目

2024年12月04日 | 映画感想
「JAWAN ジャワーン」

インド映画界の至宝シャー・ルク・カーン様主演のアクション大作またしてもキター!今回はみんなの女神ディーピカーちゃんも登場するんだぜ✨
…という情報だけで本作の予告編すら一度も目にする事なく鑑賞。それにしても本当に日本でボリウッド作品の公開数が格段に増えたと思います。いい事です!


あらすじ
ある夕方、インド北部の国境近くの村で、ある女性が川の上流から流れてきた男を発見して助けるが、全身傷だらけの男は意識がなく、老薬師に手当をしてもらった後も眠り続けていた。ある祭りの晩、村にやって来た軍服姿の男たちが村人たちを次々と死傷させる。そんな時に目覚めた男は、侵入者たちを返り討ちにする。それから30年後、ムンバイ・メトロが何者かにハイジャックされる事件が起こる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

という訳で、シャールク様主演作というだけでまーったく内容の情報入れずに鑑賞したので、最初のインド国境近くの村が襲われて云々…から舞台がそれから30年後にすっ飛んで地下鉄ハイジャック事件に切り替わった時に、ツルッパゲではあるものの顔にシワ一つない状態のシャールク様が登場して来て脳内大混乱に陥りましたわ…「いやインド人確かに年齢感じさせないのは日本人と似てるっちゃー似てるけどさ、それにしてもコレは流石に先のシーンの30年後の姿にしてはちょっと盛り過ぎなんちゃいます???」てなもんですわw
ま、コレに関しては後の展開でちゃんと種明かしがありますし(何ならかなりドラマティックに!)その後もモリモリ「親子共演」しますので(萌)

そう、本作久し振りに一昔前の「インド映画と言ったらコレ!」みたいな「唐突に始まる歌と踊り」が結構な尺で盛られてて驚き&懐かし嬉しい感じ!
もしかしたら最近日本に入ってくるボリウッド作品がたまたまそういうシーンがほとんどない作品だけをチョイスしているだけで、今でもフツーに「何このフラッシュモブ!?」みたいな展開はデフォルト装備されているという事なんでしょうか?だったらもっとモリモリな作品も日本に持ってくればいいのにぃ~

さてそんなこんなで見せ場はフラッシュモブもどきだけではなく勿論シャールク様の華麗なアクションシーンも盛り沢山!
ボリウッドアクションというと何かっちゃースロー+アップ多用というイメージありますが、まあイメージ通りっちゃーその通りかな(ヲイ)、でもねーシャールク様をいかにステキングに魅せるかという工夫は本当にふんだんにされていて、アクションシーンで敵がシャールク様に向かってくる!身を翻したシャールク様の前髪が一瞬スローでファサァッって舞い上がったりね、複数人を一度に相手にする肉弾戦のくだりもチョイチョイスローで見せるんだけど、1人目を押さえながらソイツの持ってる銃で後ろから来たヤツを撃ち抜きつつ更にその1人目を背中から投げ飛ばすみたいなー何やってんだか見ててももうよくワカンネーなーってレベルでアレコレやりまくっててキャーステキー✨ ←すいません今日も阿呆で💦

そして…映画冒頭から目を皿のようにしているのに一向に見当たらないディーピカーちゃん!(滝汗)
どーいう事だ???と思ってたら…ナルホドねー、まあ彼女の格で考えると本作ならあの役かまたはアーザードの嫁(スージーのおかん)の役のどちらか位しか似合う役はないだろうとは思ったけど。でもあんまり出て来ないから見ていて若干ダレたわさディーピカーちゃん目当ての身としてはネw

コレはインド映画あるあるなの?本作…話の展開というかオチ?が物凄く政府批判的というかー現政権を批判しているとかそういう事じゃなくて、長らくインドはカーストがあって不自由が多く貧富の差も大きくて、行政も何もかも袖の下文化でー、というさ。そういうのを正したいんだぁー!みたいな「THE・啓蒙✨」感が凄くて…インド人には刺さるんだろうけど正直自分は「すーん…」って感じになっちゃった💦
まあアレだね、「水戸黄門」とか「桃太郎侍」みたいなモノなんだろうな。勧善懲悪の世直しイケオジが大活躍!その姿を見て皆んなニッコリ♪的なヤツな。

でも選挙に行こう!っていう啓蒙はなかなか斬新だと思ったな。コレは2024年の日本でも充分通用するネタだと思うわ!
…ってさー、つい先日あった「名古屋市長選挙」、ガチのマジで本当にうっかりすっかり忘れて投票行き損ねた自分が言う事じゃないんですけど。すいません本当に><
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【映画2024】「正体」@61作目

2024年11月29日 | 映画感想
「正体」

染井為人氏著の同名タイトル小説の実写映画化。自分原作小説味読です。
主人公の脱獄した死刑囚・鏑木慶一を横浜流星君が演じています。メガホンを取ったのは「新聞記者」「余命10年」等を手掛けた藤井道人氏


あらすじ
殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)は脱走に成功。日本各地で潜伏しながら逃走を続ける鏑木が沙耶香(吉岡里帆)や和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)らと出会う一方、彼を追う刑事の又貫(山田孝之)は沙耶香らを取り調べる。しかし彼らが語る鏑木の人物像はそれぞれ全く異なり、まるで別人のようだった。(Yahoo!検索情報から丸パク)

映画冒頭から魅せる絵ヅラなんだなぁ~ゾワゾワしたわ。
本作とにかくね、キャスティングが良かったと思う。主人公の鏑木を演じた横浜流星君の静と動が目まぐるしく変わる演技も本当に素晴らしかったけれど、彼を支える共演者さん達が全員本当にドンピシャだった!鏑木を追う刑事を演じていた山田孝之さんは既にベテランの域だけど、顔どアップだけで見せなきゃいけないシーンが結構あって…これがまたねーやっぱこの人凄いなぁーと改めて思わされましたよ。
それからいつも飄々としていていいオジサン役のイメージがある松重豊さんが本作ではかなり「悪」なイメージの役を演じられていたんだけど、コレがコレでまたハマるというね。

本作は殺人の罪で死刑判決を食らっている男が脱獄をして、何かをしようとしているらしい…最初は何が目的なのかサッパリ分からないんだけど、話が進んできて彼と関わる人間が一人また一人と増えていくにつれて段々と事件の概要だったり彼のしようとしている事の意図がジワジワ見えてくる…という展開なんだけど、まあそのサスペンス部分も勿論面白いんだけど逃げ隠れしながら生きていく鏑木と奇しくも関わる事になった人々との交流と、鏑木を追っている刑事サイドから見たこの事件とドラマ部分が、サスペンス部分と絶妙な配合で散りばめられていて本当にどんどん話に引き込まれていくんですよね。脚本も凄く上手かったんだと思いますわ。
…と言うか、コレ原作小説きっとすっごく面白いんだろうなぁ。映画観た後からでも原作小説が是非読んでみたいと思わされましたね。

正直、あの事件概要で当の容疑者の鏑木が全く自供もせず犯行を完全否認している状態で、状況証拠と現場に居た唯一の生き残りの被害者遺族のおばはん(PTSDでほぼ会話成立しないレベル)が警察側から都合のいいように質問されて頷いただけで「目撃者の言質取れたー!」からのー→はい、死刑!はちょっと流石に乱暴過ぎるやろ有り得んわwとは思ったけれど、そこが問題じゃなくて「冤罪を生み出してしまう警察・検察の権力思考と土壌」に一石を投じたいという話なんだと解釈していますよ。
実際、日本の刑事裁判は99.9%有罪が確定されていると言われていますよね。要するに起訴された段階でもうほぼ裁判終わっちゃってるレベルな訳でw
その0.1%を勝ち取ろうと思ったら…こんなドラマティックな事でもしないとー!って、いやコレ完全フィクションですからー誰も真似しないでねー←真似出来ねーしw

クライマックス以降、「チクショー泣かせる気マンマンやなあざといなー」とは思いつつもやっぱ泣かされるわさー横浜流星君、よく頑張ったな!…と、ついうっかり横浜流星君のガチ話のよーな書き方をしてしまいましたが(苦笑)、演技ね!演技素晴らしかったって言いたいんだから誤解しないでー💦

と、まあそんな訳で劇場に是非観に行って欲しい作品です。こういう作品の興収が上がってもっと沢山制作されるようになって欲しいなー♪
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【映画2024】「ドリーム・シナリオ」@60作目

2024年11月22日 | 映画感想
「ドリーム・シナリオ」

予告編観て戦慄した…私の愛するニコたん(ニコラス・ケイジ)がまたハゲ散らかしている!!
チクショーまーた借金返済の為にトンデモクソ怒級映画に出やがったか!と思ったら、本作かなり真っ当でした。制作には「ミッドサマー」のアリ・アスター監督が名を連ねていますし何ならニコたんご自身もプロデューサーとしてクレジットされていましたわ。


あらすじ
平凡な大学教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は、世界中の何百万人もの夢に一斉に現れて一躍有名人になる。しかし、ポールが人々の夢の中で悪事を働いたことから、現実世界でも嫌われ始め、悪夢のような日々を過ごすことになる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

話が前半と後半で割とガラッと様相が変わるのね。
映画冒頭から前半は世界中の人々の夢の中に何故か自分が登場している、という事が分かってSNSやらマスコミが取り上げてバズりまくってちょっと浮き足立っちゃってる感満載なんですけどー♪みたいな感じで進むんですが、ポールが夢の中に登場した人達にリサーチすると「何故か登場してるけどただそこに居るだけで何もしない」という共通点があって、それがなんか面白れーじゃん!みたいなバズり方しているんですね。

その時はポール自身「なんで俺が知らん奴らの夢に勝手に登場してんの?しかも夢のシチュエーション全部違うのに俺ただそこに居るだけで何もしねーの?誰か俺が動いてる夢観てる人いないのかよー俺ただの傍観者なだけなのー?」みたいに吠えてるんですが、仕事絡み(このバズりで知名度上がって仕事依頼して来た系ね)で出会った女性が初めて夢の中の自分が動いていた、という話をしてくれて…ここら辺りから話がきな臭くなっていく訳です。

本作は一応ジャンルとしては「スリラー」に分類されているんですが、ここら辺りまではかなりコメディ寄りな楽しい展開でした。特に上にも書いた「初めて夢の中の自分が積極的に動いている夢を見た女性」との絡みのシーンなんて…こんなアホアホ展開を大真面目にやって許されるの、マジでニコたん位しかいないからねっ!本作の配役マジ神だわ✨

さて、この上記の女性の出来事以降、あらすじにもある通り話がガラリと変わって胸糞展開になっていきます。
まあ、もしもこんな事が起こったら…そりゃーこうなるわなぁ~という感じ。夢の中の事とは言え、目の前に自分を襲って来た本人がいるとなったら誰だって怯むだろうし、ましてやそれが子供や自分の教え子達等の若者だったらトラウマになってしまうのも充分頷ける。しかも今やSNSで直ぐに情報共有だの拡散だのしまくるしね。特にネガティブ情報は💦
あ、でもさ「悪夢を見た人達の中でもフランスでは何故かまだ一部でファンが付いてバズってます」みたいな会話があって個人的にウケた。フランス人ってこういうの好きそうw

で、ここからの展開が…個人的に「あー、そういう事っすか」という感じで正直失速したかも。
自分は勝手に映画冒頭から「何故世界中の人達がある特定の人物が登場する夢を見るのか」という謎に対する回答がオチなんだろう、一体どういうカラクリなんだ?って楽しみにしていたんですが、この話はそういう方向じゃないんですわなー。ただ「不特定多数の夢の中に登場するポール」という存在はその後の展開の重要な役割を果たしてはいます。まあ近未来的ネタなので何でもアリっちゃーアリなんですが、個人的には「そっちじゃないんだわー💦」って感じでしたわね。

まあ、本作(のオチを期待して)観ながら「このネタってどういう着地点なん?」って自分でも全く想像付かなかったので、この件に誰もがアッと驚き且つ納得出来る回答を思い付く人なんて居る訳ねーわ!って感じなんでしょうかまあそーなんでしょうなぁ(苦笑)
という訳で、かなりモヤる結末でしたが…妙にこのオチは現実味あるな(もしもこんな事が起こったら)みたいなリアル感はありました。
要するに…何が一番スリラーってさ、それは「人間の心の動き」って事なんだね。やだー何かいい締めみたいな事書いちゃったー♪←相変わらずアホですいません💦
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【映画2024】「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」@59作目

2024年11月16日 | 映画感想
「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」

リドリー・スコット監督の大大大代表作「グラディエーター」の完全続編。リドリーおじさんと言えば「エイリアンの人」のイメージ強いと思いますが、個人的にはやっぱグラディエーターの人なんだよなぁ~。という訳でなんと前作から24年も経ってました…何故今更続編なんだ?
まあ最近の映画界って既存のヒット映画のリブートと続編を繰り返しているイメージありますもんね…グラディエーターお前もなのか!?💦


あらすじ
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された男ルシアス。すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌスという謎の男と出会う。ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、ルシアスはローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。(映画.comから抜粋)

先ず、もうコレは耳タコだと思うけど…でも毎回言わせて欲しい。リドリーおじさん毎度毎度話がなげーんだよ💢
コレも毎回書いてると思うけど、リドリーおじさんは自分の中で「ハリウッド三大話長い監督」のお一人なのです。ちなコレも既に耳タコだとは思いますが初めて当BLOGにぶち当たった方の為に書いておきたい…「ハリウッド三大話長い監督」、リドリーおじさんの他はピーター・ジャクソンとマーティン・スコセッシです。異論はあるだろういつでも受け付けるゾ!
という訳で、映画冒頭から流石のリドリーおじさんド迫力の戦闘シーンをガンガンにぶちかましてくれていきなり前作ファンのハートもガッチリ鷲掴みにしてくれているのですが、それにしてもエピソードが一々丁寧過ぎる…だからそこまでダラダラやらなくてもいいんだよとっととローマに行ってグラディエーターになれよ💢と若干ダレてしまった更年期BBAですすいません…いや、コレもーちょっとエピをタイトにすれば上映時間あと30分は短く出来たと信じてるからねっ!

さて、本作はあくまでも「完全続編」なので、基本的には一作目事前鑑賞はMUSTだと思います。
ですが前作観てなくても話が分からないという事はありません…が、随所に前作を彷彿させ想起させるセリフやシーンが盛り込まれている為、前作を知った上で鑑賞した方がより本作を「おぉ、コレも前作からの…ネ♪」みたいな感じで楽しめるハズです。

という訳で、おかんがルシアスに会いに来て軽くすったもんだした辺りから話がドドドーッと動いていきます。個人的にはそもそも前作であんなに妻子を愛していたマキシマスがその裏でサクッと隠し子作ってたんかい!的な違和感は拭えないのですが、それツッコミ入れたら本作の土台がなくなってしまうので致し方ないのだろうと思います。

そしてマキシマスの息子という事は見目形もマキシマスを彷彿させる人でなければ…という人選なのでしょう、本作の主人公ルシアスを演じたのはポール・メスカルさんなんだけど、うーん見覚えないなぁ~と思って彼のフィルモグラフィ調べたらどうやら本作で初見の俳優さんでした。
やっぱり何となくラッセル・クロウの雰囲気ある系(勿論色々寄せてるんだろうけど)の方で演技力もあるし…コロッセオでアカシウスと対峙の後皇帝がアカシウスを殺害した際の大見得切ったシーン、それから最後の戦いになる前にグラディエーター仲間達の前で、そしてクライマックス両軍の間で演説ぶちカマすシーン等の威風堂々たる姿はなかなかのカリスマ性もあって見応え充分でした…が、ラッセル・クロウ程のアクはないので、と言うかそもそもが「ラッセル・クロウと雰囲気似てる人」で人選されているのだろうからどうしたってラッセル・クロウを越えては来ないんですよね。

更に言えば本作の超クセの強い悪玉・奴隷商人からの自力成り上がり系「マクリヌス」を演じたデンゼル・ワシントンのカリスマ感が強烈過ぎて彼が登場すると視線全部マクリヌスが持ってっちゃうんだよ…もうコレばっかりは仕方ない事かもしれない。知名度も俳優歴の長さも演じてきた役の数も幅広さも段違いなんですから…それにしてもデンゼル・ワシントンって(ググり中)もう今年70歳なのか!脅威の体力だなぁ~この人マジ凄過ぎる!!
後さー、デンゼルが演じてるからちょっと色眼鏡で見過ぎてたと言うか…本当にクライマックス直前まで「このマクリヌスというキャラはローマを我が物にしようとしているただの悪玉なのか、それともワルと見せ掛けておいて実は本気でローマの将来を良くしたいという善良な人で、最後の最後でルシアスに手を貸すいいヤツ系なのかもしれない」とグラグラしながら観てましたわよね。ちょっと考え過ぎなのかしらw

ま、映像や展開、役者の演技等は概ね満足度の高い作品でしたが、敢えて文句垂れるとすれば…皇帝カラカラ&ゲタ兄弟が余りにもバカっぽ過ぎてヘタレな件💦
本作が完全なるファンタジーでありながら何となく史実っぽく感じられてワクワクするのは主人公以外の脇キャラの大多数がローマ帝国史上実在する人物(の名前)を使っているという部分が大きいと思うのですが、実際カラカラ帝はローマ史上のその名を轟かせた暴君とか色々言われている人物ではあるものの、ここまでバカっぽいキャラにしちゃっていいものなのかと。しかも殺され方がショボ過ぎて「えぇ~」ってなる。せめてルシアスに殺らせろよー皇帝兄弟が弱っち過ぎて萎えるわー。

雑に吠えましたが(ヲイ~)、やっぱリドリーおじさんの歴史絵巻系は見応えありますよね!
もしこれから観に行く人はとりあえず…悪い事言わないから一作目はもう一度事前チェックしておきましょう。楽しさ全然違って来ると思いますよ😊
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【映画2024】「レッド・ワン」@58作目

2024年11月13日 | 映画感想
「レッド・ワン」
ドウェイン・ジョンソン(自分的にはいつまでもザ・ロック様ですが!)×クリス・エヴァンスが繰り広げる「サンタクロース救出バディムービー」
シーズンムービーなんだからもーちょっと後、せめて12月公開にすりゃーいいのに何故このハロウィンが終わった直後でまだまだクリスマス気分にはならない微妙~な時期に公開なのか?年末年始の大物映画公開が多過ぎてB級ムービー扱いされた本作は年末公開から弾き出されてしまった、という事なんですかね?切ないわぁ~💦


あらすじ
コードネーム「レッド・ワン」ことサンタクロースが何者かに誘拐される。サンタクロース護衛隊長のカラム(ドウェイン・ジョンソン)は、誘拐に手を貸した賞金稼ぎのジャック(クリス・エヴァンス)に協力を依頼する。ジャックはサンタクロースを信じていなかったがカラムの頼みを受け入れ、二人はサンタクロース救出に乗り出すが、誘拐犯は恐ろしい計画を実行しようとしていた。(Yahoo!検索情報から丸パク)

ま、この手の映画に文句垂れる御仁は少ないだろうと思われ。だって予告編観ただけでとりあえずオチまで見通せるレベルのヤツやん?
要するにオチは分かってるけどそのオチにどういうアプローチで突き進んでいくのか?という肉付け楽しむという手合いですよね。
そんな訳で本作はサンタクロースの警護責任者と、金の為なら何でもやるというクズ男が知らずにサンタクロース誘拐事件の片棒を担いでしまっていた事から、真犯人に辿り着くヒントを持っている可能性の高いこのクズ男を引き入れてサンタクロース救出に向かう!というバディムービーになっていました。

そんなこんなでMCUではガチ英雄のクリス・エヴァンスが本作ではギャンブル好きで金の為なら何でもやるというKing of クズ野郎を演じています。クリス・エヴァンスファンならこのギャップを楽しむのだけを目的に本作を劇場に観に行くのもアリだと思いますねw

とりあえず映画冒頭から色々と民度が低いな!(苦笑)
他人の注文した飲み物を通りすがりにパクッて、通りすがりの人が持ってた新聞もサクッとパクって、後にカラムとバディ組んでおとぎの世界に向かった先でもカラムから「絶対に触るな」と散々注意されていたにも関わらず、通りすがりに置いてあった宝箱が開いていて金貨がザクザク入っているのを見るや自動的にパクッているという体たらく。
そりゃーこんなメンタルが当たり前の国だったらスマホも財布も自分の手を離れたら秒で誰かに持って行かれるに決まってるわなぁ~と妙に納得してしまったw

それで一応ね、本作では↑こーゆー民度の低い輩は漏れなくお仕置きを受けるべき!と悪玉がおっしゃっている訳です。
そーなのです。本作の悪玉はちーっとも悪玉ではないのです。むしろサンタクロースよりもよっぽど正義の味方寄りじゃないかと思ってしまったんですが?(滝汗
こういう部分があからさまなファミリー向け娯楽アクションファンタジーなのだなぁ~と思わせられますよね。悪玉のビジュアルとかちょっぴり怖い風味はあるものの、悪玉がサンタクロースを誘拐する理由と目的というのか誰が聞いても眉をひそめるような極悪非道なモノではなく、何て言うか…お子様達に「サンタさんはちゃーんとアナタの行動を見ているんですよ!だから悪い事はしてはいけませんよ」という啓蒙系になっているという。まあ何ともヌルいよなと…(ヲイコラ

冒頭からのサンタクロース誘拐を追跡するシーンやスノーマン他悪漢とのバトルアクションシーン等は流石のハリウッドMADEで絵ヅラも華やかだし、本作オリジナルアイディアの「オモチャ屋さんのバックヤードの扉がどこでもドア」と「オモチャがリアルサイズに巨大化する」というのが最大のお子様(大人も?)ワクドキポイントだったと思います。
大人の事情でムリなのは分かっていてもやっぱり「ワンダーウーマンリアルサイズ化希望✨」はクリエヴァでなくとも世のオトーサン達は皆思うトコロw

世界中のかつての子供達全ての疑問「サンタクロースは実在するのか」「サンタクロースが世界中の子供にイブの夜の間にプレゼントを配るのは実際問題不可能だろう」という問題に対して本作は明確な回答を示しています。コレが個人的には面白かったな!ナルホド時差もあるしねぇ~…って、ガチの力業かいっ!w
でも本当にこんな事になっていたらきっと楽しいしそりゃーサンタクロースがムキムキマッチョに筋トレするのも頷けるわと(苦笑)

ま、なんやかんやで観ていい気分にさせて貰える娯楽映画ですよ。家族揃って観ても、友達と、恋人と、ボッチで観ても「いいもん観れたなー」って思えます♪😊
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【映画2024】「ロボット・ドリームズ」@57作目

2024年11月12日 | 映画感想
「ロボット・ドリームズ」

今年のアカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作品。全然知らんかったが某映画系YouTuberさんが絶賛されていたので興味が沸いて鑑賞。
制作はスペイン×フランス、アメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベルを原作にスペイン人監督パブロ・ベルヘルが+脚本も担当。動物たちがメインで暮らす(人間も登場するけどあくまで動物が主軸)架空の1980年代の米NYマンハッタンを舞台に繰り広げられる「動物×ロボットの友愛」を描いた作品


あらすじ
1980年代のニューヨーク。マンハッタンで暮らすドッグは孤独を感じ、友人となるロボットを自ら作り上げる。自作のロボットとドッグが友情を深めていく中で季節は移ろい、やがて夏がやって来る。ドッグとロボットは海水浴に出かけるが、ロボットがさびついて動けなくなってしまう。(Yahoo!検索情報から丸パク)

動物たちを擬人化させる事+性別のないロボットをパートナーにさせる事でポリコレ+LGBTQ+DEI問題を一挙に解決させて話を「人間の喜怒哀楽+孤独と友愛、それに伴う様々な心の動き」にフィーチャーしたシンプルなヒューマンドラマに昇華させているのが素晴らしいと思った。

色々書きたいんだけど(て言うか今まで結構な時間掛けて色々本作のあらすじに沿って講釈書きまくったんだけど思うトコロあって全消去したわ)、コレは予告編だけの最小限の情報だけで充分だからとりあえず本作を観て欲しい。
絵ヅラがほのぼのしたヘタウマ系のシンプルな手合いだから「お子様向け(ファミリー向け)だな」と思われがちですが、内容は完全に青臭い思春期は終了した成熟した大人向けになっています。何なら酸いも甘いも噛み分けた、一通り辛い恋愛(と別離)も乗り越えた輩の方が刺さりまくる内容だと思われ。

本作ナレーションもセリフもなくキャラクターの動きと表情だけで見せているんだけど、何も説明がないからこそダイレクトに人の心に訴えかけて来るものがある。
寂しい、苦しい、楽しい、嬉しい、出会い、そして別れ、更にその先にあるそれぞれの選択、そして…愛する人の幸せを心から願う気持ち。そういう感情の流れが静かに優しく、切なく胸に迫ってくる。こんなのハナタレのクソガキが汲み取れる訳がなかろうて!(ヲイ…

劇中色んな楽曲が流れていますがその中でも特にEarth, Wind & Fireの「September」がメインで流れていて、この曲がさー!いかにも80年代のNYにマッチしているし、本作を最大限切なく甘くさせているんですよーもう今後この曲が流れてきたら自動的に本作の事を思い出して泣いてしまうかもしれない!
そう…本作舞台設定が80年代というのがまた絶妙だったと思う。まだ携帯電話もネットも普及していない時代で連絡手段は自宅電話か手紙しかなかった。連絡を取りたい時に24時間いつでも相手を捕まえられる(なんなら今や相手のスマホをGPS捕捉して位置情報まで入手可能だし!)現代と違って、相手を思って電話を掛けるも出ない、または相手から掛かって来た電話にタッチの差で出られずにすれ違ってしまう…自宅に直接出向いてみるもたまたま相手は外出していて捕まらない。そんな焦れったい恋愛が80年代の頃は当たり前だった。
あの頃の甘酸っぱい恋愛を経験した「昭和のオッサン&おばはん」には本作たまんないと思いますよ。

と、そんな感じで昭和のノスタルジックを思いっきり引きずり出してくれる本作ですが…スマホ時代の若者だってきっと刺さる感情は同じだと思います。
些細な出来事がきっかけでほころんでしまう関係、仕事や学業等で物理的に距離が開いてしまい…物理的距離が心理的距離もいつしか生んでしまう。心の隙間に入り込む新たな出会いが自分の心を満たしてくれると更に物理的距離がハンデになっていって…そんな事、今の時代だっていくらでもありますよね。

そういう切ない気持ち、本作がガンガンに引きずり出してくれて…でも甘く優しくアナタを包み込んでくれますよ。大人は必見です!
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【映画2024】「ヴェノム ザ・ラストダンス」@56作目

2024年11月01日 | 映画感想
「ヴェノム ザ・ラストダンス」

SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドル箱キャラ(←だと自分は思ってるけど!)「ヴェノム」シリーズ第三弾にして完結編、だそうだ。
ビジュアルがなかなか女子ウケし難いキャラなのですが、自分は一作目からかなりどハマったクチ。ヴェノムのキャラはお茶目で可愛いしトム・ハーディとのバディ感も凄く息が合っていていつまでも見ていられる2人(トゥンク…)って感じ!なのに何故終わってしまうのか(号泣)


あらすじ
ジャーナリストのエディ・ブロックに地球外生命体シンビオートが寄生したことで生まれたヴェノムは、強靭で真っ黒な肉体と鋭い牙を武器に、長くのびる舌で人を喰らう恐るべき存在でありながらも、エディと一心同体となって強敵カーネイジを倒し、世界の危機を救った。エディとヴェノムは深い信頼関係で結ばれたバディとなり、見事なチームワークで敵を倒していく。そんな彼らは、シンビオートを極秘に研究する施設に侵入したことで特殊部隊に追われる羽目になってしまい、さらには新たな脅威が地球外から飛来する。(映画.comの解説から抜粋)

先ずさ、本当に本作でこのシリーズを終わらせる気はあるんだろうか?
正直言って本作を観終わって一番の感想は「物凄いモヤる」なんですけど!皆コレで「はぁーやれやれ流石の完結編だったねーあースッキリしたー♪」って本気で思ってんの?ウソやろ目茶苦茶モヤりまくったんすけど???
えーと、基本このレビューはネタバレバレ上等!で書いてますが本気の本気でネタバレバレで以降お送り致しますので本作未見の方は以降スルーでオナシャス!!

そもそもさ、今回の最大の敵✨ってのがシンビオートの生みの親である創造主「ヌル」というヤツなんですが、そのヌルは自分が創造したシンビオートに蹴散らされて監禁されているという設定らしい。もうこの段階で「はぁ?」なんだけど、今回そのヌルがいよいよ脱獄して全宇宙を破壊し尽くしてやるのじゃーガハハハハ!みたいな宣言をして→とりあえずココ出たいから手下の皆さん脱獄出来るよーに牢屋の鍵持って来て下さーい!鍵はヴェノムが持ってまーす♪…まーザックリ言うとこんな話なんですわ。
この設定の段階で色々ツッコミたい訳ですがそこは百歩譲ったとして、それで「もしもヌルが復活したらもう誰にも止められない!誰も勝てないからっ!」って周囲がアタフタしてなんとしてもヌルの脱獄だけは阻止せねばならない!というのが本作の最大ミッションになっている訳です。いやじゃあ今ヌル監禁されてるのはどーゆー事?誰がやったん?(滝汗
で、その鍵を手に入れる為に地球に送られて来たヌルの手下共が異常に強い。こんだけ強いならもっと早い段階でどーにか出来てたんちゃうか?

ま、置いといて。←置いとけるんかいっ
序盤から中盤までのヌル~いロードムービーっぽい展開、好き嫌いは分かれそうだけど個人的には嫌いじゃない。一応本シリーズを1作目からずっと楽しんできた人達にも寄り添ってやろうという気概は充分に感じますし…ベガスでミセス・チェンとブイブイ踊ってるシーンなんてもしかしたら本作一番の見せ場だったんぢゃねーかとすら思うw
そして、本作冒頭から意味深に登場のマリガン刑事。前作観てる人なら「おおぉぉ!」だけど本作だけ観に来た人には全くピンとも来ないだろう。当然本作続編なので前作からのキャラであるマリガンが、しかも前作で死んだものだと思ってたのに実は密かにエリア51の秘密研究所に隔離され、更にはシンビオートと共生に成功までしていると!…もうコレはマリガンが本作の重要なキーマンになるんですネッ(ワクドキ)→からのー、をいぃぃぃぃ!💢

はぁ、はぁ、はぁ、落ち着こう自分💦
クライマックスの「皆んなしてシンビオートとコラボっちゃえ✨大作戦(←勝手に命名)」のアクションはなかなか良きでした♪だがしかしやっぱあの手下強過ぎるし!

だからなのかな…あのさ、ヌルは?←あ、言っちゃったw
いやだってこの流れって当然だけどヌルと対決してナンボなんちゃうん?最強の敵と相対するからこそのヴェノムとエディのラブラブバディなんぢゃねーの!?
時間の尺の問題なのか、それとも手下がこの強さだったとしたらヌルってどんくらい強くないといかんの?そんなの映画で描き切れるの?ムリちゃう?だったらもういっそ対決させなければいいんちゃう?みたいな事?到底納得出来ないんですけどっ?💢💢💢
ラストのスタッフロールの途中でお約束みたいに意味ありげに「次はちゃんと出るねー♪」みたいなシーン差し込んでたけどさ、でもヴェノムとしてのシリーズは本作で完全に終わりなんだよね?だからもうヴェノムとは絡まないという事よね?で?じゃあヌルっていつ何処で出て来るんだよクソが💢

もうねー、全然シリーズ完結編っていう作りじゃないんですよね。だったら完結編って謳わないで欲しいんですよ。せめて「今後ヴェノムのタイトルでは制作しませんがSSUとして本作の続きはアベンジャーズみたいな感じでマルチバース展開で(←でもマルチバース嫌いなんだけど)他タイトルでヴェノムと共に登場しますのでお楽しみに~😊」位のアナウンスしておけや!ヴェノムファンの自分マジのガチおこだぞ💢

…という訳で、久し振りに口汚く吠え散らかしてしまいました。すいません。全ては「ヴェノム愛」故の暴走だったとお許し頂ければ…うぅぅぅ(涙
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