「ミケランジェロ・プロジェクト」
ジョージ・クルーニーが制作、脚本、監督、主演をこなした実録サスペンス。
第二次世界大戦末期、ナチスドイツによって略奪された数多くの芸術・美術品の捜索&奪還と歴史的建築物の保護を目的に、ジョージおぢ演じる
ハーバード大付属美術館館長を中心に美術・建築に精通した精鋭達が集められて「モニュメンツ・メン」を結成しヨーロッパ各地に向かう、という話。
共演はマット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ等、これまた錚々たる顔ぶれ。
いわゆる「戦争映画」とはアプローチが全く違う、一味変わった「戦争映画」な訳です。
こういう活動が大戦末期にあったという事を知りませんでした。彼らの尽力のお陰でベルギー・ブルージュの「聖母子像」他、数多くの美術・芸術品が
戦火から守られ、またヒトラーの「自分が死んだら略奪した全ての美術品を破壊せよ」という狂った命令(ネロ指令)からも一命を取り留め、
そして終戦間近の混乱に乗じてドイツから更に略奪を目論む「悪漢・ロシア様」からもすんでの所で守り抜き、更には元の持ち主の所に戻された、という事なんですが
なんだかなー、話が平坦で盛り上がらないって言うのかね。^^;
こんだけいい役者揃えてるのに、キャラクターそれぞれの肉付けが薄くて誰にも肩入れ出来ないというのか、単純に「話に入りこめない」というのかね。
ケイト・ブランシェットはいい役回りだったけどね、もう少しそれぞれのキャラクターを「立てて」欲しかったな、というのが第一の印象。
戦争映画であって戦争映画ではないので(苦笑)いわゆる「バトルシーン」というのは全くないんですが、その手のアクションは期待してなかったけど
それにしてももう少し臨場感が欲しいと言うのか…何というのかもう一つ迫力にも欠けていた、という感じですかね。
ただ史実をなぞって人気俳優に役を当て込んでいる、というだけの印象しか残らないので映画観終わった後「へー。大戦末期にこーゆー事してた人達がいたんだー」
という知識だけが残って、映画自体の思い入れがほぼゼロと言うかね…なんだかなぁ。ジョージおぢ、頑張って下さい(滝汗)
「コードネーム U.N.C.L.E」
ガイ・リッチー監督の新シリーズ(になるのか!?)
東西冷戦バッチバチだった1960年代が舞台。本来なら敵対しているハズのアメリカCIAとロシアKGBのそれぞれの精鋭エージェントが共同の敵から核弾頭を奪うために
タッグを組んで悪漢に立ち向かう、という話。
元ネタは70年代にTVドラマシリーズとして放映された「0011ナポレオン・ソロ」という番組だそーですが、自分は全く見た事ない。
でも本作はあくまでもTVシリーズのキャラだけ持って来ただけで内容は全くリンクしていないらしいのでTVシリーズを知らなくても何も問題はなかったです。
世界のイメージ、とでも言うのか?アメリカCIA側のエージェントはノリが軽くておしゃべりなプレイボーイ。ロシアKGBのエージェントはそれとは真逆で
口数が少なく朴訥で屈強な体が自慢のシリアスなキャラ。この「水と油」のような真逆のキャラがタッグを組む事で起こる化学反応と、更には男2人の間に
入って来る美女との丁々発止…もう思いっきり古典的な娯楽映画キャラ設定な訳ですが、ガイ・リッチーは「シャーロック・ホームズ」シリーズで既に
証明されていると思うけど、この手の「ヤローのバディ・ムービー」の撮り方が実に上手い。
スパイ物にしてはアクションシーンもぶっちゃけ大した事ないし、映画冒頭にはスパイ映画ではお約束のカーチェイスシーンも登場するものの、
いわゆる観客が期待している「ド派手なカーチェイス」という類ではなく「小技の利いたシャレた」感じ。他のアクションシーンに関しても概ねそんな空気感。
コレを「ぬるい」と感じるか「スタイリッシュ」と受け取るかは好みの問題だと思いますね。個人的にはド派手なのも好きだけどこーゆーのも好き♪
↑先に「スタイリッシュ」と書きましたが、本作セリフ回しアクションだけでなく、登場人物達の衣装から小物、そして映画の撮り方まですごくオシャレ。
特にヒロインの衣装なんて60年代のいいトコロをぜーんぶぎゅぅ~っと詰め込んでて、スパイ物に興味ゼロの女子が見ても充分楽しめる事請け合い!
それから「撮り方」と書いたけど、ガイ・リッチーらしい「スクリーンをコマ割りして見せる」スタイルを本作でもちゃっかり適用。
コミック風コマ割りがスタイリッシュ感と話の繋ぎとしての疾走感をバランス良く見せてくれていたと思いますね。
コミカルでハラハラドキドキでオシャレでどんでん展開もあり、そして…次回作への期待も充分なオチまで付いて、満足度の高い一作です♪
ジョージ・クルーニーが制作、脚本、監督、主演をこなした実録サスペンス。
第二次世界大戦末期、ナチスドイツによって略奪された数多くの芸術・美術品の捜索&奪還と歴史的建築物の保護を目的に、ジョージおぢ演じる
ハーバード大付属美術館館長を中心に美術・建築に精通した精鋭達が集められて「モニュメンツ・メン」を結成しヨーロッパ各地に向かう、という話。
共演はマット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ等、これまた錚々たる顔ぶれ。
いわゆる「戦争映画」とはアプローチが全く違う、一味変わった「戦争映画」な訳です。
こういう活動が大戦末期にあったという事を知りませんでした。彼らの尽力のお陰でベルギー・ブルージュの「聖母子像」他、数多くの美術・芸術品が
戦火から守られ、またヒトラーの「自分が死んだら略奪した全ての美術品を破壊せよ」という狂った命令(ネロ指令)からも一命を取り留め、
そして終戦間近の混乱に乗じてドイツから更に略奪を目論む「悪漢・ロシア様」からもすんでの所で守り抜き、更には元の持ち主の所に戻された、という事なんですが
なんだかなー、話が平坦で盛り上がらないって言うのかね。^^;
こんだけいい役者揃えてるのに、キャラクターそれぞれの肉付けが薄くて誰にも肩入れ出来ないというのか、単純に「話に入りこめない」というのかね。
ケイト・ブランシェットはいい役回りだったけどね、もう少しそれぞれのキャラクターを「立てて」欲しかったな、というのが第一の印象。
戦争映画であって戦争映画ではないので(苦笑)いわゆる「バトルシーン」というのは全くないんですが、その手のアクションは期待してなかったけど
それにしてももう少し臨場感が欲しいと言うのか…何というのかもう一つ迫力にも欠けていた、という感じですかね。
ただ史実をなぞって人気俳優に役を当て込んでいる、というだけの印象しか残らないので映画観終わった後「へー。大戦末期にこーゆー事してた人達がいたんだー」
という知識だけが残って、映画自体の思い入れがほぼゼロと言うかね…なんだかなぁ。ジョージおぢ、頑張って下さい(滝汗)
「コードネーム U.N.C.L.E」
ガイ・リッチー監督の新シリーズ(になるのか!?)
東西冷戦バッチバチだった1960年代が舞台。本来なら敵対しているハズのアメリカCIAとロシアKGBのそれぞれの精鋭エージェントが共同の敵から核弾頭を奪うために
タッグを組んで悪漢に立ち向かう、という話。
元ネタは70年代にTVドラマシリーズとして放映された「0011ナポレオン・ソロ」という番組だそーですが、自分は全く見た事ない。
でも本作はあくまでもTVシリーズのキャラだけ持って来ただけで内容は全くリンクしていないらしいのでTVシリーズを知らなくても何も問題はなかったです。
世界のイメージ、とでも言うのか?アメリカCIA側のエージェントはノリが軽くておしゃべりなプレイボーイ。ロシアKGBのエージェントはそれとは真逆で
口数が少なく朴訥で屈強な体が自慢のシリアスなキャラ。この「水と油」のような真逆のキャラがタッグを組む事で起こる化学反応と、更には男2人の間に
入って来る美女との丁々発止…もう思いっきり古典的な娯楽映画キャラ設定な訳ですが、ガイ・リッチーは「シャーロック・ホームズ」シリーズで既に
証明されていると思うけど、この手の「ヤローのバディ・ムービー」の撮り方が実に上手い。
スパイ物にしてはアクションシーンもぶっちゃけ大した事ないし、映画冒頭にはスパイ映画ではお約束のカーチェイスシーンも登場するものの、
いわゆる観客が期待している「ド派手なカーチェイス」という類ではなく「小技の利いたシャレた」感じ。他のアクションシーンに関しても概ねそんな空気感。
コレを「ぬるい」と感じるか「スタイリッシュ」と受け取るかは好みの問題だと思いますね。個人的にはド派手なのも好きだけどこーゆーのも好き♪
↑先に「スタイリッシュ」と書きましたが、本作セリフ回しアクションだけでなく、登場人物達の衣装から小物、そして映画の撮り方まですごくオシャレ。
特にヒロインの衣装なんて60年代のいいトコロをぜーんぶぎゅぅ~っと詰め込んでて、スパイ物に興味ゼロの女子が見ても充分楽しめる事請け合い!
それから「撮り方」と書いたけど、ガイ・リッチーらしい「スクリーンをコマ割りして見せる」スタイルを本作でもちゃっかり適用。
コミック風コマ割りがスタイリッシュ感と話の繋ぎとしての疾走感をバランス良く見せてくれていたと思いますね。
コミカルでハラハラドキドキでオシャレでどんでん展開もあり、そして…次回作への期待も充分なオチまで付いて、満足度の高い一作です♪