天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「ベイビー・ブローカー」@40作目

2022年06月27日 | 映画感想
「ベイビー・ブローカー」

是枝監督最新作…なんですが、出演されている役者さん全て韓国人、舞台も韓国、台詞も勿論韓国語。この場合は邦画扱いになるのか?それとも韓流映画扱いになるのか???
メインキャラの1人にソン・ガンホさんがクレジットされていたので割と期待を込めて鑑賞。ソン・ガンホさんいい役者さんですよねー大好きです!

あらすじ
クリーニング店を営む借金まみれのサンヒョン(ソン・ガンホ)と、「赤ちゃんポスト」がある施設に勤務するドンス(カン・ドンウォン)の裏の顔はベイビー・ブローカーだった。ある晩、二人は若い女性ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をひそかに連れ去る。翌日考え直して戻って来たソヨンが赤ん坊がいないことに気づき警察に届けようとしたため、サンヒョンとドンスは自分たちのことを彼女に告白する。(Yahoo!Movieから丸パク)

ソン・ガンホさんは知ってるけど、他のキャストはまるで分からん。カン・ドンウォンさんの名前は聞いた事あるかも?程度。
すいません韓流映画やドラマって昔はよく観たけど何かすっかり飽きちゃって今殆ど観なくなっちゃったんですよね…前回観た韓流モノは「パラサイト 半地下の家族」が最後かな。アレもソン・ガンホさんがクレジットされてたのとオスカー取ったので流石に…と思って観たんだけどな。

と言う訳で、実は是枝作品があーんまり得意な方じゃないんだよね…という「だったら観るんぢゃねーよこのクソBBA💢」の戯れ言です以下(滝汗)

うんー。ぶっちゃけて「二匹目のドジョウ狙ったかな?」感がプンプンする作りではあった。あ、「万引き家族」のだよそんなの説明するまでもないかw
万引き~も疑似家族の話だったけど、本作もその系譜だった。ただ、本作は最初から疑似家族で仲良しこよしごっこをしている訳ではなく、最初は(と言うか最初から最後まで)子供を売買する為に遁走する男達と、我が子を売るのに逃亡も兼ねて同行する若い母親が便宜上一緒にいる内になんとなく家族っぽくなって行く話なんだけど。
テイストが似てるんだよね。まあ同じ監督が脚本も書いてて撮ってるんだからテイスト似てて当たり前だろう、と言われればそーなんだけどさ(苦笑)

そもそもなんで監督は韓国を舞台にして韓国人俳優を使って撮ったんだろう?日本ではこの設定は余りにも有り得なさ過ぎる?
だったら韓国なら人身売買は充分有り得るとでも?…いっそ舞台が中国だったら納得出来たかもしれん。あの国ならマジのガチで人身売買アリアリだろーしな(ヲイ
まあ、日本にも「赤ちゃんポスト」ってありますよね?で、韓国にも同じようなモノがあるそうで、そして日本よりも赤ちゃんポスト利用率が高いんだそうだよ。
お互い出生率の低い国同士なのに、せっかく生まれた子供が育てられない人がそんなに多いなんて何と言うか…皮肉な話だなぁと。

で、まあ赤ちゃんポストに入れられた赤ちゃんをコッソリ連れ出して、正式に養子縁組出来ない事情で子供を欲しがっている夫婦やカップルに子供を売って儲けようとしている男達な訳だけど、何故かやたら倫理観は強くて赤ちゃんの貰われ先は確実に子供を可愛がってくれるであろう里親でなければいけない!というこだわりがある。
コレが何だかしっくり来ない。だったら子供売り飛ばして儲けようとすんなよと(苦笑)しかも少なくともカン・ドンウォン演じる「ドンス」は自分も孤児で施設育ちなのに、だったらちゃんと真っ当なルートで子供を養子縁組させるようにすりゃいいじゃないかと。何故子供使って金儲けしようとするんだよと^^;

なんかね、やってる事はドップリ犯罪なんだけど登場人物どいつもコイツも妙に「いい人」過ぎて逆に違和感感じたんですわね。
そこまで捨て子の将来を真剣に考えてあげられる人達が何故その子供を売り飛ばして儲けようとするのかと。説得力がないですよね。
まだね、我が子を捨てようとした母親「ソヨン」の動機の方が納得出来る。でも本来の子供の父親の親族(て言うか奥さんだけどな)が引き取りたいと言って来たならそのまま渡してやっても良かったんじゃないの?どうして「夫の血を受け継いだ子供だから育てたい」という至極真っ当な理由で子供を引き取りたがっている人に引き渡さなかったのかがちょっと意味分かんなかったかな。引き渡したら殺されるとでも思ってたという事か?んな訳ないよねぇ。
あとさ…アレで「過失致死」なの?え?フツーに「殺人」なんぢゃねーの?ちょっと刑期短過ぎひん?て言うか、殺人を犯してるの分かってて警察も殺人犯を囮捜査に使って泳がせるってちょっと日本じゃー考えられないと思うけど…韓国ではこういう緩い感じなんですかね?

と、色々としっくり来なくてモヤモヤしまくりましたが(苦笑)、でもやっぱソン・ガンホさんはいい味出してるなぁ~!ホントに上手いよね。
他の役者さんも総じて演技は素晴らしいと思いました。女刑事さんが車内で食事するシーンが多めで若干食べ方がお行儀悪い感じしましたけど…そこも含めて演技なのかな?
結局ユルッと逮捕されて特にカタルシスがあるでもなく「で、結局何が言いたかったんだ?」って感じの話でしたがw、何となく子供がふんわり幸せそうに育っているようなので、それはそれで良かったのかな?という…自分も何が言いたいのか訳分かんなくなって来たなw
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【映画】「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」@39作目

2022年06月24日 | 映画感想
あー。暑くて何もする気力が起きない…ここ数週間ほぼ引きこもり状態で一日中YouTube見てダラダラ過ごしています。
現在7月4日、ネタが溜まりに溜まってもうにっちもさっちも行かなくなってきて…旅ネタ(グルメネタ)が1本飛んでる状態ですが画像処理が全然出来ていないので(滝汗)
致し方なく先にこれまた溜まっている映画レビューを簡単にUPしておこうかと。旅ネタは後から必ずUPする!絶対だ!!><

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「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」

という訳で、旅行の後に観た映画のレビューしばらくUPします。
「シャーロック」というTVドラマの劇場版。なんですがー、TVドラマ未見なんですなぁ。こんなドラマやってたんすね全然知らんかったわ(ヲイ
主演はディーン・フジオカさん×岩田剛典君、なんとも豪華なイケメン祭ぢゃーないか何で自分TVドラマ見逃してたんだろう???
原作は勿論コナン・ドイル。子供の頃あんまコナン・ドイル読んで来なかったんだよなぁ。本作の原作小説も未読です。

あらすじ
犯罪捜査コンサルタント助手の若宮(岩田剛典)は、資産家(西村まさ彦)から娘・紅(新木優子)の誘拐未遂事件の犯人捜査を依頼されるが、それから間もなく資産家は謎の死を遂げる。若宮とコンサルタントの誉(ディーン・フジオカ)は、ばく大な遺産を遺(のこ)して亡くなった資産家の死と誘拐事件捜査のため、瀬戸内海の島を訪れる。周囲から孤立したその島には、人を襲う魔犬の伝説があった。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ず主人公2人のバックボーンが良く判ってない(だからTVドラマ未見だし)ので、岩ちゃん演じる「若宮」がどうやらカンニングで医師免許を取った一応精神科医?らしい、そしておディーン様演じる「誉」は犯罪捜査専門のコンサルタント?とやらをやっていて2人がバディを組んでいるらしい、という事は早々に分かった。
それと話の大筋には絡んで来ないけど、今回の話の舞台になっている瀬戸内海の島は佐々木蔵之介さん演じる刑事「江藤」の故郷で、江藤の父親がかつては地元の警察署長をしていたものの、20数年前に起こった別の赤ん坊の失踪事件に絡んで引責辞任をしているという背景がある。

完全な推理モノ(犯人当て・動機当て系)なのでこの手のミステリ小説を読み慣れているタイプだと序盤登場人物が出揃ったトコロで大体「コイツは怪しい」ってのが透けて見える訳ですが、本作なかなか小ネタの前振りが多くてそれが全てオチ(犯人&動機&トリック)に絡んでくるという、まあ流石のコナン・ドイル原作だな、と。
ただ当時では有り得ないトリックも使われているのでそこはオリジナル脚本で味を足したんだろうと思います。

個人的に小泉孝太郎さんが演じた大学助教授のキャラはなかなか面白いなと思ったな。
そして彼の存在は単なるブラフだけかと思ったら、ちゃんと大オチの大オチにガッツリ絡んでいて「あーだから彼のエピソードは絶対に必要だったのねナルホド」とプチ納得w
まあ後は…コレはあかん推理方法だけど「役者の格」で犯人当て考えちゃうヤツね…どうしてもやっちゃうよねw、そして当たっちゃうよね^^;

人間関係が何層にも折り重なっていて、なかなかいい脚本だったんじゃないかと思います。
若干違和感を感じる部分もありましたが。例えば…狂犬病ウイルスの入手方法とか雑過ぎるし、おディーン様はいつ20数年前の赤子失踪事件が絡んでいると気付いたのか?まさかあのキャバクラの店内の写真1枚だけで?ちょっと紐付けが強引過ぎないか?とか。
まあでも、「我が子を愛する親ゴコロ」がテーマになっているので(それは犯人側も、被害者側も、そして加害者を手助けする者にとっても)切なくてエモい話でした。

あ、以前「人間の身体の中で唯一【瞳】だけは生まれた時から大きさが変わらない」って聞いた事あったけど、アレってウソだったんすね…なぁんだ^^;
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専業主婦の家事範囲

2022年06月15日 | 駄ネタ
たまにはどーでもいいネタでも…

Twitterにちょっとグチったんだけど、ある日風呂に入るとシャンプーのボトルが空になっていて、更に蓋が開けてあってボトルが横倒しにしてあった。
うちのシャンプーはポンプタイプで同じメーカーの詰替えが買ってあって洗面所の抽斗に入れてあり、なくなるとその都度詰替えて使っている。
どうやら旦那がシャンプー使ってボトルが空になったので「シャンプーなくなったから詰替えておいて」という主張の為にわざわざ蓋開けて横倒しにした模様。

シャンプーの詰替えしながら…ふと「何で旦那は自分で詰替え作業しなかったんだろう?」と思って旦那に聞いてみた。

「ねえ、シャンプーのボトル、自分で詰替えする気はないの?」
『ない!』←割と強め口調
「え…(←強め口調に若干ビビリ)なんで?」
『俺は視力悪いし粗忽者だから、かなりの確率で詰替作業したら液をこぼして周囲を汚してお前に余分な作業をさせる事になる。だったら最初からお前がやった方が効率的だろ』
「なるほど…」

まあ、旦那の言ってる事は筋が通ってるなと思ってそこは引き下がったものの、なんかモヤモヤするんだわねぇ。
よくよく考えてみると「いやそもそも【俺は粗忽者】だと自認してるならこぼさないように努力する気はないんかい!」とか「それでもこぼしちゃったなら何故その後片付けを私にさせる気マンマンなのかと。自分で片付ける気は1㎜もないんかい!」とか色々思うトコロはあった。

我が家は旦那一馬力の収入に頼っていて私はずぅーっと専業主婦。
昔はアルバイトしてた事もあったけど、バイト代は家計に寄与する事はなくてALL自分の小遣いにしてたし、バイトしなくなってからも欲しい物は随時旦那から貰ってる「家計費」から購入したり万単位の物品購入に際しては旦那にお伺いを立てて旦那のカードで買って貰ったり、旦那と大喧嘩してブチ切れると旦那から渡されている「家族カード(決済は旦那の小遣い口座)」を使って勝手に欲しい物を購入するという制裁に出たりしている。
我が家は子供がいない(育てて独立した訳ではなく、元々子無し)ので、昔はよく知り合いから「何で子供がいないのに働いていないの?」とか「子無しで無職なんて暇じゃない?」等とよく聞かれたけど、自分インドアの趣味が多い+友達も割と多くてしかも平日休みの仕事の友達も多い事もあって、仕事してなくても割と毎日忙しく楽しく暮らしているし、そもそも旦那が「外で働かなくていい。(むしろ働かないでくれ)その代わり家事は全面的にお前に任す」という主義の人だったのでwin-winだった。
と言うか、旦那は家事が嫌いなんだな。だから共働きで家事分担とか言われるのがイヤだと言っていた。そして自分も勤労意欲ゼロタイプ。だからと言って家事が好きなのか?と問われるとそれも特に好きでもないし得意でもない、けど…まあ「家事が仕事」だと割り切ればそれはそれで何とかこなせるしな!という感じ。

さてここで疑問。
「シャンプーの詰替えは家事なのか?」「家事ってどこからどこまでの事なのか?」

家の中で起こる事象全てを「家事」と呼ぶのなら、それこそ旦那のお着換えからお風呂で身体洗ったり歯を磨いたり髭剃ったりトイレで尻拭いたりするのも家事なのか?
…まあ、コレは大袈裟だろうけど、少なくとも旦那が自分でした事の尻拭い位は旦那自身でして欲しい、そこまで「家事」にしないで欲しい、と個人的には思ったりする。
だからシャンプーの詰替えも「家事」ではなく、たまたま使った時に無くなったなら最後に使った人が詰替え作業をしてくれてもいいのではないか?と思ったのだ。

そう思うと…旦那はトイレットペーパーを使い切っても絶対にホルダーに新しいトイペを補充してくれないな。そう言えばティッシュペーパーを使い切ると「ティッシュなくなったぞー」って言うけど自分でティッシュをストッカーから出して来る事もないな…ああいうのも全部旦那の中で「家事」に入ってるって事か。
ああ、そう言えば(←今日コレ多いなw)昔旦那から「俺の靴、磨いておいてくれない?」って言われたんだけど、それはきっぱり断ったな。「私の父親は【自分が使うモノのメンテは自分で責任を持ってやるのが流儀】って言っていてよく週末自分の靴を磨いてた」と言うと旦那も素直に「そうだな、それはごもっともだ」と言って引き下がった。
まあ、自分が使う物だろうけど流石に下着や着る物全般のメンテ(洗濯)は家事の範疇だと思ってるから私がやるけどね。要するに靴や鞄や時計みたいな「男のこだわりの逸品」系に関しては私に丸投げしないで自分でメンテナンスしてね、という事で。(そこそこ高額商品なので勝手に触って破損したら怖い、というのも勿論ある)

旦那はそれこそ昔はゴミ捨てすら手伝ってくれなかった。「出勤のついでに捨てて」とお願いしたら「ゴミの汁が服に着くかもしれないから持ちたくない」と断られた。
けど今は分別ごみで「ビニール製容器包装や紙製容器包装(←名古屋市は分別めっちゃ細かいんすわ)」、それからペットボトルのゴミに関しては見るからに汁が出ないのが分かっているので、頼めば捨ててくれるようになった(頼まなければ自分からは捨ててはくれないし未だに普通の生ゴミは絶対に触りもしない)

あと、何故か10年位前から突然洗濯物を物干し竿に干すのを手伝うようになった。因みに洗濯機を操作するという事(洗濯自体)はしてくれない。あくまでも洗濯が終わった物を物干し竿に干す行為だけを手伝ってくれる。そして「じゃあコレ干しておいて」と丸投げするとしてくれない。私が干すのを一緒に手伝う、という事しかしない。
更に4~5年前から夕食を食べた後、自分が使った食器をテーブルから台所のシンクに運ぶようになった。(それまでは食べっ放しだった)コレは衝撃だった。特に私から「自分が使った食器位はシンクまで運んでくれてもよくない?」等と言った事は一度もなかったのでどういう心境なんだろう?と当時思った。
更に更に、2~3年前からは自分が使った食器を洗ってくれるようになった!最初は月に1~2回程度だったけど、私が大袈裟に喜んだら気を良くしたのかそれ以降徐々に食器を洗ってくれる頻度が上がってきて、今では大体7割位の確率で洗ってくれるようになった!これこそどういう心境なんだろう!?

と、まあ何が言いたいのか自分でも分からなくなって来たけど、自分は専業主婦だからそもそも旦那に家事を手伝って貰おうとは思っていない、けれどコチラから頼まなくても少しでも家事を手伝ってくれると…それこそ食器とか洗ってくれる事は凄く有難いと思ってるし感謝もしてる。ちゃんと御礼も言うようにしてる。

思えば、我が家は長らく夫婦仲が良くなくて、それこそ真剣に離婚を考えていた時期もあったけれど、旦那が少しずつ家事を手伝ってくれるようになってから急速に仲が良くなって来たような気がする。特に食器洗いをしてくれるようになってから顕著な気がする。
自分は専業主婦させて貰っているから元々家事を手伝って欲しいとは思っていなかったけれど、それでも手伝ってくれると素直に嬉しいし感謝の気持ちでいっぱいになる。
相手に対して感謝の気持ちが生まれるとやっぱり相手を今まで以上に好意的に見られるようになるし自分も積極的に優しく接したいと思うようになる。そうすると旦那も私の好意を感じて更に優しくなってくれるという「優しさのインフレスパイラル」が起きているのではないか、と思う。

まあ、それにしても「シャンプーの詰替え行為は家事なのか否か」の答えは出ない。トイペやティッシュの補充についても。
これらも自主的にやってくれるようになると、もっと夫婦仲は良くなるのではないか?と思わなくもない。
…今この記事を書きながら気付いた…旦那が積極的に家事を手伝ってくれる(特に食器洗いをしてくれる)ようになったのって、旦那が子会社に出向してからだな!そうか…旦那も現役から退いて子会社に移った事で「第二の人生」についてちょっとは考えるようになったのかもしれないな。それで「少しは奥さんの家事の手伝いでもしておかないとこのままでは定年を塩に熟年離婚されるかも!?」と危機感を持ち始めたのかもしれないなw

そうだね、それは当たりだったね。当初旦那が定年したら年金と貯金分割して離婚する気満々で準備してたしね(苦笑)
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【映画】「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」@38作目

2022年06月08日 | 映画感想
「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」

冬季北京五輪の開会式・閉会式の総監督を務め、数々の映画賞を受賞(勿論米アカデミー賞にも何度もノミネートされてます)経験もあるチャン・イーモウ監督最新作。
まあ彼の代表作は「HERO」「LOVERS」あたりのド派手ワイヤーアクション系になるんだろうけど、個人的には「初恋のきた道」「あの子を探して」辺りのエモい系の作風の方が断然好きで、本作も思いっきりソッチ寄りでした。良き良き♪

あらすじ
1969年、文化大革命時代の中国。強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、22号という映画本編前のニュースフィルムに娘が1秒だけ映っていることを知り、娘の姿を見たい一心で強制労働所から脱走する。映画館のある村を目指す道中、フィルム缶を盗む子供(リウ・ハオツン)を目撃した男は、娘が映っている22号のフィルムかと思いその子供を捕まえる。身寄りのない子供はリウという名前の少女で、やがて成り行きで小さな村にたどり着いた二人は、村で勃発した騒動を通じて奇妙な絆で結ばれていく。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ず、この監督さんの凄いトコロは時代背景だとか年代がいつなのかとかが劇中で全く説明がないんだけど大体文革の頃の話なんだなー、ってのが町の様子だったり人々の服装や風物でフンワリ分かるようになっているという事。勿論後に主人公達の会話等で文革時代なのだと分かるんだけど、やっちまいがちな「説明口調」が全くない。
本作は中国の文革(文化大革命)についての最低限の知識がないと主人公の背景等が分かり難いと思うので、まあ鑑賞対象は高校生以上になるかなーと。
文革って中学の社会科の歴史の授業で習ったっけ?だったら中学生でも理解出来るかもしれません。文革について何だったか忘れちゃった大人はもう一度人生やり直せw

上のあらすじでは主人公の男が何故強制労働所から脱走したのかが書かれていますが、映画では上にも書いたけど特に何も説明がなく話が始まるので、事前にあらすじを調べていない状態で鑑賞しているとこの男が何故こんなに薄汚い格好をしているのか、何故映画フィルムに固執するのかがしばらく分からなくて「???」となる。
フィルムを盗んだ少女も初めはただ単に金になりそうな物だから盗んだんだろう、位にしか考えていなかったけれど、これまた映画のフィルムでなければならないという理由が後に分かるようになっていて「ああだからあんなにフィルムを取り返そうと必死になっていたのか」と合点がいくようになっていました。

フィルムがどうしても欲しい少女とフィルムをちゃんと返してどうしても上映して欲しい男の間ですったもんだがあるんですが、最初はお互い思いっきり反目し合っているものの、段々お互いの事情が見えてくるとなんとなく同情する気持ちも湧いてきて…とまあ、よくあるあるな展開で、それを文革時代の貧しい中国のとある田舎町の数少ない娯楽であった「映画上映会」を楽しみにしている市井の様子と被せてノスタルジックに見せている。

本作は主人公にも、主人公と絡む少女にも名前がない。
あらすじには「リウ」と書いてあるけど、リウは彼女の母親の名前で主人公の男に「名前は?」と聞かれた彼女は「名前なんてない。リウの娘と呼ばれている」と答えている。
リウの娘には弟が居て勿論弟にも名前はなく「リウの息子」と呼ばれていて…こんな事ってあるの?って思うけど、もしかしたら昔の中国では割と当たり前の事だったのか?
もうとにかく劇中の町の様子も、人々も、みんなすんげー貧しいのな。ビックリする程小汚いのな。薄汚れててホコリっぽくて…こんな赤裸々に描きまくって国を批判していると捉えられたりしないのか?って心配になるレベル(実際本作、2019年のベルリン映画祭に出品予定だったけど直前で当局から検閲が入って上映中止になったとか。ひえぇ…)

たった1秒スクリーンに映っている我が子の姿を見る為に脱走して来た男だったけど、自分が捕らえられて強制労働所に送られる際に妻子からは離縁を言い渡され、娘も全く自分には連絡すらくれないと嘆いている。だからリウの娘と交流していく内に自分の娘の姿と重ねて見ていたのかな、と。
たった2コマの娘が映っていたフィルムを探しに砂漠に戻った男だったけど(そんなもん見つかる訳ないけどなw)、ちょっと砂を蹴散らして「ま、しゃーないか!」位の清々しい表情をしているのが印象的でした。本当の家族は失ってしまったけれど、新しく帰る場所が出来て良かったね!という、前向きなエモい話でしたね。

まあそれにしても…文化大革命ってホントなんだったんだろうな、って思いますよ。
中国は文革のおよそ10年の間に数百万~2000万人超の人民を処刑・虐殺したと言われています(実際はもっと多かったんではないか)、主人公の男は文革が終わって人民服を支給されて矯正労働所から解放されたんだけど、きっと本来だったら脱走してとっ捕まったら間違いなく処刑されてただろうなーと。まあそこまで描いちゃったらマジで監督も捕らえられて行方知れずになっちゃうだろうけどさ(笑い事じゃねーなw)、ホント中国っておっそろしい国ですよ^^;
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【映画】「息子の面影」@37作目

2022年06月03日 | 映画感想
「息子の面影」

2020年サンダンス映画祭で観客賞と審査委員賞を受賞他、様々な映画祭で高評価を受けているメキシコ×スペイン映画。
個人的にメキシコ映画とは割と相性がいい方だと思ってる。メキシコ映画ってコンスタンスに心に刺さる作品が出て来るんだよね…例えば「天国の口、終わりの楽園。」とか「パンス・ラビリンス」とかさ。まあこの作品の監督さん(アルフォンソ・キュアロン、ギルレモ・デル・トロ)が好き、ってのもあるんだけど。

あらすじ
メキシコの貧しい村で生活しているマグダレーナは、仕事を求めてアメリカへと旅立ったまま行方不明になった息子を捜すことを決意。そして、かろうじて得た情報からある村にたどり着き、息子と同じくらいの年齢のミゲルと出会う。ミゲルが母親を捜していると知ったマグダレーナは、彼と行動を共にする。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ず監督さんも知らないし出てる俳優さんも1人も知らん。
…もっとも、メキシコ人俳優ってガエル・ガルシア・ベルナル君とディエゴ・ルナ君とサルマ・ハエックさんの3人位しか知らない(頭に浮かんでこない)けどなw

さてそんなこんなで本作、
んーメキシコ治安悪過ぎて頭痛くなるわ。元々国境付近は特に治安が悪く、アメリカとの国境はそれこそトランプが大統領時代に高い塀をおっ建てたりして国境警備強化とかしてましたがそれでもメキシコ人の密入国は今も留まる事を知らずメキシコサイドでも強盗に遭いまくり、そして密入国後はアメリカの国境警備隊から銃殺されまくるというド派手なディストピア状態なんですが本作でも息子の消息を探す為に国境付近の町まで来たヘススのおかん(マグダレーナ)はあちこちで「危ないからとっとと帰れ」と言われている。

少なくとも本作の消息不明になった息子のヘススはちゃんと真っ当なルートでアメリカに渡るつもりだったようで、長距離バスに乗って行くと告げて家を出ている。
けど、そのバスも実際のトコロしょっちゅう賊に襲われて身ぐるみ剥がされて殺されるのが日常茶飯事らしく(おっそろしい国だなしかし)、警察でも身元不明の遺体がしょっちゅう山のように持ち込まれて処理に困っているような状況。一応行方不明者の捜索の為に家族は警察?役所?で血液サンプルを提供して遺体とDNA鑑定をして身元の割り出しをするシステムになっているようですが、それすらも遺体が賊に焼かれて炭化していたりすると鑑定のしようもないというのが現状。
そうなると遺体の周辺で見つかった遺品等を見て家族かどうかを何となく察する…みたいな感じ。ヘススは友達のリゴと2人で出て行ったんだけど、先にリゴの遺体が見つかりその周辺にヘススの鞄が見つかった為に焼死体はヘススではないか?と役所から言われるんだけど、息子である確証が持てないマグダレーナは本当に息子は殺されてしまったのかを確かめる為に手掛かりを求めてメキシコ国内をアチコチさまようというロードムービー系なんですが…

映像が結構長回し+無言で淡々と風景を見せているシーンが多用されていて、それはとても美しいんだけど寝不足の人が観たら多分かなりの確率で落ちるw
それから…もうね、何見ても「日本じゃー考えられねぇな」のオンパレード。どうやらヘスス達と同じバスに乗り合わせていて、バスが賊に襲われたものの奇跡的に助かって生還したというとある部落に住む男性を訪ねて行くんだけど、どうやら少数民族?なのか分からないけどメキシコ人なんだけどスペイン語喋れないのな。そんで若者が通訳してくれるんだけど、途中から男性の独り語りになってNO通訳(だからNO字幕)…えーと、コレはイメージ画像、という事でよろしいでしょうか(滝汗)

男性は「悪魔に襲われた」と言うのね。炎で燃えさかる中を人を襲って殺して回る賊の姿が揺らめく炎の影と相まって悪魔の姿に見えた…という事なんだと思う。
同じ国に住む者同士が何故こんな凄惨な事を平気で出来てしまうのか、日本人の感覚では到底理解が出来ません。
マグダレーナは途中でアメリカから5年振りに帰って来た(不法移民だったのがとっ捕まって半ば強制送還されたってヤツね)ミゲルという青年と出会って、ミゲルと二人三脚状態でミゲルの実家に身を寄せるんだけど、ミゲルの実家に母親はおらず(消息不明&生死不明)ミゲルの名付け親になってくれたおじさんの家を訪ねるもののはやりそのおじさんも消息不明。どうやらミゲルを見知っていたご近所さんが「誰も彼ももういない。お前も帰れ」みたいな感じで追っ払われてしまう。

コレが国か!?コレが日常なのか!?
ミゲルの実家とやらも「ちょっと貧しいお宅」というレベルぢゃねえ。三匹の子豚だってもーちょっといい家作って住んでただろうよレベルの廃墟。
つーかそのおじさん宅も似たり寄ったり。もうね、日本人の感覚の「貧しさ」とはレベルが桁違いなんですよ。
「貧すれば鈍する」という言葉がありますが、とにかく世界は広いなと。日本では絶対に考えられない貧困レベルの国や地域ってどんな生活してるんだろう、って考えた事が今までなかったなと本作観て改めて溜息が出てしまいました。自分メキシコ行った事あるんだけどなー。まあメキシコシティとカンクンだけだしメキシコシティも市内で最も治安のいい地域のど真ん中のホテル宿泊で…まあ日本で言えば銀座か丸の内のど真ん中のホテル泊まってたようなもんだしな…ホント本作観て溜息止まらなかったワ

結局、ヘススの消息については…コレがまた救いのないオチでね…コレがメキシコの現状なんだ、と言われてしまうともう何とも(溜息)
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【映画】「死刑にいたる病」@36作目

2022年06月02日 | 映画感想
「死刑にいたる病」

櫛木理宇氏著の同名タイトル小説の実写映画化。原作小説未読です。
予告編見て気になって、ミステリ系?(←ミステリ好き)と思ってチェックはしてたんだけど、公開後色々忙しくて観に行く時間が取れずで…公開1ヶ月後でもまだ上映しているという事は世間的に評判がいい(興収もそれなりに上がってる)という事だよね?だったらやっぱり観ておくべきだな!と思って鑑賞。

あらすじ
理想とはかけ離れた大学生活で悶々とした日々を過ごす筧井雅也(岡田健史)のもとに、ある日1通の手紙が届く。それは大勢の若者を殺害し、そのうち9件の事件で死刑判決を受けている凶悪犯・榛村大和(阿部サダヲ)からのもので、「罪は認めるが最後の事件は冤罪(えんざい)だ。犯人はほかにいることを証明してほしい」と記されていた。かつて筧井の地元でパン屋を営んでいた旧知の榛村の願いに応えるべく、筧井は事件の真相を独自に調べ始める。(Yahoo!Movieから丸パク)

えーと、先ず本作はレイティングが付いてるそうでして、PG-12だったかな?でも個人的にはもーちょっとレイティング上げてもいいんじゃないかと思ったよ。
だって阿部サダヲさん演じる「榛村」が犯す連続殺人のシーンが…余りにもグロ過ぎて自分直視出来なかったよ(薄涙)、こんなん子供に見せるべきじゃない気がするわ…
まあ、↑にコピペしたあらすじは微妙に内容が違うんだけどwとりあえず主人公の雅也が榛村からの依頼に応えて最後の事件の真相を調べるというのは当たってるので良しとして…本作はミステリと言うよりもホラー感の方が強かったな主にビジュアル的に(滝汗)

まあそんなこんなで、主人公の雅也は「何も自分では決断出来ない(何か決めなければいけない場面になると誰かを頼って一切自分では判断しない)母親」と「クソDV親父」との間に生まれた一粒種で、映画は実家で同居してた祖母(父方)の葬式から始まる。祖母は長らく地元の学校(中学?高校?)で校長先生をしていたいわゆる「地元の名士」で知己が多く祖母の追悼会等をしようという動きもあって雅也は居心地が悪い。
何故なら校長先生の孫なのに散々勉強を強いられてなんとか全寮制の進学校(高校)まで進んだものの、その後学業はパッとせずに大学は東京のFランに進学したから。

本作には主人公を始め、何かしら【劣等感】を持った、【自己肯定感が低い】人が次から次へと登場する。
その中にあって、連続殺人犯の「榛村」は本来なら【同じ穴の狢】なハズの生い立ちにも関わらず、生来持っていた気質で周囲の人々をどんどん操っていく。
こういうのを「サイコパス」って言うんだろうなーって。自分、ガチのサイコパスに出会った事がないので実際にこういうイカれた人に本当に出会ったらもしかしたらサイコパスに完全に取り込まれてしまうのかもしれないな…と本作を観てちょっと怖くなりましたよ。
要するに、阿部サダヲさんのサイコパスっぷりが凄過ぎて…うん、本当にイカれてる人ってきっと本作の阿部サダヲさんが演じた「榛村」みたいに【魅力的】なんだろうね。
なんだかんだで誰からも嫌われていない。むしろ積極的な好意すら持たれている。でもやってる事ただのキチ以上の単なる連続殺人犯だもんね。色々怖過ぎる…

まあ、本作をここまで恐ろしい話に仕立て上げてくれたのは、兎にも角にも阿部サダヲさんの演技力の賜物だったと思います。
コメディエンヌな印象の阿部サダヲさんがここまで猟奇的に見えるって…キャスティングした人グッジョブ過ぎるよ今後阿部サダヲさんの笑顔をちゃんと真正面から見据える事が出来るのかちょっと自分自信ないわ…レベルの怪演でした。
それに比べて岩田剛典さんのキャラはちょっと作り過ぎ?な気はしなくもなかった。つーかさ、そもそも論岩ちゃんがこの役を演じる意味ってあんのか?とすら思える…イケメンいい人役ばっかりだと演技の幅が狭まるから敢えてのチャレンジって事ですか?いやあんま意味ない気がするけど…。
それから「雅也」もちょっと暗過ぎるって言うか、あんな朴訥なキャラでよく取材した人達が次から次へと情報をベラベラ喋ってくれたなぁ~と、若干違和感ありましたわね。

話のオチがどんでんの上のどんでん返しみたいな体になっていましたが、あの「雨の日の彼女の行動」で何となく「ん?コレは…」ってちょっと読めちゃったな。
なかなかに鑑賞後に「うーん」という…ぶっちゃけ、本作観て「すっきりしたー!」という人はいないと思う。モヤる訳ではないけど気分良くは絶対にならない。
だったらどの需要に応えているのか?ミステリ好き?ホラー好き?スプラッター好き?サイコパス好き?…まあ、色々趣向ありますしね^^;
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【映画】「トップガン マーヴェリック」@35作目

2022年06月01日 | 映画感想
「トップガン マーヴェリック」

トム・クルーズが最もトム・クルーズらしい(と個人的に思ってる)作品の続編。完全に続編だという噂だったので一応アマプラで前作おさらいしてから鑑賞。
あ、前作のレビュー書いてないけど…まあ、本作と内容は同じなので(←違っw)本作のレビューさえ書いておけば問題ないだろうと^^;

あらすじ
マーヴェリック(トム・クルーズ)は、かつて自身も厳しい訓練に挑んだアメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、通称「トップガン」に教官として戻ってくる。父親と親友を空で失った過去を持つ彼の型破りな指導に、訓練生たちは反発する。彼らの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)もいた。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ずね、いきなり「Danger Zone」だよ!もうこの曲が掛かっただけでバブル世代は全員漏れなく心拍数が上がるw
て言うかさー、なんで今頃になってトップガンの続編なんだろーなーってちょっと不思議だったんだけど、このコロナ禍で手っ取り早くお金稼ぎたかったんだろーなーって。
どーゆー事かと言うとですね、前にも何度かネタにした事あると思うんだけど…全世界的に多分一番時間も金も持ってる層がこの「トップガン」をリアルタイムで楽しんでいたバブル世代なんですよね。まあ「バブル」だったのは当時の日本だけですが、なんつっても日本はハリウッドの大顧客様。映画の興収は日本がアメリカの次ですから日本人が喜ぶコンテンツは漏れなくハリウッドも反応する訳です。

それを確信したのはペニーが買い取ったバーにトムちんが入った時。
その時店内に流れていた曲が…なんとなんとデヴィッド・ボウイの「Let's Dance」と来たもんだ!(爆笑)
「ヲイヲイ何処の世界線の2022年だよ!流石にLet's Danceはねーだろーって!w」って笑っちゃったんだけど、その後も80年代オンパレード。嗚呼コレは舞台こそ「あれから30年」とか言ってるけど間違いなくバブル世代の皆さんが一番輝いていた(そしてトムちんも輝いていた)80年代のあの頃にタイムワープさせようという趣向なのですね!と。
今の若者なんて相手にしたって金にならねぇ。そうだバブル世代に響くコンテンツ作ればお金ジャンジャン落としてくれるぞ!…というのがスケスケに透けてて草^^;

そんな訳でトムちんはいつまで経ってもヤンチャでカッコイイ!!
相変わらず「ほぼノースタント」を謳ってるトムちん、今回もゴリッゴリに身体張ってて本当に凄いです!彼の役者根性には本当に惚れる!
でも本作は若手の奴らも相当ゴリゴリに頑張ってた。もう何もかもが80年代アメリカンなんだけど、ムダに鍛え上げたゴリマッチョな身体を惜しげも無くどいつもこいつも晒けまくってビーチでアメフトとかさーそんな事でチームの連帯感作るとかねーわ流石にイマドキの小僧達にこんなんやらせて盛り上がる訳ねーだろーってw
スマホは持ってるけど誰もSNSにグチったりしてないの。時代は無人爆撃機とドローンが当たり前だけどあくまでも有人飛行機で9G10Gの世界目指すのっ!(わーい)

そして親友の息子との確執。仲間同士の小競り合い。かつての宿敵との邂逅。美女とのロマンス。嗚呼、何もかもが完璧に美しい…!

80年代のヤツを現代の映像技術で十二分に蘇らせている体なのでとにかく迫力が段違いでカッコイイったらない。
「ならず者国家」って言う名前のロシアの某施設を(コラコラ)吹っ飛ばしに行くってのがミッションなんだけど、もうね…どんどんくれるよ美味しいシーン!訓練中からワクドキだったけど本ちゃんのミッションも期待通り、いや期待以上のネタてんこ盛り!中盤までにバラバラと見せていた色んなネタや前作からオマージュ的伏線回収があれよあれよと繰り広げられて、それが何もかも完璧にカッコイイんだからもう心拍数が上がり過ぎて心筋梗塞起こしたらどうしようかと心配になっちゃうレベル!^^;

ふー。久し振りに「アメリカンな映画観たったー!」って心の底から楽しめたなー。
そして…本作のプロモで久し振りに来日したトムちんが「来年も再来年もまた来るヨ」って言ってたんだけど(芸能ニュースで見たわ)、それの意味が1つ分かったわ。
本作の予告編で「ミッション・インポッシブル」の新作を来年公開するって特報出た!わーいわーい!マーヴェリックも好きだけどイーサン・ハントも大好きだよー♪^^
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