保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

プロ保津の第4回定例清掃会が開催。

2008-03-09 20:54:25 | プロジェクト・保津川
保津川の清流を守るため活動している
「NPO法人プロジェクト保津川」(坂本信雄・代表)
の第4回定例清掃会が本日9日(日)午前8時から
保津橋下の河川敷きで行なわれました。

3月とはいえ朝霧と霜の降りる寒い朝となった今日の保津川。
清掃会には亀岡市内外から約50名もの参加者がお越し下さり、
ゴミ袋と火バサミを手に一生懸命清掃活動をして下さいました。

また、今回も佐川急便亀岡営業所の皆さんが社をあげて
大勢参加して下さり、増水時に河原の茂みに引っ掛かった
ビニールやタイヤなどの大きなゴミを回収して下さいました。
俊敏で機動力のある佐川さんの活躍は本当に心強く感じています。

また、今回はサプライズイベントとして、子供さんと
保護者の方また女性を限定に、保津川下りの船に乗船
しての清掃活動も開催されました。

船でしか行けない係留場や対岸の川縁を流しながら、
川の上に浮いているペットボトル類のゴミや、岸から川へ
伸びる木の枝に引っ掛かっているビニールゴミを
回収して回りました。


子供達は網を手にまるで「金魚すくい」をするように
「やった~すくえた!」「あぁ~逃がしてしまった~」
などと口々に話ながら、楽しくゴミ拾いをしてくれました。
保津川の船に乗って川に漂着するゴミを拾うというリアルで
インパクトのある今日の清掃体験が、きっと彼らのこれからの
環境を意識する心に大きな影響を与えることと信じます。

一時期、世界一荒廃した街として恐れられたアメリカ合衆国
の大都市ニューヨークが今の様に再生した一番の要因は、
当時の市長が推進した徹底的な「美化運動」だったこと
に異論を挟む人はいないでしょう。
自分の街、自分の住む周辺が、汚れていれば、
そこに住む人の心は自然と荒み、犯罪が増加し
都市機能は著しく低下します。

街の発展・再生には、何が一番大事なのかを
荒廃を経験したあの大都市が証明してくれています。

街を活力あるものにするために、最も大事なのは
小手先の経済対策などではなく、まず、自分の住む
街を地元の人の力で徹底的にきれいに掃除する高い
精神性こそがまちへの愛着を生み、まちを再生させる
‘力’になるのだと思います。

そして、この事を次の世代に生きる子供達に伝えて
いくことこそ急務で、その為には、先ず大人が
手本となる姿を見せることがとても大事ではないでしょうか?

そういった意味でも我々、プロジェクト保津川が
毎月行なっている亀岡初の市民参加型の定例清掃会
の大きな意義を感じる次第です。

来月4月は、城下町ウォークとして旧亀山城址の
周辺を清掃する予定です。
是非、この機会にご家族またはご近所のみんなで
参加して下されば嬉しく思います。

‘街の活性化は、街の清掃から’