保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

祝!保津川下り‘春の開幕’2008

2008-03-10 22:54:23 | 船頭
保津川に春の到来を告げる
「保津川下り 春の開幕・川開き」イベントが
今日10日、亀岡市保津川遊船乗船場が開催されました。

今日は朝から雨が降る生憎の空模様にもかかわらず
乗船所には、大勢の乗船客や各関係者、TV、新聞社等
のマスコミも多数詰めかけて下さり、今シーズン
の開幕を盛大に祝って下さいました。

乗船場では朝9時から神主さんによる安全祈願と
商売繁盛のお祓いが行なわれ、川の神様への挨拶
の儀が厳かな雰囲気の中、執り行われました。

儀式のあとは、恒例の開幕イベントに移ります。
演目は地元・保津保育園の園児達によるかわいらしい
和太鼓の演奏に始まり、演歌歌手による保津川舟歌の初披露、
よさこい踊りの華やかな舞と続き、今年の目玉イベントとして
「浪花のサルまわし」が演じられました。

サル廻しのテンポのいい愉快な語りと愛嬌振りまくサル
との掛け合いに、会場はほのぼのとした笑いに包まれました。

そしてトリは地元アーチストの「ワンス・モア・プリーズ」
美しい歌声と生バンドの迫力で開幕気分も最高潮へ!

出演下さった皆さん、ありがとうございました。


開幕イベントが終わると、いよいよ和太鼓を積んだ
一番船の出航です!
威勢よく打ち鳴らす和太鼓の音を川いっぱいに
響かせながら16キロ先の嵐山を目指し、
保津の急流を下って行きます。

出航時にも小雨が舞う天候となりましたが、
乗船されたみなさんの表情は明るく、
元気に手を振りながらの出航でした。


いよいよ、今年も保津川下りのシーズンが始まりました。
これからの観光シーズンを前に、私はっちんもさらに
努力研鑚を続けていく所存ですので、今年も‘保津川下り’
ならびに‘はっちんのブログ’をよろしくお願い致します。

プロ保津の第4回定例清掃会が開催。

2008-03-09 20:54:25 | プロジェクト・保津川
保津川の清流を守るため活動している
「NPO法人プロジェクト保津川」(坂本信雄・代表)
の第4回定例清掃会が本日9日(日)午前8時から
保津橋下の河川敷きで行なわれました。

3月とはいえ朝霧と霜の降りる寒い朝となった今日の保津川。
清掃会には亀岡市内外から約50名もの参加者がお越し下さり、
ゴミ袋と火バサミを手に一生懸命清掃活動をして下さいました。

また、今回も佐川急便亀岡営業所の皆さんが社をあげて
大勢参加して下さり、増水時に河原の茂みに引っ掛かった
ビニールやタイヤなどの大きなゴミを回収して下さいました。
俊敏で機動力のある佐川さんの活躍は本当に心強く感じています。

また、今回はサプライズイベントとして、子供さんと
保護者の方また女性を限定に、保津川下りの船に乗船
しての清掃活動も開催されました。

船でしか行けない係留場や対岸の川縁を流しながら、
川の上に浮いているペットボトル類のゴミや、岸から川へ
伸びる木の枝に引っ掛かっているビニールゴミを
回収して回りました。


子供達は網を手にまるで「金魚すくい」をするように
「やった~すくえた!」「あぁ~逃がしてしまった~」
などと口々に話ながら、楽しくゴミ拾いをしてくれました。
保津川の船に乗って川に漂着するゴミを拾うというリアルで
インパクトのある今日の清掃体験が、きっと彼らのこれからの
環境を意識する心に大きな影響を与えることと信じます。

一時期、世界一荒廃した街として恐れられたアメリカ合衆国
の大都市ニューヨークが今の様に再生した一番の要因は、
当時の市長が推進した徹底的な「美化運動」だったこと
に異論を挟む人はいないでしょう。
自分の街、自分の住む周辺が、汚れていれば、
そこに住む人の心は自然と荒み、犯罪が増加し
都市機能は著しく低下します。

街の発展・再生には、何が一番大事なのかを
荒廃を経験したあの大都市が証明してくれています。

街を活力あるものにするために、最も大事なのは
小手先の経済対策などではなく、まず、自分の住む
街を地元の人の力で徹底的にきれいに掃除する高い
精神性こそがまちへの愛着を生み、まちを再生させる
‘力’になるのだと思います。

そして、この事を次の世代に生きる子供達に伝えて
いくことこそ急務で、その為には、先ず大人が
手本となる姿を見せることがとても大事ではないでしょうか?

そういった意味でも我々、プロジェクト保津川が
毎月行なっている亀岡初の市民参加型の定例清掃会
の大きな意義を感じる次第です。

来月4月は、城下町ウォークとして旧亀山城址の
周辺を清掃する予定です。
是非、この機会にご家族またはご近所のみんなで
参加して下されば嬉しく思います。

‘街の活性化は、街の清掃から’


さらば!冬季船、さらばスパイダーマン!

2008-03-07 23:58:55 | 船頭
日に日に春の訪れを感じる季節。

私達、保津川下りも10日(月)には「春の川開き」
が行なわれ、いよいよ観光シーズンに突入します。

12月からお世話になっていたストーブ付きの
冬季船もあと二日でドック入りとなります。
雪が舞う寒い日や冷たい風の吹く日から
お客さんをしっかり守り抜いた保津川の暖房冬季船。
本当にお疲れさまでした。

そして船と同じく私の装いも春へと衣替えです。

冬バジョーンのスタイルとして今冬、お世話になった
「スパイダーマン」のニット帽ともお別れです。

吹雪が舞う日も、北風の強い日も私の頭部を
しっかり保温してくれた、愛すべき帽子です。

冬の船には海外のお客さんが多く乗られる傾向があります。
特にアメリカのお客さんは多く、私のスパイダーマン帽は
かなり人気があったんですよ~
船の舳先で竿を振り回したり、ジャンプしたりする
パフォーマンスを見せる度に「OH!スパイダーマン!」
と皆さん大絶賛!拍手喝采!なのです!

そんな「はっちんスパイダーマン帽」とも
あと二日でお別れの時を迎えようとしております。

今後は我々の制帽であり、俳優の酒井敏也さんが
いつも被って下さり芸能界で話題となっている
「保津川遊船オフィシャルキャップ」に変わります。

帽子が変われば、保津川の春はもうそこまで!

今年も京都観光いや、日本の観光シーンを盛り上げる為に
保津川下りは頑張ります!

スパイダーマンのように、世界中の人に愛される存在を目指して!

9日(日)は、みんなで保津川をきれいにしよう!

2008-03-06 23:59:59 | プロジェクト・保津川
3月9日(日)は毎月恒例の保津川を‘お掃除’する日。

保津川を大好きな市民が毎月第二日曜に集まり、
ワイワイ・ガヤガヤ楽しく‘お掃除’する
プロジェクト保津川主催の「定例清掃会」

今回は、20日に行なわれる船を下りながら
お掃除するイベント「春のうらら・保津峡クリーン作戦」
を前に、プレ・清掃会的な位置付けもあるので、
お掃除の後にちょっとしたサプライズも用意しようかな~
なんて思っています。

この機会に「ちょっと保津川を見に行きたいな~」
と思われている方は、お気軽に‘お掃除’に
参加してくだされば嬉しく思います。

ごみ拾いって、やり始める前は「なんかめんどくさいな~」
と思われがちですが、いったんやり始めると
なんか、夢中になってしまうですよね~

なったって、自分の働きが直ぐに結果となって
表れるので、なんともいえない満足感と達成感
があり、ほんの少し、地球の環境に自分もかかわって
いる感じがして、自尊心もくすぐられるのですよね。

子供さんも遊び感覚で、楽しく参加してくれています。

「ここにゴミ発見!」「こんな所に隠れてるよ~」

また、きれいな場所が続くと
「全然、ゴミがない!つまんない~」
なんて言いながら、まるで‘宝物さがし’を
する様な感覚で楽しくお掃除してくれいます。

でも、お掃除は楽しいことばかりではありません!
川縁に浮ぶゴミのその横で、お魚が死んで浮んでいる
シーンにもたびたび遭遇するのこともあるのです。
そうすると「お魚さん、このゴミの塊のせいで死んだや~」
悔しがり「かわいそや~」と、みんなさっきの笑顔は消えて
さみしい顔になります。

川縁のゴミを拾ったあと、水の中に魚が泳ぐ群れを
発見すると「お魚さん、喜んでるよ!」と大喜びです。

子供達はこの様な体験を経て‘いのち’の大切さを
知り、ゴミが漂流することの意味を知るのです。

その実体験こそが、これからの地球環境保全を
意識する大事な人材となり育っていく土壌が
つくられるのだと感じています。

ゴミを拾うことは、即、地球環境を守ることに
つながっている!確かな証拠でもあると思います。

地球温暖化が待ったなし!といわれるこの時代。

あなたも保津川をきれいにする‘お掃除’に参加
して‘地球にやさしい’ことしませんか?

《定例清掃会》
日時:3月9日(日)  午前8:00~9:00頃まで。
ところ:京都府亀岡市 保津川流域一帯
集合場所:保津大橋 河川敷駐車場
参加費:無料
服装:長袖、長ズボンの動きやすい服装 
   長靴もあればいいと思います。
持ち物:軍手、帽子は各自ご持参でお願いします。
    ゴミ袋、火バサミ等の清掃に必要な道具は
    事務局にて用意いたします。

詳しくはプロジェクト保津川のHPをご覧下さい。

朝は少し早いけど、爽快感は抜群!その日一日が爽やかに過ごせそう~

地域住民の力でまちの再生を!フォーラム開催。

2008-03-05 23:59:09 | プロジェクト・保津川
京都府下で地域活動を進める各種団体が一堂に会し、
交流する「地域力再生フォーラム・コラボカフェ」が
3日、京都市上京区にある「ルビノ京都堀川」で
開催され、我々プロジェクト保津川も坂本代表以下
6名が参加してきました。

このフォーラムには、地域の市民活動を支援する
ために、府が今年から実施した「地域力再生」事業の
一環で、環境や自治会活動、地元特産品などで
特長ある‘まちつくり’をすすめる約70団体、
約170名が参加。
それぞれの団体の活動を発表、紹介しながら、
地域の抱える問題について意見交換をするものでした。

また日本で第一号のセーフコミュニティモデル地区として、
WHO(世界保険機構)に認証された亀岡市篠自治会の
井内邦典自治会長が、代表者として活動の紹介をされ、
安心・安全のまちつくりと自治会活動の関連性について
パワーポントを使いながら詳しく解説されました。


第二部では、環境や子育て、伝統工芸など8つのテーマごと
テーブルにわかれ、各団体間で意見交換がおこなわれました。
それぞれが活動において抱える悩みや共通の問題点を
中心に活発な意見が出されたあと、その解決策についても
話し合われ、一時行政側と団体側の意見の相違から
白熱した議論に発展することなどもありました。
が、皆さん、この意見交換の中から、今後の活動において
大きなヒントを得られたようで、とても有意義な交流が
持てたと感じています。


最後に、各テーブルの代表者が檀上に上がり、
提出意見と議論の内容の報告会が持たれ、
私達が参加した環境系のテーブルからは、
我々プロジェクト保津川の早田和仙理事が
代表としてまとめの報告をしてくれました。
議論の要点を正確にまとめながらも、しっかり
我々の団体の宣伝も交えながら話す早田理事の
スピーチは、他のどの報告者よりも優れたもの
だった私は感じました。

今年には入り、この様な交流会に積極的に参加することで
プロジェクト保津川は「着実に知名度をあげつつある」
との強い手応えを感じています。

素晴らしいスタッフが揃っているプロジェクト保津川。
これからの活動には目を離せませんよ!

ということで、ここで少し宣伝!

プロジェクト保津川では、3月20日(祝)に
保津川下りの船を2艘貸しきって、途中、峡谷の清掃を
しながら、普段見ることのできない風景を眺めるスポット
に停船し、昼ご飯も食べられるというイベントを
企画しております。
詳しくはプロジェクト保津川HPを見てね!!

私達には「何ができるだろう…「明日のために…今」放送。

2008-03-03 09:15:57 | 船頭
「地球規模の環境問題に私達は一体何がでいるか?」
その大きな問いの答えを求めて放送される
「明日のために・・・今」が今日3日(月)午後9時から
全国TBS系で放送されます。

飽食日本のゴミ問題、世界の貧困と教育の格差、生きも
の4つの視点から、私達個人でできることは何か?
を問う。

我々も社内やNPOで、保津川の河川環境への
積極的な取り組みを推進しているので、番組内の
「ごみから見えてくる今の日本」はしっかり
参考にしたいと思います。

明日の地球のために、私たちは今、何ができるだろう?
一緒に考えて見ませんか?

ぜひ、ご覧下さい!

ちなみ、私、明日10時30分から
亀岡市東部文化センターにて
川ごみから感じる「保津川の環境について」
講演(そんな大層なものではないですが…)
させていただくことになっております。
ごみ拾いで感じた体験談を中心にお話する
予定なので、お時間の許される方は、気軽に
ご参加下さるとうれしくおもいます。

TOYOTAスペシャル「明日のために・・・今」
TBS系列・午後9時(21:00~
ナビゲータは藤原紀香、古田敦也、加藤あい、濱田岳、
中尾明慶。
「明日のために・・・今」 HP

洛西大枝の地へ『桓武天皇御母・高野新笠陵』を訪ねて・・・

2008-03-02 23:37:04 | シリーズ・京都を歩く
京都から亀岡方面へ走る洛西の京都縦貫道沓掛インター
の入口から少し北へ入った旧山陰街道(現在府道142号)
沿いに『桓武天皇御母・高野新笠陵』があります。

平安京創設者・桓武天皇はあまりにも有名ですが、
そのご母堂様・高野新笠(たかののにいがさ)の名を
知る人は京都の方でも少ないのではないかと思います。

そのことを象徴するかのように、小高い丘の円墳陵
の入口には小さく目立たない石碑が‘ぽっん’と
立っているだけ。
石碑には『桓武天皇御母・高野新笠陵』と確かに
書かれているものの、未整備な御陵は
「これがあの桓武天皇の生母の墓?」と俄かには
信じられないほどの質素さでひっそりしています。


石碑立つ入口からは、すぐに登りになり細い山道そのままの参道。
急なつづら坂の参道は、中腹まで登ると石畳の階段と手すりが
整備され、少しは登りやすくなります。

この急な坂が続く参道を数分歩くと、視界が
急に広がり御陵が見えてきます。

御陵は小さく鳥居が建つだけの質素なつくりですが、
地元の方が清掃されているのでしょうか?
ゴミ一つなく、きれいです。

年間約5000万人もの観光客を有する‘京都’の
基礎を創った桓武天皇の生母・高野新笠の御陵は
観光名所でもなくそれらの雑誌にも記載されることは
なく、その名前すら知る人は少ない。
賑やかな京都を、洛西の地にある小高い丘から
眺めながら、静かにおやすみされているのですね。

歴史書籍の山川出版社「日本史広辞典」によると、
高野新笠の父は百済の武寧王の後裔と伝えられる和乙継で、
母は土師真妹といわれています。
高野新笠は光仁天皇の側室(?)夫人で、桓武天皇と
平安京遷都の動気ともなったいわれる早良親王の母。
789年崩御。

父和史乙継は百済系渡来人の子孫で大和郷(奈良県天理市辺り)
が本貫地ですが、土師宿禰真妹が出た土師氏が
大枝(おおえ)朝臣と称し、山城国乙訓郡大枝郷(京都市西京区大枝)
を本拠地としていたので、高野新笠は晩年大枝の地で隠居して
いたので墓が西京区大枝の地にあるようです。

ちなみに、2002年の日韓ワールドカップの時、
今上天皇が‘ゆかり’発言をされ、物議をかもした
その人こそ、この高野新笠なのです。

私が訪れた時は、周辺住宅のゴミ収集日だったらしく、
『桓武天皇御母・高野新笠陵』の石碑の横が
ゴミ置き場となっていました。

今後の扱い次第では、日韓友好の象徴に
なれる可能性もある高野新笠の御陵ですが
地元住民とともに、静かにやすまれることを
望まれているのかな?と感じいった次第です。

みんなでつくろう「亀岡学」展が、本日から開催!

2008-03-01 19:05:24 | 京都情報
本日3月1日より4月30日までの2か月間にわたり
「城下町・妖怪文化・サクラ石 みんなでつくろう亀岡学」展
が亀岡市文化資料館で開催されます。

これは同館が平成元年より推進してきた市民参加型事業
の集大成として、市民・官一体となったまちづくりの
核となる「亀岡学」の確立を目指して開催されます。

会場では亀岡の歴史、産業、文化に加え、自然環境への
取り組みをしている教育機関など各種関係機関やNPO、
市民団体などが参加し、展示ブースの設置をはじめ
講演会などのイベントも開催し、2ヶ月にわたり
「亀岡学」展を盛り上げていきます。

明智光秀は今の亀岡の基礎をつくりあげた人です。

今回は保津川と亀岡の関係も中心のテーマになっており
私も参加している「NPOプロジェクト保津川」は
もちろん、桂川流域ネットワークや天若湖アートプロジェクト
実行委員会、NPO亀岡人と自然のネットワークなど
保津川(桂川)を舞台に活躍している各団体の活動紹介展示
もされていますので、是非ご覧下さい。

また、明日午後2時から、地元の劇団・土(ど)に
よる「夕鶴」の演劇も催されますので、お時間の
ある方は、本展とあわせてご覧下さるといい思います。

本展会期中は連続講座と題して、7つの講座が
毎週土日に行なわれます。

保津川関連の講座は下記のとおりです。

☆4月6日(日)14:00~15:30
 NPO法人亀岡人と自然のネットワーク
 「桂川の川辺を見つめて、アユモドキの現状、八木・亀岡から」

☆4月12日(土)14:00~15:30
 カッパ研究会「亀岡の名水」、
 天若湖アートプロジェクト「みずになったふるさと」
 上映&トーク

☆4月20日(日)14:00~15:30
 NPOプロジェクト保津川
 「保津川下り今昔物語」原田禎夫副代表
 
☆4月26日(土)13:00~16:30
 文化フォーラム「みんなでつくろう亀岡学」
 京都造形大学・桂川流域ネットワーク
 保津川の世界遺産登録をめざす会など

☆4月29日(火)14:00~15:30
 保津川の世界遺産登録をめざす会
 「保津川世界遺産登録への道」(仮)
 
亀岡はもちろんのこと、他地域の方も
是非、亀岡市文化資料館へお越しください。