創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

1Q84・Book1/Book2・村上春樹著

2009-06-25 20:28:13 | 読書
読書ノート9
Book3についていろいろな意見があるようだ。Book3はありえないと森達也は断言していた。でも、この人は続編はありえないと断言しながら、A2を撮った。Book3についてストーリーまで予想してる人もいる。私の思いは書かないで欲しいということ。もし書くなら、違う物語として書いて欲しい。1Q84・Book1/Book2は完結している。「物語の中にいったん拳銃が登場したら、それはどこかで発射されなくてはならない。それが物語というものの意味なの。拳銃は発射された。

ダブリナーズ・ジェイムズ・ジョイス・柳瀬尚紀訳

2009-06-25 20:07:20 | 読書
「ダブリナーズ」の作品は一回読んでもなんかぼんやりしていて、何が書いてあるのか分からない。二回目を読むと、霧が晴れるように分かる。それには理由があるようだ。当然私の読解力も関わることだけれど。例えば「写し」。
上司(アレイン)が部下(ファリントン)を呼んでいる。大変な剣幕だ。ファリントンは言い訳をする「シェリーさんの話ですと……」。アレインが「クロズビー氏にこの件を伝える……分かったな」と、恫喝する。後にシェリーが主任であり、事務所の名が「クロズビー・アンド・アレイン」であることが語られる。ダブリナーズを読みながら、なぜかレイモンド ・カーヴァーの作品を感じている。多分誤読だろうけど。多分。