創作日記&作品集

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輝く日の宮・丸谷才一著

2010-01-04 14:16:17 | 読書
「源氏物語」第四巻・大塚ひかり著まで読んできて、「輝日宮」の巻があるのかどうか、素人考と断った上で述べてみたいと思います。桐壺(一巻)と帚木(二巻)の間に藤壺の巻「輝日宮」が在ったとする説です。「輝く日の宮・丸谷才一著」は存在したとする小説です。なかったら書いてしまえという快挙か暴挙か……。「輝日宮」が創作されています。私はなかったと思います。帝の正妻への恋愛は書けなかった。帝と藤壺の子供は実は藤壺と源氏の不義の子供であることは後に明らかにされますが、不義の直接的な巻はなかったと私は考えます。少なくとも、輝日宮の巻名はなかった。あるとすれば藤壺ですが、桐壺、藤壺と続くのを作者は許さなかったでしょう。物書きとはそんなことにもこだわると思います。