「堕ちてゆく」・岩井志麻子著を読んでいます。最初のATMの女の中で登場した民生委員の女は川端初子として小説を引きつぎます。こうして出会い系サイトの女、同人漫画家の女へと主人公が引きつがれます。ここまで読んでの感想ですが、女たちには肉親がいない(実際にいないというのではないのですが)、他人もいない(実際にいないというのではないのですが)と感じました。いるのは自分だけ。それと、女の人にしか書けない小説だなあと思いました。男には絶対に書けない。女性のとんでもない犯罪がマスコミをにぎわす現代に一石を投じる作品であると思います。明日図書館に返却し、また借りるつもりです。