静謐な小説。小説の破綻もない。見事な短編小説。登場人物も少ない。場面は、回想が混じるが、車の中だけと言ってもいいだろう。村上作品には度々突飛な設定があったが、この作品にはない。深い現実があるだけだ。人生をじっと見つめ直す眼がある。ただ、「女のいない男たち」という副題が僕には分からなかった。「ドライブ・マイ・カー」で十分なのに。
僕はこの小説をBookLive(電子書籍ストア)で買った。良い小説は、紙で読もうと、iPadで読もうと同じである。ただ、電子書籍の方が少し高い。流通費用も、印刷代も要らないのに何でだろう。
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