「枕草子」考 2 文体について少し 2015-10-29 07:03:59 | 枕草子 →枕草子解読上・中・下からダウンロードしてお読み下さい。 ―枕草子を現代語訳しながらいろいろ考えたことです― 六段の翁丸(おきなまろ)が泪を流したことを聞いた天皇の言葉は、 「あさましう。犬なども、かかる心あるものなりけり」 「犬なども、ー」以下は「あさましう」の内容になっています。この用法は、平安時代の情意性形容詞の連用形のごく普通の用法である。以下「先導批評」と呼ぶ。→渡辺実校注。 「あきれたことだ。犬なんかも、そういう心があるものだったんだね」 難しいことは抜きに、大阪弁で 「びっくりしたな、もう。犬なんかも、そんな気持ちあるんやなあ」 簡単でした。