創作日記&作品集

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『覚えておきたい虚子の名句200』その2

2020-01-23 20:49:38 | 俳句
暇にまかせて選句してみた。
遠山に日の当たりたる枯野かな
金亀子擲つ闇の深さかな
白牡丹といふといへども紅ほのか
流れゆく大根の葉の早さかな
もの置けばそこに生まれぬ秋の陰
*大寒の埃の如く人死ぬる
万才の佇み見るは紙芝居
冬ざれや石に腰かけ我孤独
わが眉の白きに燃ゆる冬日かな
蝿叩手に持ち我に大志なし
蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな
灯をともす指の間の春の闇

大寒近く、思いがけない訃報。
若い親戚の逝去だった。
2時間少しかけて近江に行った。
道中自分の老いを思い知った。
自分の死は怖い。
後ろ姿が父に似てきたと、弟が言ったそうな。

亡き父に背中の似たり冬菫