連載小説「Q」7
ビルの谷間を十分程歩いて、地下に潜れば、大阪駅に出る。
人が固まりになって動いている。
まるで蟻の集団だ。
これでも在宅のサラリーマンが増えて、通勤客は去年より一割は減ったと言う。
環状線に乗りJR鶴橋で近鉄の鶴橋駅へ乗り換える。
ここもまだ都心へ進む通勤ラッシュは終わっていないが、鶴橋駅から出て行く電車は、ガラガラだ。
夏休みだから学生もほとんどいない。
冷房がよく効いている車内は快適だった。
彼は遠足にでも行く気分で少しずつ田んぼが増えていく車窓を眺めていた。
やがて電車がトンネルをぬけると、奈良県である。
ビルの谷間を十分程歩いて、地下に潜れば、大阪駅に出る。
人が固まりになって動いている。
まるで蟻の集団だ。
これでも在宅のサラリーマンが増えて、通勤客は去年より一割は減ったと言う。
環状線に乗りJR鶴橋で近鉄の鶴橋駅へ乗り換える。
ここもまだ都心へ進む通勤ラッシュは終わっていないが、鶴橋駅から出て行く電車は、ガラガラだ。
夏休みだから学生もほとんどいない。
冷房がよく効いている車内は快適だった。
彼は遠足にでも行く気分で少しずつ田んぼが増えていく車窓を眺めていた。
やがて電車がトンネルをぬけると、奈良県である。
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