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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.6.29 ナベルビン15クール2回目、ゾメタ55回目

2011-06-29 21:58:03 | 治療日記
 今日も朝から快晴。気温がぐんぐん上がるという予報だった。
 最寄駅で若干電車が遅れていたので、乗換駅では忙しかったが、何とか滑り込みで予定した電車に乗り換えることが出来た。その際にとても滅入る出来事があったが、その話は後日。
 予定通り病院に入ったが、自動再来受付機が長蛇の列。内科受付に移動して、中待合に入るまでは15分ほどだったが、その後診察室に入るまでには30分以上かかった。

 先週1週間の報告から。気持ち悪さはそれほど酷くなく、ナウゼリンは飲まずに済んだこと、週末あたりから傷口周辺の痛みに加え、胸部の圧痛と鈍痛、左脇の下の違和感と鈍痛が気になることをお話しする。そして、一昨日爪を痛めてしまったことも。先生がおっしゃるには、「CTやレントゲンでは判別が難しい部分もあるので、体表超音波(エコー)で客観的に何か見えるものがあるかどうか見てみましょう。」と。触診をして頂いたが、局所再発部分のしこりが大きくなっているわけでもなさそうだ。
 今日は予定通りナベルビンとゾメタ、次週は休薬。再来週に朝一番で採血、体表超音波を済ませてから診察ということになった。

 化学療法室へ移動。呼ばれるまで15分ほど待つ。いつも座る場所はすでにふさがっていた。少し待ってベッドに移動して針刺。今日は認定看護師のKさんが刺してくださったが、相変わらず痛い。「最近、看護師Sさんの姿を見ませんけれど、もしや異動ではないですよね。」と聞くと、「実は5月末で退職しました。」とのこと。癒し系の感じのいい方で、せっかく慣れたところだったのだが、ご主人の転勤で西の方にいらしたとのこと。これで、転院以来ずっといらっしゃる看護師さんはKさんとOさんだけになってしまった。Kさんは化学療法認定看護師さんなので、おそらくこのままこちらにいらっしゃるのだろうが、Oさんはもう6年目というので、いつ異動してもおかしくないらしい。やはり慣れた看護師さんが有難い。経緯も分かっておられるので、すっかりお任せして読書に興じられるのだが。「もしSさんに連絡することがあれば、どうぞよろしくお伝えください。」と言って席に戻る。5月最終週は休薬だったので、ご挨拶することも出来ずじまいで、つくづく心残りだ。

 その後30分ほどして薬が届き、点滴開始。今日はデキサート、ナベルビン、生理食塩水、ゾメタ、生理食塩水の5本。ハーセプチンが3週に1度になったので1時間半以上短くて済む。順調に終わって1時。抜針もやはり衝撃が大きかった。会計が混んでおり、自動支払機では「会計受付窓口に行ってください」と出てしまい、手間取る。
 今日の病院滞在時間は4時間半弱。これにハーセプチンが加われば滞在時間は優に6時間を超すのだから、3週に1度になってくれたのは本当に有難い。

 今日は3冊読んだ。
 1冊目は島田裕巳さんの「冠婚葬祭でモメる100の理由」(文春新書)。
 帯には「出産費用=47万円、結婚指輪代=22万7000円、葬式代=199万9000円、墓代=415万円、だから、きれいごとではすみません」とある。“第1章 冠”から“第4章 祭”まで、100の質問に著者が見開き1ページで答える形になっている。さすがに“第3章 葬”が55問あり一番質問が多い。私自身ここに一番興味があった。直葬、密葬、散骨、遺影、手元供養など等興味深く読んだ。

 2冊目は池上彰さんの「先送りできない日本―“第二の焼け跡”からの再出発」(角川oneテーマ21)。 
 帯には「緊急提言!復興 いま日本がすべきこと」とある。「“第二の焼け跡”というべき今の日本をよみがえらせるには? このところの日本は、いろいろな面で行きづまっていました。行きづまりの原因は、これまでの政治が、さまざまな課題を先送りしてきたことにあります。この震災を機に、もはや先送りは許されません。」との前書き。世界貿易事情、日本の農業問題、韓国や中国との付き合い方などなど池上さんならではのわかりやすい解説だった。
そして何より印象に残ったのは、後書きの「知的好奇心のツボをくすぐられることは快感だ」の項目で「新しい知識は、いままで曇っていた視界を少し明るくしてくれます。ニュースの言葉がはっきりと意味を持ち、色彩を放ち始め、世界がリアルに感じられてくるでしょう。脳の中であちらとこちらの知識がつながって、新しい「理解」が生まれる。それは快感なはずです。それが新しいことを知る喜びというものです。」の部分にとても納得し、息子にもこの喜びを知ってもらえれば・・・と切に思った。

 3冊目は戸田忠雄さんの「教えるな!できる子に育てる5つの極意」(NHK出版新書)。
 「うるさく言わないと勉強しない、やる気が持続しない子どもの学ぶ意欲を引き出すには?この永遠の課題に教職50年のプロが豊富な事例や具体的な学習法を交えて効果的な働きかけのコツを伝授。教え過ぎず、甘やかさず、押し付けず、見捨てないのが自ら学び良く働く人材育成の鉄則。わが子の学力だけでなく、生き抜く力を伸ばしたい親や、現場の教師は必読の書」とのことで手に取った。ごもっとも、な極意ばかりであるし、頭では分かっているのだが、それが実践できないところが問題なダメ親であるか、実践できない極意に問題があるのか、この辺りは微妙であることを再認識。

 さて、会計を済ませて外に出ると、クラクラとして溶けそうな暑さ。病院内ではカーディガンを羽織っていたけれど、とてもではなかった。こんな中で、今日も職場ではエアコンは動いていなかったのだろうか、とふと不安になる。

 食事をして買い物をして、さて帰宅しようとすると自宅から電話。何かと思えば、今日は塾の日なのになぜか自宅にいる息子が「学校で誰かがエアコンの設定温度をいじって18度にしてしまい、28度設定に戻せなかった。吹き出し口の近くにいて冷やされて具合が悪くなったので今日は行けない。」とのこと。塾に本人からも謝りと欠席の連絡をさせたのち、こちらからもフォローの連絡を入れた。
 でも夕食はぺろりとたいらげ、今は野球観戦中。来週早々の実力テストを控えつつ、相変わらずな大物である。

コメント
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