ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.6.3 やっと晴れて・・・

2011-06-03 20:13:32 | 日記
 昨日までは4月中旬並みの肌寒く雨の日が続いていたが、ようやく晴れ間が出て、今日はいきなり夏日だという予報だったが、風もあり、爽やかな一日になった。朝は久しぶりに洗濯物を外に干して、出勤した。紫外線が眩しく日傘は必携だ。

 それにしても今回のお腹の気持ち悪さはいつにも増して辛い。気持ち悪さは、強い吐き気のようにガーッとせり上がってくる、というよりも、もう少し下の、胃から下腹までがかき混ぜられる感じが延々と続いている。横になってもどういう向きになっても、さっぱり駄目だ。これまでと変わったことと言えば、ハーセプチンが3倍量になったこと。このためか。
 そもそも、再発治療でエンドレスに使うハーセプチンは毎週投与ということになっていたけれど、再発防止のために術後の補助療法として使うハーセプチンは、一度に3週分を投与するのだから、3倍量が過度に多い、というわけでは決してない。だんだん身体が慣れてくれればよいのだけれど・・・。

 1日遅れで始まった息子の中間試験も今日で無事終了。結果はさておき、まずはホッと一息だ。ゴールデンウィーク明けに、今年もひとまず花粉症とはおさらば、と薬を飲むのを止めていたのだが、試験前くらいからまた鼻づまりが酷くなり、1週間分残していた飲み薬を再開してなんとか落ち着いていた。今日は通院するように言ってあったが、帰宅するとお昼寝中。もう大丈夫だそうだが・・・。

 何とかかんとか今週も勤務終了。明日は午後から息子のホームステイの説明会、夕方は塾の個人面談とダブルヘッダーだ。それでも土日は貴重な梅雨の晴れ間、というので気分的にとてもありがたい。我ながら単純なお天気猫なのだけれど・・・。

 さて、以前にも一度ご紹介させて頂いたことがあるが、朝日新聞・静岡版で渡辺亨先生が連載を続けておられる「がん内科医の独り言」の最新号を転載させて頂く。

 私はお風呂が大好きだ。もちろん温泉も。でも、ふと旅先の大浴場脱衣室の浴用禁忌を見た時に、気分が萎えることがある。もちろん、私は迷ったうえで、しっかり入浴してきているのだけれど。だが、そんな心配は無用!という元気になる今回の話題だ。

※  ※  ※(転載開始)

がんと生活(2) 温泉「禁止」は根拠なし(2011年06月03日)

 温泉につかって疲れを癒やすことは、実に気持ちのいいものです。抗がん剤治療を受けている患者さんにも「たまには気分転換に温泉にでも行ってリラックスしてきたらどうですか」と勧めることがあります。ところが「温泉に行ったのですが、がん患者は入浴禁止と書いてあり、入らずに帰って来ました」という患者さんがいたのです。
 私もその後、県外のこの温泉に行った時に確認し、確かに脱衣室の「成分、禁忌症、適応症および入浴上の注意」の浴用の禁忌症の欄に、悪性腫瘍(しゅよう)(癌(がん)および肉腫等)と書いてありました。このように書いてあれば、物事をまじめに受けとる人は入浴しないで帰ってくるでしょう。
 ここで言う禁忌症とは、温泉に入ってはいけない病気という意味ですが、がん患者が温泉に入ってはいけないという話、どこに根拠があるのでしょうか。調べてみました。
 温泉法の第18条に「温泉を公共の浴用または飲用に供する者は、施設内の見やすい場所に、環境省令で定めるところにより、次に掲げる事項を掲示しなければならない。1温泉の成分、2禁忌症、3入浴または飲用上の注意」とあります。しかし、禁忌症はどのように決められたかについてはどこにも書いてありません。医学的にも調べてみましたが、説得力のある説明は見つかりませんでした。
 そこで禁忌症の根拠を浜松市役所に確認したところ、「温泉の脱衣室にある表示については、環境省の局長通知(昭和58年ぐらいでとても古いもの)に基づいているようです。意味合いは単純に『具合が悪くなるかもしれないから』というレベルのようです。通知が発せられた時代は、がん患者さんへの配慮などはまったく考えられていなかったからではないでしょうか」ということでした。
 がん患者が温泉に入ってはいけないという話は、根も葉もない、いわば都市伝説みたいなもの。気にしないで、普通の生活をしましょう。(浜松オンコロジーセンター・渡辺亨)

(転載終了)※  ※  ※

 そう、何よりも続けるべきは治療をしながらの普通の生活だ。
 もし、ちょっとでも具合が悪くなった時にはこちらは責任持てませんよ、というレベルのことで楽しみを諦めてはあまりにもったいない。ただでさえ、気がつけばいろいろセーブしがちな抗がん剤治療中の日々。だからこそ、今日も明日も明後日も、とりあえず温泉に行く予定はないにしても、貪欲に普通の生活を続けたい。
コメント (2)
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