ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.12.25 耳掃除の話

2012-12-25 20:14:14 | 日記
 今年も余すところ数日というのに、いまだ大掃除のとっかかりもままならない我が家。まぁ、28日までは仕事なので、致し方ないと諦めムードである。
 さて、お掃除話から転じて、耳掃除の話題である。

 小さい頃から息子は耳掃除をしてもらのが好きだった。
 ご多分にもれず、大のくすぐったがり屋だから、ちょっと触るとウキャウキャ笑って、耳かきを持っているのに危ないことこの上ない。なんとかじっとさせようとあれこれ試したところ、私が即興の歌「お耳の掃除は気持ちいい~♪」を歌ってやると(夫には、あんな変な歌は聞いたことがないと言われる。これまた失礼な。こっちは必死だったのに!)いつの間にかとろんと恍惚の表情になって、じっと耳の中をいじられ、そのままうとうと眠ってしまうほどだった。

 さすがに大きくなってからは、自分でお風呂上がりに綿棒で手入れしているが、どのくらい綺麗にできているものやら。それでも自分で耳かきを使うのは怖いらしい。
 先日、久しぶりに「どうも凄くデッカイのがありそう、自分ではわからないから見てくれない?」と言ってきた。手が離せなかったので「あとでね。」と言ったが、待ちきれなかった模様で「ちょっと手で触ったら凄いのが出てきた。」とわざわざ見せに来た(別にそんなに律儀にお見せ頂かなくとも結構なのですが・・・)。
 そして「まだ残っているかもしれないから確認してほしい。」と言う。「わかった。」と言うと、いきなり小学校低学年当時までやっていた姿勢(私の膝枕)を取ってきた。
 な、なんという重さと大きさ!私の腿から体が思いっきりはみ出している。思わずバランスを崩してのけぞりそうになってしまった。こんな巨大な生き物を、僅か17年近く前に私が産んだとは!

 両耳を耳かきと綿棒で綺麗にしてあげたが、「やっぱりお耳の掃除は気持ちいいな~」と満足そうだった。
 いやはや、高校2年男子を膝枕して耳掃除をする機会があるとはゆめゆめ思わなかった。隣で夫が呆れて見ていた。びっくりしたけれど、懐かしい想いが蘇り、なんとなく気持ちが暖かくなった。

 それにしても、あれほど大きな耳垢がへばりついていたのでは、授業中大事なことも聞き漏らしていたのでは・・・と思うほど。
 あの耳掃除で気分もすっきりして、これからはちゃんと自分でお勉強してくれるなら、良いのだけれど。

 今日、夫は年休消化のために1日休暇。まさか見張りがいるとは思わなかった息子は、予定より長時間塾に籠っていたようだ。私は昨日の夜から、葛根湯に変えて市販の総合感冒薬を飲んでマスクをして出勤したが、咳がだんだん酷くなり、鼻水もだるさも加わる。これは帰りにクリニックだな、ととりあえず頑張って仕事をこなす。今日から大学も冬季休業のため、いきなり学生の姿がまばらで構内はいかにも寒々しい。

 帰宅途中、6時までのクリニックに滑り込む。15分ほど待って診察室へ入る。先生に「先日は(心筋梗塞で倒れたとのこと)大変だったそうで・・・」というと「本当に大変だった。今度ゆっくり写真つきで説明してあげる。」とおっしゃる。お話ししたそうであった。
 診断は気管支炎。空咳が出ているうちは水分が足りない証拠、一日に2ℓを目指してたっぷり暖かい飲み物を飲み、痰を出すように、とのこと。職場の暖房の設定温度が20度だというと、びっくりしておられた。
 一晩中電気毛布の上で寝るのは脱水になるし、だるくなるので避けた方がよいとのアドヴァイスも頂いた。
 気管支炎、アレルギー、抗生物質等4種類の薬を1週間分処方して頂き、「どうぞ良いお年を。」とクリニックを後にした。

 夫が夕食の準備もしておいてくれた。帰宅後、食事が出来ている有難さよ。今日は早く入浴して休みたい。
コメント
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