ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.8.24 夏休み3日目、再会を約束して、解散

2014-08-24 22:41:34 | 
 昨夜は、日中に沢山歩いて、太陽に当たって疲労困憊していたこともあり、早めにベッドに入ったのだが、息子が消灯後も延々と話しかけてきて、ひたすら聞き役に徹する。さすがに日付が変わる頃、もう寝かして・・・とダウン。

 最終日。今日は特に予定があるわけではないし、昨日の疲れもあるだろうからと少し寝坊。息子と交替で恒例の浴槽足湯を済ませてから、和食の朝食会場へ向かった。
 ゆっくりと朝食を済ませた後は、ホテルから徒歩圏内の御所へ。玉砂利に足を取られて歩き辛いけれど、蝉の声と木々の緑で、子どもの頃の夏休みにタイムスリップしたような気分になる。
 更に、建物が美しいから、と息子が隣接した大学のキャンパスにも足を伸ばすという。小一時間歩いただけで、のどがカラカラ。お嬢ちゃんはかなり疲れた様子。坊ちゃんが京大を見てみたいということだったが、徒歩で往復するのは厳しいので、次の目的地の帰路に、車窓からキャンパスを一巡出来るように回ってもらうことにする。

 ホテルに戻り、チェックアウトして荷物を預ける。その後、タクシーで平安神宮に向かい、そこでお参り。ここは30数年前、従兄が結婚式を挙げたところだ。実にそれ以来である。
 息子が手水のやり方を説明して、2人がそれに続く。神様になったたぁさんがここにいるのよ、ということで4人揃って二礼二拍手一礼。
 参拝を終え、再びタクシーに乗り込み、広大な京大キャンパスを巡ってもらう。文学部、附属病院、山中先生の研究室はあちらの方・・・などなど、運転手さんもサービスしてくれる。いやはや、本当に何と広いのだろう、と目を見張る。
 そして、息子の下宿の近くのラーメン屋さん前で降りる。この辺りで一番美味しいという。12時の開店2分前に到着すると、既にお客様が並んでいるのだから本当なのだろう。

 さすが大学生男子のお薦めだけあって、ボリュームが半端ではない。ミニセットというのがあって、お嬢ちゃんと私はそれにしたのだが、それでも一人前のラーメンに、普通の4個分はある巨大なから揚げ、サラダかご飯、アイスクリームまで付くという。息子と坊ちゃんは中セット。これはから揚げが倍で、ご飯の量もたっぷり。
 朝も遅かったし、とてもではないが食べきれず、息子に助けてもらう。お嬢ちゃんもさすがに、ラーメンとサラダとデザートだけでギブアップ。坊ちゃんは黙々と完食していた。お見事である。息子によれば、スープがなくなれば7時でも閉めてしまうので、夜は危険とのこと。外には延々と列が出来ていて、大人気のようだった。美味しかったのだけれど、いかんせん私には量が多くて、残念。

 そうこうしているうちに、ポツポツと雨が降り出す。息子が徒歩で下宿に戻って、自転車に乗って傘を持ってきてくれて、陰陽師の清明神社をお参り。息子の下宿まではほんのちょっとなので、そこまで歩いて下宿を外から見てもらい、次に、午後のひと時を過ごす為、いつも立ち寄る和菓子屋さんへ向かう。ここでは手作り和菓子を目の前で実演してくれて、お抹茶と一緒に頂くというものだ。たぁさんのご主人も行ってみたいということで、ここで合流する。
 いつもは、カウンターに座るまでかなりの時間待たされるのだが、今回はラッキーにも5人揃ってすんなりと座ることが出来、顔馴染みの職人さんに作って頂く。
 今日は「秋桜」と桔梗をイメージした「初秋」の2種類。いつもながらの素晴らしいパフォーマンスを前に、初めて見る3人は目を見張っている。食べてしまうのがもったいないほど美しい出来立ての和菓子に、美味しいお抹茶を頂き、皆満足してくださった模様。たぁさんのご主人にこの3日間の出来事を報告して、あっという間に時間が経過。
 
 そして息子は自転車で、私たち4人はタクシーでホテルに向かい、預けた荷物を受け取り、先に到着した私たちは息子が到着するまで小休憩。ここで、この3日間、エスコート役を務めてくれた息子とはお別れだ。私たち4人は、息子の見送りを受けて、再びタクシーで駅に向かった。 
 早めに駅に到着出来たのでお土産を買う時間はたっぷり。ここで、名残惜しいが解散。私は上りの新幹線、たぁさんご一家は下りの新幹線で、それぞれ普段の生活が待つところに帰っていく。

 愉しんでもらえただろうか。今、私が出来ることは全てやらせて頂いたと思う。そして、息子にも随分助けてもらった。坊ちゃんとお嬢ちゃん2人とはガッチリ握手をして、「遠くまで来てくれてありがとう。会えて良かった、応援しているからね。また会いましょう。」と言ってきた。
 たぁさんが一緒に来ることは叶わなかったけれど、こうしてお互いの子どもたち3人が会うことが出来て、家族が繋がったこと、本当に良かったな、と思う。そして、この度の間中、ずっと彼女が傍にいて見守っていてくれた、と信じている。

 夕方の新幹線に乗り込む。2時間はあっという間。途中、私鉄乗換駅まで夫が迎えに来てくれて、夕食を摂りながら帰宅した。

 私より1時間ほど後の新幹線に乗った3人も先ほど無事、帰宅されたという連絡が入った。
 約束を果たす事が出来て、ほっとした。暑かったり、雨が降ったりとお天気はクルクルと猫の目のように変わったけれど、誰も体調を崩す事もなく、無事に帰宅することが出来て、本当に良かった、としみじみ思う。

 明日からまた新しい1週間が始まる。
コメント (5)
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