昨夜の夜更かしで、さすがに今朝は起きられず。一応セットした筈の目覚ましが実はONになっておらず、いつもと同じ時間に目覚めた後、しつこく二度寝したらしく夫に起こされる始末。
青空の広がる良いお天気だ。夫は以前から「自分だけ竹林に行っていない・・・」と、写真を見ながらぶつぶつ言っていた。私は、といえば昨年の6月と8月に散策したばかり。またあの混雑した場所に行くのもなぁ・・・と思っていたのだが、息子のステージが午後どころか夕方だという連絡が入り、夫のリクエストに付き合うことにした。
恒例の浴槽足湯も出来ずに、身支度を整えホテルを出発。駅ナカでモーニングセットを頂く。息子は集合時間が昼とのことで、下宿を出発したとの連絡が入る。そのままJRで嵯峨嵐山へ移動。そうだ、京都、行こう!とトロッコ電車に乗ってから早くも3年半が経った。あの頃は、まさか鉄男の息子がこの街の学生になるとはゆめゆめ思っていなかったのだが・・・。
目指すは竹林の小径であるが、それにしても観光客の多いことよ。それも東南アジアの観光客で溢れ返っている。暑い中、ついつい人力車に乗ってしまいたい衝動に駆られるが、ぐっと堪えてのんびり歩き始める。竹林を愛でるには雨上がりの朝が一番良いのではないかと思うのだが、今日は夏の様な陽射し。日傘を差していても、ちょっと歩くとぐったりしてくる。前回もお参りした黒木鳥居の野宮神社参拝を起点として、ほんの触りだけ、竹林散策。人だらけでなかなか写真撮影もままならない。とりあえず夫の気が済んだということで、早々に切り上げる。毎日どれだけの観光客が訪れているものだろう。
お寺を参拝するのはパスすることにして、とりあえず天龍寺周辺をぐるっと一回りして雰囲気だけ味わう。まだ遅い朝食を摂ってから1時間半ほどしか経過していないのに、早くも夫はランチが気になる気配。これまた3度目、恒例ともなった漬物寿司を頂くことにする。さっぱりとしたお漬物の塩味と酢飯の酸味が爽やかにマッチして、いつもながら美味、疲れがとれる味である。
この後は名物の嵯峨野コロッケを食べ歩きするのがパターンなのだが、嵐電嵐山駅を見学しているうちに夫が和菓子を両手に買い込んでいる。甘い物を頂いてしまったため、私はコロッケまでお腹が回らず、夫だけ味わってもらって渡月橋を渡る。陽射しに煌めく川面では遊覧船や屋形船が行き来しており、背に頂く山の緑はますます濃い。前々回訪れた6月下旬はかなり蒸し暑かったし、前回8月下旬は言うべきにも非ず、ちょっと歩くとすぐに汗が噴き出して、ぐったりするほど身体に堪える暑さだったが、今回はそれに比べれば散策に良い気候である。そのまま歩いて、私鉄の嵐山駅に向かった。
水分補給して、私鉄に乗ること小一時間。息子が通う新キャンパスの最寄駅に到着する。嵐山から思いのほか近く、まだ早すぎるということで、駅ナカでお茶をして時間調整。読みかけの文庫を読み終えてしまう。
夫は昨日もここを訪れているので、あれこれ案内してくれる。10分ほど歩いて、どこにも“門”がない開かれた新しいキャンパスに到着する。今日は新キャンパス開設記念の、地元と大学のジョイントイベント開催中である。
写真やHPでなんとなく概略は見ていたが、なんとも贅沢な広々とした敷地に真新しい建物が並ぶ。数々のプロジェクト展示や体験ブース等が軒を連ねる中、学部棟の見学開始である。どの教室も真新しく、まだペンキの匂いが鼻をつく。ラウンジやコンコースもどこもゆったりとしたスペース。天井も高く、開放的でどこも圧迫感がない。そこかしこにソファやベンチが設置されており、何とも羨ましい造りだ。
グランドホールでは元総理等によるシンポジウムが開かれていた。
保護者であると同時についつい大学職員としての目で見てしまう。もちろん四半世紀前に建設した、私が勤務する大学と比べるのは無理な話だが、いやはや本当に羨ましい限りだ。図書館はまだ書庫が一杯にはなっていない様子だが、息子はこの場所にどれだけ通ってくれることやら。これほどの恵まれた設備をどれだけ活用してくれるのか・・・なんとももどかしい思いだ。
大学時代というのは、お金はないけれど、自分の為の時間を実に贅沢に使うことの出来る最後の季節だろう。それに早く気づいてくれるとよいのだけれど、とあれこれ思いを巡らせながらあちこちを見学して歩く。広い建物内をあれこれ歩き回るとさすがに草臥れて腰痛になってくる。
息子の出番は、公園前の特設ステージで市の少年少女合唱団、大学の男声合唱団とともにトリを飾る模様。これを聴きに来たのだから、と少し早めに芝生に腰を下ろし、出番を待つ。
大学の合唱団はそれぞれ1曲ずつのお披露目だったが、男声合唱団はいつもの白いジャケットに黒いズボン、赤いネクタイの正装。息子の混声合唱団はお揃いの黄色いTシャツに、ボトムはそれぞれの私服というラフなステージだった。曲目は、先週の“母の日コンサート”で歌った曲の中からだという「ありがとう」。
最後は、ピンクのTシャツと白い帽子の少年少女合唱団と3団合同で「翼をください」を大合唱してフィナーレ。イベントの閉会宣言では、1万人以上の来場者があったという報告があった。
キャンパス内ではいわゆる生協食堂カフェテリアに加え、コンビニ、レストラン、カフェ、グリル等の店舗が今日は特別営業中。レストランでお茶をしながら、今日は打ち上げも何もないから一緒に夕飯を摂れるという息子を待って、合流。
来た時の私鉄とは別のJR最寄駅も案内してもらいながら、特急が停車する一つ先の駅までゆるゆると歩き、市役所やら駅前商店街やら、時折息子が歩いているという通学路を見せてもらった。
そして、再び京都まで戻ってきた。夕食は昨日食べ損ねたリベンジということでラーメン店に入ったが、どれも美味で満足。カフェでお茶をした後、同じ市バスに乗って息子は一足先に降車、私たちは駅で降り、ホテルまで帰ってきた。
明日、息子は一限から授業。私たちは今晩もう1泊して、帰京の予定だ。
青空の広がる良いお天気だ。夫は以前から「自分だけ竹林に行っていない・・・」と、写真を見ながらぶつぶつ言っていた。私は、といえば昨年の6月と8月に散策したばかり。またあの混雑した場所に行くのもなぁ・・・と思っていたのだが、息子のステージが午後どころか夕方だという連絡が入り、夫のリクエストに付き合うことにした。
恒例の浴槽足湯も出来ずに、身支度を整えホテルを出発。駅ナカでモーニングセットを頂く。息子は集合時間が昼とのことで、下宿を出発したとの連絡が入る。そのままJRで嵯峨嵐山へ移動。そうだ、京都、行こう!とトロッコ電車に乗ってから早くも3年半が経った。あの頃は、まさか鉄男の息子がこの街の学生になるとはゆめゆめ思っていなかったのだが・・・。
目指すは竹林の小径であるが、それにしても観光客の多いことよ。それも東南アジアの観光客で溢れ返っている。暑い中、ついつい人力車に乗ってしまいたい衝動に駆られるが、ぐっと堪えてのんびり歩き始める。竹林を愛でるには雨上がりの朝が一番良いのではないかと思うのだが、今日は夏の様な陽射し。日傘を差していても、ちょっと歩くとぐったりしてくる。前回もお参りした黒木鳥居の野宮神社参拝を起点として、ほんの触りだけ、竹林散策。人だらけでなかなか写真撮影もままならない。とりあえず夫の気が済んだということで、早々に切り上げる。毎日どれだけの観光客が訪れているものだろう。
お寺を参拝するのはパスすることにして、とりあえず天龍寺周辺をぐるっと一回りして雰囲気だけ味わう。まだ遅い朝食を摂ってから1時間半ほどしか経過していないのに、早くも夫はランチが気になる気配。これまた3度目、恒例ともなった漬物寿司を頂くことにする。さっぱりとしたお漬物の塩味と酢飯の酸味が爽やかにマッチして、いつもながら美味、疲れがとれる味である。
この後は名物の嵯峨野コロッケを食べ歩きするのがパターンなのだが、嵐電嵐山駅を見学しているうちに夫が和菓子を両手に買い込んでいる。甘い物を頂いてしまったため、私はコロッケまでお腹が回らず、夫だけ味わってもらって渡月橋を渡る。陽射しに煌めく川面では遊覧船や屋形船が行き来しており、背に頂く山の緑はますます濃い。前々回訪れた6月下旬はかなり蒸し暑かったし、前回8月下旬は言うべきにも非ず、ちょっと歩くとすぐに汗が噴き出して、ぐったりするほど身体に堪える暑さだったが、今回はそれに比べれば散策に良い気候である。そのまま歩いて、私鉄の嵐山駅に向かった。
水分補給して、私鉄に乗ること小一時間。息子が通う新キャンパスの最寄駅に到着する。嵐山から思いのほか近く、まだ早すぎるということで、駅ナカでお茶をして時間調整。読みかけの文庫を読み終えてしまう。
夫は昨日もここを訪れているので、あれこれ案内してくれる。10分ほど歩いて、どこにも“門”がない開かれた新しいキャンパスに到着する。今日は新キャンパス開設記念の、地元と大学のジョイントイベント開催中である。
写真やHPでなんとなく概略は見ていたが、なんとも贅沢な広々とした敷地に真新しい建物が並ぶ。数々のプロジェクト展示や体験ブース等が軒を連ねる中、学部棟の見学開始である。どの教室も真新しく、まだペンキの匂いが鼻をつく。ラウンジやコンコースもどこもゆったりとしたスペース。天井も高く、開放的でどこも圧迫感がない。そこかしこにソファやベンチが設置されており、何とも羨ましい造りだ。
グランドホールでは元総理等によるシンポジウムが開かれていた。
保護者であると同時についつい大学職員としての目で見てしまう。もちろん四半世紀前に建設した、私が勤務する大学と比べるのは無理な話だが、いやはや本当に羨ましい限りだ。図書館はまだ書庫が一杯にはなっていない様子だが、息子はこの場所にどれだけ通ってくれることやら。これほどの恵まれた設備をどれだけ活用してくれるのか・・・なんとももどかしい思いだ。
大学時代というのは、お金はないけれど、自分の為の時間を実に贅沢に使うことの出来る最後の季節だろう。それに早く気づいてくれるとよいのだけれど、とあれこれ思いを巡らせながらあちこちを見学して歩く。広い建物内をあれこれ歩き回るとさすがに草臥れて腰痛になってくる。
息子の出番は、公園前の特設ステージで市の少年少女合唱団、大学の男声合唱団とともにトリを飾る模様。これを聴きに来たのだから、と少し早めに芝生に腰を下ろし、出番を待つ。
大学の合唱団はそれぞれ1曲ずつのお披露目だったが、男声合唱団はいつもの白いジャケットに黒いズボン、赤いネクタイの正装。息子の混声合唱団はお揃いの黄色いTシャツに、ボトムはそれぞれの私服というラフなステージだった。曲目は、先週の“母の日コンサート”で歌った曲の中からだという「ありがとう」。
最後は、ピンクのTシャツと白い帽子の少年少女合唱団と3団合同で「翼をください」を大合唱してフィナーレ。イベントの閉会宣言では、1万人以上の来場者があったという報告があった。
キャンパス内ではいわゆる生協食堂カフェテリアに加え、コンビニ、レストラン、カフェ、グリル等の店舗が今日は特別営業中。レストランでお茶をしながら、今日は打ち上げも何もないから一緒に夕飯を摂れるという息子を待って、合流。
来た時の私鉄とは別のJR最寄駅も案内してもらいながら、特急が停車する一つ先の駅までゆるゆると歩き、市役所やら駅前商店街やら、時折息子が歩いているという通学路を見せてもらった。
そして、再び京都まで戻ってきた。夕食は昨日食べ損ねたリベンジということでラーメン店に入ったが、どれも美味で満足。カフェでお茶をした後、同じ市バスに乗って息子は一足先に降車、私たちは駅で降り、ホテルまで帰ってきた。
明日、息子は一限から授業。私たちは今晩もう1泊して、帰京の予定だ。