週明け月曜日。9時半から別棟で会議、職場に戻ってからは11時から定例会議。2つの会議の合間に電話対応と、ドタバタした午前中を過ごし、午後から休暇を取った。
先週水曜日の通常治療に続き、脳のMRI検査で珍しく月曜日午後からの通院である。
昼過ぎなので、電車は空いている。検査の時間まで余裕があるので、とりあえず病院最寄駅まで行って、遅いランチを摂ることに。
今日のお伴は、恩田陸さんの「私と踊って」(新潮文庫)。“ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで彩り豊かに味わい異なる19編の万華鏡”という裏表紙のとおり、どれもこれも恐ろしくも不思議に面白い。中でも特に「二人でお茶を」が一番印象に残った。
検査開始15分前には受付を済ませるように、とのことだったので、それより10分ほど早く到着する。大きな地震があった時は病院に向かって歩いていたため、全く気付かずだったが、お友達から大丈夫ですか、とLINEが入り、夫や近県に住んでいる義妹にメールして安否確認。(震源地お近くにお住まいの皆様、大丈夫だったでしょうか。かなり揺れたようですが・・・。)
自動再来受付を終え、地下の放射線受付へ。お手洗を済ませ、MRI待合室に行くと、ほどなくして更衣室に案内される。検査着に着替え、再び待っていると名前を呼ばれ、部屋へ案内される。ポートが入っていることなど自己申告した後、金属探知機でチェック。前回同様ポップなオレンジ色の耳栓を頂く。慣れた感じで両耳に詰めて台に横になる。今日は造影剤なしなので、食事も済ませ、身軽なことこの上ない。上から鳥籠のようなお面で軽く固定される。
目を閉じてリラックス。前回同様太鼓のバチの掛け合いのような剽軽な音、ブザー音や工事音等かなりの騒音が延々と続くが、前回は夕方で空腹だったことを想えば、お腹は満ち足りているし、注射で痛い思いをすることもない。目を瞑っているとなんとなくウトウトしてしまう。図々しくなったものだ、と思うが、ずっと動けないこともそれほどストレスに感じないまま、30分近く経過。順調に終了した。部屋から出て着替えを済ませる。
放射線科受付に寄り、今度は3階の神経内科へ。さすがに夕方最後の時間なので、待合椅子も閑散としている。電光掲示板ではお隣の神経外科は「診察終了」と出ている。
本を読みながら小一時間待つと、中待合へどうぞ、の番号が点いた。待っている間、念のため血圧測定。113-68、脈拍は87。今回のように当日検査ですぐに読影して頂き、結果説明というのは本当にウルトラC(腫瘍内科の主治医の弁)だそうだ。本当にそう思う。休暇を取ってくるのだから(何回も、では気の毒)、という有難いご配慮である。
まずは20日間近く、起床後と就寝前に測定した血圧管理手帳をご覧頂く。110前後なら全く問題ありませんね、と言われる。
PC画面には自分の脳の輪切り画像が一杯、で医療ドラマの主人公になった気分である。4分割した画像をそれぞれ説明してくださる。53歳という年齢ゆえ、20代の時から比べれば縮みがあり、隙間があるのはやむなしであり(若年性アルツハイマーではなかった)、白いポツポツも経年変化であるとのこと。
「お酒を飲みますか」と問われ、「一切飲みません」と答えたところ、「やはり年齢からくるものですね」だそうだ。脳幹部、小脳部分にも特に異常はなし。言葉が出なくなったという症状はこの辺り、右の視野が欠けたという症状は左脳のこの辺りに問題があると考えられるが、どちらも問題がない。梗塞や腫瘍も見当たらないので、これらの症状が起こった証拠は見つからないとおっしゃる。
続いて、前回、血管の様子を見てみないと判断が出来ないと仰られたことについて、頚部から脳に連なる血管画像も見せて頂く。血管の分かれ目になる辺りが詰まりやすいが、そこもきちんと映っているので、血栓が飛んだということも考えらないという。
また、言語と視野の両方に障害が出るとなると、首から頭への血管でそれらの部分が繋がっている筈だが、それについても問題ないとのこと。実際には、ここの血管が繋がっているケースが1割ないし2割の人に見られるという。決して珍しいことではないそうだ。
結論として、TIA(一過性脳虚血発作)というよりも疲労と偏頭痛の発作だったのではないかとのこと、あまり心配しなくてOKだそうだ。若い時から頭痛持ちだったこともあり、偏頭痛にはよく分からないことも多いが、こうした視野のみの障害が出ることが多いという。
ただ、白いポツポツ(血流の悪い部分)があるのは事実だし、年齢により変化することも考えられるので、時々は朝食前に血圧を測りましょう。それ以外は気にしないでよいでしょう、と言って頂いた。
この20日間ですっかり習慣になったので、手帳がある限りは続けます、とお答えする。
「良かったですね」と言って頂き、「本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。しかし、ならば、バイアスピリンを飲まなくて良いかといえば、まあ、飲んでおいた方がよいようなので、暫く様子見、である。
これで、とりあえず腫瘍内科の治療に専念できることになり、ほっと胸をなでおろした。
そして、1階に降りて会計を待つ。あと少し遅くなったら救急外来での支払になるところ、なんとか滑り込みで窓口支払が出来た。今日は8,000円弱のお支払い。
外は薄曇り。夫に報告メールをすると、残業で少し遅くなるというので、なんとか私の方が早く帰宅出来そうだった。昨日も夕食当番、今日も引き続き、では申し訳ないと思っていたので、良かった。
というわけで、本日は薬局にも寄らず、病院の滞在時間は2時間強。
帰りは通勤時間帯に引っかかってしまったが、ラッキーにも席を確保することが出来て、読書も進んだ。明日から4日間は普通に勤務である。
先週水曜日の通常治療に続き、脳のMRI検査で珍しく月曜日午後からの通院である。
昼過ぎなので、電車は空いている。検査の時間まで余裕があるので、とりあえず病院最寄駅まで行って、遅いランチを摂ることに。
今日のお伴は、恩田陸さんの「私と踊って」(新潮文庫)。“ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで彩り豊かに味わい異なる19編の万華鏡”という裏表紙のとおり、どれもこれも恐ろしくも不思議に面白い。中でも特に「二人でお茶を」が一番印象に残った。
検査開始15分前には受付を済ませるように、とのことだったので、それより10分ほど早く到着する。大きな地震があった時は病院に向かって歩いていたため、全く気付かずだったが、お友達から大丈夫ですか、とLINEが入り、夫や近県に住んでいる義妹にメールして安否確認。(震源地お近くにお住まいの皆様、大丈夫だったでしょうか。かなり揺れたようですが・・・。)
自動再来受付を終え、地下の放射線受付へ。お手洗を済ませ、MRI待合室に行くと、ほどなくして更衣室に案内される。検査着に着替え、再び待っていると名前を呼ばれ、部屋へ案内される。ポートが入っていることなど自己申告した後、金属探知機でチェック。前回同様ポップなオレンジ色の耳栓を頂く。慣れた感じで両耳に詰めて台に横になる。今日は造影剤なしなので、食事も済ませ、身軽なことこの上ない。上から鳥籠のようなお面で軽く固定される。
目を閉じてリラックス。前回同様太鼓のバチの掛け合いのような剽軽な音、ブザー音や工事音等かなりの騒音が延々と続くが、前回は夕方で空腹だったことを想えば、お腹は満ち足りているし、注射で痛い思いをすることもない。目を瞑っているとなんとなくウトウトしてしまう。図々しくなったものだ、と思うが、ずっと動けないこともそれほどストレスに感じないまま、30分近く経過。順調に終了した。部屋から出て着替えを済ませる。
放射線科受付に寄り、今度は3階の神経内科へ。さすがに夕方最後の時間なので、待合椅子も閑散としている。電光掲示板ではお隣の神経外科は「診察終了」と出ている。
本を読みながら小一時間待つと、中待合へどうぞ、の番号が点いた。待っている間、念のため血圧測定。113-68、脈拍は87。今回のように当日検査ですぐに読影して頂き、結果説明というのは本当にウルトラC(腫瘍内科の主治医の弁)だそうだ。本当にそう思う。休暇を取ってくるのだから(何回も、では気の毒)、という有難いご配慮である。
まずは20日間近く、起床後と就寝前に測定した血圧管理手帳をご覧頂く。110前後なら全く問題ありませんね、と言われる。
PC画面には自分の脳の輪切り画像が一杯、で医療ドラマの主人公になった気分である。4分割した画像をそれぞれ説明してくださる。53歳という年齢ゆえ、20代の時から比べれば縮みがあり、隙間があるのはやむなしであり(若年性アルツハイマーではなかった)、白いポツポツも経年変化であるとのこと。
「お酒を飲みますか」と問われ、「一切飲みません」と答えたところ、「やはり年齢からくるものですね」だそうだ。脳幹部、小脳部分にも特に異常はなし。言葉が出なくなったという症状はこの辺り、右の視野が欠けたという症状は左脳のこの辺りに問題があると考えられるが、どちらも問題がない。梗塞や腫瘍も見当たらないので、これらの症状が起こった証拠は見つからないとおっしゃる。
続いて、前回、血管の様子を見てみないと判断が出来ないと仰られたことについて、頚部から脳に連なる血管画像も見せて頂く。血管の分かれ目になる辺りが詰まりやすいが、そこもきちんと映っているので、血栓が飛んだということも考えらないという。
また、言語と視野の両方に障害が出るとなると、首から頭への血管でそれらの部分が繋がっている筈だが、それについても問題ないとのこと。実際には、ここの血管が繋がっているケースが1割ないし2割の人に見られるという。決して珍しいことではないそうだ。
結論として、TIA(一過性脳虚血発作)というよりも疲労と偏頭痛の発作だったのではないかとのこと、あまり心配しなくてOKだそうだ。若い時から頭痛持ちだったこともあり、偏頭痛にはよく分からないことも多いが、こうした視野のみの障害が出ることが多いという。
ただ、白いポツポツ(血流の悪い部分)があるのは事実だし、年齢により変化することも考えられるので、時々は朝食前に血圧を測りましょう。それ以外は気にしないでよいでしょう、と言って頂いた。
この20日間ですっかり習慣になったので、手帳がある限りは続けます、とお答えする。
「良かったですね」と言って頂き、「本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。しかし、ならば、バイアスピリンを飲まなくて良いかといえば、まあ、飲んでおいた方がよいようなので、暫く様子見、である。
これで、とりあえず腫瘍内科の治療に専念できることになり、ほっと胸をなでおろした。
そして、1階に降りて会計を待つ。あと少し遅くなったら救急外来での支払になるところ、なんとか滑り込みで窓口支払が出来た。今日は8,000円弱のお支払い。
外は薄曇り。夫に報告メールをすると、残業で少し遅くなるというので、なんとか私の方が早く帰宅出来そうだった。昨日も夕食当番、今日も引き続き、では申し訳ないと思っていたので、良かった。
というわけで、本日は薬局にも寄らず、病院の滞在時間は2時間強。
帰りは通勤時間帯に引っかかってしまったが、ラッキーにも席を確保することが出来て、読書も進んだ。明日から4日間は普通に勤務である。