先日届いた人間ドックの結果で要精密検査と出た“右網膜前膜の疑い”が気になっていた。もし本当にそうだとすれば、放置して症状が進み、視力が落ちてからでは対処が大変なようだ。
一方、スギやヒノキ花粉の季節が過ぎても涙が止まらない。瞼の爛れは手持ちのステロイド軟膏を塗ってなんとなく凌いでいるが、一向に良くはならない。
そんなわけで今日は仕事帰りに、2年半前のEC治療中に初めて視野欠損に見舞われた時に丁寧に検査をしてくださった、近隣の眼科クリニックへ出向くことにした。
がん患者になって10年半近く。いわゆる本来の更年期の歳になったわけだが、その10年前に薬で強引に更年期を迎えさせられているから、身体的にはもうすっかりおばあさんなのかもしれない。だから、何か不具合があるとすぐに治療の所為、薬の所為にしているが、どうもそれだけでもなさそうだ。冷静に考えれば、血圧が上がっていることも含め、副作用だけでなく種々の加齢現象もあるのだろう。
今回“疑い”と書かれた網膜前膜は、またの名を黄斑前膜という。網膜の中心部である黄斑部の前に膜が張って、視力が低下したり物が歪んで見えたりする病気だ。初めは薄いセロファンのような透明な膜が張っているだけなので、自覚症状もなく、今回のように検診で見つかることが良くあるようだ。膜がだんだん厚くなってくると網膜にひきつれが生じ、物が歪んで見えたり、視力低下を引き起こす。
目の中にあるゼリー状の硝子体が年齢とともに溶けて水のようになるのがそもそもの原因とのこと。加齢性黄斑変性とは違って失明することはないらしい。
つまり何を隠そう加齢こそ、その原因なのである。哀しいことに目薬や内服薬では治らないらしい。歪みが強くなったり、視力が下がったら手術しか手がないという。手術は眼球に小さな穴を3か所明けて、特殊なピンセットで膜をはがすというもの。一般に視力が0.5になったら手術がお薦めだそうだ。
うーん、眼球に小さな穴を開ける・・・想像するだに恐ろしい。身体は今でも既に傷だらけ。出来ればもう手術と名のつくもの、穴を開けたり切ったり貼ったりはご免被りたい。
ということで、ノー残業デーの本日、仕事を定時に終えて、クリニックへ。連休明け、かつ昨日が休診とあって覚悟はしていたが、大混雑である。それでも、先延ばしにしたところで何も良いことはないので、待ちますと受付をする。6時半の受け付け終了時間までなら外出しても良いとのことだったが、幸運にも1つだけ空いていた待合椅子を確保出来たので、雑誌をめくりながら、ひたすら待った。
6時半近くなると、今まで外で時間を潰していた人たちが舞い戻ってきて、待合室は一杯。座る席どころか、立って待っている人が多数。クリニックの中に入ることすら出来ず、外廊下で待っている人も複数。7時半近くにお手洗に立つタイミングで、あと何人目でしょうか、と問うと11人目とのこと。これは8時を回るな、と夫にLINEで連絡。
ようやく8時少し過ぎに先生から名前を呼ばれる。まずは、人間ドックで網膜前膜の疑いで精密検査が必要とされたこと、また、涙が止まらず瞼が爛れて痛むことをお話する。別室で視力、眼圧等の測定。視力も問題なさそうだし、と首を傾げられる。そもそもこの病気は女性に多く、それほど深刻なものではない、ともおっしゃる。
その後再度診察室に戻って、前回2年半前と同様の瞳孔を開かせる点眼薬を差す。15分ほど待って、再び診察室でライトを当てながら眼底、眼圧の精密検査。「歪んで見えたりというような自覚症状はありますか」と訊かれ、「全くありません」と答える。先生も異常はないし、膜も見えないとおっしゃる。前回は何か光の加減でそう見えたのかもしれないですね、ととりあえず人間ドックの疑いについてはセーフになった。
一方、瞼は「これは痛そうだ」とおっしゃる。「涙を手やハンカチで擦って黴菌がついたのでしょうか」と訊くと、その可能性もあるとのこと。膿がたまっているのでステロイドを塗ったりしてはかえって酷くなる、と言われ思わず下を向く。抗生剤の眼軟膏をその場で塗布して頂き、同じ軟膏と抗生剤フロモックスを5日分処方された。これで治ってしまえばOKだし、もしダメなら再度来るように、とのこと。終了したのは受付から3時間後のこと。会計を終えた段階でまだ10人ほど待っていたので、クリニックの灯りが消えるのは10時くらいだろうか。本当にお疲れ様なことである。
クリニックの階下にある薬局で薬を出してもらい、帰宅したのは9時近く。前回この瞳孔を開かせる目薬を差したのは日中だったから、帰路は太陽光線が眩しくて眩しくて、目が開けていられず大変だった記憶があるが、今日は夜で真っ暗。とはいえ、信号機やらライトの灯りがぼーっと広がって光が拡散して見える。今日は車ではないですね、と訊かれたけれどこれでは運転など出来ないわけだな、と思う。
そして、またも夫に夕食当番をさせてしまった。
なんともトホホな週末であった。薬のおかげで3,4時間は目がボーっとしますが、ということだったが、疲れも重なってなんとなく鬱陶しい。今日はもう休まなくては。
一方、スギやヒノキ花粉の季節が過ぎても涙が止まらない。瞼の爛れは手持ちのステロイド軟膏を塗ってなんとなく凌いでいるが、一向に良くはならない。
そんなわけで今日は仕事帰りに、2年半前のEC治療中に初めて視野欠損に見舞われた時に丁寧に検査をしてくださった、近隣の眼科クリニックへ出向くことにした。
がん患者になって10年半近く。いわゆる本来の更年期の歳になったわけだが、その10年前に薬で強引に更年期を迎えさせられているから、身体的にはもうすっかりおばあさんなのかもしれない。だから、何か不具合があるとすぐに治療の所為、薬の所為にしているが、どうもそれだけでもなさそうだ。冷静に考えれば、血圧が上がっていることも含め、副作用だけでなく種々の加齢現象もあるのだろう。
今回“疑い”と書かれた網膜前膜は、またの名を黄斑前膜という。網膜の中心部である黄斑部の前に膜が張って、視力が低下したり物が歪んで見えたりする病気だ。初めは薄いセロファンのような透明な膜が張っているだけなので、自覚症状もなく、今回のように検診で見つかることが良くあるようだ。膜がだんだん厚くなってくると網膜にひきつれが生じ、物が歪んで見えたり、視力低下を引き起こす。
目の中にあるゼリー状の硝子体が年齢とともに溶けて水のようになるのがそもそもの原因とのこと。加齢性黄斑変性とは違って失明することはないらしい。
つまり何を隠そう加齢こそ、その原因なのである。哀しいことに目薬や内服薬では治らないらしい。歪みが強くなったり、視力が下がったら手術しか手がないという。手術は眼球に小さな穴を3か所明けて、特殊なピンセットで膜をはがすというもの。一般に視力が0.5になったら手術がお薦めだそうだ。
うーん、眼球に小さな穴を開ける・・・想像するだに恐ろしい。身体は今でも既に傷だらけ。出来ればもう手術と名のつくもの、穴を開けたり切ったり貼ったりはご免被りたい。
ということで、ノー残業デーの本日、仕事を定時に終えて、クリニックへ。連休明け、かつ昨日が休診とあって覚悟はしていたが、大混雑である。それでも、先延ばしにしたところで何も良いことはないので、待ちますと受付をする。6時半の受け付け終了時間までなら外出しても良いとのことだったが、幸運にも1つだけ空いていた待合椅子を確保出来たので、雑誌をめくりながら、ひたすら待った。
6時半近くなると、今まで外で時間を潰していた人たちが舞い戻ってきて、待合室は一杯。座る席どころか、立って待っている人が多数。クリニックの中に入ることすら出来ず、外廊下で待っている人も複数。7時半近くにお手洗に立つタイミングで、あと何人目でしょうか、と問うと11人目とのこと。これは8時を回るな、と夫にLINEで連絡。
ようやく8時少し過ぎに先生から名前を呼ばれる。まずは、人間ドックで網膜前膜の疑いで精密検査が必要とされたこと、また、涙が止まらず瞼が爛れて痛むことをお話する。別室で視力、眼圧等の測定。視力も問題なさそうだし、と首を傾げられる。そもそもこの病気は女性に多く、それほど深刻なものではない、ともおっしゃる。
その後再度診察室に戻って、前回2年半前と同様の瞳孔を開かせる点眼薬を差す。15分ほど待って、再び診察室でライトを当てながら眼底、眼圧の精密検査。「歪んで見えたりというような自覚症状はありますか」と訊かれ、「全くありません」と答える。先生も異常はないし、膜も見えないとおっしゃる。前回は何か光の加減でそう見えたのかもしれないですね、ととりあえず人間ドックの疑いについてはセーフになった。
一方、瞼は「これは痛そうだ」とおっしゃる。「涙を手やハンカチで擦って黴菌がついたのでしょうか」と訊くと、その可能性もあるとのこと。膿がたまっているのでステロイドを塗ったりしてはかえって酷くなる、と言われ思わず下を向く。抗生剤の眼軟膏をその場で塗布して頂き、同じ軟膏と抗生剤フロモックスを5日分処方された。これで治ってしまえばOKだし、もしダメなら再度来るように、とのこと。終了したのは受付から3時間後のこと。会計を終えた段階でまだ10人ほど待っていたので、クリニックの灯りが消えるのは10時くらいだろうか。本当にお疲れ様なことである。
クリニックの階下にある薬局で薬を出してもらい、帰宅したのは9時近く。前回この瞳孔を開かせる目薬を差したのは日中だったから、帰路は太陽光線が眩しくて眩しくて、目が開けていられず大変だった記憶があるが、今日は夜で真っ暗。とはいえ、信号機やらライトの灯りがぼーっと広がって光が拡散して見える。今日は車ではないですね、と訊かれたけれどこれでは運転など出来ないわけだな、と思う。
そして、またも夫に夕食当番をさせてしまった。
なんともトホホな週末であった。薬のおかげで3,4時間は目がボーっとしますが、ということだったが、疲れも重なってなんとなく鬱陶しい。今日はもう休まなくては。