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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.3.20 3度目の脱毛、始まる

2019-03-20 21:13:35 | かつら

 昨夜も食後、リビングでビデオを見ながらゴロゴロしていた。とにかく帰宅後、なんとか夕食の支度をして、食事を済ませると、それだけでもうぐったり。すぐに横になりたくなる。かといってあまりに早くベッドに入ったところで眠れない。本を読む元気もなく、結局ダラダラと撮り溜めたビデオを見る、というしょうもない時間の使い方をしている。

 ふと髪の毛をかき上げたら、細くてコシのない髪の毛がはらりと抜けた。
 ああ、いよいよだ、と思う。
 シャンプーしたら、普段よりも大分多くの髪の毛が手のひらにまとわりついてきた。すすいでもなかなかすっきりしない。とはいえまだごっそり束で、という感じでもない。数本ずつ申し訳なさそうな感じで。

 今朝こわごわ起きたけれど、枕が抜けた髪の毛で真っ黒、ということはなかった。
 それでも、もう猶予はないな、と慌てて、数年前に封印したあったかつらグッズ(かつら本体、かつらスタンド、ケア帽子、バンダナ、ガーゼ帽子、ネット帽子等など各種)を取り出した。本体やスタンドは陰干しして、洗濯機で洗えるものは全て洗濯をした。帰宅する頃には乾いているだろう、と。

 今から10年以上前、初回、タキソテールによる脱毛は、好中球減少症で緊急入院中だった。ちょっと触るだけでバサバサ抜け出した。緊急入院だったから、かつらを持参して入ったわけでもなく、帰りは確か帽子をかぶってきたのだと思う。
 帰宅してまじまじと鏡を見て、頭を触った途端、いきなり芝生の苗のように塊で前髪が取れた(抜けたというよりぱりっと取れた感じ)のを見た時は、思わず息を呑み、元通りになるわけがないのに、慌ててその塊を頭に戻そうとしたのを覚えている。「ゾンビみたいだね・・・」と夫に言ったら「そんなことを言ったら頑張って治療している人に失礼だよ。」と哀しい顔をされたことを今でもリアルに覚えている。

 その後、3年経たずして2回目、ECによる脱毛の時もやはり好中球減少症で入院中だった。同じようにかなり残酷に抜けたけれど、さすがに初回のときほどのショックはなかった。

 そして3回目が今回。なるべく脱毛する薬を後回しにしてきたので、6年半ぶりになる。
 何回経験しても嫌だなあと思わないわけではないし、テンションが下がらないといえば嘘になる。
 せっかく定期的に通えていたヨガスタジオにもますます足が遠のきそうだし、このまま何年かつら生活を余儀なくされるのだろう、もはや生涯ずっとなのか・・・と思うと、正直、萎える。

 とはいえ、機械的に色々準備をしている自分を客観的に見ながら、淡々としているなあと思う自分もいる。
 ハラヴェンによる脱毛は、タキサンやECよりも酷くはない、100%必発ではなく6割くらいの人が脱毛する、だんだん薄くなってくる感じで落ち武者どまりのことも、と聞いていた。まあ、家にいれば帽子やバンダナ等でごまかせても、さすがに職場に帽子をかぶっていくわけにもいかない。
 折りしも明日は息子の卒業式で関西行き、休暇を頂く。土日を挟んで今度職場に出てくるのは月曜日だから、その間でかつらにチェンジしてしまうのが一番安全かつ自然だろう。

 ということで、明日からまた関西行き。これでようやく親の務めも一段落である。
 もちろん今後はフォローをしないというわけではないけれど、これからは夫と2人の時間、自分だけの時間ももっともっと大切に出来るようになるだろう。

 自然体で心穏やかに乗り切りたいと思う。
コメント
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