ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.3.30-31 半ば廃人の2日間

2019-03-31 19:54:54 | 日記

 土曜日。パージェタ、ハーセプチン、ハラヴェン3剤併用2クール投与4日目。
 3週間前、初回投与後の週末は息子の引っ越し真っ最中で、気持ち悪いだの、具合悪いだの言いながらも、とりあえず動けていた。
 ところが、今回は何もしないでいい2日間と身体が認識してしまったからなのかどうか、朝の連続テレビ小説最終回をベッドで視た後、二度寝。気持ち悪くて食欲もないから、とそのまま昼まで寝続けた。ラベンダーリングのイベントに申し込んでいたけれど、都心まで出かけるなんて、とんでもない。一も二もなくキャンセルだ。

 一方、夫。前夜その存在に気づいた上腕部の黒子がまさかメラノーマでは、と焦りまくって皮膚科クリニックに出かけた。LINEで「老人性いぼ(それにしても、なんと容赦ないネーミングだろう。)だった」と胸をなでおろした模様。私がこんな状況で、自分まで悪性腫瘍になってもし私より先に逝くことになったらどうしたらいいのだ、と昨夜はまんじりともしなかったという。蚤の心臓の人である。病を得たのが私で本当に良かった、と思う。

 一日パジャマでいるのも・・・と、のろのろ起き出して着替えだけはしたけれど、ブランチはドンペリドンとともに、夫が剥いてくれた不知火とりんごとキウイをちょっとずつ頂いておしまい。
 夫はクリニック・デーで、昼から予約した歯科クリニックへ。以前から調子の悪かった前歯の差し歯がいよいよ寿命との診断で、抜本的対策を講じるとのこと、可哀想に2本抜歯されて脱脂綿に血を滲ませて帰宅した。今夜は入浴もダメ、食事も刺激物やら熱いものはダメという。
 私は午後もリビングでウトウトウトウト。放っておかれたら真っ暗になるまで眠り続けた。

 食事らしい食事をしなかったせいか、お腹はほぼ空っぽ。せりあがってくるものがないのか、少し気持ち悪さが和らいだ感じ。何も食べないわけにいかないから、夕食は自分には冷凍食品のパスタを、夫にも柔らかいものということで、冷凍のグラタンと冷ましたカップスープを並べた。それにしても酷い食卓だが、致し方ない。

 食事を終えると、いきなり腹痛。ウサギの糞が、あっという間に普通便を通り越して泥便、下痢になった。全くもって中庸で止まらない。どうしたものか。
 早々に入浴して、お腹を温めて、就寝。シャンプーさえしなければ殆ど髪の毛も抜けなくなったが、うっすらと頭皮を覆っている髪の毛がまだ少しずつ排水口に溜まる。ツルツルではないのが、なんとなく潔くないというかなんというか、みすぼらしい。
 文字通り籠城蟄居、夫とも最低限の会話しかしない(出来ない)1日だった。外は花冷えでお花見にはちょっと寒かった模様。
 息子は昨日、同期のお友達と弾丸卒業旅行で日帰り岡山の旅を楽しんだようだ。明日を気にせず昼からビールを飲める最後の平日と思うと泣けてくる、だそうだ。何をおっしゃるウサギさん、これから、ではないか。

 日曜日。早く眠りについたせいか、明け方また腹痛で目が覚めた。やはりお腹が緩い。また二度寝して、ウトウト。
 空腹の夫が(夫も抜歯のおかげで普段の量の半分も食事を摂れていない。)起きられるかどうか様子を見に来たけれど、もう少しと言いつつ、ダラダラと惰眠を決め込む。
 ああ、仕事にもどこにも行かないでいい身分になったら、おそらく私にはこういう生活が待っているのだろうと思うと、正直ぞっとする。

 とにかく、さあ、何かしよう、と何か行動を起こすためのスイッチが全く入らない。起きなくちゃ、と思いながら気づくと30分、1時間が過ぎている。ようやく重い身体を起こして起きる。胃が痛い。空腹すぎるのだろう。体重計に乗ると、2キロ近く体重が減っている。それでも洗濯物は溜まるから洗濯機を回す。今朝もお天気がぱっとしない。肌寒い。

 ようやく遅発性制吐剤のアロキシの効果か、気持ち悪さが軽減してきた感じ。4日ぶりにハムとチーズのピザトーストを作って朝食らしい朝食を頂いた。まだ青汁は飲めない。味は少しわかるようになってきたけれど、相変わらず水が美味しくない。

 あっという間に昼になる。明日からまた1週間が始まるというのに。
 少しお天気が好転したので、思い切って外に出てみた。日差しが眩しくてフラフラする。桜が大分開いた。家の前の山桜は既に満開だ。

 初回1.4mg/㎡投与したハラヴェン。2回目の前回は、脊髄抑制による好中球減少で減量規定どおり1.1 mg/ ㎡ になった。概ね2割強の減量である。これでもダメだと0.7mg/㎡になる。当初規定量の半分だ。それでも・・・となると投与中止を考慮する、とある。次回ダメでもなんとか半分で留まって続けていきたいと思う。これまでの色々な薬もそうして粘ってきたではないか。

 気持ちは悪いし、お腹は壊しているし、だるいし、と不調を挙げればきりがないが、投与前に酷かった胸痛や咳は、目に見えて軽減していると感じている。この治療が効いていることは間違いない。なんとか身体が受け入れてくれますように。

 明日から年度初めの1週間が始まる。事務室では結構な数の人事異動があり、色々ドタバタするだろう。飲み込まれないように1週間恙無く過ごせますように。
 
 息子もいよいよ明日から社会人。初日が月曜日で、緊張とストレスでしんどい5日間になるだろう。なんとか頑張って乗り切ってほしいと思う。
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