ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.3.28-29 青息吐息の2日間

2019-03-29 20:14:03 | 日記

 木曜日。パージェタ、ハーセプチン、ハラヴェン3剤併用2クール目投与翌日。
 初回投与の経験からいうと、投与翌日の気持ち悪さはそれほどではない、筈だったが、そうは問屋がおろさなかった。朝からしっかり気持ち悪さ満載で、食欲は全くなし。ステロイドのおかげで夜もなかなか寝付けず、眼はギンギン。早朝目覚めてしまってから寝付けず寝不足でもある。
 吐き気止めのせいで、前日まではいつも快腸(どころかいつもお腹緩い状態)だったのだが、全くお通じの気配がなく、モタモタしている。顔も火照ってくる。
 とりあえずドンペリドンを飲んで、食べられそうなものだけ、口に入れて出勤。

 年度末の最終週ど真ん中に丸一日休んでいるのだから、学内便やら配布印刷物やらで机の上が埋まっている。メールもたんまり。とにかく集中して大車輪で処理するが、気持ち悪くてたまらない。顔の火照りが鬱陶しい。なんとなく熱っぽい。
 昼はカフェでお茶だけ。午後からの会議でも生唾が出てきて、お茶で飲み下しながらなんとか耐える。予定より少し早く終わってほっとしたのも束の間、その場でちょっと厄介な案件の打ち合わせが入ってしまう。まあ、私が治療翌日で具合が悪いなんていうのは相手方には全く関係のない話。戻れば電話のメモやらメールやらで、また忙殺される。定時を少し遅れて強引に席を立った。

 夕食は冷凍食品だけでも並べてとりあえず乗り切ろう、と思っていたが、食材と食器を出したところであえなくダウン。台所に立ち続けられず、リビングに倒れこむ。夫が帰って来ても愛想のないこと甚だしい。結局、夕飯の支度どころではなく、口先だけ動かして夫に後片付けまでお願いしてしまった。

 かつては抗がん剤治療中でも「こんなに気持ち悪いのに、なんで私が作るのよ。味もわからないのに」とブーたれながら曲がりなりにも作っていたのに。加齢なのか、開き直りなのか、もうそれすら出来なくなっていて、情けない。

 アイスクリームだけは美味しく感じるので、それでカロリー補給。つい最近まで冷たいものを食べれば即効で下痢をしていたので控えていたけれど、今は便秘なので問題なし、ということで自己正当化。
 あまり早くベッドに入っても気持ち悪くて眠れないのは目に見えているので、ギリギリまで粘って就寝。

 金曜日。投与3日目。
 明け方お手洗いに目覚める。食べているものの量は間違いなく減っているし、水分摂取量も減っているのか、なんとなくお腹が痛いのだけれど、お通じにはならない。こうしてつかえているから逆流するような感じで、余計気持ち悪いのだ。

 朝のルーティン5分間瞑想で深呼吸をすると、その時だけ気持ち悪さが少し和らぐ。本当に少しだけ座って完全呼吸を繰り返すだけなのだけれど、こんなに救われるとは・・・。
 とにかくまずドンペリドンを飲まないと、食べ物が喉を通らない。ハラヴェンは8割に減量にしたのだし、遅発性吐き気に効くアロキシも入れて吐き気止めは万全の筈なのに、何故前回よりこんなに気持ち悪いのだろう。萎える。
 毎回々々治療の度に、何が起きるかはわかっているのに、なんでこうなるんだ、もう嫌だ、と思う。だらしないけれど、これが私だ。
 それでも、出掛けにウサギの糞状のものが少し排出されて、少しだけお腹が楽になった。

 今日が年度最終営業日なので、転出者の挨拶やら何やらあって終日休むわけにもいかない。当然年度替りの仕事もあれこれ。メールも担当者が変わる前に何とか送ってしまえ、という勢いでどんどん届く。どう頑張っても1日働く元気はとてもなく、午前中にやっつけられるものだけやっつけて(言葉が悪いが)午後一番、ほうほうの体で帰宅して、ダウンした。

 頑張って、とか無理しないで、とよく言われるけれど、自分なりに精一杯やっている状況でこれ以上頑張れないし、無理しないで、と言われるのは仕事を辞めろといわれるのに等しい。
 もちろん、気を遣ってくださっての言葉だとわかるのだけれど、本当に体調が悪くて気持ちが荒んでくると(こうならないために瞑想をしているのではないか、と突っ込まれると下を向くが)ちょっとしたことに一喜一憂する。ああ、ごめんなさい。

 そんな中、あるお友達からの言葉にとても救われた。彼女は私のこと、本当によくわかってくれているのだ、としみじみ嬉しかった。我ながら我儘な奴なのであるが。
 いい加減な気休めは言えないけれど、○○しなければならないというのが、あなたにはモチベーションの一助になっているようにも思う、と。そして無理しないで、と言いたいけれど、無理することの方がプラスに働くことがあるのかもしれないし、通り一遍のことは言えない、と。

 ということで、夫が宴会で夕食不要をいいことに、夕方前からリビングで寝込み、数時間が経過。先ほど目覚めた。ようやく、どころか青息吐息、顎出しまくりの2日間だった。
 とにかく明日明後日は篭城蟄居の予定。お花見に行く元気も今のところはない。少しでも体力回復に努めたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする