ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.10.15 今年最後のOB・OG合唱練習の日のこと 忘れ物のループは続く

2023-10-15 22:40:37 | 合唱

 昨夜も息子の帰宅は遅く、さっさと入浴してベッドに入った頃、ようやくのご帰還だった。せっかく温まったので、起き出して話を聴くのは止め、そのまま消灯。2日続けてその日のうちに就寝出来た。

 今朝、いつも通りの目覚ましが鳴った後、日曜日仕様の目覚ましが鳴る。予報通りの冷たい雨だ。のろのろと起きる。夫はもう起きているが、寝坊助息子はまだだ。ワクチンの副反応と思われる筋肉痛のような身体の痛みはスッキリ消えていなかったが、随分楽になった。
 昨日からお腹が壊れている。今朝も腹痛でお手洗いに行くと、泥便。体重は1キロ減。
 3人揃って朝食を摂り終えたと思ったら、またお手洗いへ。今度は完全に下痢である。思えば、2015年にカドサイラを開始した頃から、エンハーツで吐き気止めが効いている間を除けば、ずっとお腹は緩々である。
 
 息子は今日、引っ越し屋さんの見積もりを依頼しているとのこと。一社は午前中にオンラインで、もう一社は午後から実地だそうだ。さすがに足の踏み場のない部屋を少しは整理しておかないと、と夫にもお尻を叩かれて朝食後は部屋に入って片付けを始めたようだった。
 
 私は来週の本番を控え、OB・OG合唱練習最後の日だ。先週同様スタートが30分早い。前回は治療直後、昼抜きのガス欠で体調不良になったこともあり、今日はお腹に入れてから練習に参加することにした。
 雨の中、コートを着込んで大きな傘を差して最寄り駅まで歩く。肌寒い。家のベランダの温度計は14度を差していた。雨の中でも金木犀の香りが強く匂っている。
 予定通りの特急に乗り、車内では読みかけの文庫を読む。JRの乗り換えもスムーズで、練習会場最寄り駅に到着。お腹が心配でお手洗いに寄る。もう空っぽの筈だけれど、そうでもない。

 今年は練習最寄り駅前で一度もランチをしたことはなかったが、去年まで何度か入ったことのある駅ナカのパティスリーカフェで具沢山のキッシュランチを、ゆっくり時間をかけて頂く。シーフードやキノコ、ジャガイモたっぷりでボリューミー。大きなカップのレモンティーで温まる。
 雨はまだしっかり降っている。いつもは持参する小さなマグも忘れたので、入口の自販機で飲み物も調達する。食事をするといきなり腸が蠕動運動を始めるので、練習会場に入る前にもう一度お手洗いへ。朝から何度お手洗いに行くことやら、と思うが、こればっかりは致し方ない。
 
 結局、少し遅刻をしてしまった。ホールからは発声練習の声が聞こえている。受付で出席表にマルをつける。今日は現役の助っ人が沢山。見渡すと女性が15人、男性も10数人いる。参加者が少なかった時を想えば、ホールが狭く感じるほどだ。
 発声練習が終わり、今日の大まかなスケジュールがM氏から。

 まずは4曲を順番に通し、その後、それぞれの曲をチェックしながら1度休憩、後半は残りの曲をチェックし、最後にもう一度通して終了予定時間は次のゲネプロ開始5分前まで。
 「初心のうた」の2曲目「自由さのため」から最終5曲目「泉のうた」までの4曲。15分ちょっとだが、通すとかなりの体力を使う。男性はこれまでの倍近い人数になり、若い声が加わって、ぐっと厚みが増した感じ。女性も高音は若い人たちに叶わないなぁと思う。歌っていて、ただただ、とても楽しい。

 1曲1曲その都度注意されたことを直しながら、仕上がっていくが、さて、では、と通してみると、うーん・・・というのが辛いところだ。3曲目「とむらいのあとは」はやはり難しい。
 今年は最初に考えていたよりも多く練習に出ることが出来たし、邦人曲ということもあり、外国語で言葉がなかなかついていかないという苦労はなかったけれど、詩の重みを想い、歌で伝えるのは骨が折れる作業だ。戦争を経験したことのない私達ではあるけれど、今、世界で起きていることを想えば、今だからこそ歌う歌なのだろうと思う。
 後半の4曲目「でなおすうた」と5曲目「泉のうた」2曲をさらった後は、最後に3分のお休みを頂いて、4曲を通してM氏のご指導は終了。ここまでで約3時間だ。

 今日は、最後の1時間がもう1つのステージで歌う古関裕而さんの2曲「長崎の鐘」と「栄冠は君に輝く」のゲネプロだ。
 朝ドラ「エール」の放映に因み、古関さんのステージを2020年に行う予定の企画だったというが、コロナのために延期され、満を持して今年の実現になった。
 企画されたY氏のご苦労話等も伺う。編曲者のM氏、ピアノ伴奏の方のご紹介があり、M氏による2曲の指導がスタート。ほぼ立ったまま歌ったので、最後はヨレヨレのヘロヘロ。合計4時間のフル練習になった。

 来週のタイムスケジュールが配られ、幹事のKさんから事務連絡があり、椅子等の片付けを終えてホールを退出した。

 外に出ると、道はまだ濡れていたが、雨は止んで、青空が見えていた。ここでも金木犀が香っていた。先輩方とぶらぶらと歩く。スマホを見ると、途中で退席したNちゃんからLINEが入っていたが、気づくのが遅く、対応できなかった。申し訳ない。

 駅のホームで2人の2期上の先輩と別れ、1期上の先輩とターミナル駅までご一緒した。顎を出していたのか、またしても一人で優先席に座らせて頂く。マスクをしたまま話しながら、はとても息苦しく、暫し呼吸を整える。
 ターミナル駅でお別れして、私は予約したライナーまで40分ほどで夫の用事を。
 念のため確認のLINEをするがなかなか既読にならない。電話をしたら夕食の支度中で手が離せないとのこと。ほどなくして、今年の手帳の写真と型番が送られてきたのでそれを購入する。迷った末、自分のものも購入する。最近スマホにスケジュールを入れることが多くなっているが、やはり月表示とダブルでチェックしておかないと漏れが出るようなのだ。

 お土産に何かお菓子を買おうと思ったが、お手洗いに行ってライナーに乗る時間を考えると時間切れだったので、諦める。ライナーでは隣の席に女性が座ったが、体臭が気になって落ち着かず。お友達とのLINEに答えたりしているうちに本も殆ど読めずじまい。
 
 最寄り駅に到着して、明日の朝食用に夫と息子の好きなパンを買い、更に夫が「おやつなら○○で買ってくればよい」とわざわざLINEで知らせてきたので、そのお店に入ったのが運の尽きだった。
 とりあえず無事に買い物をして帰宅したのだが、あれ、スマホがない。バッグをひっくり返しても、ない。夫と息子が電話をかけてくれるが、家の中では鳴っている感じはない。
 おやつを買ったお店ではスマホの電子マネーで決済したのでそこまでは間違いなく持っていた。その後は何処にも寄らず帰宅した。夫にGPSで確認してもらったら、やはりそのお店付近にあることが分かる。慌てて電話をすると、確かにあることが分かり、この後取りに行くので預かってもらうようにお願いする。

 夫がカレーとサラダを作ってくれていたので、有難く頂く。
 息子は、前回もお願いした引っ越し業者さんがかなり割引もしてくれて希望の土曜日にOKになったので、そこで決めたそうだ。今回で利用4回目だという。僅か数年の間になんというヘビーユーザーだろう。2017年の大学4年次、2019年の就職、今春の転職、そして今回の縁談である。

 それにしても我ながらトホホである。あれもこれもと荷物を持ちながら、お財布からカードを出し、スマホを出して決済し、で、エコバッグに商品を入れた・・・までは良かったが、スマホをカウンターに置いたままにして帰ってきたのだ。忘れ物大王のことを言えなくなってしまう。母にMeet通話も出来ず、夫の携帯を借りて、テレビ電話が掛けられない訳を話し、無事の連絡だけ済ませた。

 夫と息子は、一日引っ越しに備えての断捨離をして籠城蟄居だったらしく、外の空気を吸いたいからと2人で私のスマホを受け取り方々駅前まで向かった。もちろんお店にはそこでのレシートと私の免許証を持参して家人が伺いますと予め了承して頂いていたのだけれど。
 ところが、待てど暮らせど帰ってこない。2人揃って鉄砲玉なのである。スマホがないとやりたいことが何一つ出来ない。痺れを切らして夫のスマホに家電から電話をするが全く出ない。諦めて息子にかけたらやっとつながった。
 カフェで優雅にお茶中だそうな。既に40分くらいお茶をしていることになる。一言連絡してくれればいいのに、返して貰えなかったか何かトラブルでもあったか、心配するではないか。

 ほどなくして息子が帰ってきたが、何やら一人である。なんと、夫はそのお店でまたおやつを買い、その買ったおやつをカフェに忘れてきたそうな。家の直前でそのことに気づき、カフェに電話をしてあることを確認して取りに戻ったという。なんというか、忘れ物大王は忘れ物を取りに行って、また忘れ物をしてくる。忘れ物ジュニアもそれに気づかない。忘れ物のループは続く・・・である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする