ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.10.22校友会音楽祭今年も終了 階段昇降と胸痛で顎が出た

2023-10-22 23:03:31 | 合唱
 昨夜は、夫お勧めのラーメン屋さんに繰り出したが、案の定着ていたワンピースにスープのシミをつけてアチャー。夫はラーメン一杯の夕食では足りなかったようで、お茶をしようとケーキ屋さんに。
 シャインマスカットのショートケーキセットをチョイスするが、私はとてもケーキ1つを食べ切るのは無理なので、夫の味見だけさせてもらってポットのダージリンティを頂く。

 明日の朝食をコンビニで調達して部屋に戻る。息子はなかなかやってこない。楽譜の見直しをして口パクしながら到着を待つ。夫はお腹が満ち足りたのか気持ち良くお夕寝中。息子が到着したという連絡をもらってロビー迄迎えに行き(カードキーがないとエレベーターに乗れない。)、先に入浴させてもらうことに。その後、夫、息子が入浴しているうちに消灯は遅い時間になる。なんとか日付が変わる前に眠りにつけたか。

 朝、夫か息子かよくわからない鼾で目が覚める。うーん、眠れない。悶々とする。まだ5時前だ。遠方からの参加の方はもう起きて支度をしているかもしれないと思いつつ、6時迄ベッドで粘る。窓の外は青空の良いお天気だ。今日は冷え込みが今年一番とか。そういえば昨夜、凄い風だった。木枯らし一号だったか。

 浴槽足湯の準備をして寝坊助息子を起こすが、びくともしない。夫も足湯に続き、昨日調達した朝食のパンや果物等をテーブルに広げ、急いで頂き、身支度を整える。胸痛があり、食後はロキソニンを飲んでおく。
 会場到着後に着替えをしないで済むように、舞台衣装の白いブラウスと黒いミモレスカート、黒の靴。それにストールを巻いてジャケットを羽織った。荷物を極力減らすため、大きなお財布等が入ったバッグは夫に預け、体力温存のため持ち物はスマホポシェットと楽譜が入るショルダーバッグのみ。

 例年通り路面電車の駅まで2人が送ってくれる。なるほど風が冷たいが、抜けるような青空が広がっている。最高気温は20度止まりというが、日差しは強い。日傘が欲しいくらいだ(荷物を減らすために持参しなかった)。
 乗るつもりの一台前の車両が目の前で行ってしまう。びっくりしたが、遅れていたようだ。予定していた車両は2分ほど遅れてきて、無事乗り込み、席も確保出来た。NちゃんからLINEで連絡。今日もロマンスカーでこちらに向かっているという。

 路面電車の終点で降りて、講堂や構内の写真を撮りながら合唱団の控室である教室棟に向かう。例年通りエレベーターがない建物だ。しかも最上階の4階が控室。
 さらに反対側の入り口から階段を上がったところ、目当ての控室には行けないことが判る。なんということだろう。手すりに捕まりながら4階まで2往復。マスクをしている所為もあり息が上がってフラフラだ。結局5分ほどの遅刻。それでも発声練習開始まで15分ほどあり、三々五々先輩たちや現役の助っ人たちが集まってきた。

 今日はまずこの会場でのステリハから。現役参加者の人数変更等があり、ステージオーダーもその場で調整する感じで、ちょっとドタバタ。N先輩により、持ち時間10分限定でピアノ伴奏があるフレーズ中心、の確認。ライトが眩しい。
 その後は、特別企画“古関裕而名曲集ステージ”リハのため、皆で講堂前に移動する。
 構内は模擬店が次々とオープンして、賑やかになり始めている。

 講堂のホワイエでN先輩のご指導により体操と発声を15分ほど。ステージ上手で待機である。講堂の裏口やら控室を通って(普段はなかなか見られない場所だ。)舞台袖に到着するが、待機時間が30分近くある。寄りかかれる壁を探しながらよほど顎を出していたのか、後輩が一つ脇にあった椅子に座るように促してくれる。
 ひっくり返ってご迷惑をおかけするよりいいだろう、ここは体力温存をすべき、と有難く座らせて頂いた。ほどなくして、全員が客席で座って待つように誘導された。

 「長崎の鐘」は私達の団体のみによる合唱で、編曲者M氏による指揮。一通り歌ってリハは終了。舞台はひな壇がない最後列3列目なので、立ち位置を調整しないと指揮が見にくい。
 今度は地下を通って2階席へ移動して、「栄冠は君に輝く」を吹奏楽団とグリークラブ、もう一つの混声合唱団とともに合同演奏のリハ。これがまたなかなか席が決まらず、てんやわんやだった。最後には応援歌も歌うことをその場で知り、終わったのは予定より大分時間が押していた。

 控室まで戻って荷物を整理して、暫し休憩して体力温存に務める。お昼には再び講堂に戻って本番だ。夫からは「到着したよ」とのLINEが入る。
 今回も待機の時間が30分ほどある。講堂と控室の間も結構あるし、なんといっても4階の上り下り、さらには講堂に行ってからも階段の昇降が多く、手すりにつかまりつつも痺れた足を庇い、マスクのおかげで息も苦しく、体力の消耗が激しい。またしても胸の痛みが出てくる。
 本番の日は、終わるまで怒涛のようにまっしぐら、はいつも感じることだけれど、今日は朝から夕方まで長丁場で、例年にも増してハードなスケジュールだ。

 無事「長崎の鐘」のステージが終わったが、夫や息子の姿を舞台から確認することは出来なかった。皆で地下を経由して2階席に移動し、「栄冠は君に輝く」の後、応援歌を歌って特別企画ステージは終了。
 満員の客席から手拍子を頂き、有難いことだった。ここでも若干時間が押しており、次の合同練習スタートまで1時間を切っている。

 例年通り近隣のお店で使える昼食券を配給されていたけれど、そのまま講堂裏の学食へ急ぐ。学食の前は去年ほど列が長くなく、すんなりと入れた。今年も3品のみの提供。去年レーンを並び直す羽目になって大変だったので、今年は麺のレーンに並ぶ。
 先輩や同期のNちゃんと同じテーブルで、カーディガンを羽織ってブラウスにスープが飛ばないようにしてみたけれど、やはりカーディガンにはシミがついてしまった。お馬鹿である。
 やはり胸痛が再燃している。ミヤBM錠とロキソニンを飲み、午後の舞台会場まで戻る。Nちゃんは「まだ時間があるので、構内をぶらぶらしてから戻る」とのことだったが、私はそんな元気はないので真っすぐ控室に戻り、薬が効いてくるのを待つ。

 M氏による4曲の合同練習は1時間、皆、立って歌っていたが、私はとてもその元気がなく、座って唄わせて頂いた。次の集合時間まで10分の予定だったが、進行が遅れていたようで20分ほど休憩時間があった。胸痛がどんどん酷くなってくる。刺し込む痛みに表情が消える。これはまずい、と直前にコデインを飲む。

 階下に降り、舞台袖で朝決まったステージオーダー順に並び、いよいよ本番だ。
 自分の立ち位置に着く。本番は一旦始まれば瞬く間に終わってしまう。僅か20分弱の持ち時間のために、今年は4月末から半年間近く練習に参加してきた。
 昨年「初心のうた」の1曲目と5曲目を歌い、是非残りの3曲も歌ってみたいと思っていたので、今年その3曲に加え、最後の「泉のうた」を歌えるのはとても嬉しいことだった。息子が大学3年次に定期演奏会で全曲を歌ったものだったので、去年は結構辛口の感想をもらっていた。
 舞台に上がると、息子と夫がカメラとスマホを構えているのが分かった。日曜日を丸々潰して今年も付き合ってくれて、有難いことである。

 今年は2列目で、大好きな先輩たちや、可愛らしい現役や後輩に囲まれ、幸せな時間を過ごすことが出来た。普通なら痛みもあり、とても立っていられなかっただろう20分ほどの時間だったが、歌っている間は、薬も効いてきたのか不思議とシャンとして最後まで歌いきることが叶った。
 いつもながら練習した以上のことは出来ないのだけれど、今年は自分なりの色々な思いを客席に届けることが出来たような気がする。来年もまた皆さんと歌えますように、と願いつつ胸が一杯になった。

 今日の万歩計を見れば10,000歩近く。しかもアップダウンが半端ではなかった。
 終了後は、講堂をバックに昨年と同じ場所で皆で記念撮影。M氏からお言葉を頂き、来月のイベント等の事務連絡。既に夕方、風が冷たくなってきて、胸に突き刺さる。急いで控室に戻り、打ち上げは欠席させて頂くことにして荷物をまとめ、最小限の方たちにお礼のご挨拶をして、そそくさと控室を後にした。

 階下では夫と息子が待っていてくれたので、そのまま急いでバス停まで歩く。ターミナル駅まで30分弱、痛みと疲れで顎が出ている。
 ターミナル駅に到着すると、1時間に1本のライナーはちょうど5分前に行ってしまったばかり。次のライナーを予約して、時間調整のために百貨店のティールームに入る。チャイを飲んで温まり、少し元気になるが、ライナーに乗り込んであれこれ連絡をしているうちにまた痛みが酷くなってくる。薬が切れた感じ。

 ライナーに乗って最寄り駅に到着し、夕食を作る元気はなくファミレスに。日曜日の夜とあって店内は混雑している。オーダーを取りにきたはいいけれど、なかなか出てこない。40分近く待ってようやく、であった。
 気が張っていたのが最寄り駅に到着してほっとしたのか、いきなりぐったりと疲れが出て口も利けない。痛みで空腹もあまり感じず、スープとフォッカチオだけ注文して、適当に口に入れてあとは息子に助けてもらう。

 母に何度もMeet通話をするがなかなか通じず、ようやく通じたと思ったらもうお風呂に入るところだったようで、悪かった、と切る。それにしても生活時間帯が違うので、外出時の連絡はタイミングが難しい。
 帰りはタクシーに乗って帰宅し、もろもろ片付けて、こうしてブログを書いている(やめればいいのに・・・)。

 今年も家族総出(去年は、まさか今年になって息子が転職し同居しているという事態は予想だにしていなかったが)で私の趣味を応援してくれる、幸せな環境に感謝である。
 例年ならこれで私の合唱の季節も終わりだが、来年10月の本番に向かってのドイツレクイエムの練習は現在進行中である。来年のスケジュールを考えると、ドイツレクイエム本番、ホームカミングデー本番、息子挙式・披露宴と3週連続のこれまたハードスケジュールになりそうである。
 その時、どれほど元気でいられることか知る由もないが、私を2009年以来15年にわたり支え続けてくれたこのアットホームな舞台を励みに出来たら、と思う。
 
 長かった一日。家族をはじめ、先輩たち、そして裏方で頑張ってくれた現役や沢山のスタッフの方たちのおかげで成り立った今日一日。心から感謝をしたいと思う。
 明日は午後から新幹線で出かけ、そのまま目的地で宿泊し、戻ったら通院前泊となる予定である。自業自得のスケジュール設定であるが、痛みが落ち着いてくれることを祈りたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする