ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.6.26 フェスゴ5回目+ドセタキセル5回目(6割減量3回目)+ジーラスタボディポッド5回目14日後のこと 魅惑のミステリーツアーへ出発!

2024-06-26 21:36:01 | 

 昨日は自分でもびっくりするほど草臥れており、今日からのパッキングを適当に済ませてあとは宜しく、とさっさとお風呂を洗って入浴し、ベッドに直行した。
 そのまま眠れれば6時間は睡眠時間を確保できる計算だ。

 前回の治療前日に旅から戻ってきたというのに、また性懲りもなく、今日からは3泊4日のミステリーツアーに出発だ。なぜ3週間も経たずしてツアーを申し込みしているのか今になっては定かではないけれど、申し込みした日付を見ると、2月。
 かなり体調が悪くて、3月のイタリア旅行は危ないかもしれない。でも治療を続けるために、気持ちをキープするために何らかの人参は絶対必要ということで、まさか前回のツアーと全く被ることもあるまい、と申し込んだのだった。

 空調をドライにしてもなかなか寝付けなかったが、それでも早く休んでよかった。
 今朝はアラームが鳴ってすんなり起きる。冬と違って5時過ぎでもすっかり明るい。
 
 私がダイニングでカチャカチャやっているうちに夫も「早いね~」と起きてきた。前回とほぼ同じ時間のフライト、集合時間も5分違い。ミステリーツアーと銘打っているが、あれこれ考え、パンフレットの写真を検索すると、ちゃんと行先をグーグル先生が教えてくれる。というわけで、今日の行先「とある空港」は桃太郎空港に決定である。

 朝食を摂り、花の水を取り替え、毬藻を冷蔵庫に避難させ、ごみをまとめ、あれこれ済ませて身支度を整える。時間指定のタクシーが時間より大分早くに到着した。
 前回はリムジンバスで1時間以上早い出発を選んだが、余りに早く到着してしまい、夫がラウンジでもてあましていたのは、このブログでも書いた通り。そのため、今回はライナーでターミナル駅まで行き、JRと私鉄を乗り継いで羽田入りすることに。

 お腹はとりあえず大丈夫そうだ。タクシーは順調に最寄り駅に到着し、ライナー出発まで15分以上の余裕がある。念のためお手洗いを済ませて、ライナー到着を待つ。

 車内のお供は岸本葉子さんの「60代、変えていいコト、変えたくないモノ」(中公文庫)。
 岸本さんとは同い年、そして、なんと今日がお誕生日でいらした。なんという偶然。彼女のエッセイは面白く、部位は違えどがんサバイバーでもあり、よく手に取って拝読している。
 今回のエッセイはちょうどコロナ禍が始まった頃のもので、当時の異常事態がありありと思い出されつつも、何やら遠い昔のような気もする。
 帯には「SNS詐欺、通信トラブル、不足の事態をどう乗り切る?」「本の字が読めない、鍋が重たい、できていたことが出来ない時は?」「変化に応じてもぶれない心をもとう」とある。色々身につまされることも多く、どんどん読み進む。

 思いのほか時間がかかって、空港に着いてチケットを頂いたのは集合時間20分ほど前になった。前回の2時間近く前の到着からすれば、かなりギリギリ感がある。

 すぐにマイル登録を済ませ、荷物を預け、セキュリティを通り抜け、ラウンジを目指す。今回はバスに乗って搭乗機まで移動するということで搭乗口がかなり遠い。お手洗いを済ませ、カフェラテを飲んだら、もう移動しなくては、の時間。

 何やらトラブルがあったようで搭乗口でちょっと足止めを食う。タラップから搭乗するといかにも旅行に出る感じで気分は上がるけれど、皆さん結構ギリギリの搭乗になる。
 夫は相変わらず窓際席を確保し、私は3人席の真ん中。隣が来ませんように、どころか、すでに通路側に男性が座っておられた。ほぼ満席。

 離陸は15分近く遅れたが、到着は5分遅れ。気流の関係なのかかなり耳が痛かったが、夫もそう言っていたので私だけではなかった模様。

 今月2回目の桃太郎空港に降り立つ。今日のツアーのご一行様はご夫婦8組の16名様。こんなに少ないとは、なんとラッキー。バス席は2人で一列である。のびのび。最少催行人数は28名とのことだったが、キャンセルが相次いだのかどうか。添乗員さんもこんなに少ないのは初めて、と仰る。

 今日の添乗員さんは女性のSさん。バスも3泊4日通して同じで、運転手さんも変わらない。ミステリーツアーなので、ギリギリまで立ち寄り場所は明かされないが、今日の立ち寄り先は全て予想どおり。まずは40分ほど走って“一幅の絵巻物を見ているような庭園と漆黒の天守が有名な日本百名城の一つ”を目指す。もちろん後楽園と烏城の別名を持つ岡山城である。

 目的地が近くなって天守閣が見えるタイミングで行先と散策時間が明かされる。2時間半で見学と昼食を済ませる算段だ。
 まずは駐車場から皆で後楽園へ。チケットを頂き、庭園をどんどん横切ってお城を目指す。また石段である・・・。足裏が痛い。梅雨入りしたものの、お天気が良い。時折、青空で日が出るととても暑い。

 お城のパンフレットを頂き、入場。救いは2022年11月、令和の大改修が完了して間もないこともあり、エレベーターが4階まで設置されていること。6階まであるが、先日の姫路城に比べれば、階段は上りやすく問題なし。
 とはいえ、右足の親指先の痛みと足裏の痛みは依然としてある。ゆっくり一段ずつ上がり、最上階で金ピカの真新しい鯱とツーショット。1階ずつ降りながら各階の展示室を見学。

 なんといっても朝が早かったので、朝食から既に7時間以上経っている。お腹ペコペコでガス欠状態。夫は空港のコンビニで買ったあんぱんをバスの中でさっさと食べているので私よりずっと元気だ。
 前回の白鷺城の次は今回の烏城、すっかりお城づいている。無事1階まで降りてきて、天守閣とツーショット。真新しいので黒と金が眩しい。

 橋を渡り、フォトスポットで記念写真を撮り終えたら、再び日本三名園の一つ、後楽園に再入場して、ようやくのランチ。川のほとりにある食事処は窓から天守閣が見渡せて、絶景。
 小上がりのお座敷に座って(靴を脱ぐのがちょっと不安だったが)夫は豚骨ラーメンを、私は烏城をイメージしたという黒ゴマとほうれん草のお店の名前が付いた名物カレーを頂く。

 空腹で、暑い中歩いたので、塩味が美味しく、本当に生き返る感じ。食事を終え、ゆっくりと歩いて庭園を散策。園内は一面の芝生が美しい。紫陽花はもう盛りを過ぎた感じだったが、花菖蒲や、ピンクの大輪の蓮の花が美しいこと。藤棚もあったので、四季折々の花が楽しめそう。

 少し歩くとすぐに喉が渇く。食後のお茶をしたい、夫はお約束のソフトクリームも食べたい、で、茶屋に入る。白桃のソフトクリームをチョイスした夫と、抹茶とお菓子のセットをチョイスした私だが、お菓子は3種類から選べ、きび団子は売り切れ。黄身餡のつるの玉子か、丹頂という粒餡のお菓子があり、結局黄身餡を選んだ。温かいお抹茶が美味しい。夫は粒餡のお菓子も食べたいということでお土産に購入。

 入園した時に、丹頂鶴の鳴き声が凄かった。それも見なきゃ!と探しに行くと、鶴舎には7羽の鶴が飼育されていた。お正月には園内に放されて飛んだり歩いたりする姿が見られると伺ったが、なるほどそんな写真も飾ってあった。

 しばし鶴の美しい姿を見ながら時間調整。最後に藩主の居間の建物や能舞台等を見学し、奥の池にあった白い蓮を愛でた。そこにはアオサギも佇んでいて、何やら昔の大名庭園の趣そのままという雰囲気だった。5分ほど前にバスに戻ったが、またもやビリだった。

 ここから小一時間バスは走り、本日の宿泊場所へ。さすがにお腹も満ちて眠くなり、ホテルの部屋割りのカードを頂くまではすっかり舟を漕いだ。
 宿泊先は前回ランチを頂いた美観地区、大原美術館に隣接した昭和38年誕生の老舗ホテル。そう、なんと倉敷の街に再来である。

 棟方志功氏の、時価数十億円という14畳もの木版画がロビーに飾られているアートフルなホテルだ。3階の部屋にチェックインして荷ほどきをし、お茶で一服して小休憩。窓の外には美観地区、大原美術館が見える。
 夕食まで1時間ほど散策に出ることに。既に美術館はクローズだったし、隣のカフェにもまた入れなかったが、モネの睡蓮が咲く池だけは見学することが出来た。黄色とピンクの可愛らしい花が咲いていたのでしっかり写真撮影。
 前回Iちゃんに出したポストカードと同じものを自分にも購入し、再び川沿いを歩く。足は痛むが、ついつい頑張って歩いてしまう。

 観光案内所の2階に上がって美観地区を見る。残念ながら川を滑る天領丸に乗ることは叶わなかったが、散策は十分楽しめた。コンビニで買い物をし、一旦部屋に戻って夕食への待ち合わせ時間にロビーに降りる。

 今日の夕食は、徒歩圏内のホテルにあるレストランで鯛しゃぶ御膳を頂く。お出汁が効いていて美味しかった。夫は地酒を美味しそうに頂き、赤い顔でご機嫌さん。ご一緒のテーブルを囲んだのは練馬からご参加のご夫婦。旅行話から健康話まですっかり話が弾んで、お店を出るのが最後になった。
 私達は疲れてそのままお茶だけ買ってホテルの部屋に戻った(夫は大鼾でお夕寝中)が、お二人は駅反対口のアウトレットモールに繰り出したようだった。元気だ。

 退職し、平日がメインのツアーに参加すると、実に団塊の世代の方たちの元気さと層の厚さに驚かされる。私は今回も最年少のようだ。60代後半から70代の皆さんは本当に元気溌剌。旅行会社にとっても大きなお得意さん世代だろう。

 ということで、部屋に戻り、ほぼ定刻に母にMeet通話。
 今日はラジオ体操に出た後、腰が痛かったのでマッサージに出かけ、洗濯もしたそう。暑かったけれど、既にお弁当の夕食も済んだ、と元気だった。明日はまたデイサービス、お風呂に入って涼しくして眠るそうだ。無事で何より。

 本日の万歩計は15,000歩近い。普段引き籠っているときは数十歩というのに、この落差は一体何だろう。
 明日は予定より20分早い出発だ。そしてレストランのオープンがその1時間ちょっと前なので、かなり忙しくなりそう。朝ドラ鑑賞どころではない。録画してくるんだった・・・。
 明日は何処へ行くものやら、だが宿泊は温泉。立ち寄り場所は訪れたことのない場所であるのは間違いない。楽しみなことである。
 
コメント
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