昨夜も日付が変わる前に眠りについた。明け方一度お手洗いに目覚め、再び寝直し、モーニングコールが鳴るまで起きられなかった。やはり疲れている。
今朝は夫の方が起きるのが早かったようで、息子の起床予定時間より1時間早く、親切にも電話をかけてしまったらしい。
外気温は27度。昨日よりは若干低いが、今日も猛暑の予報だ。足湯を済ませて昨朝より10分ほど早くレストランに到着した。
奇しくも昨夜3人で夕食を摂った席と全く同じ席に座った。ご当地メニューコーナーなどもあり、たこ焼きやら串カツやらが朝から並んでいる。
水分補給もたっぷりして部屋に戻りパッキング。チェックアウトを済ませて荷物を預け、ランチで息子に合流するまでの2時間半ほどをどう過ごそうか?と思案。
7年前、私がEC投与後の好中球減少症で入院していた時(それ以来、この7年間入院をしていないのは実に快挙である。最初の3,4年は何度となく入退院を繰り返していたのだから。)、夫と息子が2人で初めて大阪観光に出かけた。その時、息子の希望で清明神社を、ちょっと足を延ばして住吉大社を訪れたという。「すみよっさん」と呼ばれ、全国に2300社ある住吉神社の総本社、摂津国一の宮として崇敬を集める場所である。私はお参りしたことがないので、では、と地下鉄と私鉄を乗り継いで住吉まいりに向かった。
それにしても暑い。夫は相変わらず団扇が手放せない。私も日傘を畳むことが出来ない。住吉大社駅を降り、参道のお店をチェックしつつ、市電が行き交う通りを渡ればそこは住吉大社の境内入り口である。
境内に入るには、まずびっくりするほど傾斜が急な(階段になっていたが、上りはきついし下りは怖かったこと!)反(そり)橋を渡らなければならない。橋の朱色が緑に映えて美しい。お濠の水面に逆さに映り、文字通り太鼓を描いている。
まずは手水で手を清めて第三本宮、第四本宮と進み、続いて第二本宮、ようやく一番奥の第一本宮にお参りが出来る。本殿は国宝「住吉造」である。二礼二拍手一礼を繰り返す。
帰路は千年楠の大樹をご神木とし、商売繁盛の神と崇められている招福猫が祀られた楠珺社を拝見し、重要文化財であるという石舞台を眺め、パワースポット五所御前(五大力)を冷やかし、良縁の神様、侍者(おもと)社で立ち止まった。
夫婦円満はもう十分だね、と夫が言うので、これからここでずっと働くことになる息子がこの地で様々な良縁に恵まれますように、ということで土人形を頂き、裏に願い事を記して殿内に並べてきた。それにしても暑い。立ち止まると汗が噴き出してくる。
ここで失礼しては中途半端だ、と橋の反対側に位置する誕生石、子授けや資金調達の神様である種貸社(凄い名前である)と大海神社にもお詣りして、境内をコンプリート。気づけば1時間半近くかかっていた。汗だくで喉もカラカラ。行きにチェックしていた和菓子屋さんの店内に腰かけてラムネを頂き、人心地つく。夫は好物の大福を追加することも忘れない。さすがである。
再び私鉄に乗って、ターミナル駅の百貨店で中休み中の息子と合流した。そのまま最上階のレストランでランチ。最初は自炊していたが、変則勤務で最近はそれも叶わず、どうしても野菜不足だそうだ。では、とサラダビュッフェのついたビストロレストランに入って、デザートとお茶まで楽しんだ。
私たちも新幹線の時間が迫っている。息子と途中まで一緒に地下鉄に乗り、別れた。私はそのまま新幹線構内を目指してお土産の列に並び、夫はホテルに向かって荷物をピックアップ。ホームで無事合流してほぼ定刻にのぞみ号は発車した。
息子は4時間ほどある中休み、戻った後は少しだけお昼寝が出来たようだ。
新幹線の指定席に座ると眠くてたまらなくなりちょっとだけウトウト。それでも車内はチビッコたちの声で賑やかで、なかなか眠っていられなかった。
結局、持ってきた文庫を読む元気もなく、なんとなくぼーっとしながら降車駅に到着。タイミングよく快速電車に乗ることが出来、1駅立っただけで夫とともに座ることが叶った。ラッキー。
私鉄乗換駅の駅ビルで軽く夕食を摂り、最寄り駅スーパーで買い物を済ませ、無事帰宅しもろもろ片づけも終わった。
この3日間、息子が働く姿を見、世界遺産となった古墳の端っこを見学し、駆け足で神戸の異人館巡りをし、息子と3人でゆっくり夕飯を摂り、住吉大社をお参りし、息子と3人でランチを摂り・・・毎日暑かったけれど、頑張って精力的に動き、充実して過ごすことが出来た。
途中骨の痛みが出たり、爪囲炎もちょっと心配だったけれど、なんとか持ってくれた。
明日からまた新しい1週間が始まる。息子も車掌が本務でいられるのはあと1週間ほど。残り1週間は駅務の研修だそうだ。こちらも泊まり勤務だからまた大変なことがあるだろう。
暑さにめげず、しっかり眠り、しっかり食べて無事研修を終えてほしいと思う。
私も疲れを持ち越さないように早めに休まなくては。