8月6日の広島、9日の長崎、そして12日の御巣鷹山、今日74回目の終戦記念日。鎮魂の10日余りが過ぎれば、子ども達の夏休みも残すところあと半月。1週間の命、声を限りに鳴いていた蝉たちが各々の生を全うして地面に転がっている姿も多々目にするようになった。
特にお盆休みがあるわけではない職場だけれど、やはりこの時期にお休みする職員は多く、事務室はいつになく静かである。出勤した夫も電車が空いていたとのこと。
昨日は大型台風の影響なのか上越市で最高気温40度超えを記録した、というニュースにたじろいだ。天気予報では、週末は内陸で40度近くに上がるところがあり、とサラリと言うのを聞いてますますのけぞった。
40度、である。高熱でうなされる体温以上の気温である。
一日の最高気温がセ氏25度以上の日は「夏日」、30度以上は「真夏日」、35度以上を「猛暑日」というが(酷暑日は猛暑日の俗称だそうだ。)、昔は最高気温が35度以上になる日が少なかったため、35度以上の日表す正式な予報用語はなかったそうだ。
そんな「猛暑日」の呼び名が一般的になってきたのは、ここ5,6年くらいのことではないか、となんとなく思っていたら、35度以上になる日が増えたことから気象庁が予報用語を改正して「猛暑日」としたのは2007年4月1日のことだそう。もう干支が一回回っているとは・・・。
それが最近は40度、である。今度は一体なんと呼ぶのか。命を脅かすような最高気温。考えただけで恐ろしいことだ。
そんな季節に来年はオリンピック開催。アスリートもさることながらギャラリーは大丈夫だろうか。
早朝でも太陽燦燦、日傘をさして歩くだけでも照り返しでやられそうになるというのに、そんな戸外で競技をするのは危険ではないだろうか。
7年前、なんだか良く分からないうちに招致が決まった時から我が家では果たして今、何故、東京でオリンピックなのか・・・という疑問の方が強かったし、私に至っては2020年?あと7年後なんて遠い将来、とても生きているかどうかわからないし、と冷めていた。
細く長くしぶとく・・・と治療を続けながらおかげさまでこうして生き永らえることが出来、気付けば開幕まであと1年を切るところまで迫った。なんだか世間は気運を高めなくては、と踊らされているような気がする。
チケットを買って現場まで観にいこうという気持ちにはいまだ全くなれない。とにかく、病人も怪我人も出ずに無事に開催されることを祈るのみである。