今週、来週はお盆期間ということもあり、職場のノー残業ウィークだ。昨夕は定時で仕事を終え、一旦帰宅した。家の中ももわっと暑い。
夫は歯科クリニック予約のため夕食準備不要とのことで、カラカラに乾いた洗濯物等を片付け、ぱぱっと一人で手抜き夕食を摂り(最近、料理らしい料理からすっかりご無沙汰である。)身支度をし、お泊り荷物を持ち、最寄り駅前の映画館で気になっていたアニメ映画を観てから(映像が本当に綺麗!)前泊のホテルに移動した。
行きの車内では映画の余韻に浸り、既に鑑賞したという息子とLINEで感想交換してから小川洋子さんの「不時着する流星たち」(角川文庫)を読み始める。帯には「この世界には、決して知られてはいけない秘密があるー実在のモデルに着想した、残酷と恍惚、祈りの物語。」とある。小川さんの作品を読むのは久しぶりだが、第1話から惹き込まれる。
そんなわけで、ホテルにチェックインしたのは結構遅くなってしまい、暑さでバテていたので読書を続けるのは止めて入浴し、早めに休むことにした。ところが、モーニングコールをセットしようとしたらうまく作動しない。フロントに電話もかからず(酷い!)、もう着替えもしてしまったので部屋を替えてもらう元気もなく、やむなくスマホでアラームセット。
明け方一度お手洗いに起きたが、再びすんなり眠ってアラームで目覚めた。早くも外は太陽燦燦。今日も暑くなりそうだ。地元市は37度の予想。見ただけでげんなりする。
家族LINEにおはよう連絡をして足湯をさっと済ませる。右足親指の爪周りが相変わらず不調だが、お腹は快調だ。
新聞を片手にニュースを見ながら、まずは痺れ対策漢方2種を飲む。和食の朝食後はビタノイリン、ロキソニン、タケプロン、ミヤBM錠とフルコース。いつもどおり朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウト。
今月初めての通院。4週間ぶりの通院なんてどのくらいぶりだろう。このくらいのペースなら通院もそれほど大変ではないなと思う。それでも僅か5分あまりの病院までの道で茹ってきそうな暑さだ。
今日も自動受付機が1台点検中になっており、IDカードを通す長蛇の列が出来ていた。採血受付へ移動すると待合い椅子は大混雑。座る椅子がなく、ちょっと離れたアトリウムの下に腰かけた。30人近くの待ち人数で待ち時間は15分。この時間でゲットできる番号にしては確かに20番ほど遅い。皆、暑くて涼しいうちに家を出てくるのだろうか。態勢を整え、スマホチェック等して電子掲示板に自分の番号が出るのを待ち、採血室に入った。
今日は何度もお世話になっている検査技師のYさん。今月は月末にマーカー等の測定をすることになっているので2本のみ採取。針刺の痛みはあまりなかったが、抜く時はちょっと痛んだ。珍しく血が止まらず、2回も血が滲み出してちょっとびっくり。今日は長めに抑えてくださいねと言われ、しっかと抑えながら向かいの腫瘍内科の受付へ。
こちらはそれほど混んではいなかったが、定位置は確保出来ず、少しずらした場所を確保してから、受付に並ぶ。月初めなので保険証のチェックも済ませる。
本日のお伴は、昨夜の続きから。10話のお話しの中で一番印象に残ったのはなんだろう。どれもこれも不思議で秘めやかなにおいに包まれて、それでも読み進んでしまう。まさに小川さんワールド全開。解説で鴻巣由希子さんが書いておられるように、彼女は目ざとく「見つけ出す」側の住人で自分は「ぼんやりした人」の部類だなあと苦笑する。
採血してから1時間ほど経ち、血圧測定。112-67、脈拍は72。暑いせいか私にしては高い。
それから5分ほどで「中待合いへどうぞ」に番号が出た。20分ほどして先生がお顔を出された。病院到着から1時間半強。採血はあんなに混んでいたのに順調だ。
「さて、いかがですか?」と問われ、「おかげさまで、元気です。夏休みの旅行も無事行ってまいりました。今はお腹も快調ですが、治療後は一日おきくらいに下痢がありました。手足の痺れと痛み、浮腫みは相変わらずです。足の指の爪も不調です。」とご報告する。
「そうですか、皮膚の調子が悪いということですかね。さて、あとは甲状腺ですね?」と訊かれる。月末の職場検診で甲状腺腫大が認められ、主治医に検査を依頼するようにということだったので、採血前に検査項目を追加オ-ダーして頂いていた。「(検診のドクターは)私の喉元を見、すぐに触診され、開口一番『唾を飲み込んでみてください』と仰り、『疲れやすい、手足の痺れ、浮腫み等の症状から簡単に採血でわかりますから検査してもらってください。』とのことでしたので・・・」とフォローで説明する。
検査の結果では、とりあえず甲状腺機能の問題はなかったようだが、念のためエコー検査をしておきましょう、ということになる。そろそろ造影CT検査もやることになっているが、レントゲンでもマーカーでも落ち着いているようだし、自覚症状も収まっているようなので母の手術が一段落してからでもいいでしょう、と仰る。先生のお話しによれば、乳がん治療中の女性で甲状腺の病気も患う方は多いそうだ。
甲状腺のエコー検査は今月末までは空きがないようで、可能ならば同じ日の午後でとお願いしたところ、次回の通院日には間に合わなかったが、今月中に予約を入れて頂けた。来月は母の入院、手術にある程度マンパワーを取られるだろうから、出来ることは今月中に済ませておきたいのである。
次回3週間後に予約が入り、その翌日に造影CTと甲状腺エコー検査を連続で。化学療法室は10月末まで予約を入れてくださった。
薬の処方もミヤBM錠も含めて6種類、全て3週間分フルに出して頂いた。
ご挨拶をして診察室を後にし、化学療法室へ入る。待合い椅子は一杯で、一番入り口に近いパイプ椅子に腰かけた。いつものように夫やお友達にLINEで報告していると、15分ほどして看護助手さんから窓側の通路側の席に案内された。外は見るからに暑そうである。
お手洗いを済ませ、かつらを外してケア帽子に替え、2冊目、本多孝好さんの「deleディーリー3」(角川文庫)で読書再開。帯には「あなたの死後、不要となるデータを削除します。ドラマ化作品続編」とある。前作・前々作の「deleディーリー」「deleディーリー2」は読んでいないのだけれど、ドラマを視ていたのでイメージが掴めていたせいか、その続編である3作目から手に取ってもすんなり、面白く読めた。それにしても、個人より託されたデータを極秘に削除する会社、リアルに需要がありそうである。今日も2冊とも面白く読めていい日だった。
30分ほどして刺針に見えたのはOkさん。お忙しそうだったので、話かけるのをちょっと遠慮した。いつもどおり迷いなく早業。
その後20分ほどしてKwさんから薬が届く。甲状腺の話を訊かれた後、夏休みの話をちょっとする。大学フレッシュマンのご子息は、東北地方で免許取得の合宿中だとのこと。
2剤併用の治療8クール目スタートだ。点滴棒には2本の薬液パックと生理食塩水の小さなパック、シリンジ。点滴の順番はパージェタ、ハーセプチン、最後に生理食塩水。
最後の生理食塩水になったところで、Okさんが血圧測定にみえる。ここで少しだけ甲状腺等の話もして、採血結果をプリントアウトして頂いた。この病院でも専門の先生がおられるので、もし病名がついてもここでお世話になるつもりである。もちろん、なんでもなければそれに越したことはないが、潰せるものは潰して、化学療法室での治療に専念出来ればよい。終了時の血圧は122-84、脈拍は72。抜針もOkさんで衝撃なくすっと抜けた。ちなみに本日の白血球は3,900、好中球は1,300ほど。
化学療法室に滞在した時間は3時間半。針を抜いて頂いてから、お手洗いを済ませ、ご挨拶して部屋を後にした。会計へ移動すると受付に長蛇の列、待合い椅子は大混雑だった。受付番号を頂いてから薬局へ処方箋を送信するのはスムーズだったけれど。
30分ちょっと待ってようやく会計番号が出た。今日も点滴代が35万円相当の点数。支払いは前回同様11万弱。
病院を出ると、熱風で息苦しく倒れそうに暑い。青空はどこまでも綺麗だったけれど、薬局に到着するまでの僅か5分で顎が出る。「病院内から処方箋を送りました。」と申告すると、今日も15分ほどで呼んで頂けた。
「お腹の調子はいかがですか?」と問われ、「今回4週間ぶりなので今は調子よいです。手足の痺れと痛み、爪が不調で、この暑さでも今年もサンダルが履けなくて・・・。」とちょっと愚痴る。3週間分なので3,000円に満たず現金払い。
本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間半強。
駅に辿り着く頃には空腹と暑さでふらふらする。ランチタイム終了ギリギリの時間だ。最上階まで上がる元気がなく1階でスモールサイズの冷たい野菜たっぷり麺を頂く。食後デザートも我慢してJRに乗り込む。
新幹線の駅は帰省客や旅行客で混んでいる。幸い乗換駅止まりの各駅停車だったので、席も確保出来た。
今日も夫は宴会で夕飯要らず。生協のお届け物で一人適当に済ませることにして、乗換駅での買い物はパス。そのまま私鉄へ乗り換えた。食料品等の荷物もないし、少し日が陰っていたので、ゆっくり歩いて帰宅したら、定時で帰るのと殆ど変わらない時間だった。
生協から配達された食品を運び入れ、収納する時になぜか牛乳が3本もあり、頼んでいない卵やお豆腐もある。オーダーを間違えたなら仕方ないと、ひとまず収納だけして注文書を見ると、頼んだものが2品入っていなかった。
電話をしても混雑しておりなかなか繋がらない。片付けるものは沢山あるのに、なかなか落ち着かない。ようやく繋がって事情を話し、入れ替わっていたものを受け渡ししたりあれこれ片付けていると、母から電話。
先月夫が同行した時には手術は9月1週か2週目の金曜日ということだったので、すっかりそのつもりで諸々調整していたのだが、なんと最終週だと言われたそうな。それで黙って帰ってきたのと訊くと、早めにして頂けるつもりでいたのですが・・・程度で、具体的な日にちは言えなかったようだ。
うーん。来月末から入院、手術となると、職場は後期が始まり、夏休みムードではなくなるし、なかなか頻繁に休んだり早退したりするのは厳しいのだが。
ひとまず明日もう一度先生に連絡してもらうことにした。やっぱり一人で行かせるとだめだなあと思いつつも、付き添いが出来ないことが悔やまれる。「どうしてもだめなら姪(私の従姉)に頼んでも・・・」と言うが、彼女だって夏休みが終われば仕事があるし、先日初孫が生まれたばかりだし、そうそう一人暮らしの叔母の世話に注力などできないだろう。皆母と違って毎日が日曜日ではないのだ。
そんなこんなで、夕食を摂ったのも遅くなり、少し休んだらライナー予約代行をした夫が帰宅した。暑さと通院でやはり疲れは否めない。
とにかく明日、明後日頑張ればまた3連休だ。暑さバテしないように早めに休まなくては・・・。