ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.11.11 コントロールは難しい

2021-11-11 21:31:58 | 日記

 今日は日付に1が5つも並んだ。
 11月11日は何の日か。お菓子の日だとかあれこれ諸説あるようだけれど、いい日、いい日で介護の日でもあるそうだ。そんなあたたかい介護が出来ればハッピーなのだろうけれど、このコロナ禍で施設や病院等に入ると面会が叶わなかったり、色々大変なことがあるようだと思う。

 それはさておき、何においてもコントロールは難しい。
 エンドレスの抗がん剤治療をしていると、副作用コントロールは死活問題である。
 初発は“きつくてもしっかり叩いて再発を絶対防ぐ!”という大きな命題があるから、ちょっときつい副作用も期限付きだと割り切ってぐっと我慢する必要がある。

 けれど、再発治療になると、完治を目指さないエンドレスの延命治療になる。だから日々の生活のQOLを少しでも落とさないように、が目標になる。
 長い期間、ひたすら辛い症状を我慢し続けていては気持ちも身体も続かないし、副作用で寝たきりの日が多くなれば一体何のための治療だかわからなくなる。

 だから吐き気も、倦怠感も、下痢も便秘も痺れも痛みも、およそありとあらゆる副作用を緩和出来るように(さすがに脱毛の薬はない・・・)薬を駆使したコントロールが必要になる。

 昨年7月からエンハーツを始めて、吐き気と倦怠感のコントロールに苦慮している。
 吐き気止めは既に最強の飲み薬イメンドを始め、アロキシ(遅発性制吐剤)とデキサート(ステロイド)の点滴に加え、イメンドの後にカイトリル(遅発性制吐剤)、デカドロン(ステロイド)の飲み薬まで駆使しているから、もうこれ以上増やすのはおそらく難しいだろう。

 そのおかげで、これまで気持ち悪いとはいいつつも実際に嘔吐することはなかった。それを考えれば、吐き気や気持ち悪さが毎回1週間は続いて、悪阻のような状況を繰り返す日々も仕方ないと思う。けれど、吐き気止めのおかげでその対局にある便秘のコントロールが加わった。

 エンハーツを始める前まで、ゼローダ、タイケルブ、カドサイラあたりからずっと下痢気味だった。朝は腹痛で目が覚め、朝食を摂る前からスムーズ過ぎるお通じを何度も、である。
まあ、それはそれで出かける予定がある時などは辛かったけれど、エンハーツになってからは、吐き気が抜けた頃にいきなり遅発性の酷い下痢に見舞われることはあっても、基本は次の治療がやってくる頃までしぶとい便秘状態が続いている。毎朝飲んでいる痛み止めコデインにも便秘の副作用がある。

 当初はそれほど気にしなかったのだけれど、今回は下痢がなく、便秘期間が長く感じる。ほぼ2週間、ヨガで捩じろうが腸マッサージをしようが、水分をたっぷり摂ろうが、びくともしない。そして酸化マグネシウム(便を柔らかくする)の飲み始めを誤った。
 あと1日早く飲んでいればもう少し早く改善されたかもしれない。けれど、自宅にいない時、出先で酷い下痢に見舞われると困るので、ちょっと様子を見過ぎてしまった。

 結局、先週末から今日まで丸々6日間、毎食後飲み続け、ようやく少しずつ改善されてきた。
 気持ち悪さが収まった後の食事はとても美味しい。食欲の秋も後押しして、“今日も元気だ、なんでも美味い”の夫に付き合って夕食後の珈琲タイムにお菓子もしっかり頂いていた。

 幸か不幸か、エンハーツが4週間に1度の投与になったことで、3週間に1度の投与時より、食欲不振後の欠食タームが1週間伸びているわけで、気づけばまたしても体重が増えている。
 以前は食べられなくて、次の治療日までに減った体重を戻すのもやっとだったのに、今は体重をキープしたまままた上乗せ、という感じである。スカートも余裕があったものがウエストピッタリになり、丁度良かったものはきつくなっている。明らかに太ってきているのである。昨年夏に43kgを割ったことを思えば5キロオーバーだ。
 今は投薬量が47kgで設定されているが、これ以上体重が増えたら薬の量が変わってくるのでしっかり維持しなければならない。

 まあ、体脂肪は変わらず、骨や筋肉量が増えているならそれは全く問題ない。筋肉量が多い方が副作用は軽く済むというから、かえって喜ばしいことなのだけれど、どうもお腹周りがぽってりとしてきて、夫や息子に「でぶ~」と言えなくなってきている。
 私も十分ぶーこになる恐れあり・・・、である。

 ということで、排便コントロールたるもの、なかなか手ごわく難しいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021.11.8 エンハーツ21クール目、さらに減量17回目投与後12日目のこと お天気に恵まれた暖かな月曜日は海を満喫し、無事帰京

2021-11-08 23:50:15 | 
 
 昨夜のこと。
 ホテルのバスルームの水はけが悪く、私が入浴した後の排水で水浸しになり、フロントにSOSの連絡。
 ほどなくして担当者が見えて「お部屋を変わって頂くことも・・・」と言われたものの夜も遅いし、荷物を持って移動はしんどいので、そのまま応急処置をして頂くというハプニングがあった。
 その後、夫は無事入浴したけれど、恐々と何度かに分けて排水をしたという。私は草臥れて申し訳なくもバタンキューで眠ってしまった。

 そして今朝、月曜日。
 明け方お手洗いに起きたが、しっかり二度寝をしていつも通りのアラームも消して小一時間遅くに目覚める。外はまだ雲が切れていない。残念ながら窓から見える筈の富士山の姿はない。
 BSで朝ドラを視てから浴槽足湯を済ませ、身支度をしてしつこく朝ドラを二度見してからレストランへ降りた。

 窓際の席に2人並ばせて頂く。目の前に広がる青い海と青い空。地球は丸い・・・と感じるほど窓の端から端まで遮るものなく水平線が広がる。どんどんお天気が良くなってきて、海も空の色が濃くなる。ついつい笑顔になる。
 鎌倉野菜たっぷりのサラダや手作りスムージー、鎌倉ハムやフルーツのプレートに加え、鎌倉ソーセージが添えられた卵料理のチョイスが出来た。それ以外の和食のお惣菜はブッフェ形式。
 こちらではシラスは外せない。普段朝はパン一辺倒なのだけれど、魚沼産コシヒカリと聞き、ほかほかご飯も頂いてしまう。焼きたてクロワッサンに自家製オレンジママレードがとても美味しく、お腹一杯なのにお代わりしたいほど。
 それでも、お味噌汁もジュースも紅茶も、とたっぷり水分を摂り、酸化マグネシウムを飲んでも、いまだ順調にお腹が動いてくれない。

 満腹になってレストランを後にし、部屋に戻ってパッキングをほぼ済ませる。レイトチェックアウトOKとのことなので、そのままお出かけである。

 フロントで路面電車の一日乗車券を購入し、シャトルバスで駅まで移動する。乗り込んだ電車はなんと客室内に極楽浄土をイメージしたラッピングを施した、長谷寺本尊造立1300年観音電車という大アタリである。
 つい先日新聞で見た記憶があったのだけれど、まさか一編成しかないこの電車に乗れるとは。
 ついつい、かつての鉄ママの血が騒ぎ、写真を撮りまくってしまう。

 外観は緑とクリーム色に塗り分けた標準的なカラーリングで、わずかに側面の窓下に “本尊建立1300年観音列車”という金文字が入っているのみだから、一見しただけでは一般の電車と見分けがつかない。けれど、車内は一般車両とは大違いで、床面は砂利や苔を配した枯山水の庭がほぼ全体に描かれ、まるで寺の境内に足を踏み入れたかのような雰囲気。壁は金箔のイメージで、渋い金色のグラデーション模様を一面にラッピングしてある。

 最近の車両では珍しくなった扇風機も金色に仕上げているが、これは本物の金箔貼りだという。通常は広告が入る窓上のスペースには「長谷寺縁起絵巻」を掲出し、蓮の花模様を型抜きした中吊りが下がっている。つり革の柄の部分は、寺の垂れ幕の色に合わせて赤・黄・緑・紫・白の5色に色分けしてあった。

 外観でなく車内を装飾したのは、「お客様が目にしている時間が長いのはやはり客室内」という発想からであり、「乗った皆さんが驚かれるであろう非日常の車内。枯山水の上を歩くのも通常ではできません」とのこと。僅か10分ほどの乗車だったけれど、本当に朝から幸先の良いスタートが切れた。

 今日の目的地は水族館である。エントランスには青を基調とした巨大なクリスマスツリーがお出迎え。予め初めて購入したデジタルチケットを切ってもらう。月曜日なので空いているとのことだったけれど、実際入館してみると、遠足の小学生軍団や家族連れ等それなりの人出だ。

 相模湾ゾーンから始まり、深海、クラゲファンタジーホール。ここでは小学生(後でわかったが2年生ということだ)が「わ~、クラゲ、癒される~」と言っていたのに思わず笑ってしまった。子どもたちにも癒しが必要な世の中ということか。おばちゃんは、その一言で癒されました。

 クラゲによる幻想的な空間を経て太平洋ゾーン、皇室ご一家の生物学ご研究ゾーン、クラゲサイエンス、ペンギン・アザラシゾーンを通過し、イルカショースタジアムへ移動。良いお天気で美しい景観だ。陽射しも眩しい。
 前半はアシカのパフォーマンス、そして後半は6頭のイルカのパフォーマンスでスタジアムは沸き返った。15分間のショーの間、隣に陣取っていた小学生集団に交じって水族館大好きおばちゃんもノリノリになった。

 その後、ウミガメやカピバラ等を見学した後は、ウミガメの餌付けタイムを拝見。大きなウミガメたちが野菜を食べている間、小さなウミガメが食べそこなわないように特別に蛋白源の魚の餌をもらっている姿が可愛らしかった。それにしても陽射しが強い。立冬を過ぎたというのに暖かいを通り過ぎて暑くて肌がジリジリしてくる。ブラウス一枚で丁度良くてびっくりだ。

 2時間ほど滞在しただろうか。そろそろ時間切れ。ショップでお土産を買う時間もなく、再び路面電車の駅へと急ぐ。名物の羊羹を購入した後は、予定したより1台前の電車に乗って、ホテルの部屋に予定より15分ほど早く戻ることが出来た。手早く荷物の整理をしてチェックアウトを済ませ、荷物を預けて別棟の和食レストランへ。

 予約時間より若干早かったけれど、窓際の特等席に案内して頂けた。目の前は海。けれど、日差しが強く眩しくて目が明けていられないほど。ブラインドを下げて頂く。
 朝食は普段の何倍?というほど頂いたし、まだそれほどお腹も空いていないし、と言いつつ鉄板焼きのお肉やハンバーグが出てきたら、またしっかり頂いている。夫は暑いからビール!と嬉しそうである。ゆっくり時間をかけて完食し、ホテルに戻る。

 ショップで買い物を済ませ、荷物をピックアップしてラウンジで帰りのシャトルバスが来るまで小休憩。夫はビールが効いたのかウトウトしている。
 愉しい時間はあっという間だ。昨日の昼前に到着してから帰りのバスに乗るまで28時間が経過した。帰りの路面電車も予定より1台早いものに乗れた。ちょうど高校生の下校時間に重なり、車内はかなりの混雑だった。

 始発の私鉄電車に乗り、時間通りに地元乗換駅で戻ってきた。ふと駅の外を見ると、クリスマスイルミネーションが美しい。「まだ時間があるし、見ていこうか?」と夫が言うのでちょっと寄り道することに。
 見上げると、空には三日月と金星が美しく寄り添っている。思わずスマホで写真撮影。そして、トンネル状に設えられたイルミネーションは海のトンネルを潜るものだ。
 その先には金色に輝く大きなツリーがあるが、水族館に行ったばかりなので、やけに魚たちのイルミネーションが特に目につく。夫が、カメと空に浮かぶ三日月と金星を組み合わせて素敵な写真を撮っていて、賞賛。

 カフェでお茶をして時間調整をして最寄り駅まで戻り、夫とは駅で別れ、私はT先生のビューティヨガ45分のクラスに参加した後に帰宅。ちょうどそのタイミングで先日ネット注文した年賀状が早くも出来上がって宅配便で届いた。
 早くも年賀状の準備も万端になった。まあ、いつ書き始められるか、が問題なのだけれど。

 今月1回目のお花も届いていた。赤、ピンクと白のミックスの薔薇が合わせて5本、沢山の花をつけた白とピンクのストックが1本ずつ、イチゴのような可愛らしいセンニチコウが2本、そしてミニカンサスの葉。花言葉は「愛」、」「豊かな愛」、「永遠の恋」「変わらぬ想い」だという。どれもロマンチックな花言葉に相応しく素敵な投げ入れになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021.11.7 エンハーツ21クール目 さらに減量17回目投与後11日目のこと 9年半ぶりに想い出の宿で心の洗濯・・・

2021-11-07 23:23:49 | 

 昨夜のオンライン同窓会は在米、在欧が最短でも四半世紀を超えるという面々の話にすっかり魅了され、お開きまでの2時間半が瞬く間に経過した。

 そして今朝、日曜日。
 当初は余り天気が良くないという予報で心配していたのだけれど、晴れ女の面目躍如で、行き先のお天気が好転する気配である。
 日曜日の目覚ましより1時間以上早く起床。洗濯機を廻しながら朝食の用意を。しっかり朝食を済ませ、洗濯物を部屋干ししたら、ぱぱっと荷物をまとめて6年前のGW、あまりの混雑に辟易して以来の湘南方面へお出かけ、である。

 乗り継ぎ駅で、1日フリー切符と予約したロマンスカーのチケットを購入して電車に乗り込む。今夜は、9年半前に、プチ虹のサロンのSさんとKさんと初めてのお泊まり旅をした時のホテルを予約している。
 あの時は皆、治療中とはいえまだまだ元気で、お喋りが止まらなかった。今度はどこへ行けるかしらと言いつつ、結局、後にも先にも彼女たちと泊まりがけの旅が出来たのはあの1度切りになった。

 このときに誕生日をお祝いした一番のお姉さんだったKさんは、2015年の10月に、同い年のSさんは2017年の12月に、宿泊は出来なかったけれど、翌朝から合流したSさんも昨年の8月にそれぞれ旅立たれている。

 そんな感傷に浸りながら、ロマンスカーは目的地へ到着。僅か30分ほどの乗車だったけれど、実に快適。車内はそれなりに席が埋まっていた。
 到着駅からは緑と黄色の可愛い路面電車に乗り換える。まずは荷物を預けて身軽になるため、一目散にホテル最寄り駅を目指す。
 坂道を登りながら懐かしさと切なさで胸が一杯になる。

 フロントに到着してチェックインの手続きを済ませ、荷物を預ける。少し早いけれど、別棟にあるホテルの和食レストランで昼食を摂ろうと行ってみると、残念ながら予約で一杯だった。ああ、今は予約しないで飲食店に出かけてくるのは間違いなのだと反省。気を取り直して路面電車の駅まで歩き、数駅先のホテルの和食レストランを目指す。

 緑と色とりどりの花々が溢れる中庭に面した大きな窓のあるホテル内のレストランはなかなかアタリだった。6人掛けの広いテーブルを2人で使わせて頂き、周りも年配者が多く、静か。ゆったりとくつろぎながら多種類の海鮮を愉しむことが出来た。

 お腹が満ちたところで、また駅に向かって歩き出す。ふと看板を見ると、ここからは学生時代に1度訪れて、素敵な建物だったことだけが記憶にある文学館が近いことに気づく。せっかくだから行ってみようということになる(今回はかなり行き当たりばったりの何も計画のない旅である。)。

 文学館の本館と敷地は加賀百万石藩主前田利家の系譜である旧前田侯爵家の別邸である。
 よくドラマの撮影等でも使われている、雰囲気のあるトンネルを抜けると、切妻屋根の和風とハーフティンバーを基調とした洋風が混在した館が顔を出す。
 この地にゆかりのある文学者の直筆原稿や手紙等が見られて、かつての文学少女には垂涎ものである。

 折しもかつてこの地方に在住した芥川龍之介の特別展開催中。100年前のスペイン風邪のパンデミックの頃の書簡なども展示されており、実に興味深く読んだ。
 庭園では秋薔薇が1割ほどの開花状況とのこと。花が見頃を過ぎ、少ないのがちょっと残念だったけれど、ちょうどこの時間、曇が動き、日が差して青空を拝むことが出来た。青空の中、館は映え、洒落た名前をつけられた薔薇の花たちはとても美しかった。

 散策の帰り道には、この地最古の神社である甘縄神明宮も通り過ぎ、隣の駅の方が近くなってしまう。息子の好きな豆菓子等を購入後、再び路面電車へ乗り込み、終点まで。

 さすがにちょっと疲れてお茶をしたいね、とお店を物色しつつ歩く。お土産のお菓子を買いながらぶらぶら。さすがに日曜日の午後、かなりの人出であるが、6年前のGWに夫と2人で来たときには殺人的な混雑で、二度とこの時期に来るのは止めようと誓ったことがあり、その時に比べればまだまだ、といったところ。夫は和のスイーツが良いというので、何軒か比較検討。

 入ったのは大正13年創業の老舗の和食・甘味処。半個室の造りで良かったと思ったところ、案内されたのは折悪く2つのテーブルがある場所だった。そして、隣り合わせた2人組の男性の賑やかなこと。マスクをせずに文字通り口角泡を飛ばして歴史談義である。お酒も入っているのだろう。

 うーん、これは辛い。席を替えて貰おうかどうしようかと逡巡していたら、夫がお店の人に交渉してくれて席を替わることが出来た。席を離れてもその男性の声が店内響き渡っていた。
 お店のあちこちに「マスク飲食認証」のステッカーが貼られていたが、これだけあからさまにノーマスク・声高会話をスルーしてしまうというのは、この認証制度のいい加減さを現わしていると思った。

 ここで夫が注文したのはが“政子石”白玉あんみつ。私はお薦めのプリンをお願いしたのだけれど、これが30分以上待っても出てこない。
 最初に時間がかかると聞いていれば別のものを注文したのに、となんだかとてもツイていない。お手洗いに立てば、男性のスタッフから足を踏まれる。もう泣きっ面に蜂である。
 40分ほどしてようやく提供されたあんみつとプリンは流石に美味ではあったけれど、なんだかなあのスイーツタイムになった。
 こうして予定以上に休憩時間を取られ、もう辺りは暮れなずみ始めている。

 もう帰ろうかと二の鳥居の前を通りかかると、狛犬様が大きなマスクをしているのに思わずクスリとして写真撮影。
 ここまで来て神社仏閣を何一つ見ていないのに気づいて、せめて一箇所くらいはと、混んだメインストリートを避けて、鎌倉七福神の寿老人が祀られている妙隆寺と、鎌倉幕府裏鬼門の鎮守として建てられた夷堂がその始まりという本覚寺の2カ所をお参りした。空には三日月の美しいこと。
 時間が許せば、夫は鎌倉五山の建長寺や円覚寺等に足を伸ばしたかった、と言っていたのだけれど、今回は時間切れで諦める。

 駅まで戻ってホテルを目指し、再び路面電車に乗る。かなり歩いたせいか座ったらがっくり。眠っては大変と気が張っていたのが裏目に出て、間違えて1駅手前で降りてしまった。
 あれ、このホームは違う、と思ったときには既に遅し。ドアが閉まり始めており、ここでまた1台遅れることになってしまった。上手くすれば最終のホテルシャトルバスに乗れたのだけれど、本当にボケボケである。

 ホテル最寄り駅に到着し、コンビニで青と赤のヨーグルトを買おうとしたら、扱いがなくこれまたがっかり。
 暗い道をとぼとぼ歩き、ホテルに辿り着いたのは夕食の時間の予約まで1時間を割っていた。荷物は部屋に運んでくれていたので、そのままカードキーを頂き、お部屋へ。
 最上階の部屋の大きな窓からは明朝、江ノ島の向こうに駒ヶ岳や富士山が見える筈で、今から愉しみである。

 荷物をほどき、お茶で一服してメインダイニングへ。秋の味覚満載のフレンチディナーに舌鼓。夫は今宵もワインを飲んで、ご機嫌である。
 私も前菜からメイン・デザートまでしっかり完食。先週の今日、廃人のごとく寝たきりで動けなかった、食べられなかったのが別人のようである。
 食後のミントハーブティを頂いた後は、ショップを覗いたり、ラウンジでのんびりしてから部屋に戻ってきた。本日の万歩計は1万6,000歩を超えた。

 明日は1日休暇を頂いている。ゆっくり朝食を摂ったら、チケットをゲットしてある水族館に繰り出す予定である。いいお天気になりますように。
 気がかりは便秘。昨日から酸化マグネシウムを飲んでいるけれど、全く改善の様子が見えないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021.11.6 エンハーツ21クール目 さらに減量17回目投与後10日目のこと 秋のオンラインアロマde笑顔講座参加後はヨガとオンライン同窓会、完全復調!

2021-11-06 20:35:14 | ASHARE (アシェア)
 土曜日。今日もいいお天気だ。土曜日仕様の目覚ましで目覚め、朝ドラの復習を視てからベッドで新聞を一通り読み、起床。朝食の用意を済ませ、夫を起こす。
 今日は居住する団地の除草作業日である。夫を我が家名代として派遣する。訊けば我が号棟の参加状況は3分の1ほどだったという。

 一方、私は瞑想ヨーガクラスでお世話になっている患者会ASHAREさん主催、昨年11月末、今年7月に続いて3回目の自宅で参加できるオンラインアロマde笑顔講座。
 数日前にいつもながら丁寧かつしっかりと梱包された抗菌アロマスプレーや石鹸のキット等が届いた。用意するのはZoomに繋いだPCとスプレー用の水、石鹸用の耐熱容器、紙コップのみ。

 定刻になり、参加者の皆さんがPCに勢ぞろいする。瞑想ヨーガのクラスに参加してくださっているIさん、Kさん、Oさん、Sさん、Tさんたちのお顔も見える。
 代表Hさんの開会ご挨拶の後、今日の講師であるT先生にバトンタッチ。声帯が炎症を起こして1か月前からガラガラ声だという先生の喋りは少し痛々しい。一番の治療は“喋らないこと”だそうだが、講師をするのに無言でいられる筈がなく、心配なことである。Hさんが資料の読み上げ等のヘルプをされる。

 まずはクラフト用の材料を確認した後、レジュメに沿ってアロマテラピーの基礎情報、今日使用する精油のプロフィール等の説明がある。
一通りの知識を頭に入れた後は、いざ作成の時間。
 今日作成するのは抗菌アロマスプレーとカラフルアロマ石鹸だ。初めにアロマスプレーから。

 既にスプレーボトルに無水エタノールが入っているので、茶色のガラス瓶にブレンドされた精油を入れる。
 昨年のクラスで、中蓋がきつく閉まっていてどうしても開けられずに爪を折ってしまう(そもそも爪が弱っているわけで)という失態をやらかしたが、今日は参加者のKさんからハサミを使うと便利!というアドバイスがあり、それに従って無事クリアした。
 ラヴィンツラ、ユーカリラディアータ、ベルガモットの良い香りのブレンド精油を入れて良く振り混ぜる。その後、ミネラルウォーターをボトルの肩の辺りまで入れて再び良く振り、ラベル用シールを貼ったら完成だ。

 続いてカラフルアロマ石鹸に。MP石鹸のMPとは溶かす(Melt)と注ぐ(Pour)の意味だそう。透明石鹸の素は見た目がダイスカットされた寒天のようだ。予め紙コップに色付き石鹸の素(グミを作る時に使うそうで赤青緑黄色と色とりどりの可愛い形で思わず笑顔になってしまう。)を並べておく。
 透明石鹸の材料を耐熱容器に入れて、電子レンジでまずは30秒ほどチン。これだけでほぼ溶けて、若干固まりが残る程度になった。溶かし過ぎは禁物というので後は様子を見ながら10秒ほど加熱し、茶色のガラス瓶に入った精油を入れてマドラーで混ぜながら紙コップに流し入れる。後は固まるのを待つだけだ。

 今回、精油はスィートオレンジかラベンダーがチョイス出来たが、私は柑橘系の香りが好きなので、スィートオレンジを選んだ。T先生によればスィートオレンジはお子ちゃまの趣味だそうだが、今回、参加者のチョイスは半々に分かれたようだ。

 ここまでで予定時間の半分、1時間ほどが過ぎている。若干のブレイクタイムを挟んで、3つのお部屋に分かれてお喋り会がスタート。
 私は、リアル瞑想ヨーガに参加されたことのあるという属性で3番目のグループに分けられた。冒頭スタッフのYさんから進行を宜しく、と振られ、動揺しつつ若干の自己紹介をした後、ほどなくして事務局のTさんが助っ人に入られて、ほっとする。
 今後アロマクラフトで作ってみたいもの、今の悩みに沿うものは、について意見交換。皆さん肩こりや頭痛等に悩んでいることが分かる。ホルモン治療中の方の悩み等を伺いながら、T先生が途中から入って来られて質問タイム。

 終了間際に皆がメインルームに戻り、固まったアロマ石鹸を紙コップ等から取り出し、完成した石鹸を持って皆が揃ってスクリーンショットの記念写真撮影。とても綺麗に出来上がって、嬉しい。洗面所での手洗いタイムが楽しくなりそうだ。すぐに溶けてしまわないように2,3日乾燥させてから使うようにとのこと。抗菌アロマスプレーは早速持ち歩きのマスクスプレーとして大活躍しそうである。

 予定時間の2時間は瞬く間に過ぎた。来週の瞑想ヨーガクラスや年明けのスケジュール等も確認して、退出した。

 簡単ランチを頂き、夫とともに駅前で買い物を済ませてから、夕方はT先生のビギナーヨガのクラスに参加した。25,6名ほどの参加者で両隣りにもびっしり。今月は肩周りを解すことを意識しながら、とゆったり進む。副作用で病み上がりのような身体の回復期にはちょうど良い運動量だ。大分血行が良くなった気分。
 シャワーを浴びてさっぱりして、夕飯の支度もお任せしていたので、ドラッグストアで買い忘れたものを買い足して帰宅。

 無事復活し、こうしてお楽しみなイベントがこなせるようになった土曜日。
この後は、前回、すっかり失念して見逃し配信のお世話になった高校時代のZoom同窓会に参加する。今夜は「各地のコロナ事情」というテーマで、「海外在住組による各地の状況をご紹介頂き、日本の状況と合わせてみなさんと議論などできますよう企画を進めております。」とのこと。楽しみである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021.11.4-5 エンハーツ21クール目、さらに減量17回目投与後8-9日目のこと 今回は順調に!

2021-11-05 21:45:33 | 日記

 木曜日。1日通常出勤だ。夫も変則で出勤日。
 今朝から青汁を再開した。ピンクグレープフルーツ生絞りジュースも美味しい。朝食前に吐き気止めのナウゼリンを飲もうかな、飲まなくてもいいかな、と迷うくらいになったのが嬉しい。

 昨日に続いて良いお天気という予報だったけれど、一旦職場に入ってしまえば窓のブラインドが下がりっぱなしなので、陽射しを浴びる嬉しさもないのが残念だ。
 休み明けで、大学祭片付けの日である。普通なら模擬店の名残り等のごみがあったり、と祭りの後を感じられるけれど、そんなこともなく、大学祭スタッフジャンパーを着込んだ学生のミーティング姿を見るにとどまった。
 午前中は来週末のイベント開催の準備に勤しんだ。

 昼は駅前までお散歩方々ランチへ。やけに人が出ている。カフェを2軒覗いたが、どこも混雑していて並んでいるし、なかなか席が確保出来ない。ようやくファストフードの大きなテーブルに席を見つけたのでそこをキープ。注文して席に戻ると2人のテーブル席が空いたので、そこに移った。
 普段は昼休み中から開始するリアル会議の始まりが1時間遅れだったので、外に出て気分転換を図りながら食事を摂れる。自席でものの15分にも満たない時間でお弁当をかきこむのはなんとなく哀しいし、どうしてもPC画面を見てしまうので休んだ気にならない。

 リアル会議は前の会議延長で、予定よりさらに30分ほどスタートが遅れた。そんなこんなであっという間に定時になった。
 治療翌週の木曜日、普段は溶岩石の岩盤浴に行くタイミングだけれど、今日は夫が職場の方たちと宴会で夕食不要というので、ストレッチングヨガ45分のクラスに出てみることにした。木曜日もI先生がお辞めになって先月からM先生に担当が変わった。1度出席したところ、なかなか気持ち良かった。

 それにしても治療翌週の水曜日、木曜日とヨガクラスに出てみようと思えるのはエンハーツ治療を開始して初めてだ。それだけ今回は順調に回復しているのだ。気になるのは便秘気味であることくらい。だから腰周りをみっちり動かしてストレッチ出来るこのクラスは魅力的だ。
 クラス開始ぎりぎりに滑り込みでスタジオ入りされる方も多く、20名近い出席者になった。45分は瞬く間だったけれど、寝ポーズと座りポーズがメイン、そしてちょっぴりのバランスポーズ。じんわり汗をかけてシャワーでさっぱりして帰宅した。

 帰宅後は毎度おなじみレンチンの夕食。息子からのLINEに応えていたら、歯がゆかったようでいきなりテレビ電話に切り替わった。こちらは食事中だというのになかなか解放してくれない。本人は軽く食事を済ませ、この後ジムに行くとのことだったけれど。まあ元気でやってくれているから何よりだ。

 夫は予約したライナーでお酒の匂いを纏いながら無事帰宅。明日は在宅勤務の私、夫は休務日。うまいこと住み分けを考えないと、である。

 金曜日。在宅勤務日。
 陽射したっぷりで快適な1日という予報のとおりだ。快晴の朝である。
 洗濯機を廻し、朝食の支度を整え、青汁もバナナスムージーも復活。果物もりんご、柿、ぶどう2種類としっかり頂き、エネルギーチャージ。今日で遅発性吐き気止めカイトリルも最後である。やはり薬を飲み終わる頃にはほぼ元気になっている。
 朝食後はようやくウサギさん便からちょっと解放された。それでもお腹の張りがなかなか収まらない。

 休務日の夫にリビングでくつろがれているとちょっとなあ、と思っていたけれど、杞憂だった。
 キッチンに籠って頑張ってレンジ周りを掃除してくれたり、グレープフルーツのマーマレードを作ってくれたり。
 私も在宅勤務の隙間時間に食事の下ごしらえをしたり、洗濯物を畳んだりという家事をするのは、案外良い気分転換になる。
 お昼はご多分に漏れず2人でレンチンランチである。まあ、夫には在宅勤務の時には私はこんな生活をしているというのを見てもらうのも悪くないかもしれない。
 ランチデザートには、これまた夫が作ってくれた北海道りんごのコンポートを頂いた。シナモンが効いていて良い出来だった。

 昼休みが終わる頃には洗濯物も良く乾いた。本当に気持ち良い秋の日である。明後日には立冬というが、こんな小春日和は文字通り心が和む。
 前クールは、このタイミングで下痢や胃痛に見舞われなんだか冴えない週末だったけれど、今回は無事復調して元気に過ごせそう。お楽しみの予定も入っているし、嬉しいことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする