今日は日付に1が5つも並んだ。
11月11日は何の日か。お菓子の日だとかあれこれ諸説あるようだけれど、いい日、いい日で介護の日でもあるそうだ。そんなあたたかい介護が出来ればハッピーなのだろうけれど、このコロナ禍で施設や病院等に入ると面会が叶わなかったり、色々大変なことがあるようだと思う。
それはさておき、何においてもコントロールは難しい。
エンドレスの抗がん剤治療をしていると、副作用コントロールは死活問題である。
初発は“きつくてもしっかり叩いて再発を絶対防ぐ!”という大きな命題があるから、ちょっときつい副作用も期限付きだと割り切ってぐっと我慢する必要がある。
けれど、再発治療になると、完治を目指さないエンドレスの延命治療になる。だから日々の生活のQOLを少しでも落とさないように、が目標になる。
長い期間、ひたすら辛い症状を我慢し続けていては気持ちも身体も続かないし、副作用で寝たきりの日が多くなれば一体何のための治療だかわからなくなる。
だから吐き気も、倦怠感も、下痢も便秘も痺れも痛みも、およそありとあらゆる副作用を緩和出来るように(さすがに脱毛の薬はない・・・)薬を駆使したコントロールが必要になる。
昨年7月からエンハーツを始めて、吐き気と倦怠感のコントロールに苦慮している。
吐き気止めは既に最強の飲み薬イメンドを始め、アロキシ(遅発性制吐剤)とデキサート(ステロイド)の点滴に加え、イメンドの後にカイトリル(遅発性制吐剤)、デカドロン(ステロイド)の飲み薬まで駆使しているから、もうこれ以上増やすのはおそらく難しいだろう。
そのおかげで、これまで気持ち悪いとはいいつつも実際に嘔吐することはなかった。それを考えれば、吐き気や気持ち悪さが毎回1週間は続いて、悪阻のような状況を繰り返す日々も仕方ないと思う。けれど、吐き気止めのおかげでその対局にある便秘のコントロールが加わった。
エンハーツを始める前まで、ゼローダ、タイケルブ、カドサイラあたりからずっと下痢気味だった。朝は腹痛で目が覚め、朝食を摂る前からスムーズ過ぎるお通じを何度も、である。
まあ、それはそれで出かける予定がある時などは辛かったけれど、エンハーツになってからは、吐き気が抜けた頃にいきなり遅発性の酷い下痢に見舞われることはあっても、基本は次の治療がやってくる頃までしぶとい便秘状態が続いている。毎朝飲んでいる痛み止めコデインにも便秘の副作用がある。
当初はそれほど気にしなかったのだけれど、今回は下痢がなく、便秘期間が長く感じる。ほぼ2週間、ヨガで捩じろうが腸マッサージをしようが、水分をたっぷり摂ろうが、びくともしない。そして酸化マグネシウム(便を柔らかくする)の飲み始めを誤った。
あと1日早く飲んでいればもう少し早く改善されたかもしれない。けれど、自宅にいない時、出先で酷い下痢に見舞われると困るので、ちょっと様子を見過ぎてしまった。
結局、先週末から今日まで丸々6日間、毎食後飲み続け、ようやく少しずつ改善されてきた。
気持ち悪さが収まった後の食事はとても美味しい。食欲の秋も後押しして、“今日も元気だ、なんでも美味い”の夫に付き合って夕食後の珈琲タイムにお菓子もしっかり頂いていた。
幸か不幸か、エンハーツが4週間に1度の投与になったことで、3週間に1度の投与時より、食欲不振後の欠食タームが1週間伸びているわけで、気づけばまたしても体重が増えている。
以前は食べられなくて、次の治療日までに減った体重を戻すのもやっとだったのに、今は体重をキープしたまままた上乗せ、という感じである。スカートも余裕があったものがウエストピッタリになり、丁度良かったものはきつくなっている。明らかに太ってきているのである。昨年夏に43kgを割ったことを思えば5キロオーバーだ。
今は投薬量が47kgで設定されているが、これ以上体重が増えたら薬の量が変わってくるのでしっかり維持しなければならない。
まあ、体脂肪は変わらず、骨や筋肉量が増えているならそれは全く問題ない。筋肉量が多い方が副作用は軽く済むというから、かえって喜ばしいことなのだけれど、どうもお腹周りがぽってりとしてきて、夫や息子に「でぶ~」と言えなくなってきている。
私も十分ぶーこになる恐れあり・・・、である。
ということで、排便コントロールたるもの、なかなか手ごわく難しいものである。