さあ、厳しい?ストレッチも終わって通常練習に突入します。
この日、新しいボールが卸されました。
新品のボールに喜ぶ塾生達。
最近ボールの減りが早かったからねぇ。
あんなに沢山あったボールが半分以上無くなってしまいました。
このボールは爪に火を灯して貯めた平成塾の貯金から、1度に6ダースと言う大人買いをした一部でございます。
大切に使ってね♪
と、またしても遅刻して来たイクラ。
なんだ?
またお母さんに楯突いて起こして貰えなかったのか?
いえ・・
お母さんも一緒に寝てました。
親子揃って周って来~いっ!
塾長が興奮して叫んでいる間に、キャッチボールも終了。
水分補給をする塾生達。
座るのももどかしく、立ったままで水をガブ飲み。
この日の湿気も凄かったからねぇ。
さて、この日も小クラスに分けられ、各クラスに課題が与えられます。
特にメインとなったのが、内野組外野組共にスローイング。
捕球してからのスローイングがいい加減なので、今まではせっかくのプレーが全て台無しになっています。
本日より良い球を投げよう週間のスタート。
その中でも特にテコ入れされたのがプチ塾生達。
そろそろ平成塾にも慣れて来た頃でしょう。
今までは遊び半分、楽しさ沢山でしたが、これからは真面目に技術の習得に励みます。
ローリーは片目しか見えないので、この日はプチクラスに編入しました。
距離感が掴めないので、外野ノックを受けてもう片方の目も見えなくなりましたなんて事になったら大変ですからね。
まずはきちんとゴロの捕球姿勢を教えます。
グローブを持ってる側の足を前に出すんだよ。
反対側の膝は地面に着けてね。
はーい♪
こうですかぁ?
この時、大切な事はグローブを立たせておくこと。
グローブが寝てると、ボールがグローブの上を転がって行っちゃうからね。
それと右手はこのように添えます。
ワニの口を作る感じ?
こうすると、エラーし辛くなるだけで無くボールの持ち替えが早くなりますよ。
ふむふむ・・・
一番熱心に聞くイチゴミルク。
さあ、それじゃあ試しにやってみようか。
ボールを転がすから、全力でこちらに寄って来てさっきの姿勢でボールを捕りますよ。
誰が一番近くでボールを捕れるか競争するからね。
こんな時も遊び心を忘れません。
ほんのちょっとした勝負を持ち込むだけで、俄然やる気になるプチ塾生達。
でも、実はこの練習。
守備の基本動作だけで無く、子供にとっては物凄いカルチャーショックが加わっているのです。
野球をやった経験の無い子供って、今までは捕り易い球を自分に投げて貰った経験しか無いんですね。
それが自らの足を使って、自分からボールに寄って行く。
これを覚えるだけで今後のボールに対する取り組み方が大きく変わります。
全力で寄って来て、ギリギリの所で捕球姿勢に変わります。
おしいっ!
青いコーンが置いてある記録まであと少し。
って・・・
このクラスにローリーを入れた事を忘れていました。
さすがにローリー。
ボールへの寄りはプチ塾生達を大きく引き離します。
缶蹴りキングは伊達じゃありません。
プチ塾生にしてみれば、遥かに遠い青いコーン。
あんなに早く寄れないよぉ・・・
チュートンも頑張りますが・・・
青いコーンの遥か手前です。
しかもユニフォームが大きいので、正しい姿勢で捕球したのか解り辛い・・・
続いて、バウンドの捕り方を教えます。
ボールの正面に入って、グローブをボールの高さに合わせますよ。
ボールがワンバウンドして飛んで来るんだから、それに高さを合わせたグローブは必ず一度地面に着く事になるねぇ。
ふむふむ・・・
グローブの高さを変えるのは、膝の動きを使ってね。
こうですか?
もうちょっと身体を前に倒した方が良いね。
それだと遊園地の球受け鬼だよ。
なんとなく解ったような・・・
こうかな?
あれ?
こうか?
それじゃあ1回見せますよぉ。
えいっ!
って、こんな感じ。
ボールとグローブの高さを合わせていれば、ボールが勝手に入って来るでしょ?
この時も右手はゴロを捕る時と同じ。
すぐにボールを持ち帰られる場所ね。
ここで注意しなくちゃならないのは、ボールを捕る時に足が止まりませんよ。
捕ったらそのまま前に行ってね。
ふむふむ・・・
恐る恐るバウンドを捕りに行くリョウ。
それでも脇が締まって形になっていますね。
後は足が止まらなければボールは勝手にグローブに入って来ますよ。
ううっ 怖いっ!
恐怖心から、どうしても足が止まってしまうショウタ。
そこでスピードを落とすとかえって怖いんだけどねぇ。
入る場所とタイミングの勝負。
プチ塾生達にとってみれば、一世一代の試練でございます。
足さえ止めなければ捕れるっ ・・・ はず。
けれど、怖くて足がすくみます。
下手から投げてるワンバウンドなんですけどね。
止まる気マンマンのチュートン。
だから、そこで止まるのが一番怖く感じるんだってば。
とは言え、取り損なったら顔の高さまで弾んで来るボール。
プチ塾生達は懸命に恐怖と戦うのでした。