こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

ひとくぎり

2006-03-01 20:35:54 | きょうのひと言
3年前、15年勤務した学校を自分の学年の生徒たちと一緒に”卒業”しました。
あれから3年の歳月が流れました。

3年前の3月31日に”退職辞令”を戴いてから、振り返ることもなくきょうまで走り続けてきました。

一緒に卒業した生徒たちは、いま高3。
私の勤務していた学校は、私立の中高一貫校だったので、かつての教え子たちは
今も学校にいます。明日までは・・・。

あすは、教え子たちが名実ともに”卒業”します。
私はというと、後ろを向かずにここまで来ましたが、ふっと思い出したんです。
ああ、卒業か・・・。卒業式には、仕事の関係もあっていけないけれど、
予行練習くらいなら、見に行けそうだとばかりに、今日の午前中かつての職場を訪ねました。
別に仲違いをして退職をしたわけではないのですが、懐かしさと、時の流れの前で、結構勇気がいりました。

行ってみれば、かつての同僚たちが笑顔で迎え入れてくれました。
取り越し苦労だったわけです。妙に意識をしていたのは、私の方でした。

予行練習を見ていて、心のどこかに突っかかっていた何かが、外れた気がしました。
迷ったけれど、来て良かったと思いました。

かつての教え子たちが、私がいることを知り、わざわざ「進路の報告」に来てくれました。
「・・・いろいろありがとうございました。」
「オレ、何もしてないよ」
「中学校の時に先生に色々相談に乗ってもらったのに、お礼を言えなかったので・・・」
久しぶりに”先生”と呼ばれ、どこかくすぐったい気持ちでした。

かつての教え子たち、かつての職場、そして私自身。
それぞれの立場で、それぞれが努力をしています。
かつて生徒たちには常々「考えるだけでなく、やってみろ」と話していました。
信じてくれた子がいたんですね。すごく嬉しかった。

生徒の手前もあるので、私も負けずに「まずやってみる」をこれからも実践して行こうと思います。

ぽっかり空いていた心の穴を、きょう埋めることが出来たような気がします。
いつかどこかで、また再開が出来たらいいなぁと思っています。



Comment (1)
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