こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

農作業をしているとき

2006-03-12 21:08:29 | きょうのひと言
農作業をしている時、私は色々なことを考えます。
作業の段取りのことはもちろんですが、経営のこと、経済のこと、政治のこと、自分自身のことなど、思い浮かぶことは数知れず。

最近特に考えるのは、「団塊の世代」について。

農業の世界に、団塊の世代の方々が目を向けていらっしゃるようです。
それはそれでいいことだと思います。が、私が強く思うのは、「どうして今なの?」ということです。兼業の私がとやかく言う筋合いでもないのですが、なんか動機が不純というのか、今ひとつ解せないんです。

だって、今まで企業戦士とかいわれながら、ある意味で農業を避けていた?バカにしていた?人たちが、定年後の第2の人生として農業を志しているわけですよね?

「農業じゃ食べて行けない」とか、「安いものを輸入すればいい」とか挙げ句の果てには、農地を宅地をはじめとする”開発”のターゲットにしていた方々が何で今更農業なんでしょうか?自給自足の生活にあこがれる?冗談ですよね。今までバカにしていたのに。ずいぶんとまあ身勝手な考えをする方々の多いことか。

国の農業政策だって例外ではありません。食糧自給率が低いとか、年に何回かは騒ぎたてるようにこんなアナウンスを流しますが、それでは具体的に何をしてきたのでしょうか?他業種でも見られるような「保護政策」以外に私は思いつきません。

「保護」が行き過ぎて「過保護」になってしまったため、国際競争力を失ってしまったのではないでしょうか。規制があることによって守られたことには、工夫・進歩がなかったのではないかと感じます。

私も農業を”兼業”し始めた頃、「定年してからやればいいじゃないか」と諸先輩方からよく言われました。その時私は「定年してからじゃ、農業の勉強している暇ないじゃない。だから今から試行錯誤するの。20年もあれば、色々身に付くだろうし。」なんて答えていました。

団塊の世代の方々の中にも、「経験重視」の考えをお持ちの方がいらっしゃると思います。なぜそのような方々が、「農業」だけは例外と思うのか?または、それに気づかないのか?ずいぶんとまぁ都合の良い考えだと思います。

”アリとキリギリス”じゃないですが、いままで好きなことさんざんしてきて、
いざ定年を間近になった今、急に農業?虫が良すぎますよ。またそのような人をターゲットにしている業界の方々。明日は我が身じゃないでしょうね。

「探求心」と「信念」と「コミュニケーション力」と「行動力」がなければ、世の中で成功しないといいます。農業の世界だって例外ではありません。
ましてや、「給料や賞与」を当然のように思っていた方々が定年を境に”個人事業主”になりきれるとは少なくとも私には考えづらいことです。

団塊の世代の先輩方、ご自身の人生ですから誰か、何かに頼るのではなく、ぜひご自身ですべてを決断なさってください。成功しても失敗しても、責任はご自身にあります。定年までにぜひ、”依存型思考”からの脱却をなさってください。




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風つよし!

2006-03-12 12:38:34 | 農作業のこと
南南西の風、風速5m/s、気温19.4℃。
11時現在の越谷のアメダス のデータです。

10時頃から急に強い風が吹き出しました。
台風の時みたいに突風が吹いています。

そんな中、ゴーヤーの栽培を予定している畑の整備と
堆肥の投入をさっきまでしていました。

高低差が20cmくらいある畑なので、きょうはとりあえず
高さを均一にするために、高いところの土を低いところに入れ
その後堆肥を投入して、トラクターで深耕しました。

それにしても風が強い!
例年のことですが、この強風が吹かなくなると、あとは暖かくなるだけ。
いまが季節の変わり目なのかも知れません。
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