2015年6月24日(水)
S先生
リマインダーをありがとうございます。 宿題の件、添付ファイルを御確認ください。合格点をいただけると良いのですが。
ところで、ついでで恐縮ですが『身体の零度』を御貸与くださり、ありがとうございました。御存じの通りの多忙で、しばらく手にとることができませんでしたが、一息ついてページをめくり始めたらたちまちハマりました。
といっても、まだいくらも読んでいないのですけれど、内容以前に著者の文体やものの考え方、言葉に対する基本姿勢、成長期の原風景といったものに強い共感を触発され、日本人の書いた文章としては久々に楽しめそうです。
自分でも書き込みしたくなりそうなので、いずれもう一冊買い求めることになるかもしれませんが、まずは貴兄の鉛筆の傍線やページの端折りなどを 楽しみながら読ませていただきます。
御礼まで
石丸
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本を貸すというのはある種の親しみと信頼の表れで、「同じ釜の飯を食う」ことの精神性バージョンといったところがある。自分が読んで楽しんだ本なら、なおさらだ。
6日の博士論文中間発表会のやりとりを聞いていたS教授が、「(石丸には)たぶん面白いと思う」と書名を教えてくれたうえ、翌週ひょっこり姿を現して「よかったらどうぞ」と本を置いていった、そのこと自体が少なからず heartwarming なのだった。十代の心もちが、ふとよみがえったりする。以上、書かなかった追伸。
読み終わって所感を記すのは、少し先になりそうだ。