散日拾遺

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答は京にあるとやら

2017-03-02 09:07:49 | 日記

2017年3月2日(木)

 勝沼さん、今回もソッコーのお返事をありがとうございます。私の方が俗事にかまけて御礼が遅くなりました。

> どうも狛犬という文化が伝わってすぐに非対称型になった模様です。

 そうでしたか、そして、そこなんですよね。(「そこなんです、フェルナンデス」って、普通には言わないんですか?)そこってどこかっていうと、何でどういう発想から「阿吽」という微妙な非対称を読み込んだかということなんです。くどいようですが、「阿吽」そのものはサンスクリット由来なんですから、仏像や狛犬とセットで渡来したなら特に不思議もありません。渡来元(というより中継元ですか)の中国・韓国には見られないセットが、日本で墨守されているのが不思議なんです。

 そして私、「阿吽」の非対称性(=対照性)って無性に好きなんですよ。叡知の極み、神秘の鍵って感じがします。仁王様(金剛力士像)などはしばしばこれに「攻撃」と「防御」のモチーフを重ねていますよね、下の写真で開口の阿形は前に出した右の掌を開き、これは少林寺拳法などの格闘技では急所を守る防御の型、閉口の吽形は同じく前に出した左の拳を固めていて、こちらは言うまでもなく攻撃の型です。阿形も吽形も後ろに引いた手は前の手と逆の型を示しており、それぞれの形の中で攻防のバランスが図られてもいるようですが、このあたりは寺により像によって違っており、東大寺南大門の有名な仁王様は指で何やら印を結んでいるように見えます。

 次回の「塾」では、ぜひこのあたりについて放談しましょう。

> 現存する日本最古の狛犬は京都国立博物館にあるので、京都に行かれた際は見に行ってはいかがでしょうか?そう考えると、放送大学の先生というのは夢のような仕事に思えますね。

 ありがとう、身の幸せを十分自覚していませんでした。新年度からは心を入れ替え、夢を夢見て暮らします。原稿の締切?そんな夢みたいなこと耳に入りませんわ、はっはっは・・・

  ← 左拳を固めた吽形 / 右掌を広げた阿形 → 

(http://法隆寺-御朱印.jinja-tera-gosyuin-meguri.com/category/奈良-法隆寺・中門(金剛力士像)【国宝】)

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・コメントを書いた人

 勝沼

・タイトル

 答えは京都にあり

・コメント

 早速改めて調べました。

 以前に話題になった『狛犬かがみ』の本を書いた方のサイトが大幅にパワーアップしておりました。『狛犬かがみ』の本も新装版が出ています。

 どうも狛犬という文化が伝わってすぐに非対称型になった模様です。9世紀には最古の獅子狛犬型(左右で生き物が違う)が確認されています。口も阿吽です。

 気になって調べたみたのですが、朝鮮では狛犬のようなものは二体一対ではなく四体一対で別の生き物を置くそうなので、ひょっとしたら最初から二体別の生き物として狛犬が伝わった可能性もありそうです。

 現存する日本最古の狛犬は京都国立博物館にあるので、京都に行かれた際は見に行ってはいかがでしょうか?

 そう考えると、放送大学の先生というのは夢のような仕事に思えますね。

Ω