散日拾遺

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髪と風

2017-03-15 13:27:01 | 日記

2017年4月15日(水)

 「風」から『メアリー・ポピンズ』と『サーカスの小びと』への連想を書いた後、『風の又三郎』が抜けたのに気づいて舌打ちした。そのうちにと思っていたら、メアリー・ポピンズの「炭のように黒い髪」から被爆二世さんの赤毛を経由してぐるっと又三郎に戻ってきた。風 → 髪 → 風のループ、いい気分である。

 「髪」と聞けば「風になびかせて」とくるんだから、髪と風はもともと相性が良い、縁語とすら言えそうである。「でも、髪がなくたって風とは親しめるさ」と言い張りたいところ、ふとそういうお話のアイデアが浮かんだ。大陸の奥に草原があり、そこに住む民は髪でもって風と語らう異能をもっている。同様に風になびく草や葉とも交信できるのだ。ある時この民を疫病が襲い、病にかかったものは髪が抜け落ちて風や草葉と交信できなくなる・・・え~っと、それから?

 ちぇっ、僕の想像はいつも中途半端で途切れてしまうのだ。

Ω