2017年8月5日(土)
空港へ向かう京急線内の表示、「ドアに注意」の各国語版。
右下は 문초심。
문(ムン)は漢語の門、いわゆる門のほか扉・ドアを意味する。中国語では mén だが、半島で「ムン」、琉球でも「ムン」、日本では「モン」というわけだ。
조심(チョシム)は漢語で「彫心」だそうだ。日本語の「用心」にあたるが、「心に彫(きざ)む」はいかにも鋭利。
もっとも「彫心」だと、心「を」彫むと読みたくなるが、どうなのだろう?「親に似る」「リーダーに從う」など、当方が「に」(補語?間接目的語?)を使うところ、韓国語では「を」にあたる를を使い、直接目的語として扱うと教わった。そのことに関わるのか、また別のことか。
いずれにせよ「彫心」は使ってみたい言葉だが、ここではともかく「ドア、注意!」
「ムン、チョシム!」と読めば例によって歯切れよいリズムあり。語尾のムを mu ではなく m で読むのが味噌だよと、さっそく威張ってみる。
ふと手許のデスクトップ・キーボードを見ると、enter キーが日本語では「改行」または「確定」、ハングルでは다음문장である。「次の文章」かな?
中国語の小心は面白い。「小心翼々」は褒め言葉ではないが、「細心の注意」なら推奨される。三字めは何と読むか、どうやら「車」らしい。車門で電車のドア、「小心車門!」
早起きは三文の得、10:30には北大キャンパスで涼んでいる。家族連れの会話が小耳に入り、「ハングクサラム?」と声をかけたら、「ネー」と笑顔のお返事。涼風が快適で、今日の目的を忘れそうである。
Ω