散日拾遺

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カサブランカ

2019-05-02 21:13:25 | 日記
2019年5月2日(木)
 ベネズエラが二つに割れて大変な状況にある。マドゥロ大統領はいったんキューバへの亡命も考えたが、ロシアに宥められて断念したと報じられる。冷戦時代と変わらぬ代理戦争・代理内紛の構図である。
 TVで同大統領の激しい演説が、政敵のそれと交互に映し出され、「カサブランカ」という言葉が何度か耳に飛び込んできた。
 カサブランカ? そうか、そうだよね。
 スペイン語で casa は家、blanca は白、英語に移せばホワイトハウスだ。うっかりしていたが、フランス語でもホワイトハウスを la Maison Blanche と言うのである。中国語では白宮と云うらしい。
 もちろん、さしあたりどうでも良いことである。頭の中の地球儀の小部分の、光の反射具合がわずかに変わったというほどのことで。
 ベネズエラの国名 Venezuela は「小ベネチア」の意味をもつ。正式国名はベネズエラ・ボリバル共和国、国名の後半は「解放者 El Libertador」ボリバルに由来する。シモン・ボリバル(1783-1830)はカラカスに生まれ、南米の統合独立を夢見て闘った。
 その国の名と歴史に愛着と誇りをもつ3千万余の人々が、そこに住んでいる。


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