2019年5月17日(金)
本日の標語: 気をつけよう甘い言葉と旨いメシ
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連休中に田舎の庭で出会った花々の、恥ずかしながら名前の分からないものが多くて記録がすっかり遅くなった。分かるものだけでも、とりあえず。
【シャガ】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/b4/c64283a3748b84c1aad88b9db174e319.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/80/dde8d18d0876302c6903cfd27f0a386a.jpg)
サザンカの木陰に澄まして咲いていて、色合いといい造りといい小洒落た小貴婦人の風情がある。ただどうも写真がヘタクソで…悔しいけれど下記のほうがよっぽど様子がよくわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/84/dcdcca65bb9642ad8117dd65d267a374.jpg)
https://hananokotoba.com/shaga/
アヤメ科アヤメ属の多年草、Iris japonica の学名が嬉しい。実は中国原産の帰化植物だが、日本に入ってきたのはかなり古いという。多くの日本人の先祖と同じだ。中国のオリジナルは二倍体があって変異も多様だが、わが国のものは三倍体で種子が発生せず、このため日本のシャガはすべて同一の遺伝子を持つという。従って、その拡散はもっぱら人為によるのだとも。何だかスゴくないか?
シャガの名は、同じアヤメ属の檜扇(ヒオウギ)の漢名である「射干」の音読みに由来するという。「射干」は「著莪」とも書き、別名「胡蝶花(コチョウカ)」は名前でもトクしているだろう。周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるか・・・
花言葉は「反抗」あるいは「友人が多い」。イメージの整合が難しいようだが、前者は
「剣状の鋭い葉や陽光を避けて日陰で花を咲かせることにちなむ」とあり、後者は「タネができず、地表をはう根茎を伸ばして群落を形成することに由来する」とある。(上記サイト)
ともかく見ていて心楽しい。
【スズランにあらず ー アマドコロ?ナルコユリ?】
「スズランのまわりを少し綺麗にしといた」
「うちの庭にスズランあったっけ?」
「あるわよ、奥庭の平たい石の前の・・・」
「どこ?」
「あれ」
「これ擬宝珠(ギボウシ)じゃないの」
「よく見て、混じってるでしょ」
「混じって・・・あ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b0/97b385dc05ca6552a147f61cf98a03dd.jpg)
左側の斑入らずと右側の斑入りと一面のギボウシの中に、なるほど、あたかも擬態するかのような別の一茎あり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/1a/550307c6bfbc39ac28038782408bda3e.jpg)
画面右手枠外にあった別の一本は、こんな具合。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/2d/562589aa437593bfc02eabf3608014db.jpg)
母がスズランと思い込んだのも無理からぬところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/3c/4fc5fd145ad2d44c0ed3eccf90b499f6.jpg)
https://greensnap.jp/category1/flower/botany/186/growth
スズラン(Convallaria majalis)キジカクシ科スズラン亜科スズラン属
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/6e/1c8e9cc65b0682a07b3337438ecb4887.jpg)
https://sakata-tsushin.com/yomimono/rensai/standard/eastasiaplants/20170516_005321.html
左: アマドコロ Polygonatum odoratum キジカクシ科アマドコロ属
右: ナルコユリ Polygonatum falcatum キジカクシ科アマドコロ属
右: ナルコユリ Polygonatum falcatum キジカクシ科アマドコロ属
スズランとの区別より、この両者の弁別が難しい。完全に両者を混同した記載もある。茎の断面や地下茎を見れば明らかなようだが、写真だけでは何とも言えない。
・・・たぶんアマドコロ、だと思う。違うかな。
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