2019年10月18日(金)
O君より:
写真と文を大きく掲載していただき、有り難うございます。
湿地の生き物の絶滅が心配されます。湿地の生態系は脆弱で、開発による自然破壊が深刻だ、と聞きます。
大雨による河川敷の自然破壊は、直接的には自然による自然破壊と言えるのでしょう。でも、記録的な大雨が地球温暖化が原因で発生し、地球温暖化が人間が排出する温室効果ガスによるものだとしたら、結局は人間が湿地を破壊しているのですね。
当たり前のことを、思い知らされました。
O君へ:
こちらこそ、貴重な御教示をありがとうございました。
おっしゃる通り、ここ数年の風水害は法制度的には「天災」でしょうが、環境科学的には「人災」に違いありません。神学的には人の罪の深さを示すもの、世俗哲学で言い換えるなら人類の度しがたい短慮と自己中心性の証左でしょう。
子どもの頃からそれなり自然に親しんできて、一度や二度の異常事態であれば自然の回復力はきわめて強いものであると感じてきました。しかし、気象条件が根本的に変わりつつある今日では、同様の事態がこれから繰り返される(あるいはいっそう悪化する)ことを覚悟せねばならず、そうなったとしたらおっしゃる通り、精妙で脆弱な湿地の生態系はひとたまりもないことと思います。
それを引き起こしているのは、われわれ自身の便利で快適な生活のあり方です。
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台風の懸念(ついでに同時に起きた小規模の地震)はアメリカでも報道されたらしく、セントルイスのサラから見舞いのメールが入った。
御礼のついでに、こんなおしゃべりを付け加えたら…
"Our concern is that the typhoons are getting much wilder year by year. They suspect it is due to the global warming, which Mr. Trump denies distinctly."
こんな反応が返ってきた。
"Oh YES - Mr. Trump is completely wrong on SOOOOO many things - this is just one! I'm sorry for the increased severity of your storms. We are experiencing similar shifts in the climate and weather."
そこで返した、あやしげな結句:
"I understand we share so many global problems in common. Having friends over there is encouraging the more for it. Thank you again. Take care!"
Ω