散日拾遺

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SS往来 #1 ~ 「立ち上げる」再論

2023-01-22 09:53:53 | 日記
2023年1月22日(日)

 大事な一日をお迎えのこと、気温は昨日並みに低いけれども、風がないだけ体感は楽なようですね。どうぞお気をつけておいでください。
 詩編121にてお見送りいたします。

ところで、

> 「立ち上がる」という言葉は、コンピュータ屋さんオリジナルなのではないかと勝手に推察します。

 これは間違いなくそうですよ。
 『お言葉ですが』のどこかで高島俊男氏も書いておられましたが、私自身ピンポイントで思い出すことがあります。そして「立ち上がる」には何の問題もない、問題は「立ち上げる」です。

 1986年から87年にかけてのある日、福島県のとある病院の医局で某医師が秘書さんに、
 「診療部長室のコンピュータを立ち上げておいてください」
 途端に全身が総毛立って拒否反応を起こしました。この言葉を聞いた人生最初の瞬間であり、繰返される小悪夢の始まりでした。
 「立ち上がる」は正しい自動詞のセット。
 これを他動詞化するなら、「立ち上がらせる」か「立て上げる」か、どちらかのはず。
 なのに「立ち上げる」って何?それなら「起き上がる」の他動詞は「起き上げる」ですか?
 イエスが中風の病人を「起き上げた」って?
 そんな言語センスで精神科臨床やるんですか!

 …とまぁ、続きは後ほどゆっくりやりましょう。
 行ってらっしゃい
 行ってまいります
***
【都に上る歌】
目を上げて、わたしは山々を仰ぐ
わたしの助けはどこから来るのか
わたしの助けは来る
天地を造られた主のもとから
どうか、主があなたを助けて
足がよろめかないようにし
まどろむことなく見守ってくださるように
見よ、イスラエルを見守る方は
まどろむことなく、眠ることもない
主はあなたを見守る方
あなたを覆う陰、あなたの右にいます方
昼、太陽はあなたを撃つことがなく
夜、月もあなたを撃つことがない

主がすべての災いを遠ざけて
あなたを見守り
あなたの魂を見守ってくださるように
あなたの出で立つのも帰るのも
主が見守ってくださるように
今も、そしてとこしえに

詩編 121
Ω