散日拾遺

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箱根駅伝の沿道応援

2021-01-05 06:15:36 | 日記
1月4日(月)
 創価大の健闘と駒澤大の猛追に夢中になりながら、ときどき気になっていたことを代弁してくれた。『ケセラセラ』書評に続き、日刊スポーツ紙のマイヒット。「出たもの勝ち」は、残念ながら使える言葉である。
 
心が痛かった箱根の沿道応援…我慢できない“他人”
[2021年1月3日22時2分] 

<第97回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)
 歴史に残る劇的なレースに心打たれた。ただ沿道に目を移すと、心が痛かった。例年のように、何の遠慮もなく、声援を送り、目立つかぶり物をする人もいた。選手の心情を推察する。ずっと支えてくれた家族、恩師。話を聞いた多くの選手が、世話になった人に「テレビ」の観戦をお願いしていた。本当は「生」で見てもらい、成長や恩返しを示したかった。だが、緊急事態宣言も再び出る可能性もある情勢。感染拡大を防ぐために、それはできないと受け入れていた。
 関東学生陸上競技連盟の発表によると、観客数は18万人。例年、観客は100万人を超えており、その数字の大小の是非はともかく、選手としてはやるせない思いもあるはずだった。沿道は出た者勝ちの状況。中止が危惧されたレースが開催されたことに感謝の思いが強い選手は、不平を言わない。ファンの声援は、背中を押すが、誤解を恐れずに言えば、“他人”ばかり。心底から応援してもらいたい人は沿道に姿なく、家で我慢していたのだから。
 東京五輪開催へ否定的な声は多い。その嫌悪感の一因には「密」を生み出すファンのモラルがあるようにも思えた。
【上田悠太】

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