今回の旅は、「晩秋の信濃路を訪れる」です。
ここは白馬村・北城・青鬼です。「青鬼の棚田」です。
国道148号、白馬から姫川を挟んだ対岸の南斜面の山裾に
歴史的民家が建ち並ぶ青鬼集落があります。
集落の小高い所に棚田が広がります。
この棚田は「日本棚田100選」に認定されています。
春になると、雪形()(春の雪解け時期に残雪や解けた山肌の岩などが、
人や動物などの形に見えて、農耕の時節が来たことを人々に教える
一農事暦として伝承されている)が出現し、農作業開始等の時期を告げる。
ちなみに5月中旬から6月初旬、五竜岳には“武田菱”が、
鹿島槍ヶ岳には“鶴”と“獅子”が現れる。
青鬼集落とその周辺には、江戸時代後期から明治時代に
建てられた寄棟(正面はかぶと造り)、茅葺(現在はトタンで覆われている)の
古民家14戸や青鬼神社、向麻石仏群・阿弥陀堂石仏群などの
石仏群などが点在しており、2000(平成12)年、山村集落の貴重な景観が
残されているとして、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
棚田と昔ながらの集落、そしてその向こうに広がる北アルプスの
山なみといった心に残る景色は、写真撮影やスケッチの絶好のポイントである。