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恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

プロ意識というやつ

2005年11月17日 | 所感とか
いつだったかテレビ番組でタクシー運転手の特集をやっていました。
主に都市部では様々な規制緩和などもあって、年々タクシーの台数は増え、
その供給が需要に対して増えすぎてしまっている状況になっており、
駅前で何時間もずーっと客待ちという状況というのも珍しくないようで、
やっとお客を捕まえたと思ったら大した距離も走らないので金にならない。
賃金が歩合制のタクシー運転手にしてみればそのノルマを達成することが困難で、
日に20時間近く乗務することもしばしばあるとかそんな話でした。
以前のバブル期などにおいてはおおよそ儲かったいたタクシー業界も、
連綿と続く不景気の影響のために深刻な危機に陥っているようです。

これを見た率直な感想といえば、タクシー運転手ってのも大変なんだなぁ、
なんていう平凡なものでしたが、大事なのはタクシー運転手に対する哀れみではなく、
それに対する恐怖感というものなんです。
なんせタクシーが営業活動を行う場所っていうのが公道なわけで、
何もここはタクシーだけが走っている場所ではありません。
週に休みが一日しかなく、かつ日に20時間も乗務している日々とだけ聞けば、
嗚呼、なんて可哀相なんだと思いますが、それに伴って現われる疲労運転によって、
運転が粗雑になっていいのかという話になってくるわけですよ。

タクシーの運転の酷さというのはなにも今始まった話ではありませんが、
特に夜の繁華街の付近などとんでもない有様になっています。
例えば新宿歌舞伎町付近の靖国通りなんてもう最悪の状況です。
客待ちのタクシーがこれでもかというほどに群れをなし、
しかもマナーの悪い路駐車両もあるもんだからそのほとんどが二重駐車。
本来は4車線あるはずの道路が実質2車線になってしまっているわけです。
それに客を乗せた途端に周囲の安全確認もそこそこに飛び出してくるので、
その時間帯にその道を走る側としては恐ろしいったりゃありゃしません。
夕方の小学生が下校する通学路をバイクで走るよりよっぽど怖いです。

時代背景などを考えるとタクシー運転手というのも一つの被害者かもしれません。
しかしながら、やはり「やるからにはしっかりやる」
という意識を少なからず持って戴きたいのです。
疲労状態で運転し、操作ミスをしてお客さんに怪我させたらどうするのか。
同様に、周囲の車などに接触でもして事故になったらどうするのか。
私の場合で言えばタクシーなんてほとんど利用しないので、
どちらかといえば後者すが、これまで何度もタクシーに危険な目に遭わされてきたし、
それに一度の事故の相手はタクシーですからね。
彼らも生活などがかかっていて大変なのは重々承知です。
しかし彼らは仮にも一般ドライバーよりも一つ上位の免許である二種免許の保持者。
運転のプロなんだから、最低限の自覚は持っていただきたく思います。
頑張れ、タクシードライバー。

恐懼謹言。
コメント
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