恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

心温まる一幕

2006年06月06日 | 恐懼とか
本日より部活再開。
14時に学校を出て千葉にあるグラウンドへ向かいます。
試験明けということで調整程度のメニューかと思いきや、
最初からバンバン飛ばすのでけっこう驚きました。
考えても見れば夏の大会まで後2ヶ月ですからね。
そろそろ本気モードへ突入していかないとならないのですね。

8時過ぎに練習を終えてグラウンドを後にします。
ここへ練習にきたときは決まって乗換駅の本八幡で、
大学時代から世話になっているラーメン屋・なりたけでディナーなのですが、
試験で先週は来ていなかったので2週間ぶりぐらいの来店でした。
この時間、たいていこの店は繁盛していて待つことも珍しくないのですが、
やはりこの日も先客で席が埋まっており、少々待つことに。
で、その私の後にきたお客さんというのがこの店には珍しい壮年の女性2人。
おそらく初来店だったのでしょう、食券を買うシステムがわからないようで、
店内をウロウロしていて店員さんに誘導されておりました。
あの歳じゃこの店の脂はきついんじゃねぇかなぁ、なんて私は思ってましたが。

徐々に席が空き始めて私も席へとつくことができました。
で、偶然にも私の隣に座ったのがさっきの一見さんのご婦人二名。
この店のお冷はセルフサービスになっているのですが、
おそらくその旨を伝える張り紙を見る注意力もないのでしょう、
なぜ水が出てこないのか不思議そうにしていましたが、
ここで声を掛けるのもためらわれたのでしばらく見て見ぬ振りをしていると、
そのうちに私を含めそのご婦人方のラーメンも出てまいりました。
で、やはりその後婦人方は出てきたラーメンを見て少々ビックリされたご様子。
「あたし、こんなに食べられないわよぉ」なんて台詞を聞きつつ、
私は自分のラーメンを食べ進めるのですが、そんな時、肩をたたかれました。
「ちょっとお兄さん、ちょっと取ってくださらない?」
なんていって私にご婦人はチャーシューを勧めてくれるわけですよ。

見ず知らずの兄ちゃんに自分のラーメンの一部を分け与えるというのも、
なかなかできることじゃありませんが、私はちゃっかり好意に甘え、
あ、じゃあすいませんですー、なんていって自分の丼にチャーシューを移動。
こっちが感謝したいぐらいなのに、あちらさんからも丁重に礼を言われます。
いやはや、恐懼に堪えません。そんな時、ふと思い出しました。
恩返しがてらにご婦人両名にセルフサービスの水を汲んできて、
はい、と差し出してみました。いや、お礼というほどのもんでもないんですが、
ささやかなこちらからの気遣いです。
これがしっかりと通じたのか、食事中の私とご婦人両名とは、
なんとなくラーメンの温かさ以上に暖かいものを感じました。
殺伐とする世の中で、こういうのっていいですよね。
あ、ディライトってやつですな。

恐懼再拝。
コメント (2)
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